1.概要
八丈島は、東京から南へ約270kmの太平洋上に位置し、東京都の離島になっています。富士火山帯上にあるため、温泉もあります。温暖な気候ゆえに南国情緒たっぷりの花々も咲くとのことなので、一度は訪れてみたいと思っていました。そんな折、八丈島へ行くツアーがあったので、参加することにしました。旅行期間は、3月13日から15日までの2泊3日です。
2.ふれあい牧場、宇喜多秀家卿の墓、南原千畳敷、リードパークリゾート八丈島泊(1日目/3月13日)
2022年03月13日(日)の朝8時に集合場所のツアー受付カウンター(福岡空港1階)に行きました。ツアー受付カウンターでは、福岡から羽田までのANA244便、及び、羽田から八丈島までのANA1893便、それぞれの搭乗券をいただきました。そして、羽田の搭乗ゲート付近で、添乗員さんと合流するようにと言われました。まずは、9時に出発するANA244便に乗りましょう。
福岡から羽田に向かうANA244便のゲート
飛行機の窓から、富士山の頂が見えました。
羽田から八丈島に向かうANA1893便のゲート
八丈島の上空に来ました!
定刻通り、八丈島空港に到着しました。到着ロビーから外に出ると、八丈富士が出迎えてくれて、嬉しい限り。確かに暖かくて、気温は19℃もありました‼ 因みに、福岡では16℃です。3℃も違うんですね‼ 早速、観光バスに乗って、八丈島観光のスタートです。
八丈富士
観光バスとガイドさん
観光バスは八丈町役場のもので、ドライバーさんもガイドさんも公務員(所属:八丈町産業観光課観光係)だそうです。今年はコロナの影響で観光客がめっきり減りましたが、コロナ前は、観光客が多くてとても忙しかったと話していました。今日の観光ですが、『ふれあい牧場』『宇喜多秀家卿の墓』『南原千畳敷』『永郷(えいごう)展望台』を訪問し、『八丈小島』を観てから『リードパーク リゾート八丈島』にチェックインする予定です。先ずは、『ふれあい牧場』から。ふれあい牧場は、標高854㍍の八丈富士の6~7合目に広がる牧場で、絶景広がる緩やかな山の傾斜地に牛が放牧されていました。緑の牧草地の中には遊歩道が整備されていて、ホルスタイン種やジャージー種の牛が、のんびりと草を食む風景が見てとれました。また、遊歩道の先端には展望台があり、八丈島空港や標高700㍍の三原山などの広大な景色が広がり、「わぁ!凄い景色やね~‼」と思わず歓声を上げるほどでした。
『ふれあい牧場』(後方の山は、八丈富士)
生まれてまもない仔牛が草を食べていました。
母牛は、仔牛と離れてのんびりしてます。
八丈島の中央部に八丈島空港があります。展望台から景色を見ていると、私達を乗せてきた飛行機が、八丈島のお客さんを乗せて羽田に向かって飛び立っていきました。
八丈島空港と三原山
動画:八丈島空港から飛び立つ飛行機
『ふれあい牧場』の観光が終わって、『宇喜多秀家卿の墓』に行きました。宇喜多秀家卿は、豊臣政権下ではスーパーエリートだったのですが、関ヶ原の戦いで負け組(西軍)についたために没落し、八丈島へ流されてしまいました。江戸時代、死刑に次ぐ重罪が島流しで、その中でも特に重い罪を犯した者が流された先が八丈島でした。八丈島は、「鳥も通わぬ流刑地」「鬼の住む島」などと呼ばれ、恐れられていたそうです。宇喜多秀家の場合は、長男と次男とお付きの者も一緒に流されています。八丈島での生活は、決して楽ではありませんでしたが、島の人々は罪人扱いすることなく、むしろ、読み書きやそろばんを教えてくれる貴重な客人として歓迎したそうです。八丈島に流されたのは宇喜多秀家が初めてで、以降多くの罪人が流されてくるようになったとのこと。彼らの中には、身の回りの世話をしてくれる島の娘と恋仲になり、禁止されていたにもかかわらず結婚して子孫を残す者までいたそうです。この世の地獄とは程遠くて、南の楽園だったみたい。
