マダガスカルには、11月25日に到着し、12月4日に出国しました。滞在期間は10日間でした。
25日目 11月25日(土) ナイロビ発 マダガスカル アンタナナリボ着
11月25日午後3時40分にマダガスカルの首都にあるアンタナナリボ国際空港に到着しました。

アンタナナリボ国際空港
ピックアップをホテルに頼んでいたら、運転手以外にオッサン2人が付いて来て、私達の荷物を勝手に運んだり、両替所の中まで同行しりで、鬱陶しいほど付きまとって来きました。理由は、「運転手は英語が出来ないので、運転手のサポートをするため」だとか。そして、私達に「チップをくれ」とねだる。うるさいのでチップを払うと、「もっとくれ」と厚かましい発言。・・・マダガスカルに着くなり、不愉快なめに遭いました。

空港からホテルへ向かう道路沿いの住宅の様子

空港からホテルへ向かう道路沿いの住宅の様子
人々の暮らしの貧しさがよく分かります。マダガスカルは、1897年にフランス植民地帝国に吸収されました。植民地時代にはサトウキビのプランテーションや黒鉛の採掘が行われ、フランスへの原料供給地かつフランスの工業製品の消費地でした。「アフリカの年」1960年に共和制の主権国家として一応の独立を回復しますが、政治、経済、軍事、教育などの面で実質的にフランスに依存し従属する体制でした。1970年代に成立した社会主義政権下では、フランス圏からの離脱、駐留フランス軍の撤退などフランス依存からの脱却が目指したが、その代償として国際収支の悪化や経済の低迷を経験しました。2009年の政治危機では、憲法に基づいた手続きを経ない政権交代が行われ、さらなる経済の低迷と国際的孤立を招きました。人口は2,200万人を超えたあたりと推定されており、そのうち90パーセントが1日あたり2ドル以下で生活していると言われています。
1時間くらい車で走ったら、ホテル(Valiha Serviced Apartments Antananarivo)に到着。4つ星だったので安心していたら、とんでもありませんでした‼ 洗濯機があるとBooking.comの説明書には書いておきながら、濯機はありません。しかも、一晩中、モーターの回転音がするし、エアコンと言う名の「氷に風を当てて冷風を発生させる扇風機」しかないので(エアコン有りに騙された)、騒音と暑さでゆっくり眠ることが出来ませんでした。極めつけは、ホテル近くの歩道でボロ布をまとった若い女性が転がっていたこと‼ 死んでいるのか?生きているのか? ギョッとしました。

ホテルのベッドルーム

トイレとシャワールーム
26日目 11月26日(日) ホテル変更、アンタナナリボ泊
今日は、モロンダバ空港(バオバブの木近くの空港)行きの飛行機に乗るために、アンタナナリボ国際空港の国内線ターミナルへ行きました。チェックインカウンターで言われたのは、「今日は、モロンダバ行きのフライトはありませんよ。次は、29日ですけど」。「何それ??」 旅行会社から受け取ったe-ticket には、11月26日12時発とちゃんと書いてあるのよね。 もう、ビックリ。で、調べて貰ったら、往路は11月25日で、復路は11月29日になっていました。日程を変更したのなら、ちゃんと連絡してもらわないと困る‼ タサラディア航空と旅行会社に対して怒り心頭。こんなこともあろうかと予想はしてましたが、あまりの出来事にショック〜。仕方がないので、昨夜泊ったホテル(Valiha Serviced Apartments Antananarivo)の残りの日を全てキャンセルして、12月4日までずっとアンタナナリボの5つ星のホテル(Radisson Blu Hotel, Antananarivo Waterfront)でのんびり過ごすことに決めました。それで、急遽、タクシーで引っ越しをしました。5つ星のホテルは、快適そのもの。近くにはショッピングモールやスーパーマーケットがあって、景色が綺麗で治安が良い。誰でもが入って来れないように塀で仕切られていて、ゲートには24時間警備員が立っています。別世界です。こんなエリアがあることは知ってましたが、実際に中に入ってみると、その価値がよく分かります。なんせ、気持ちが落ち着くからねー。ボロ布をまとった若い女性が、その辺に転がっているなんてことは、ありませんから。マダガスカルは最貧国の一つだと言われていますが、外国人の私達には、馴染めないことがあり過ぎます。

一般の人の侵入を防ぐゲート

ホテル(Radisson Blu Hotel, Antananarivo Waterfront)

