1.概要

沖縄には何度も行ったことがありますが、未だ北部に行ったことはありません。せいぜい美ら海水族館や古宇利大橋くらいまでです。北部には、ヤンバルクイナ関連施設を始め、大石林山など魅力あふれる観光スポットがあります。行ってみたいと思っていたので、昨年、ツアーに申し込んだのですが、COVID19のために中止となりました。仕方がないので、自分で計画を立てて観光することにしました。旅行期間は、2022年2月20日から24日までの4泊5日です。

2.那覇空港、名護、古宇利島、今帰仁城、ホテルルートイン名護 泊(1日目/2月20日)

福岡空港9時25分発那覇空港行きの日本トランスオーシャン航空53便に搭乗するため、チェックインカウンターで荷物を預け、その後、JAL桜ラウンジで過ごしました。

JAL桜ラウンジ入口

桜ラウンジ専用の手荷物検査室

5番搭乗ゲート

日本トランスオーシャン航空53便のボディは、可愛いピンク色!

飛行機は、那覇空港に定刻通りの11時20分に到着しました。飛行機を降りてからバゲージまで移動している時に、今や盛りと咲き誇っている胡蝶蘭がたくさん飾られていて、亜熱帯気候を実感させられました。じっくり見ると、どの胡蝶蘭も鮮やかで美しいね~。

色鮮やかな胡蝶蘭

荷物を受け取ったら、次は、レンタカーを受け取りに行かないといけません。ニッポンレンタカーの巡回バスに乗って事務所まで移動し、手続きを行いました。気温は15℃なのに風がかなり強くて、少し寒い感じ。レンタカーをゲットしたら、本日の宿の「ホテルルートイン名護に行くまでの間に、『名護城(なんぐしく)跡』『名護のひんぷんガジュマル』『古宇利大橋南詰展望所』『ティーヌ浜 ハートロック』『今帰仁城(なきじんぐすく)跡』を観光します。

レンタカー

まずは、『名護城(なんぐしく)跡』から。出発してから約1時間で到着。名護市中心部を北西に見下ろす標高100㍍ほどの山地にありました。ひと気のない寂しい所です。名護城は、14世紀頃に築かれたもので、「二重の堀切」と呼ばれる防御施設が残っているとのこと。また、他の城(ぐすく)の例にもれず、拝所跡〔御嶽(うたき)的施設跡〕も見つかっていると聞きました。

『名護城(なんぐしく)跡』に向かう階段

駐車場に車を停めて、目の前にある階段を登って行くと、平らな場所に到達しました。ちょっとした公園みたいな感じです。

名護城の主郭とされる広場。建物は神アサギ(祭祀の場)

広場の横にあった御嶽(うたき)

広場から、名護神社の方へ歩いて行くと、奉納殿や拝所がいくつもありました。これらはかなり古そうで、ほとんど誰も管理していないみたいでした。樹木が生い茂っていて、隠れてしまっているし、建屋もボロボロです。こんなところに祈りを捧げに来ようといった気持にはなりませんね~。ここは、名護市文化財指定候補だそうですが、予算が少なくて、管理に手が十分に届かないのかも。

奉納殿

名護城内の拝所

名護神社手前の脇道から海が見えました。

名護神社

名護神社から少し下った所に、『白い煙・黒い煙の碑』がありました。この石碑は、東シナ海の方を向いています。いわれですが、「昔、内地に出稼ぎに行く娘を那覇の港まで見送りに行けなかった老夫婦が、ここで白い煙を焚いた。遥か前方には、娘が乗っている汽船が黒煙を上げ、互いに色の違う煙を上げながら、老夫婦は娘を送り、娘は老夫婦に別れを告げた」そうです。今生の別れみたいで、何だか悲しいお話ですね。

『白い煙・黒い煙の碑』

『名護城(なんぐしく)跡』を出てから、近くにある『名護のひんぷんガジュマル』を見に行きました。名護市の商店街の入口にたたずむ推定樹齢300年という国指定天然記念物のガジュマル(高さ19㍍)の木です。”ひんぷん”とは、屋敷の門と母屋の間に立てる衝立のことです。外から敷地内が見えないようにする役目があると同時に、悪霊や災難が入ってこないようにするという意味があります。『名護のひんぷんガジュマル』は、名護の町に災難が入り込まないように願う地元住民の信仰の対象となっているそうです。

『名護のひんぷんガジュマル』

続いて、『古宇利大橋南詰展望所』に行きました。古宇利大橋は、古宇利島と屋我地島を結ぶ全長1,960mの橋で、2005年2月8日に開通しました。『古宇利大橋南詰展望所』は、古宇利大橋の南側にある展望所です。天気が良ければ、橋の両側にはエメラルドグリーンの海が広がって、美しい景色を見ることができます。しかし、今日は曇っているため、エメラルドグリーンを見ることはできませんでした。古宇利島は周囲約8㎞で、島を一周できる古宇利一周線があるため、車だと10分ほどで一周することができるそうです。

