庭の記録
2010年の春

その1

その2

2010年の冬

その1

その2

その3

2009年の秋

その1

その2

その3

その4

その5

2009年の夏

その1

その2

その3

その4

2009年の春

その1

その2

その3

その4

その5

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その7

2009年の冬

その1

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2008年の冬

その1

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その3

2008年の秋

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2008年の夏

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2008年の春

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2007年の冬

その1

その2
2010年の春 その2


4月、ようやく家のミモザが満開になりました。ミモザアカシアのスペクタビリスという品種で、一つ一つのボールが大きくて、香りが強いという事ですが、その通りでした。ほわっと優しく香っています。20年前に春の南イタリアで初めて本物の花を見てから憧れていました。


"ミモザ"という言葉を初めて知ったのは、さらに遡ること30年。小学生の時に父に借りて読んだ伊丹十三監督のエッセイに、カクテルの名として登場しました。シャンパンとオレンジジュースを好きな比率でまぜるだけのカクテル"ミモザ"は、物憂い昼下がりに絶品とのことで、まだ世界を知らない小学生の心にもそのイメージがしっかり刻み込まれたのでした。


小さな鉢に植えっぱなしなのに、無事咲いてくれたキバナ水仙です。昨年よりも色が薄い気がします〜。そして残念ながら芳香性ではありませんが〜。でも元気な雰囲気が好きです。春の浮き浮きする気分をさらに盛り上げてくれます。


春咲きの水仙はヨーロッパ〜地中海沿岸原産のヒガンバナ科の花で、水仙自体は世界で1万4千種あると言われています。黄花水仙とは、黄色の品種の総称だそうです。この子の名前が分からなくて調べてみたら、早生咲きのジュアニタJuanitaに似ていました。周囲が黄色でカップがオレンジです。


冬咲きの日本水仙は、俳句の季語で冬を表わし、黄水仙は春の季語に使われるそうです。「其のにほひ桃より白し水仙花 松尾芭蕉」これはどちらの季節かな?白だから日本水仙かな?


ムスカリ・フレグランスです。今年は日陰に置きっぱなしだったので、徒長してしまいました。でもバナナのような甘い果実の香りは健在です。今年の夏には、ちゃんと球根を掘り出してあげましょう。


昨年の秋に仲間入りした匂いトサミズキです。小さな苗ですが、二つの房で咲いてくれました。これはレモンに僅かだけ苦味を足したようなスッキリ系の香りでした。とても気に入りました。同じ黄色の花でも香りは様々です。


お顔はこんな。冬の間中枝だけで、本当に花が咲くのか、葉っぱが出てくるのかという風情でしたが、一安心。今後、枝数を増やして沢山咲くように仕立てたいものです。学名はCorlopsis sinensisで、中国〜ヒマラヤに自生し花に芳香があるのが特徴とのこと。良い香りです。


シロバナマンサク、フォサギラ・マヨール・モンティコーラちゃんです。こちらの子も、昨年の秋に仲間入りしました。北米産の落葉低木で、秋には橙黄色に紅葉するとのこと。あの普通の黄色いマンサクの香りは幼い頃の記憶にあるほど好きだったのでほしかったのですが、白花があることを知り、その香りに期待していました。


香りは、爽やかです。甘過ぎず強すぎず。雨上がりの清清しい空気を思わせる香りです。大昔、神代植物公園で黄色の万作の匂いを嗅いだ事を思い出します。早春の冷たい空気の中、ほのかに漂ってくる凛とした香りです。


雄しべが長くてブラシのように丸く開きます。とってもかわいい!アップで見ると白い菊のようでもありますね。多花性だそうなので、今年は日当たりで十分に育て、来年に期待したいと思いま〜す。


原種のフリージアも満開です。やはりフリージア。香りが強いです。フリージアの香りのルーツを持つ原種は、4種類。レフラクタ・ライヒトリニー種、レフラクタ・アルバ種、キサントフィラ種、アームストロンギー種。我が家の子は、「原種レフラクタ」「原種同士の交配ムイリー」という名で売られた球根でした。


これは「原種同士の交配ムイリー」です。『ムイリー』は、19世紀の後半に、白花のレフラクタ・アルバ種と、淡黄色のレフラクタ・ライヒトリニー種を交雑して、できた品種だそう。原種x原種は、園芸種?ですよね。