宇喜多秀家卿の墓
宇喜多秀家卿と彼の墓について(クリックすると拡大します。)
墓から5分くらい歩いた所に『宇喜多秀家卿の住居跡』がありました。彼は1606年に34歳で八丈島へ流され、83歳で亡くなるまで住んでいた所です。住居跡の石垣は長く延び、その上には椎の巨木があったそうですが、大風の時に危険だとのことから、石垣は半分ほど壊され、巨木も切り倒されたとのことです。今では池と水路とソテツが残っているだけ。
宇喜多秀家卿が植えたとされるソテツ
ソテツの説明
宇喜多秀家卿が築いた岡山城内堀の石が飾られていました。
岡山城内堀の石の説明
宇喜多秀家卿住居跡の碑
街並み
次に、『南原千畳敷』に行きました。『南原千畳敷』は八丈富士が噴火した際に流れ出た溶岩が、海に流れ落ちてできた溶岩台地です。長さ500㍍幅100㍍の範囲にごつごつした黒い玄武岩が広がり、その向こうには海原が見え、とっても不思議な光景でした。
『南原千畳敷』(右の島は、八丈小島です。)
『南原千畳敷』
近くに、宇喜多秀家卿と豪姫(正室)の像がありました。豪姫は、八丈島にいる夫や二人の息子に米や薬を生涯送り続けたそうです。ちゃんと届いたかどうかは不明のようですが...。34歳で島流しとなって以来、一度も会うことがなかった二人ですが、今やっと八丈島で会えて、秀家卿の旧領国であった岡山の方を向いて仲良く並んで座っています。
八丈富士を背に、宇喜多秀家卿(左)と豪姫(右)
続いて、『永郷(えいごう)展望台』に行きました。展望台から見る『八丈小島』は、逆光になっていて、周辺の海がキラキラ輝いていて美しかったです。『八丈小島』も東京都八丈町に属しています。かつては鳥打村と宇津木村の2村に分かれて人が住み、自給自足生活を送っていましたが、本州や八丈島等と比較した場合の生活水準の格差に耐えられなくなり、集団離島が行われ、現在は無人島になっています。住民の集団離島のモデルとして、小学校等の教科書で紹介されることがあるそうです。また、ダイビングや釣りの名所としても知られています。
『八丈小島』標高616.6 ㍍ の大平山(おおたいらさん)がそびえています。
『永郷(えいごう)展望台』の近くには、大越園地(キダチアロエ園)がありました。キダチアロエの花が咲くシーズンは、もう終りがけで、僅かに花が咲いているだけ。ピーク時では、アロエ畑が赤くなって、華やかになるそうです。
キダチアロエの花
開花ピーク時のキダチアロエ園
今日の観光が終わっり、やっと宿入りです。『リードパーク リゾート八丈島』の玄関口にレモンの形をした大きな「フルーツレモン」の鉢植えが飾ってありました。大きくてツルツルしていてキレイな色です。「食べてみたいなぁ。どんな味なのだろうか?」と興味津々。触らないで下さいとの注意書きがあったので、見るだけでジッと我慢。八丈島のどこかで売っているだろうから、明日にでも買って、食べてみよう!
『リードパーク リゾート八丈島』
鉢植えのフルーツレモン
部屋
ユニットバス
宿の近くで乳牛を飼っている牧場があるとのことだったので、部屋に荷物を置いてから見に行きました。搾乳室があって、そこに乳牛は一匹ずつ呼ばれ、部屋に入ると搾乳機を取り付けられて搾乳されます。順番が決まっているようで、乳牛は搾乳されるのを並んで待っているようでした。名前を呼ばれると、ちゃんと従うのです。人間よりよっぽど素直で可愛い‼ ズルしたり、怠けたりする乳牛はいませんでしたよー。
ゆーゆー牧場
乳牛が飼料を食べているところ
この牧場で搾乳された牛乳でヨーグルトを作り、それをホテルの売店で販売していました。トロトロしていて、美味しかったです!