『古宇利大橋南詰展望所』から古宇利島を展望

古宇利島に入って、古宇利島の北側にある『ティーヌ浜ハートロック』に行きました。ここは、恋のパワースポットや写真スポットとして注目を集めている所です。アイドルグループ「嵐」が出演したJALのCMロケ地で、このことが切っ掛けで一躍有名になりました。

『ティーヌ浜ハートロック』

ホテルチェックインまで少し時間があったので、『今帰仁城(なきじんぐすく)跡』に行ってみました。今帰仁城の歴史は古く、13世紀までさかのぼります。この頃の沖縄本島は、下の図のように、北部地域を北山、中部地域を中山、南部地域を南山がそれぞれ支配した「三山鼎立の時代」でした。北山王は今帰仁城(なきじんぐすく)を拠点に沖縄島の北部を中心に支配下とし、中国と貿易をしていました。しかし1416年(1422年説もある)に中山の尚巴志によって滅ぼされ、北山としての歴史の幕を閉じることになります。北山の敗北後、中山は北部地域の管理のために監守を今帰仁城に設置し、1422年以後、監守の居城として今帰仁城を利用しました。しかし1609年に薩摩軍による琉球侵攻にあい、城は炎上したとされています。監守が住まなくなって以後は拝所とし、精神的拠り所として広く県内から参拝者が訪れています。今帰仁城跡は、2000年に座喜味城跡、勝連城跡、中城城跡、首里城跡、園比屋武御嶽石門、玉陵、識名園、斎場御嶽と共に「琉球王国のぐすく及び関連遺産群」として世界遺産に登録されています。

三山の地域概念と主要な城(ぐすく)

ぐすく広場の寒緋桜 (もう、終りがけでした。)

『今帰仁城(なきじんぐすく)跡』入口

平郎門の寒緋桜

大隅(うーしみ)の城壁

主郭(城内で最も中心的な建物があった場所)

ソイツギ(今帰仁城内の二つの聖なる場所の一つ)

  今帰仁里主所火の神(なきじんさとぬしどころひのかみ)

今帰仁里主所火の神の説明

続いて、同じ敷地内にある「今帰仁村歴史文化センター」に行ってみました。ここでは、今帰仁城跡をはじめ今帰仁村の歴史と文化を紹介しており、今帰仁城跡から出土した陶磁器等も展示していました。

「今帰仁村歴史文化センター」

歴史文化センターを見終えてから、『ホテルルートイン名護』に向かいました。

『ホテルルートイン名護』

部屋

ユニットバス

このホテルには、朝食しかありません。夕食が付いてないので、近くのレストラン「名護ステーキ」で夕食を食べることにしました。メニューは、ようちゃんが大好きなサーロインステーキ。300㌘もある牛肉です。サラダとスープとご飯が付いたコースで、全部食べたら、苦しくなった! やっぱり、食べすぎかも~⁉

レストラン「名護ステーキ」

サーロインステーキ300㌘のコース

3.ヤンバルクイナ展示施設、辺戸岬、大石林山、オクマPビーチ&リゾート 泊(2日目/2月21日)

今日は、今回の旅行で行きたい「沖縄北部の観光地」を見て回ります。『羽地の駅』からスタートして、『東村ふれあいヒルギ公園』『ヤンバルクイナ生態展示学習施設』『辺戸岬(へどみさき)』『大石林山』『茅打バンタ』まで行きます。雨は降っていませんが、今にも降りそうな感じに曇っています。観光が終わるまで降らずにいてくれたら助かるんだけど。

朝食

朝9時半にホテルをチェックアウトし、地元の野菜や果物を販売している『羽地の駅』に行きました。目的は、旅の終わり頃に買い物をしたくて、そのための下見です。

『羽地の駅』

沖縄では、もう西瓜が出てる~‼(1,800円~2,000円)

バナナ(一房200円~250円)

茄子(一袋300円)とパパイヤ(1個200円)

初めて見る食品に「アンダーガシ(あぶらかす)」がありました。これって、どうやって食べるのかなぁと思い、店員さんに尋ねてみたところ、「アンダーガシは、豚の背脂付近を刻んで、煮詰めてラードを取り出した後の残り物。味噌汁に入れて豚汁風にするとか、うどんやソーキそばのだし汁に加えるとか、野菜炒めに入れるとか、食べ方は色々あります。美味しいですよ」とのことでした。

「アンダーガシ(あぶらかす)」300円

次に、やんばる国立公園内の『東村ふれあいヒルギ公園』に行きました。下の案内図にある青いライン(ヒルギ林内コース)を散策しました。

『東村ふれあいヒルギ公園』案内図

慶佐次川では、カヤックを漕いで楽しむことができます。

木道(ヒルギって、いわゆる”マングローブ”のこと)

根の状態

花が咲き終わったら、実(種)ができます。これが地面に落ちて、そこから新しい芽が出てくるのだそうです。

実(種)

