1.概要
函館五稜郭には、ソメイヨシノを中心に約1,600本の桜が植えられているそうです。以前訪問した時に、桜の木がたくさんあるのを見て、桜の時期になったらさぞかし綺麗だろうなぁと思いました。そして、是非、満開の桜が咲いている五稜郭を見てみたいと。今年のツアーの中に五稜郭の桜を見に行くツアーがあり、日程的にも良かったので参加することにしました。旅行期間は、4月25日から27日までで、2泊3日です。
2.新千歳空港、函館ベイエリア、函館夜景観賞、函館湯の川温泉 海と灯 泊(1日目/4月25日)
福岡空港発9時のANA289便を使って新千歳空港に行くようになっています。「福岡空港に9時に集合」との連絡があったので、間に合うように自宅を出ました。空港1階にある受付コーナーにて受付を済ませて、搭乗までの間、10番ゲートで待ちました。20分前に搭乗案内が始まり、飛行機に乗りました。
10番ゲート
新千歳空港には12時15分に着く予定です。旅行会社の方から昼食を機内で済ませておいてくれと言われていたので、手作り弁当を持参しました。ちらし寿司と奈良漬(奈良旅行で購入)です。自分で作ったお弁当が一番良いね。
手作り弁当
予定通り新千歳空港に到着。荷物を受け取って、旅行会社の添乗員さんやツアー参加者の皆さんと合流しました。
ANA289便(新千歳空港にて)
全員揃ってから観光バス(宗谷バス)に乗り込みました。全員で35人くらいなので、少しゆったりしています。
宗谷バス
バスガイドさんを見て、ビックリ! 今年1月13日の「悠久の大地 北海道」でお世話になったバスガイドさんでした~。2回目ですね。どうぞよろしくお願いいたします。
今回もお世話になるバスガイドさん
今から、函館に移動。海岸沿いの高速道路を通ってて、支笏湖あたりを通過した時、青空に映えた「樽前山」が見えてきました。「樽前山」は、苫小牧市と千歳市との境にある活火山で、標高1,041㍍です。明治42年(1909年)の大爆発で、火口丘に、瘤のように見える溶岩円頂丘(高さ約130㍍、直径450㍍)があり、これが特徴です。
樽前山
途中、有珠山サービスエリアでトイレ休憩となりました。ここの2階が展望台になっていて、有珠山、ニセコアンヌプリ、昭和新山、羊蹄山などを見ることができます。ニセコアンヌプリも羊蹄山もまだ雪を被っていました。ここは、なかなか見晴らしの良い場所です。
有珠山サービスエリア
見晴らしは良いし、空気は新鮮!
有珠山サービスエリアを出てから、函館に行く途中の道路沿いには、まだ雪が残っていました。一月半前の3月4日にここを通った時は、完全に雪に埋もれていたのにね。「ほとんど溶けてしまって、春が来た!」って感じです。
道路沿いの残雪
今日も、噴火湾沿いの自動車専用道路を通り、八雲パーキングエリアでトイレ休憩を取りました。噴火湾を挟んだ長万部方面も雪が解けていたので、様子がすっかり変わっていました。雪の下は、畑になっていたんだぁ~! こうした発見は面白い‼
今日の写真
3月4日の写真
16時半頃、やっと函館ベイエリアの赤レンガ倉庫群に到着。バスから降りて、自由散策です。30分後に、バス下車場所に集合とのことでした。
函館山と金森赤レンガ倉庫
赤レンガ倉庫群の中のお土産品店に入ってみました。お土産用の冷凍鮮魚を見ると、凄く安いのでため息が出てしまいました。買って帰りたいけど、冷凍状態の維持はできないし、宅配冷凍だと送料がメチャ高いし。ここで、料理して食べれるんだったら良いんだけどね。
赤レンガ倉庫
お土産品店
冷凍棒タラ5匹700円!
肉厚のシマホッケ1枚500円!