ベッドルーム

シャワールーム

洗面所とトイレ
ランチはホテルの近くのフードコートで簡単に済ませました。

小さなショッピングモール(フードコートやスーパーマーケットあり)

フードコート
タサラディア航空が、「29日にモロンダバ行きの飛行機が出発し、帰ってくるのは12月の2日ですよ」と言われても、12月の4日にはモーリシャスに行かないといけません。まゆちゃんにフライトの日程変更を連絡してこなかったいい加減な航空会社を信頼してたら、12月4日にモーリシャスに行けなくなるのではないかとの不安が渦巻き、すっかり落ち込んでしまいました。でも、時間が経つにつれて、5つ星のホテルに滞在するのも良いけど、ここまで来て諦めるのは悔しいとの気持ちがだんだん大きくなり、モロンダバに行くにはどうしたらいいか、ネットで調べながら考え始めました。
27日目 11月27日(月) モロンダバ行き便の待機、アンタナナリボ泊
ホテルの前にはやや大きい池があるので、ホテルの名前に「Waterfront」が入っています。池の畔にはジャカランダ の木が紫色の花を咲かせていました。

ジャカランダ の木
モロンダバ空港行の便が1日早まった理由を調べてみると、「旧フランス領土(植民地)の国々の会議をアンタナナリボで開催するので、各国の要人の特別機が11月26日にアンタナナリボに集中して到着します。そのため一般機の離発着を制限します。」とのことでした。すご~く迷惑な話です。
遅いランチを近くのイタリアンレストラン「Presto Pizza」で食べました。美味しかったです。その後、スーパーマーケットで必要なものを購入しました。

ランチ

ランチ

デザート
モロンダバ行きの飛行機を扱っているタサラディア航空のホームページを探すなど、ネットであれこれ調べていたら、タサラディア航空が、マダガスカル航空の子会社であると判りました。マダガスカル航空のホームページの国内線のところで、モロンダバ行きフライトのチケットが販売されていました。時刻表も出ていました。これなら、モロンダバ往復は間違いなく出来ると思いました。それで、チケットをネットで購入しようと思い、手続きをしたのですが、最後の支払いの段階でこけちゃいました。クレジットカードの支払いができたにもかかわらず、マダガスカル航空のホームページに「予約完了」のサインが出てこないのです。お金だけ取られて、eチケットは貰えない状態になったのです。踏んだり蹴ったりの心境‼ トホホホ。
28日目 11月28日(火) モロンダバ行き便の待機、アンタナナリボ泊
奈落の底につき落とされてから2日間、色々と調べて考えた結果、何が何でも、明日29日に飛行機に乗ってモロンダバに行こうと思いました。週に2便しか飛んでいません。残された唯一のチャンスです。昨日、クレジットカードで航空運賃を支払ったにもかかわらずeチケットが貰えなかったので、eチケットを受け取るために、アンタナナリボ国際空港まで足を運びました。カウンターの職員から、「こうした事例の場合、ここでeチケットを渡すことは出来ません。申し訳けありませんが、改めて購入してください。そして、昨日の支払いについては、このメールアドレスにメールを送って返金の申し立てを行ってください」と言われました。仕方がないので、カウンターで買い直しました。取り敢えずチケットを手に入れたら、安心感が広がり、バオバブの木を拝めに行けそうな気になりました〜。元気が出てきた感じ‼ で、直ぐにモロンダバで最もグレードの高いホテルをネットで予約。貧しい国では、5つ星のホテルに泊まらないとダメってことをイヤと言うほど知らされたので、出費は嵩むけどヨシとします。
ホテルの近くのレストランで昼食を済ませ、その後ホテルに帰り、フロントで明日の空港へのシャトルバスの予約をして、出発の用意をしました。ここの部屋は、12月4日まで借りることにして、スーツケースを置いて行きます。必要最小限の荷物だけモロンダバに持って行きます。因みに、マダガスカル航空への航空運賃の返金申立ですが、12月初めに行ったのに、いつまで経っても返金してくれません。返金する旨の連絡もありませんでした。1年半後(2025年5月)、すっかり忘れてしまっていた時に、返金の通知が送られてきました。遅すぎると思いましたが、返してくれるならまぁいいか。手数料など取られてちょっと減ったけど、ガマンするしかないね。
モロンダバについては、ようちゃんは、にっぽん丸クルーズの際に、トゥアマシナ空港からモロンタバ空港へチャーター便で移動し、バオバブの木を観ています。旅行記第5巻 p124に載っていますので、ご覧ください。にっぽん丸でマダガスカルのトゥアマシナ港に行った時の話しです。