マングローブには、色々な種類があることが分かりました。ヒルギ林内コースを歩くと幾種類ものヒルギを見ることができます。次回は、カヤックで川の方からヒルギ林を見てみたいです。

続いて、『ヤンバルクイナ生態展示学習施設』に行きました。この施設では、ケージの中で飼われているヤンバルクイナをを見ることができます。ヤンバルクイナは、沖縄本島北部の山原(やんばる)地域のみに生息する固有の鳥で、1981年に発見されています。地元の人達は、昔からこの鳥の存在を認識していましたが、珍しい鳥(天然記念物)だとは知らなかったそうです。飛べないから、簡単に捕まえることができたそうで、捕まえては食べていたとか。

『ヤンバルクイナ生態展示学習施設』

動画:ケージ内のヤンバルクイナ

説明者の話しでは、ヤンバルクイナに対しては、太らないように注意しながら、一日に8回ほど餌を与えているそうです。今は、少し太り気味とのこと。

ヤンバルクイナの体重

ここに来て驚いたのは、ヤンバルクイナを絶滅から救うために、環境省が 「ヤンバルクイナ飼育・繁殖施設」を設けて佐渡島の朱鷺並みの取組みを行っていること。環境省が、ヤンバルクイナに対しても本格的な保護活動をしているなんて、今まで全く知りませんでした。素晴らしい取り組みだと思いました。

続いて、『辺戸岬(へどみさき)』に行きました。この岬は、沖縄本島の最北端にあります。

辺戸岬の位置

 

1972年(昭和47年)の沖縄返還に際して建立された「日本祖国復帰闘争碑」

22km離れた与論島(鹿児島県最南端の島)が見えました!

辺戸岬の東側の光景(断崖絶壁が続いています。)

次は、今回の旅行のメインでもある『大石林山』です。『大石林山』は、約2億5千万前の石灰岩層が隆起し、浸食されてできた日本唯一の亜熱帯カルスト地形です。2021年7月には、生物多様性の保全において極めて重要な地域との評価を受け、ユネスコの世界自然遺産に登録されました。

大石林山のチケット売り場がある建物

観光コースは3つ。A奇岩・巨石コース、B美ら海展望台コース、Dカジュマル・森林コースです。入場料は、シニア900円があり、安かったので嬉しかった。ガイドツアーがあったのですが、開始時間が11時からとのことでスケジュールが合わず、自分達で見てまわることにしました。3コースを連続して1時間半ほどで歩きましたが、ジャングルの中にある奇岩・巨岩が目に新鮮でした。全部回った後に、沖縄石の文化博物館にも行ってみました。

大石林山のコース

こんな感じの岩場を歩きました。

巨人の腰かけ

縁結びの岩

立ち神の大岩

イグアナ岩

ラクダ岩

恐竜の顔

龍神岩

悟空岩

美ら海展望台に出て、辺戸岬方面を見ると与論島が見えました。与論島は鹿児島県に属します。鹿児島県と沖縄県の県境は、海です。双方の距離は約25㎞。美ら海展望台からだと与論島内の建物もかすかに見えました。

「沖縄最北端にある断崖絶壁の辺戸岬」&「海の向こうに見える与論島」

今までずっと上り坂でしたが、美ら海展望台を過ぎると下り坂になり、歩くのが随分楽になりました。

骨盤石

輪廻生まれ変わりの石

岩の中の宇宙人

岩の中の宇宙人の拡大写真

ライオンキング

散策コースの終りがけの部分の様子

同じカルスト地形でも、秋吉台や平尾台とは風景が全く違います。「沖縄ならでは!」の亜熱帯ジャングルとのコラボが新鮮でした。樹木に中には、昨年の12月5日に、第99代内閣総理大臣・菅義偉氏が大石林山を訪れ、記念植樹をされたものがありました。何の木かは分らりませんでしたが、ネットをかぶせて養生していました。数年後には、どんな樹か分かりますね。

前内閣総理大臣菅義偉が植樹した木

樹冠のまわりが日本一広いと言われている神木の御願ガジュマルもありました。

御願ガジュマル(大石林山の数千本ものガジュマルの中でも最も巨大)

これで3コースすべてを回り終えたので、チケット売り場に戻り、そこの喫茶コーナーでジェラートを食べて休憩を取りました。『大石林山』観光は、結構な運動になりましたね。お陰でジェラートが美味しい~!