集合場所の近くに樺太引揚者上陸記念碑がありました。こんなのを見ると、「ウクライナ戦争でロシアが負けたら、不法占拠されている千島列島を取り返せるのにね。ロシアが負けたら、ホントいいのに!」と思ってしまいます。
樺太引揚者上陸記念碑
赤レンガ倉庫群の次は、本日の宿『函館湯の川温泉 海と灯』です。この宿は、3月4日にも宿泊しました。昨年7月にオープンしたばかりなので、全部が真新しくて、食事も大変良かった”お気に入り”の宿です。ロビーにある暖炉の炎が揺らめいていて、良い雰囲気を醸し出していました。
暖炉
部屋
洗い場付きのお風呂
流し兼用の洗面所
タンクレストイレ
夕食は、18時半からです。19時50分に函館の夜景(世界三大夜景のひとつとか⁉)を見に行くようになっているので、お酒は控えめにして、お風呂は夜景から戻って入ることにしました。
夕食(今日も美味しくて満足しました。)
19時50分に観光バスに乗って、函館山展望台へ行きました。今日は晴れているので、夜景がとっても綺麗! 函館の夜景って、雨が降っていたりガスがかかっていたりで、なかなか美しい景色を見るのは難しいんですよ。夜景を見に行こうと思ったのに、天候が悪かったために行けなかっとことが何度もあります。
100万ドルの夜景(左側は函館港、右側は津軽海峡)
函館山記念碑
夜景観賞から戻り、温泉に浸かってゆったりしました。
3.五稜郭、サイロ展望台、中山峠、札幌、ソラリア西鉄ホテル札幌 泊(2日目/4月26日)
「朝食は、6時半に行くように」と添乗員さんから言われていたので、少し早いなぁと思いながら、そのようにしました。お客さんが多いので、オープンと同時に食事して欲しいそうです。
朝食
函館湯の川温泉 海と灯
ホテル出発は、8時半。先ずは、函館朝市に行きました。3月の時と同じで、株式会社栄に連れていかれました。そこで、買い物をした後、自由行動となりました。函館朝市は、3月の時に比べると人出が増えた様子です。店員さんの声にも活気がありました。
函館朝市
函館朝市
朝市の次は、五稜郭公園です。五稜郭は、幕末の箱館開港に伴い設置された箱館奉行所の防御施設で、蘭学者の武田斐三郎成章により、中世ヨーロッパで発達した城塞都市を参考に設計された西洋式土塁です。明治維新動乱(戊辰戦争)の最後の舞台となった場所として有名です。天気予報によると、「本日、満開」とのこと。だけど、行って実際に見ないことには安心できません。五稜郭公園の駐車場に着くと、街路樹の桜は満開になっていました~!良かったね~~‼
五稜郭公園入口
五稜郭平面図
初めに五稜郭タワー展望2階に上って、展望台から全体を見ることにしました。お天気は曇りなので、桜の花びらは、しっとりしたピンク色に見えました。
五稜郭タワー1階売店近くで撮影(素敵な感じ)
展望2階に上がると、人混みで混雑してました。ソーシャルディスタンスなんて関係ないって様子。で、「わぁ、綺麗ね~!」の感嘆の声があちこちから聞こえてきます。窓際に近寄って見下ろすと、本当に綺麗でした~。こんなに素晴らしい景色って、なかなか見ることはできないです。偶然ですが、満開の日に巡り合えて、なんとまぁラッキーなんでしょう‼
五稜郭公園の桜(展望2階から撮影)
続いて、公園内を散策することにしました。タワーの展望2階から見るのも良いですが、地面に立って見上げるのも良いですねぇ。幹や枝の黒色と花のピンク色のコントラストが素敵です。
五稜郭公園内の桜
五稜郭公園内の桜
五稜郭公園の桜には大満足できました。良かった、良かった! 散策を終えて、次は、道の駅「なないろななえ」と「男爵ラウンジ」です。ここでは、各自昼食を食べることになっています。私達は、あまりお腹が空いてなかったので、「男爵ラウンジ」でフライドポテトやソフトクリームなどを食べました。フライドポテトは、ホクホクしていて美味しかったですよー。
男爵ラウンジ
男爵ラウンジの中の様子
フライドポテトとじゃがバター
ソフトクリーム
食事が終わって、再びバスに乗ってサイロ展望台に行きました。曇っているので、洞爺湖の中島は見えても、遠くまではよく見えません。
サイロ展望台(売店、レストラン)
サイロ展望台から洞爺湖を眺望(洞爺湖の中島がハッキリ見えます。)
ここの売店で、北海道産ヨーグルトドリンクを飲んでパワーアップしました。このヨーグルトは、美味しいので好評です。
北海道産ヨーグルトドリンク
サイロ展望台を出てから、中山峠に向かいました。途中、喜茂別川を通過する時に、雪に覆われた羊蹄山の美しい姿を見ることができました。青々とした羊蹄山も良いけど、雪を被った羊蹄山も良いね!
羊蹄山
中山峠に近づくにつれて段々と残雪が増えてきます。喜茂別町のこの一帯は山間部で、かなり寒いところだそうです。
雪が残っている様子
サイロ展望台から1時間くらい走ったところで、中山峠に到着しました。ここで有名なのは、1階のテイクアウトコーナーで販売されている「あげいも」です。茹でたじゃが芋にドーナツ生地をからめて、油で揚げたようなものです。熱々を食べると、ホント美味しい~。添乗員さんもバスガイドさんも食べていました。勿論、私達も食べましたよー。
売店のある建物
あげいも
駐車場方面は、まだ雪が残っていました。
中山峠からも羊蹄山が見えました。
中山峠は、喜茂別町と札幌市南区に境界にあります。なので、もう札幌市内に入ったてこと。本日の宿の「ソラリア西鉄ホテル札幌」までは、1時間もあれば着きそうです。札幌市南区の住宅街を通ったのですが、3月4日の時は、大雪に見舞われていて一面雪だらけだったのですが、今やすっかり雪は解けてしまって、別世界の様相でした。この違いは、楽しいね! 良い思い出になります。
今日の写真(札幌市南区の住宅街)
3月4日の写真(札幌市南区の住宅街)
17時半頃、札幌市中央区にある「ソラリア西鉄ホテル札幌」に到着。ここは、JR札幌駅の直ぐ近くで、飲食店もたくさんあって便利の良い場所です。2021年2月にオープンしているので、ここも真新しくて気持ちが良い。お風呂も最近流行りの洗い場付きになっていました。最近建ったホテルの客室は、①洗い場付きのお風呂、②トイレはタンクレスタイプ、③流し兼用の洗面所、があって、それぞれが独立しています。自宅にいるのと同じような感覚になります。随分使い易くなりましたね。ユニットバスは、もう時代遅れなのでしょうか?