モロンダバの位置
29日目 11月29日(水) モロンダバ着、バオバブの並木道観光
ホテルからシャトルバスでアンタナナリボ空港の国内線ターミナルへ向かいました。今日は、チェックインもスムーズに完了し、12時00分発 タサラディア航空TZ702便 モロンダバ空港行に搭乗しました。

カウンター

搭乗ゲート

機内では、サンドイッチとソフトドリンクのサービスがありました。

機内サービス

機内食
モロンダバ空港に無事到着。空港にはタクシーが1台停まっていました。ドライバーにホテル名を告げ、乗り込みました。ドライバーがエンジンをかけるためキーを捻るのですが、なかなかエンジンがかかりません。十数回目にやっとエンジンが始動し出発しました。ドライバーに大丈夫か聞きましたが、大丈夫だと答えていました。途中で止まってしまわないかとても心配でした。

モロンダバ空港に無事到着

エンジンが止まってしまいそうで心配なタクシー
Morondava Beach(モロンタバ・ビーチ)のPalissandre Cote Ouest Resort & SPA(パリサンドル・コット・ウエスト・リゾート&スパ)ホテルに到着しました。このホテルは、ようちゃんがにっぽん丸のオプショナルツアーに参加した時に昼食で立寄ったホテル(旅行記第5巻 p132)です。

タクシーは何とか走り続けホテルに到着

ホテル玄関口
ホテルのフロントを抜けるとプールとレストランがありました。ビーチを歩いて部屋に移動しました。荷物はポーターが肩に担いで運んでくれました。コテージと呼ぶには外観が貧弱ですが、内部はしっかり整っていました。

プールと本館

砂浜

私達が泊ったコテージ

ベッドルーム

シャワールーム

トイレ
ホテルの敷地内と周辺は綺麗に管理されていました。

ホテル前の道路

隣の建物の入口
ホテルで一休みし、バオバブの木を見に行くことにしました。空港からのタクシードライバーやホテルのフロントで情報をいろいろ集めましたが、もう少し良いものはないか調べてみることにしました。ホテルの周辺にはタクシーはいませんが、トゥクトゥクが時折走っています。そのトゥクトゥクのドライバーと交渉したら、連れて行ってくれることになりました。ただ、メイン道路から大きく左折して北へ向かう道路は、舗装もしてなくてデコボコ道です。トゥクトゥクで大丈夫かな?と思いました。

ホテルからバオバブの木への観光ルート

トゥクトゥクとドライバー

トゥクトゥクの試乗
メインストリートを抜けて、舗装されていない道路に入るとのどかな風景が続きます。

メインストリート

のどかな風景
さらに進むとバオバブの木が遠くにちらほらと見え始めました。

バオバブの木

バオバブの木
モロンダバに到着した本日(11月29日)、まゆちゃんは、やっと念願のバオバブの木を見ることができました。本来なら今年(2023年)1月、クルーズ船にっぽん丸でマダガスカルに寄港して見るはずだったのですが、COVID-19 に感染したために強制下船となり、見ることが叶いませんでした。あの日からずっとリベンジを夢見てきて、このたび実現できたので、すごく嬉しそう。感激している様子。ようちゃんは1月に見たもんだから、「あんな辺鄙な所に行きたくない。」と思いやりのないことを平気で言ってました。その言葉に引きずられて、アンタナナリボでは、モロンダバ行きを一時諦めかけたけど、諦めなくて良かった‼ 「ツインバオバブ」の木に到着しました。根本は1本ですが、その上は2本の幹が出ています。

ツインバオバブの木

ツインバオバブの木
「バオバブの並木道」の入口にきました。

バオバブの並木道入口

バオバブの並木道のお土産品店やカフェバー
「バオバブの並木道」です。写真等でよく見る景色ですね。観光客が多くて、お土産品店やカフェバーもあって、観光地化されていました。また現地の人にとっては生活道路で、女性は頭に荷物を乗せて運んでいます。で、裸足の人が多かったです。ここでは行きと夕刻の帰り、2度寄って写真を撮りました。