ジェラート

ジェラートで元気を取り戻し、同じ場所にある「沖縄石の博物館」にも入ってみました。火山に関連する石で、昔の沖縄の人達が日常的に使っていたものが展示されていました。

沖縄石の博物館

目新しい展示物としては、今年1月頃、沖縄本島から東に約1,400㎞離れた小笠原諸島・硫黄島近海の海底火山「福徳岡ノ場」の噴火により発生した軽石が、噴火発生から約2カ月後に沖縄各地の海岸に大量に漂着するようになったそうで、その時の軽石が展示されていました。

軽石

『大石林山』を出てから、本日最後の観光地の『茅打バンタ』に行きました。バンタとは、沖縄の言葉で「崖」のことです。高さ80㍍の断崖にある『茅打バンタ』の展望台から、国頭の西海岸を眺望しました。浅瀬の部分のエメラルドグリーンは、綺麗ですね。

茅打バンタ

以上で、本日の観光は終了したので、宿の『オクマプライベートビーチ&リゾート』に向かいました。ホテルに着いてから気が付いたのですが、ここはどうも日本らしくない。アメリカに来たみたいな感じです。聞くと、アメリカ人用の保養施設を買い上げて改装し、営業しているとのこと。なるほど~‼ だから、アメリカのリゾート施設に泊まっているような錯覚を覚えるのね!

『オクマプライベートビーチ&リゾート』のフロント棟

ホテル敷地内の様子

ホテル敷地内の様子

ホテルの敷地が広くて宿泊施設が分散しているため、お客さんと荷物をキャリーカーで運んでくれます。食事でレストランに行く時も、呼べば迎えに来てくれるそうです。日本にも、こんなサービスをしてくれるホテルがあるんですね。知らんやった~。

荷物を運んでくれるキャリーカー

泊まった部屋。広くて快適でした。

洗面所

バス・トイレ

涼しい季節だったら、ベランダでビールを飲むと気分イイかも!

夕食のレストランは、フロント棟の横にあるレストラン「サーフサイド・カフェ」でした。部屋から歩いて10分くらいの所にあります。周りの景色を楽しみながら、散歩気分でレストランに向かいました。沖縄では、ハイビスカスもツツジも咲いています。ブーゲンビリアも綺麗でした。

レストランに向かう通路で咲いていたブーゲンビリア

夕食

「サーフサイド・カフェ」のビュッフェコーナー

1時間半くらいの時間をかけてゆっくり食事を済ませて部屋に戻ろうとしたら、外は既に真っ暗になっていました。フロント棟のヤシの木にはイルミネーションが施されていて、その姿が綺麗でした。

夜景

今日は、あちこち行ってかなり歩いたので、明日のために早く寝ることにします。

4.芭蕉布会館、国頭郡東村、オクマPビーチ&リゾート 泊(3日目/2月22日)

今日は、午前中に、『やんばる野生生物保護センター/ウフギ―自然館』と『大宜味村立芭蕉布会館』に行って、『大宜味シークワーサーパーク』でお昼ご飯を食べて、午後から『東村指定天然記念物のサキシマスオウノキ』を見て、『石山展望台』に寄る予定です。洗濯もしないといけないので、早くホテルに戻りたいと思っています。

ビュッフェの朝食

朝食を終えて、10時に出発しました。スタートは、『やんばる野生生物保護センター/ウフギ―自然館』から。この施設では、ヤンバルクイナとノグチゲラ、ヤンバルテナガコガネを対象に保護増殖事業を実施しているそうですが、保護増殖事業に関しては、何の展示もありませんでした。展示については、国立公園のPRが主で、ヤンバルクイナなどの沖縄の動物に関するものが少し行われている程度でした。昨日訪れた『ヤンバルクイナ生態展示学習施設』の方が面白かったです。なるほどと思ったことは、「ヤンバルクイナは、交通事故や外来生物からの攻撃で命を落とすことが多い」ということ。交通事故っていうのは、ドライバーが注意をすれば防げることなので、レンタカー会社やディーラーなどを通じて、もっと啓発に力を入れたらいいのにと思いました。

『やんばる野生生物保護センター/ウフギ―自然館』

展示の様子

ヤンバルクイナの成長が分かる模型

次に、『大宜味村立芭蕉布会館』に行きました。芭蕉布の歴史は古く、12〜13世紀頃から織られていたと考えられています。 王族や士族の衣服、役人の制服として、庶民の普段着や晴れ着として、幅広く利用されてきました。また、琉球王朝から中国や江戸幕府への献上品としても利用されていたそうです。芭蕉にはバナナがなる”実芭蕉”と、芭蕉布を作るための”糸芭蕉”があります。”糸芭蕉”の幹から皮をはぐなどの工程を経て、繊維をとり、煮立てて繊維を柔らかくし、取れた繊維を紡いでから織が始まるのです。芭蕉布とは、非常に手間のかかる草木織なのです。現在では、国の重要無形文化財に指定され、その素材感や美しい模様は、世界的にも高く評価されています。会館で映像を見せていただき、作業現場も見せていただいたので、よく分かりました。