芳香水仙のエルリッチャーが咲き始めました。グランドモナークなどに似た、ザ水仙という香りです。…幾つか神話など。まず有名なギリシャ神話は、他人を愛さなかった少年ナルキッソスですね。彼は、復讐の女神ネメシスにより、池に映る自分に恋をする罰が与えられますが、一生報われない事を知り池に身を投げます。彼はいなくなったけれど、水仙が一輪が残ったというもの。次はローマ神話…。


ローマ神話では、冥府王ハデス(プルート)が、ペルセフォネ(農業の女神デメーテルの娘)に恋をして、彼女を誘拐する際に使うのが水仙です。日本の越前水仙の神話は、二人の男性に求愛されるも選べずに自害した娘の化身とされています。イギリスでは復活祭の花でもあるようです。ナルキッソスの語源は、ギリシア語で昏睡を意味する「ナルケ」だそう。また水仙にはアルカロイド系(麻酔系)の物質が含まれています。だからあの世へ行くとか、あの世から戻るという話になるのでしょうね…。


今年は、ヒヤシンスのマリーを沢山植えました!大きな鉢に20個くらい入っているので壮観です。香りもすごく漂っております〜!ヒヤシンスのデルフトブルーやスカイジャケットは、ブルー系ですが、マリーは、明らかに紫系です。


マリーの香りは、ブルー系のヒヤシンスに似た香りでしたが、それより若干甘く、赤系のミスサイゴンなどと共通する果物のような香りも入っていました。今年はなんと7種類のヒヤシンスが開花するので、それぞれの香りの違いを体験してみたいと思っています。


奥に見えているのがヒヤシンスマリーの大鉢。向かって右コーナーには、なるべく青いものを置いています。紫キャベツやムスカリやスミレなどです。白い石は、コンクリートでは固めていなくて、実験的に置いたものですが、青い植物を引き立ててくれてます。


ムスカリのアズレウム。ヒヤシンスに似た香りがあるという情報があったので育ててみたのですが、う〜ん、全く香りませんでした。ムスカリはその名の通り、かつては(原種は)、ジャコウのような香りがあったらしいので、香りを受け継いでいるものを探しているのですが…。


でもアズレウムは、この色合いがステキです。きれいな水色で、僅かに紫とのグラデーションになります。花茎が短いので、切り花しにくかったです。


こちらは濃紺色のムスカリ、パラドクサム(ベレバリアピカンタ)です。原種に近いので、もしや香りがあるのでは?と昨年から育ててます。その時のコメントによれば香ったようなんですが、今年は嗅ぎ忘れてしまいました〜。ありゃ〜。


ムスカリのラティフォリウムを20球庭の隙間に植えました。植えたのが12月頃と遅かったのですが、開花は他のムスカリに間に合いました。


ラティフォリウムは、見た目がきれいですね〜。現在、三色になっています。変化があってよいです。これは香りません。


もういっちょ、ムスカリです。これは名前は忘れました。ぼってりと大きくなる種類です。これも香りません。


東の日陰地帯に植えた八重の匂いスミレも咲きそろってきました。全然太陽当たらないのに偉いです。スミレ独特のあま〜い香りです。


八重の匂いスミレ。少しづつ増えています。日陰に強いのが有難いです。日向で育てている同じスミレは、花茎がとても短くて、日陰のこちらは長くなるので花の顔がよく見えます。


ベロニカ・オックスフォードも無事開花。右で赤くなっているのは、タデ科のペルシカリアの新芽です。シルバードラゴンという種類でもっと白緑なんですが、新芽は赤いです。


ベロニカ・オックスフォードは宿根しています。花後に肥料を少し蒔いて、伸びてきたら半分くらいに切り詰めるくらいで、放ってますが、ちゃんと咲いてくれる丈夫な子です。


ちょっと引くとこんな感じ。色でコーナー分けできるように、地植えする時には、花色と花期にも注意しています。スミレとムスカリとベロニカの開花と色合いがそろってよかった。