バオバブの並木道

バオバブの並木道

バオバブの並木道

頭に荷物を乗せて運んでいる様子

現地の人達が通っていました。
サンセットです。なかなかうまく撮れませんでした(赤い色が出なかったー)。





続いて「相思相愛のバオバブ」です。離れた場所にあり、道路が砂地だったので、トゥクトゥクのドライバーさんが苦労してましたが、頑張って連れて行ってくれました。トゥクトゥクを近くに停車させると駐車料金を請求されたので、支払いました。

相思相愛のバオバブ

相思相愛のバオバブ

相思相愛のバオバブ
お土産屋が並んでいました。

お土産品店

どれを買おうか考え中
バオバブの実です。長さは約20㌢、太い部分の直径は約12㌢。茶色くてビロードのような肌触りです。割ると白いフワフワした種が入っていました。白い部分は食べることができます。少し甘くて、(子供の頃に食べたような)素朴な味でした。まゆちゃん一人で完食。

バオバブの実

殻を割った状態
バオバブのお土産品です。手前の樹皮は、粉末にして水と練って顔に塗ります。女性の「化粧」です。保湿効果などがあって、美肌になるそうな。この「化粧」を塗っている女性は多かったですよ。大概の女性は、美容に関心がありますね

バオバブのお土産品
トゥクトゥクのドライバーさん(左)と仲良くなりました。私が顔に「化粧」をしている女性に興味を示していたので、通りすがりのバオバブ樹皮の化粧した若いお嬢さんと一緒に写ってくれました。さらに、バオバブ樹皮のお化粧をした女性と並んで記念写真を撮りました。私もバオバブ化粧をしてみようかな〜?

左側がドライバーさん

ホテルに帰り、プールの脇のレストランで夕食をいただきました。






念願のバオバブの木を見ることが出来たので、まゆちゃんは、とっても満足気。夕食が美味しかった‼ バオバブですが、人気のある3点(ツインバオバブ、バオバブストリート、相思相愛のバオバブ)だけではなく、だだっ広い草原にポツポツと生えている普通のバオバブの木も、3点に劣らず、美しくて素晴らしかったです。
30日目 11月30日(木) キモニ―・リゾート ホテル近郊観光
ホテル(コテージ)のテラスから遠くの海を眺めることが気に入りました。気温は30℃近くもあるのですが、風が吹くので暑さを感じません。鳥がさえずっていて、このまま、また眠りこけてしまいそう。コテージを出て砂浜を歩き、レストランへ朝食を食べに行きました。

コテージのテラスから見える海

レストラン

朝食

オムレツ
トゥクトゥクのドライバーさんと仲良くなって、今日はKimony Resort Hotelのすぐ前の動物を保護している施設(キムニパーク)に案内してもらいました。下の地図には、ルートを示しています。行きは、メインストリートの道路端の店に行き、まずはバナナを一房購入しました。1本ちぎって食べ始め、半分の束をダッシュボードに、残りの束を私たちに差出しました。その時点ではバナナをどうするのかわかりませんでした。その後、海岸沿いの砂浜を北上しました。

キムニパークへのルート

ホテルに迎えに来てくれました。

メインストリートの道路端の店の様子
20分ぐらい走ったところで止まり、近くで家畜の世話をしている人のところへ行きました。その後、家畜のオーナーでしょうか、子ヤギを二匹抱えて来て私達に差出しました。私達が子ヤギを抱くと、ドライバーは写真をたくさん撮ってくれました。


子ヤギを抱っこしました。
その後、Kimony Resort Hoteへ移動しました。ドライバーはここで待つように言ったので、周囲を観察しながら待っていました。

Kimony Resort Hotel入口
少し待っていると、周りにたくさんの野生のキツネザルが現れました。

プール


キツネザル

しばらくすると、ドライバーとキムニパークの管理をしている人が来ました。肩にはキツネザルが乗っていました。


ドライバーがわざわざバナナを買った理由がやっとわかりました。キツネザルに与えるためです。

バナナを受け取っているキツネザル

美味しそうに食べています。


しばらくすると、ベローシファカが出てきました。

ベローシファカ

ベローシファカ
ベローシファカです。管理の人がうまく地上に誘導し、横飛びしているところを見せてくれました。
動画:ベローシファカの横飛び
次に、ホウシャガメ(マダガスカルホシガメ)というリクガメを見に行きました。

親のホウシャガメ(マダガスカルホシガメ)