『大宜味村立芭蕉布会館』

芭蕉布ができ上がるまでには、23の行程があるそうです。行程の大半は「糸づくり」に関わるもので、「織り」の工程は全体の1パーセント程度。いかに「糸づくり」に手間がかかるかが分かります。また、この工程すべてができる人は数人だけで、しかも、80歳を超える高齢の方ばかり。沖縄では、綿や化繊などの安い服が出回るまで、一家の女性が、家族の衣服として芭蕉布を作っていたとのこと。今は、服はたくさん安く売ってるから、そんな必要はありません。そのため、後継者が不足していて、このことが最大の課題だそうです。会館としては、希望者を集めた勉強会などを実施していて、訪問時には、2階でウービキの行程の実技指導を行っていました。芭蕉布保存会の代表である平良敏子さんは、国の重要無形文化財技術保持者(人間国宝)に認定されています。

芭蕉布の着物(国指定重要無形文化財)

バナナの樹みたいな”糸芭蕉”

会館の方に「ここで反物を販売しているか」と訪ねたところ、「でき上がった反物は、すべて京都に出荷していて、沖縄では販売していません。反物の値段は、200万円を下らない」とのことでした。全工程を手作業で行うのだから、当然の値段だと思いました。

続いて、『大宜味シークワーサーパーク』に行きました。ここは、シークワーサージュースを作っている工場です。大宜味村は、沖縄県特産のシークワーサー生産量の8割を占めているそうで、9月から12月の収穫時期に、農家の人が持ち込んだシークワーサーを絞ってジュースにしているとのことでした。9月に収穫されたシークワーサーが、フラボノイドの一種のノビレチン含有量が最も多く、健康や美容に一番良いそうです。苦くて飲みにくいので、薄めて、ガムシロップなどを加えて飲むと良いと聞きました。

『大宜味シークワーサーパーク』入口

シークワーサージュースの蛇口

シークワーサーの商品

ノビレチンの説明

ここには、シークワーサーを使った料理を提供しているレストランがあるので、そこでお昼ご飯を食べることにしました。あさりパスタとピザを食べましたが、いずれも美味しかったです。

あさりパスタ、サラダ

オリジナルピザ

事が終わって、『東村指定天然記念物のサキシマスオウノキ』を見に行きました。場所が分かり難く、少し探しましたが、木がある場所は結構な観光地になっている様子。公園になっていて、トイレもあったし看板も立っていました。サキシマスオウノキは、アオギリ科に属し、奄美大島以南の亜熱帯から熱帯にかけて生えている大木で、板のような梢(板碩)をつくることで知られています。私達が見た木は2本で、大きい方は、樹高18㍍ 胸高周囲約2.9㍍ 板根の高さ1.5㍍ くらいで、大小15枚の板根がみごとな流線型をなしていました。同種の中では、沖縄本島で最も大きい巨木だと聞きました。板根を持った木を見たのは初めてです。形の立派さに圧倒されました~!

サキシマスオウノキ(みごとな流線形になっていて迫力満点!)

サキシマスオウノキ(横から見たところ)

小さいほうの木の板根は、まだまだでした。これからが楽しみです。

続いて、『石山展望台』に行きました。『石山展望台』は、大宜味村にある「石山」の山頂に立地する展望台です。眼下に広がるのはヤンバルの緑と東シナ海、そして太平洋です。東シナ海と太平洋両方が一度に見れる絶景スポットです。

太平洋側

東シナ海側(『オクマオクマプライベートビーチ&リゾート』が見える。)

景色を見ていたら、男の人の話し声が聞こえてきます。ひと気は全くないし姿も見えないので、最初は幽霊かと思っていたのですが、大型風力発電機のプロペラの付け根部分で4人くらいの作業員がペンキ塗りをしている様子に気が付きました。100㍍くらいあるのかな? 下から見上げるだけでも足がガクガクするのに、あんな高い場所で仕事をするなんてホント凄~い。沖縄電力のスタッフだと思いますが、命がけのお仕事、お疲れ様です。落ちないように気を付けてくださいよー‼

風力発電機のプロペラ

プロペラの付け根部分でペンキ塗りの作業をしている様子

本日の観光はこれを以って終了ですが、時間が少しあるので、『道の駅ゆいゆい国頭』にお土産品を探しに行きました。売っている商品の中で一番気に入ったのは、西瓜です。真冬にもかかわらず西瓜が1個1,300円だったんですよー。よっぽど買おうかと思いましたが、重すぎて持って帰れそうになかったので、泣く泣く諦めました~。

『道の駅ゆいゆい国頭』のシンボル

『道の駅ゆいゆい国頭』で売られていた西瓜(1,300円也!)