これは奇妙な形になってしまった寄せ植えです。冬の間はハボタンは短かったですし、チューリップも伸びていないので、植えてあるビオラの丈の寄せ植えだったのですが、ぐんぐん伸びて不思議な物体になりました。


うちで一番最初に咲いたチューリップですが、名前は忘れましたっ。このようなピンク、植えた記憶もないです。香りもないし。おかしいなあ〜。


ビオラのテラコッタという名前だったと思います。黒っぽいのと一緒に入っています。多分、余った苗をまとめて植えたんだろうなあ。


にょきっと伸びたハボタンと、白いヒヤシンスが似た形状でおもしろかったので、並べて置いてました〜。


白いヒヤシンスは、カーネギーです。香りは甘くなくてさっぱり系でした。他の色に比べてそれほど強くなかったです。白はきれいですが、香りが強いほうが好みです。


こちらはヒヤシンスのウッドストックという名で出回っているもの。ミスサイゴンとどうちがうのかと思って一球だけ植えてみました。香りの種類はミスサイゴンとほぼ同じでした。色は、若干濃いかな。花の開き方が違っていました。


ミスサイゴンです。昨年からの球根なので、花は一回り小さいですが、香りは甘く強く、見事です。ミスサイゴンは、このように花が開くのです。そのせいか、ウッドストックより香る気がしました。


ミスサイゴンの全体です。昨年から植えっぱなしでした!球根を掘り上げようとしたら、根っこが出ていて焦りました。仕方ないので、そのままに。今年は掘り上げましょう。


ごちゃごちゃとピンクコーナーです。特筆するべき事はないのですが、一応庭の記録として載せておくことにしますです。


日陰で細々咲いてくれているビオラです。ピンクにブルーとイエローが入っています。これを買ったのは真冬で、寒い店内でじっと見つめ続けて、ついに1ポットだけ購入した記憶があります。何を考えたかは忘れましたが…。そんなものでしょう。


昨年末から初めて育てたツルバキア・フレグランスです。甘く爽やかにハッキリと香りました。10個の球根のうち、咲いたのは2茎だけ。しかも冬に咲くという情報だったのに、春の開花でした。でも香りよいから大事にしたいです。


白一重のストックと、奥はピンク一重のストックです。冬に咲いたものを切り戻しておいたらまた咲いてくれました。八重よりも強く香りますよ〜。


こちらはモザイクという名前のビオラを2ポット買ったうち、あまりモザイクじゃない方です。紫と黄色の不思議な色合いが、わりと気に入りました。種取れるかな!?


もう一つのモザイクは、こんなでした。モザイク兄弟は、冬の間はじっとしていましたが、暖かくなり咲いて来ましたね。こちらは、こっくりとした色合いです。


モザイクアップ。モザイクがあまり出てませんが、これからどんどん変化するんじゃないかと思います。ところでモザイクってウィルスの病気ですよね?周囲に感染するのかな?


暗めの赤のビオラです。雪が降っている頃から咲き出してくれた子です。シロタエギクとアイビーと合わせただけなので、単調でしたね〜。


しわしわオレンジな子です。ホームセンターで目が合ったのを覚えています。冬はもっと濃い茶色でした。一枚上の赤いビオラと寄せ植えすればよかったかな〜。


エンジェルキッスがオレンジ。タイガーアイが黄色。タイガーアイは、暖かくなるにつれて、香ってきましたよ!ほんわかと甘い穏やかな香りです。うれしい。


こちらのビオラも春になってようやく咲き始めました。オレンジと黒だったはずなんですが、黄色ですね。ま、これもかわいいので由とします。


アイアンの鳥かごの中にいます。後ろには紫キャベツとアイビーが入っています。ところで、この鳥かごにちょうどよく収まる鉢がほしいのですが、長方形の鉢ってほとんど見かけないのよね〜。


ジンチョウゲさんの下から、色んな球根の芽が出て来ました。シラー、スノードロップ、水仙などが植わっていますが、チビ球根達なので、咲かないで終わることも多いです。今年はどうかな。


最後に再びヒヤシンス・マリーの大鉢を…。いやあ、すごくよい香りで美しかったです。今年の春は雨が多かったので、雨の日は、棒に固定した傘をさしていました。その甲斐あって、ずいぶん長く楽しませてくれました。ありがとう〜。