子どものホウシャガメ(マダガスカルホシガメ)
ようちゃんも、にっぽん丸では得られなかった経験ができたので、今ではとても満足そうです。帰りにドライバーにランチを御馳走するので、気に入った店があれば連れて行ってくれと頼みました。私達が泊まっているホテルの入り口近くにある定食屋に連れて行ってくれました。遠くから見ると清潔そうに見えるのですが、それほどでもありませんでした。ハエが飛んできて食べ物の上にとまっていました。ようちゃんは焼き魚定食、まゆちゃんは鯉の煮付け定食、ドライバーさんは魚の唐揚げ定食をそれぞれ注文しました。3人分の支払い額は、たったの500円位。一人前は170円程度です。安いのは良いけど、美味しいとは思いませんでした。ホテルの食事の方がずっと美味しいです。

メニュー

鯉の煮付け定食
夕食は、ホテルのレストランでいただきました。

プールの向こう側がレストランです。





31日目 12月1日(金) モロンダバ 市街観光
今日は、モロンダバ市内観光をします。

朝食

プスプス(輪タク)です。街中では、プスプスとトゥクトゥクが大活躍してました。代金は1〜2㎞程度で80円と凄く安いです。プスプスは、トゥクトゥクと違ってゆっくりと進むので、街の景色をスローテンポで楽しむことができます。ホテルの前から市街地までの景色をじっくり見回しました。

プスプス

プスプス

親子で果物売り

フランスパン

市場

市場

バオバオの木の実

マンゴーが7個で30円でした。甘くて美味しい‼
ホテルへの帰りもプスプスを利用しました。のんびりと時間が進む感じで気持ちがなごみます。戻ってから、コテージからの日没を楽しみました。夕日はアフリカ大陸の方向に沈みます。

砂浜と海

砂浜

日没

日没
美しい日没をカメラに収めようとチャレンジしましたが、雲が立ち込めているため、なかなかうまくいきませんでした。陽が落ちてから、レストランで夕食をいただきました。今日までは、とても楽しいモロンダバ滞在でした。





モロンダバの人々は、アンタナナリボと真逆のお人柄で、親切で純朴です。治安が悪いとか関係ないほど穏やかですよ。農業が主体で、裕福ではないけど、それなりに食べていけているからだと思います。
32日目 12月2日(土) モロンダバ 発 アンタナナリボ着
13時45分モロンダバ発 タサラディア航空 TZ703便に乗ってアンタナナリボに戻り、Radisson Blu Hotelにチェックインします。11時頃、トゥクトゥクのドライバーがホテルに迎えに来てくれました。

朝食

朝食

レストラン

レストランとプール
朝食を済ませ、部屋でゆっくり迎えを待ちました。トゥクトゥクのドライバーがモロンダバ空港に連れて行ってくれました。ドライバーは私達の観光をとてもよくサポートしてくれたので、多めにチップを渡しました。とても喜んでくれました。

モロンダバ空港のお土産屋

搭乗した飛行機
モロンダバ空港で、むかつくトラブルが発生しました。一歩判断を間違えたら帰れなかったかも。搭乗待合室の入口で、私達の搭乗券とパスポートを警察官がチェックしていたところ、30代くらいの警察官BC1(悪徳警官1/Bad Cop1)が「VISAの有効期限が切れている。不法滞在だ。飛行機には乗せられない。乗りたいなら罰金を払え。」と言い出したのです。①VISAの有効期限内にイミグレーションを通過して入国すれば、その日から30日間滞在できる。よって不法滞在ではない。②このことについては、在日本マダガスカル大使館に確認済みであり、文書もある。以上のことをBC1に何度も説明したけど全く聞く耳持たず。そこに50代くらいの警察官BC2が現れたので、BC2にも説明すると、BC2は「問題ない。罰金も払わなくて良い。」と言ってその場を離れました。残されたBC1は、それにもかかわらず私達にしきりと「罰金80,000Ari(約2,500円)を払え。」と言ってきます。ようちゃんが「払うから罰金の受領書を出してくれ。」というと「受領書は出さない。」とのこと。既に搭乗は始まっていて、この便に乗れなかったら、旅行の行程はメチャクチャ。後の予定変更をすると数十万円費用がかかるだけでなく、帰国すら危ぶまれます。どうせお金が欲しいだけなんやろうと思い、まゆちゃんが「この便に乗れなかったら、日本に帰れなくなる。罰金は払うから、乗れるようにして欲しい。」と言って80,000Ariを差し出すと、BC1はぶつぶつ言いながら(格好つけちゃって)、お金を受け取ってパスポートと搭乗券を返してくれました。マダガスカルの警察官のタカリには呆れてしまいます。彼らは、一般の道路に立って、エンジンの付いた乗り物(車、トゥクトゥク、バイク)をわざとに止めて、ドライバーから賄賂を受け取っているのです。この光景はケニヤでも目にしました。権力を持っている警察が、平然と賄賂を取るんですよ。酷い話しです。 タサラディア航空 TZ703便に搭乗し、予定通りモロンダバからアンタナナリボに戻ってきました。前と同じホテルにチェックインしました。無事に帰って来れて本当にヨカッタ。
夕食は、ホテルのレストランでいただきました。