ソラリア西鉄ホテル札幌(左側の建物)
部屋
洗い場付きの風呂
タンクレストイレ
流し兼用の洗面所
部屋から「北海道庁旧本庁舎」と「赤レンガ前庭」が見えました。レトロな雰囲気が素晴らしい‼
チェックインが終わってからは、各自自由行動となっていて、夕食は自分で食べるようになっています。それで、北海道庁旧本庁舎と札幌市時計台を観光して、駅前ビルのレストラン街に松尾ジンギスカンを食べに行くことにしました。
北海道庁旧本庁舎
赤レンガ前庭にコブシと木蓮と桜が一緒に咲いていました。
札幌市時計台
松尾ジンギスカン
ジンギスカン鍋で焼いて食べました。すき焼きみたいな食べ方でした。
ホテルの周りに飲食店がたくさんある場合、自分の食べたい物を食べることが出来るから、夕食なしでも十分に楽しめます。
4.小樽、新千歳空港から福岡へ(3日目/4月27日)
8時半にホテルを出発するとのことだったので、7時に朝食をいただきました。朝食はビュッフェスタイルで、メニューも結構多くて満足しました。
朝食
小樽には、1時間もかからずに到着しました。小樽では、2時間の自由行動となっています。何度も来ているので、取り立てて行きたい所はなかったのですが、小樽運河とメイン通りの境町本通りを散策することにしました。気温は14.7℃で、少し肌寒いですが、風がないので心地イイ。
小樽運河
小樽運河は、夜に訪れるとガス灯がぼんやり灯っていて、とてもロマンチックな空間になります。デートの場所に最適ですね。小樽運河の辺りを歩いている時に、つくしを見つけました。福岡だと2月頃に見かけるのですが、小樽では今なんですね。また、蝦夷ツツジも見かけました。福岡では順々に時間をおいて咲く花が、北海道では雪が解けて春になったら一斉に咲くみたいです。
道路脇に生えていたつくし
蝦夷ツツジ
境町本通りに行くと、朝早いからかもしれませんが、歩いている人はほとんどいませんでした。何度も訪れたことがあるのですが、こんなに閑散としているのを見たのは初めてです。お店の店員さんが「ここのところ、ず~っとお客さんが来ないんですよ」と嘆いていました。
境町本通りの様子
小樽洋菓子舗ルタオ本店に行って、チーズとミルクが入ったマリアージュ(ソフトクリーム)を食べて休憩を取りました。ケーキコーナーのケーキは見るからに美味しそう! 引き込まれてしまいます。
マリアージュ(ソフトクリーム)
美味しそうなケーキ
ケーキを作っている厨房は、ガラス越しに見えるようになっていました。
北一ベネチィア美術館にも入ってみました。小樽には、ガラス製品を扱うお店がたくさんあります。その理由は、大正に入ると港町小樽では、ニシン漁が盛んに行われるようになりました。ニシン漁ではガラス製の浮き玉を使用して漁を行うため、その需要が急増して生産が盛んになったのです。浮き玉と石油ランプのガラス工業が盛んだったことがルーツだと聞きました。小樽では、北一硝子が有名です。
宝石のようにキラキラ輝くガラス細工がいっぱい‼
ベネチィアのイメージのゴンドラ
小樽の自由散策を終えて、バスに乗って新千歳空港へ向かいました。空港に着いてから搭乗手続きを済ませ、14時30分発ANA290に乗るまで時間があったので、ターミナルビル3階のレストラン街で昼食を食べることにしました。今日は、ごぼう天そばです。
ごぼう天そば
飛行機は定刻通りに出発し、無事に福岡へ戻ってきました。函館の五稜郭の桜を見たくて参加したツアーでしたが、幸運なことに満開の桜を見ることができました。あっちこっちがピンク色に染まって、とっても綺麗でした。また、雪に覆われた羊蹄山も見ることができて良かったです。満足できました。小樽では、気の毒なことに、お客さんはほとんどいませんでした。寂しい限りです。函館と札幌は、修学旅行生がウジャウジャだったのに。バスガイドさんが、「修学旅行生が戻ってきたので、これからは、旅行も本格的になりそう!」と喜んでいました。何度も行ったことのある所に性懲りもなく出掛けて行きましたが、季節が違うので景色が異なり、それなりに楽しむことができました。