ホテルに戻ってから、敷地内にあるコインランドリーで洗濯をすることにしました。近くのコインランドリーに行ったら、清掃と点検を行っている最中でした。スタッフの人から「終わるまでに10分はかかるので、10分後に来てください。それか、フロント棟近くのコインランドリーは既に清掃と点検が終わっているので、そちらに行ってください」と言われました。早く洗濯を終わらせたかったので、フロント棟近くのコインランドリーに行きました。スタッフの人が言っていた通り、洗濯機も乾燥機も綺麗に掃除してありました。お蔭で安心して使うことができました。『オクマプライベートビーチ&リゾート』は、庭の掃除や植木の手入れなど、多くのスタッフが働いています。宿泊料は高いけど、そのぶん綺麗で衛生的なので、お客にとっては心地良いし満足度は高いと思います。

コインランドリー

備え付けの洗濯用洗剤

洗濯を終えてから、昨夜と同じレストランに行ってビュッフェの夕食をいただきました。食事が終わる頃から、雨が降り出しました。明日の天気は「雨」との予報です。

ビュッフェの夕食

5.羽地の駅、備瀬崎、フクギ並木、新開地、AJリゾートアイランド伊計島 泊(4日目/2月23日)

今日は、『羽地の駅やんばるたまご』でお土産を買って、本部(もとぶ)半島にある『備瀬崎』と『備瀬のフクギ並木』を見て、金武町新開地の『キングタコス』でお昼ご飯を食べて、『美らヤシパークオキナワ・東南植物楽園』に行く予定です。しかしながら、朝の時点で強い雨が降っている上、「午後から、所によっては激しく雨が降る」との天気予報だったので、明日と観光先を一部入れ替えることにしました。明日の『ぬちまーす観光製塩ファクトリー』には今日行くことにして、『美らヤシパークオキナワ・東南植物楽園』には明日行くことに変更しました。

ビュッフェの朝食

9時半にホテルをチェックアウトして、まず初めに『羽地の駅やんばるたまご』に行きました。明日、福岡に帰るので、野菜や果物をお土産に買っても大丈夫だから。お店に入って物色すると、青パパイヤとカニステルと油味噌が目につきました。青パパイヤは、野菜炒めなどに使うと美味しいとのこと。長さ約20㌢の青パパイヤが2個で108円だったので、買ってみました。自宅で料理にチャレンジしようと思います。カニステルは、初めて見る果物です。沖縄でもあまり知られていないそうで、柿に似てるけど、味は焼き芋そっくりらしい。このまま置いておくと、表面にひびが入って割れるので、スプーンでほじくって食べると美味しいと教えてくださいました。油味噌は、鹿児島県の豚味噌と同じ物です。ご飯に付けて食べると美味しいそうです! 楽しみが増えた~!

青パパイヤ

カニステル

買い物を済ませてから、本部(もとぶ)半島の先端部にある『備瀬崎』に行きました。雨が降っていたので、海の色がイマイチ。天気が良いと「美しい景色と熱帯魚に囲まれて、シュノーケリングができる人気の観光スポット」になります。エメラルドグリーンの素敵な海を是非見たいと思うので、出直すことにしました。

『備瀬崎』

続いて、備瀬集落の『備瀬のフクギ並木』を見に行きました。フクギは、台風の風を防いだり火事が広がるのを防ぐために、家の周囲に植えられる樹です。『備瀬のフクギ並木』を歩くと、静かで落ちついた沖縄の暮らしぶりが伺えました。散策している時に、門の上部に置いてあるシーサー(魔除け獅子)が目に留まりました。怖い顔つきだけど愛嬌があって可愛い。笑いを誘います。こんなシーサーなら我が家にも飾りたい。バリ島の神様みたいで、面白そう!

『備瀬のフクギ並木』

シーサー

続いて、金武町にある「新開地」に行きました。車で1時間くらいかかったのですが、途中、名護市に「タピックスタジアム」があることに気が付きました。日本ハム球団は、2020年から一軍キャンプの全日程を「タピックスタジアム」で行っています。スタジアム周囲の道路端では、北海道日本ハムファイターズの歓迎バナーがはためいていました。聞くところでは、近くに新しいホテルが出来ていて、一軍選手が宿泊しているとか。私達が泊まっていた『オクマプライベートビーチ&リゾート』には、二軍選手が泊まっていました。

名護市の「タピックスタジアム」

「新開地」は、米海兵隊施設のキャンプハンセンの前に広がる街です。1970年前後のベトナム戦争時代に、アメリカ兵用の歓楽街として栄えたそうです。今は、シャッターが降りたままの店が多く、廃れている感じがしました。

新開地の様子

新開地の様子

「新開地」で有名なお店として『キングタコス』があります。『キングタコス』は、タコライス発祥のお店です。ここのお店の人気ナンバーワンは『タコライスチーズ野菜』ですが、私達は、タコスの方を食べてみることにしました。チリソースが効いてて美味しかったです。タコライスについては、至って簡単な調理方法だったので(調理の様子をしっかり観察しましたよ~!)、自分で作ってみようと思います。ご飯の上に、味付けした肉とサラダが乗っています。佐賀市のご当地グルメ「シシリアンライス」に似てる感じ。違いは、「タコライスはチリソースで食べる」「シシリアンライスはマヨネーズで食べる」ってところくらい。

『キングタコス』(若者に人気抜群!)