ヨーグルト
夕食は、1階にあるレストランでいただきました。私達のツアーと、別会社のツアーの2グループの客が同時に食事をしたため、レストラン側は混乱していました。手際があまり良くなくて、もたついていました。夕食は、次の通りです。
前菜、造里、陶板焼き
煮物
揚げ物
食事
食後デザート
食事が終わってから部屋に戻り、星空観測会があるとのことだったので、20時前に屋上に出掛けました。あいにく曇っていて、月もぼんやりとしか見えなくて、10分も立たないうちに「今日は中止にします」となってしまいました。天気が良かったら、さぞかし星空は綺麗だろうなぁと思います。
月がぼんやりと見えただけ。星はさっぱり。
今日は、八丈島に到着した後、八丈富士を一周しました。バスの走行距離は、たったの15㎞。八丈島を一周しても43㎞だそうです。要するに、三分の一周しかしなかったってことですね。
3.八丈植物公園、玉石垣、裏見ヶ滝、登龍峠展望台、リードパークリゾート八丈島泊(2日目/3月14日)
9時10分にホテルを出発するとのことなので、8時前には朝食をいただきました。離島だからか、野菜類のメニューと果物が少なくて、寂しい感じがしました。
朝食
今日の観光先は、『都立八丈植物公園』『陣屋跡・玉石垣』『あそこ寿司』『大坂トンネル展望台』『裏見ヶ滝』『名古の展望台』『末吉みはらしの湯』『登龍峠展望台』と山盛りとなっています。頑張って、全部観光しましょう! 先ずは、『都立八丈植物公園』から。『都立八丈植物公園』は、八丈島の中心部に位置し、20haを越える広さを有しています。園内は、熱帯・亜熱帯性植物を中心としてハイビスカス、ブーゲンビリアなどの花や多くの野鳥が存在し、園路は、赤い火山砂利が敷き詰められ、南国ムードに溢れています。ゾーン毎に分かれた屋外施設と、温室及びビジターセンターから成っています。温室には、ハイビスカスやブーゲンビリアなどの花木類、トックリヤシやタビビトノキなどの観葉植物、パパイヤやマンゴーなどの果樹類が、あわせて約100種類400株展示されています。小さなシカ科の動物「キョン」の飼育もありました。
都立八丈植物公園
遊歩道
遅咲きのオオシマザクラ(屋外施設)
ストレリチア/極楽鳥花(屋外施設)
カカオの実(温室)
プラティケリウムがこれほど大きくなると迫力満点!(温室)
小さな動物のキョン(シカ科)
ビジターセンター
オオシマザクラ(ビジターセンター)
八丈島の光るキノコ(ビジターセンター)
アオウミガメの甲羅は椅子代わり??(ビジターセンター)
屋外展示場は、とても広いので全部見ようと思ったらかなり時間がかかります。今回は、時間が限られていたので、キョンを見るために歩いた程度でした。見どころはもっとあるように思います。それから、温室ですが、一般的な温室とほとんど同じ様子でしたね。ビジターセンターは、パネルなどで分かり易く展示されていると思いました。
続いて、『陣屋跡・玉石垣』です。江戸幕府の島役所跡の玉石垣を見に行きました。玉石垣とは、荒波に削られ角のとれた丸い石だけを使い、「六方積み」という一つの石を六個の石で囲む方法により積み上げられた石垣のことです。島内随所で見られますが、陣屋跡の玉石垣は規模・保存状態ともに最良のもので、観光ポスターなどにも度々登場しています。流人達が横間海岸(横間ヶ浦)からひとつひとつ運び、丹念に積み上げて築いたものといわれています。整然としていているので、美しさを感じました。
陣屋跡の玉石垣
玉石垣を横から見たところ
玉石垣を見ていると、民謡のお師匠さんのクニヒトさんが、偶然に通りかかりました。クニヒトさんが、せっかく八丈島に来てくださったからと言うことで、私達にショメ節を披露してくださいました。島民の方のお話や歌が聞けるのは、そうそう簡単に出来るものではありません。歓迎してくださっていることが伝わってきて、有難いものだと思いました。
動画:クニヒトさん(民謡の師匠)のショメ節
ショメ節を聞いてから、『あそこ寿司』に郷土料理「島寿司」を食べに行きました。『あそこ寿司』は、島内で一二を争う有名なお寿司屋さんです。寿司ネタをお醤油ベースのタレに漬け込み、酢飯にのせて握りずしにします。そして、わさびの代わりにカラシを付けて食べます。これが、島寿司の特徴です。2017年に南大東島を訪れた時に、郷土料理の「大東寿司」と全く同じ寿司を食べたことがあります。似ているのが気になったので調べてみたら、「大東寿司」のルーツは、開拓移民のふるさと八丈島の「島寿司」なんだそうですね‼ 八丈島が南大東島の先輩だったことに驚き‼