ホテルのレストラン

夕食

夕食

夕食
33日目 12月3日(日) アンタナナリボ泊
モロンダバでは、横にピョンピョン跳ねながら移動するキツネサル(ベローシファカ)を見ました。とても珍しいサルです。また、果物が超安で、しかも美味しい。夕陽はキレイで、風に吹かれてのんびり過ごすのには良い所でした。今日一日ゆっくりして、明日、モーリシャスに移動します。

ホテルのレストランでピアノを聴きながら昼食

昼食

昼食
夕食は、ケンタッキーフライドチキンを買ってきて、部屋で食べました。
34日目 12月4日(月) アンタナナリボ発 モーリシャス ポートルイス着
17時05分のアンタナナリボ国際空港発のモーリシャス航空 MK289便でモーリシャスのシール・セイウッドザーギュール・ラングーラム国際空港に向かいます。1時間45分の飛行です。14時にホテルの空港行きシャトルバスを予約しています。それまでホテル周辺を散策しました。ホテルの廻りには高いビルがないので、遠くからホテルが見えます。ランチは、フードコート内のピザ屋に行きました。

警備員が常駐するホテル入口

Radisson Blu Hotelの高層建物の遠景
アンタナナリボ国際空港にきました。航空会社のチェックイン後、マダガスカルを出国する際に、出入国審査官から「不法滞在」とか一言も言われませんでした。モロンダバ空港の悪徳警察官BC1がお金欲しさに我々にたかったことは明白ですね。アンタナナリボ国際空港内に、免税店とレストランがあるのですが、そこではユーロと米ドルしか使うことが出来ません。現地通貨のAriは使えないのです。何処の国際空港でも現地通貨が使える・・・これは普通のことです。出国する人はお土産などを買って、現地通貨を使い切ってしまいます。でも、ここでは出来ないので、持っている現地通貨をどうすれば良いのか困りました。それで、お店の人に聞くと、両替所はないとのこと。困っているまゆちゃんを見かねた店員が、小さな声で「一番奥にトイレがあるから、そこに行くと良いよ」とこっそり教えてくれました。意味がサッパリ分からなかったのですが、言われるままに行ってみました。で、トイレ掃除のオバチャンが立っていたので、オバチャンに「お金の両替ってここですか?」とまゆちゃんが尋ねると、身障者用のトイレに引っ張り込まれて、内側から鍵を掛けられて、「大きな声を出さないように‼︎ いくら両替して欲しいの?」と聞かれ、ユーロに両替してくれました。レートは悪かったけど、Ariを手元に持ってたって紙屑みたいなものなので、「まあいいか〜」と思いました。それにしても、トイレ掃除のオバチャンが両替商をやってるなんて、たまげました。凄いよね。逞しいよね。かなり儲かっているやろうね〜。

アンタナナリボ国際空港

ユーロと米ドル限定の免税店とレストラン

搭乗ゲート

今から離陸します
機内では、機内食が提供されました。ちょっと食べ慣れていないものだったので、食べませんでした。飛び立ってからそんなに時間が経たない内に、モーリシャスのシール・セイウッドザーギュール・ラングーラム国際空港に向けて降下が始まりました。街の明かりが見えてきました。

機内食

モーリシャスの街の明かり
マダガスカルでは、予定していたモロンダバ行きのフライトに乗れずに奈落の底に突き落とされたあの状況の中で、計画を立て直して11月29日にはモロンダバに渡ったのですが、振り返ってみるに「諦めずに、最後までよう頑張ったね~❣」と自分達二人の 判断力と行動力に今でも感心します。