『キングタコス』1位認定証と米国軍人へのお酒の提供ルールに関する貼紙

メニュー(写真)

タコライスチーズ野菜(実物)

食事を終えてから、『ぬちまーす観光製塩ファクトリー』に向かいました。雨は、どんどん強く降ってきます。こんな時は、観光を中止して、ホテルでゆっくりした方が無難かもと思いましたが、室内観光なので雨が降っても大丈夫と思い、立ち寄ることにしました。見学希望を伝えると、担当者がパネルを使って説明してくれました。

『ぬちまーす観光製塩ファクトリー』入口

「ぬちまーす」は、世界唯一の特殊製法「常温瞬間空中結晶法」により、海水をそのまま結晶化した微細な塩です。一般的な食塩と比べて、塩分が25%低く、海洋成分が豊富(マグネシウムは200倍、カリウムは10倍)です。海水は、宮城島の太平洋側から汲み上げています。その理由は、この海域を流れている黒潮の影響により、海水が常に綺麗だから。「常温瞬間空中結晶法」という特殊な製塩法で作られた塩は、製塩室全体に降り積もります。そのため、製塩室は、まるで雪景色のようになります。約16時間の乾燥工程が終わると、手作業ですべて検品され、厳しい検査に合格した塩だけが、「ぬちまーす」として流通するそうです。

製塩の仕組み

製塩室(まるで雪景色のよう!)

直営ショップ

「ぬちまーす」入りのソフトクリーム

『ぬちまーす観光製塩ファクトリー』の見学を終えて、直ぐ近くにあるホテル『AJリゾートアイランド伊計島』にチェックインしました。このホテルは、海水浴場が目の前にあるし、プールも併設しているので、夏になったら賑わうレジャーホテルのようです。

『 AJリゾートアイランド伊計島』

部屋

部屋から見える景色

風呂

洗面所

トイレ

夕食のレストランは、別棟になっていました。別棟までの通路には屋根があったので濡れずに行くことができましたが、やっぱり雨降りの時は、同じ建物内の方が移動しやすいですね。夕食のメニューは、焼肉食べ放題。牛肉好きなようちゃんは、牛肉ばかりお腹いっぱい食べていました。さぞかし満足したことと思います。

夕食レストラン

レストラン内の様子

夕食(焼肉食べ放題)

6.果報バンタ、中城城跡、東南植物楽園那覇空港から福岡へ(5日目/2月24日)

昨日は風が強くて雨脚も酷かったのですが、今朝は曇り。しかも、風もそれほどではありません。昼頃から、晴れてくるとの予報もあります。それで、今日は、『果報バンタ(幸せ岬)』『シルミチュー』『中城城跡(なかぐすくじょうあと)』『美らヤシパークオキナワ・東南植物楽園』を観光して、福岡に帰ろうと思っています。

ビュフェの朝食

ホテルを10時ちょっと前に出発して、昨日訪問した『ぬちまーす観光製塩ファクトリー』に隣接している『果報バンタ(幸せ岬)』に早速行きました。『果報バンタ(幸せ岬)』は、標高約70mの場所にありました。眼下には、「ぬちの浜」があります。この浜には、ウミガメが産卵に訪れるそうです。目の前の海は、エメラルドグリーンで透明度が高くて綺麗でした。

果報バンタ(幸せ岬)の説明

果報バンタ(眼下は「ぬちの浜」)

果報バンタの高台から太平洋を望む

続いて、『シルミチュー』に行きました。沖縄の数か所には、開闢(かいびゃく)伝説が伝わっています。この世の始まりに関する伝説です。いずれの伝説も共通点としては、「男女二人の神様が島に立ち降りてきて、それから琉球の人々が増えていった」というようなもので、「男神シルミチュー、女神アマミチューと呼ばれる男女二人の神様がいた」ことです。そして、ここ『シルミチュー』には、大きな洞窟があって、二人が居住していた場所だと言い伝えられています。洞窟は、小高い場所にあり、108段の階段を登って行くのですが、今でも、年頭拝には、比嘉集落のノロ(巫女)が海岸から小石を一個拾ってきて、洞窟内に置いてある壺に入れて拝むそうです。年頭拝の日には、浜比嘉島以外からも多くの人が参拝に訪れると聞きました。で、洞窟内には、鍾乳石の陰石があり、子宝の授かる霊石として崇拝されているとか。『シルミチュー』は、人気のない静かな神秘的な場所にありました。

108段の階段

シルミチューとアマミチューが住んでいたと言い伝えられている洞窟

次は、世界遺産の『中城城跡(なかぐすくじょうあと)』です。2000年12月に世界遺産に登録された『中城城跡(なかぐすくじょうあと)』は、沖縄本島東海岸の中城湾にそった標高160メートルの高台上に、 北東から南西にほぼ一直線に築かれた城で、さきの第二次大戦の戦禍をまぬがれ、県内でもっとも原型をとどめている城跡として有名です。景勝地としても知られ、城壁に立つと東に中城湾(太平洋)西に東シナ海を望み、勝連半島、知念半島、さらに周辺の洋上の島々までも見渡すことができます。城郭の面積は、14,473㎡(約4,300坪)にも及び、古くから人気のある観光名所となっています。城内のあちこちに御嶽(うたき)や拝所があり、当時の王族の方々は、一日中お祈りをして過ごしていたのかも⁉と思うほどでした。