『あそこ寿司』
島寿司(吸い物は、トビウオのつみれだんごと島のリ)
昼食が終わったら、次は、『大坂トンネル展望台』です。この展望台は、大坂トンネル(全長151㍍)に入る手前にありました。ここからは、八丈富士や八丈小島、及び、玉石が採れる横間海岸(横間ヶ浦)と海原が見えます。ここは、八丈島唯一の景観が広がる展望台で、この素晴らしい景色は、八丈八景に選定されていると聞きました。人気のビュースポットとのこと。
『大坂トンネル展望台』についての説明
『大坂トンネル展望台』から八丈小島を展望
横間海岸(横間ヶ浦)です。現在でも玉石はたくさんあるようです。
『大坂トンネル展望台』で八丈島の北部方面を眺望した後に、『裏見ヶ滝』に行きました。ここでは、「滝を裏側から見る」という珍しい体験ができます。亜熱帯ムード満点の遊歩道を10分くらい歩くと、滝の裏(滝と岩壁の間)を通り抜ける道がありました。そこを通り抜けて、出口の方に向かって進みました。シダが沢山あって、まるでジャングルみたいな所でした。
裏見ヶ滝の入口
シダがたくさん生えていて、欝蒼としていました。
玉石を敷き詰めた階段
滝の裏側を通過しているところ
『裏見ヶ滝』の次は、『名古の展望台』です。この展望台は、八丈島の南側(太平洋側)にあります。遠くが霞んでよく見えなかったのですが、この海のもっと南に行くと「父島」と「母島」があるんですね。いつか行ってみたい!
『名古の展望台』から太平洋を望む
『名古の展望台』のすぐ近くに町営温泉『末吉みはらしの湯』がありました。海と一体化したような景色の温泉露天風呂があるそうです。温泉に浸かってきてくださいと言われたので、行ってみました。面白いことに、露天風呂の湯船が八丈島の形をしていたのですよ。海を眺めながら温泉に浸かるのは、気持ちが良い~。湯は塩化物強塩温泉なので、身体がふわふわ浮くような感じがしました。
町営温泉『末吉みはらしの湯』
温泉からあがって一息ついてから、最後の観光地である『登龍峠展望台』に行きました。峠道を下方から望むと、その曲がりくねった道がまるで龍が昇天するように見えることから「登龍峠」の名が付いたそうです。峠の頂上近くにある展望台からの眺めに人気があるそうで、八丈富士と神止山と八丈小島を望むことができ、眼下には底土港や神湊港、三根市街が見渡せました。この景色は東京都により選定された「新東京百景」の一つに選ばれていると聞きました。
説明文(クリックすると拡大します。)
『登龍峠展望台』から八丈富士方面を望む(微かに八丈小島が見えています。)
以上で、今日の観光は終わったので、宿に戻りました。夕食まで一休み。夕食時間は18時からで、お食事場所は昨日と同じ1階のレストランでした。夕食は、次のとおり。
前菜、造里、小鍋
煮物
揚物
ご飯、味噌汁、漬物
食後デザート
今日のバスの走行距離は60㎞だったそうです。八丈島一周が43㎞なので、約一周半したことになりますね。
4.服部屋敷、黄八丈染元、地熱利用農産物直売所、福岡へ戻る(3日目/3月15日)
今日は、このツアーの最終日です。もう帰らないといけないのかと思うと、あっけないですね~。表通りをサッと見て、「ハイ、これで終わり!」と言われているようなもの。もう少し滞在できたら良いのにねと思います。さて、今日の観光先は、『服部屋敷』『黄八丈染元・ゆめ工房』『えこあぐりまーと八丈島地熱利用農産物直売所』となっています。昼食は、八丈島空港で各自とってくださいと言われているので、多分、12時頃には空港に到着するのだろうと思います。
朝食
チェックアウトを済ませて、9時20分にバスに乗って出発しました。まずは、『服部屋敷』から。『服部屋敷』は、江戸時代に幕府御用船を管理する職にあった服部家の屋敷跡のことです。当時の建物は残っていませんが、屋敷をめぐる玉石垣がかつての豪勢さを偲ばせていました。敷地内には、樹齢800年ともいわれる大ソテツの大木がありました。また、ストレリチア(極楽鳥花)ですが、手入れせずに伸び放題にすると樹高10㍍ほどにも大きくなるそうで、その樹が入り口付近にありました。