『中城城跡(なかぐすくじょうあと)』入口

ジオラマ

正殿跡

三の郭

大井戸があった場所

拝所(通称:小城ノ御イベ)

拝所(御當蔵火神うとうくらひぬかん)

拝所(雨乞いの御嶽)

裏門

城壁のところから太平洋を眺望

『中城城跡(なかぐすくじょうあと)』は広いので、歩いてまわるだけでもかなりの時間がかかりました。最後に、『美らヤシパークオキナワ・東南植物楽園』に行きました。ここは、1,300種、5万株以上の在来種&外来種の植物を有する日本最大級の屋外植物園です。 年間を通して南国の景色が広がっています。訪れた時に、ブーゲンフェアが開催されていて、ブーゲンビリアがとても綺麗に咲いていました。

『美らヤシパークオキナワ・東南植物楽園』入口

ブーゲンフェアのブーゲンビリア

噴水のある大きな池

沖縄市市制施行40周年を記念して、樹齢40年のザー・バオバブが植樹されていました。バオバブは千年以上も生き続けるそうです。「これから千年先も皆さんで見守っていただきたい」と書いた看板が立っていました。

ザー・バオバブ

マダガスカル島のバオバブ

東南植物楽園の『バオバブの杜』

バオバブと聞くと、マダガスカル島のバオバブを連想しますが、ここのバオバブは、まだ小さくて見る影もありませんでした。マダガスカル島のバオバブくらいに成長するには、何百年も時間がかかるのでしょう。だから、千年見守って欲しいとのメッセージがあったのだと思います。ショップの所に、バオバブの実が展示してありました。バオバブの実にはビタミンCやカルシウムが豊富で、バオバブの果肉は調味料などとして用いられるそうです。種子からは油を採ることもでき、若葉は食用として食べられるそうです。そういうことなら、一度でいいから食べてみたいな‼ バオバブの木はマダガスカル島に行かないと見ることができないと思っていましたが、こんなに身近な沖縄で見ることができて、予想外でした。でも、これが切っ掛けとなって、より一層マダガスカル島でバオバブの木を見たいと言う気持ちが膨らんできました。

バオバブの実

『美らヤシパークオキナワ・東南植物楽園』では、夜の観光にも力を入れていて、園内の色々な所にイルミネーション装置が仕掛けられていました。夜になると夜景が凄く美しくなるようです。夜に入場するためのチケットも販売されていました。想像するに、ハウステンボスといい勝負じゃないでしょうか⁉

イルミネーション装置がいっぱい!

ここにもイルミネーション装置がいっぱい!

夜景の魅力だけではなく、亜熱帯地域ならではのユニークな並木造りも行われていました。「トックリヤシ並木」と「ユスラヤシ並木」です。南国情緒豊かな素敵な並木道を見ることができて、楽しかったです。

『トックリヤシ並木(左)』(見ただけでも酔っぱらいそう‼)

『ユスラヤシ並木(右)』

以上で観光のすべてが終了したので、ニッポンレンタカー那覇空港店にレンタカーを返却しに行きました。返却してから、那覇空港まで送っていただきました。搭乗する飛行機は、那覇空港18時20分発の日本トランスオーシャン航空60便です。

桜ラウンジで、搭乗時間まで過ごしました。

搭乗ゲート(お客さんは少なかったです。)

日本トランスオーシャン航空60便は定刻通り出発し、20時過ぎに福岡空港に無事帰り着きました。

旅行の感想:ツアーで行くと有名な観光地ばかりを観光し、しかも短時間の滞在なので、その地域の”おもてづら”を一通り見るだけになりがちです。こうしたことは、沖縄に限ったことではなく、何処でもあることですが…。でも本当は、地域には、有名な所だけではなくて、興味を引くような素晴らしい観光地がたくさんあります。知らないだけというか、知らされてないだけ。このたび、北部地域に行ったことで、ヤンバルクイナや大石林山に触れることができたし、あちこち回ったことで、芭蕉布、シークワーサー、サキシマスオウノキ、フクギ並木、ぬちまーす、バオバブなどについても見聞することができました。とても楽しかったので、来て良かったと思いました。それから、我ながら意外に思ったことですが、世界遺産に登録されている城(ぐすく)は首里城のみと思っていたのですが、実は他に4つもありました。登録されていない城は、もっとたくさんあります。沖縄には、本土にはない独自の歴史・文化があるってことを再認識しました。沖縄のイメージに「ひめゆりの塔」「米軍基地」がありますが、それらとは全く異なる魅力がタップリあります。楽しく観光できるところだと思いました。「スキューバダイビング」や「シュノーケリング」などのマリンスポーツを楽しむことができたら、もっと良かろうと思います。

 

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