『服部屋敷跡』の入口
服部屋敷跡と書いてあります。
樹齢800年の大ソテツ(ぐにゃぐにゃに曲がって、絡み合っていました。)
伸び放題になっているストレリチア(極楽鳥花)
『服部屋敷』内のステージへ案内されました。今から、八丈島の伝統芸能である「八丈太鼓」の公演が始まります。一説によると、「八丈太鼓」は流人達が望郷の思いをこめて打ち鳴らしたのが始まりだそうです。太鼓の両面を二人で叩き、「下拍子」と呼ばれるリズム打ちと、「上拍子」と呼ばれるアドリブ打ちで奏でられます。
舞台
舞台の横では、公演が始まるまでの間、パッションフルーツジュースの販売が行われていました。飲んだことがないので、味見しなくちゃと思い、買ってみました。甘くて美味しかったです。熟したパッションフルーツを使っているようで、酸っぱさはほとんどなかった。
パッションフルーツジュース
動画:八丈太鼓
動画:ショメ節
出演者の方達が着ている着物は「黄八丈」です。地味な色合いですが、高級品です。老若男女だれが着ても似合うので重宝されているようです。公演が終わってから、ステージの横にある売店でお土産を購入し、次の『黄八丈染元・ゆめ工房』に移動しました。ここは、東京都無形文化財技術保持者 山下八百子氏の主宰する機織り工房です。責任者の方が、約10分間、黄八丈について説明をしてくださいました。 説明の概要は次のとおり・・・黄八丈は、黄色、樺色、黒色の3色を基調とした絹織物です。染料は島内に自生している植物で、黄色は八丈刈安(コブナ草)、樺色はマダミ(タブの木)の樹皮、黒色は椎の木の樹皮と沼浸けで染めています。媒染は榊・椿の灰汁(あく)など、アルミナ媒染によって鮮やかな発色が生まれ、独特の雅味と光沢を作り出しており、孫の代まで色褪せないといわれる卓越した染色技術が特徴です。・・・とのことでした。
『黄八丈染元・ゆめ工房』
織機が置いてあって、機織り中でした。
ここで織られた黄八丈の着物(900万円もするんですよ~‼)
黄八丈を利用した財布やネクタイなどの土産品を買っているところ。
『ゆめ工房』の庭に咲いていた木蓮。ピンク色が鮮やか!
続いて、『えこあぐりまーと八丈島地熱利用農産物直売所』に行きました。温室があって、亜熱帯性の観葉植物などが販売されていました。ガイドさんの話しでは、八丈島の主要産業は、漁業ではなくて農業で、大半の家がストレリチア(極楽鳥花)を栽培しており、咲かせた花を東京に卸しているとのこと。なので、東京では1本数百円もするストレリチア(極楽鳥花)が、生産元のここでは、たったの110円で販売されているんですよー。八丈島に観光に来た人達の中には、たくさん買って持って帰る人がいるそうです。
えこあぐりまーとの店内の様子
温室では観葉植物等を販売していました。
ストレリチア(極楽鳥花)
お土産に何を買おうか考え、昨年、鹿児島県の『指宿温泉ホテル翔月』で見た不思議な姿のプラティケリウムが気になっていたので、あのような立派な姿になるよう育ててみたいと思い、プラティケリウムの苗を1つ購入しました。頑張ってみよう‼20年~30年かかるかもしれんけど。
『指宿温泉ホテル翔月』で見た不思議な姿のプラティケリウム
『えこあぐりまーと八丈島地熱利用農産物直売所』で買い物をしてから、八丈島空港まで観光バスで送っていただきました。13時40分発のANA1894便に搭乗します。搭乗手続きを済ませてから、空港内のレストランで食事をして時間をつぶしました。
搭乗ゲートで、搭乗時間まで待っています。
八丈島空港、さようなら。
眼下に八丈小島が見えました!
羽田空港には、14時半頃到着。で、17時発の福岡空港行きANA265に乗り換えました。
羽田空港の搭乗ゲート
飛行機は定刻通りの17時に羽田空港を出発して、無事に19時に福岡空港に着きました。八丈島は、長崎県佐世保市と緯度は同じ程度なのですが、佐世保市よりずっと暖かいんですよ。沖縄と同じくらいに感じました。八丈島が暖かい理由は、黒潮が流れているからだそうです。海流の陸地に与える影響が大きいことを実感しました。それとまた、初めて「流人の島」であったことを知りました。その地の歴史を知ることも面白いことですね。いい思い出ができて良かったです。