旅行先としてモンゴルの首都ウランバートルを選んだ最大の理由は、東横INNウランバートルがあるから。フロントに日本語ができるスタッフがいるため様々な面でサポートしてもらえるし、コインランドリーがあって、部屋の仕様も日本と同じです。浴槽付きのウォシュレット付き。NHK放送を見ることもできます。外国で、こうした面が整っているホテルは滅多にありませんよね。なので、ウランバートルに来た次第。因みに、以前、ドイツのフランクフルト中央駅前の東横INNに宿泊したことがあって、前述の条件が揃っていたためとても快適に過ごすことができました。東横INNウランバートルには5泊します。1日目は、夜到着なので、すぐ就寝。2日目は、路線バスと徒歩で市内観光をします。3日目は、現地ツアーを利用して、専用車でドライバー兼ガイドさんにテレルジ国立公園方面へ連れて行って貰います。4日目と5日目は、路線バスと徒歩で市内観光です。市内の交通渋滞がひどいのは困りものですが、物価が安いのは大きな魅力です。Uマネー(交通ICカード)で、バス代は一回乗車で20円くらい。食事代は、日本の半額くらいです。自分で計画し、手配も行ったので、海外旅行保険料を含めて二人で約32万円で旅行ができました。勿論、iPhoneのGoogleマップとGoogle翻訳の活躍があったからこそ。GoogleマップとGoogle翻訳は、個人旅行には不可欠ですね‼ なお、この旅行にクルーズ船は利用しておりません。
1.旅行先
モンゴル/ウランバートル
![](img/image8272.jpg)
モンゴルの位置
2.旅行時期及び期間
2023年4⽉22⽇(土)から2023年4⽉28⽇(金) 6泊7⽇
3.福岡発・成田泊 2023年4月22日(土)
福岡発 15:10 のJetstarGK508に搭乗して、前泊の成田に向かいました。
![](img/IMG_30168.jpg)
JetstarGK508のゲート
成田空港では、ジェットスターの到着した第3ターミナルから第2ターミナルに移動し、そこで東横INN成田空港ホテルのシャトルバスに乗りました。移動時間は5分程度です。
![](img/IMG_30208.jpg)
第3ターミナルと第2ターミナルを結ぶシャトルバス
![](img/IMG_30218.jpg)
東横INN送迎バスのバス停
![](img/IMG_30228.jpg)
東横INNの送迎バス(無料です)
成田空港東横INNの本館は、まだ一般には解放されていませんでした。(コロナの関係で閉鎖中)なので、新館に泊まりました。
![](img/image8273.jpg)
成田空港東横INN新館
4. 成田発・モンゴル・ ウランバートル着 2023年4月23日(日)
ホテルの朝食を済ませて、部屋でのんびり過ごしました。外国人の旅行客が多かったですね。
![](img/IMG_30289.jpg)
提供されている朝食のサンプル
![](img/IMG_30279.jpg)
朝食
10時にホテルをチェックアウトし、シャトルバスで第2ターミナルに行きました。ミアットモンゴル航空のチェックインが始まっていなかったので、開始まで「IASS エグゼクティブラウンジ2」でビールを飲んでボーッとしてました。
![](img/IMG_30329.jpg)
IASS エグゼクティブラウンジ2
ミアットモンゴル航空のチェックインが始まったので、カウンターで手続きを済ませ、出国手続きも行いました。搭乗ゲートは68番で、第2ターミナルの一番奥の先端にありました。飛行機は既に到着しており、胴体には「MONGOLIAN」と描かれていました。
![](img/IMG_30359.jpg)
ミアットモンゴル航空のチェックインカウンター
![](img/IMG_30409.jpg)
第2ターミナルの搭乗ゲートの奥の奥、行き止まりの端の68番搭乗ゲート
![](img/IMG_30399.jpg)
「MONGOLIAN」と描かれた機体
成田14:40発、19:15ウランバートル(時差 -1時間)着のミアットモンゴル航空OM502便は、30分遅れて出発しました。シートは満席。乗客の多さに驚き‼ 機内食(夕食)は、ミネラルウオーターのペットボトル他、ソフトドリンクとまぁまぁのミールでした。
![](img/IMG_30549.jpg)
ミアットモンゴル航空GK508便機内
![](img/IMG_1473.jpg)
機内食(夕食)
フライト時間は5時間30分くらい。OM502便は、予定より30分程度遅れて到着。土壇場で入国カードを書かされたり、入国手続きを待たされたりしたため、1時間半くらい遅れた20時30分頃に到着ロビーに出ることができました。予めタクシードライバーを日本で予約しておいたので、ネームカードを持って待機していたドライバーさんに直ぐに会うことができました。ドライバーさん、お待たせして申訳ありません。
![](img/IMG_30609.jpg)
空港ロビー
![](img/IMG_30659.jpg)
空港ターミナルビル
空港からホテルまでは高速道路で約70分かかりました。高速道路ではあまり車は走ってなくて、照明のない真っ暗な中をひたすらウランバートルのダウンタウンを目指して走り、ホテルに到着しました。
![](img/image8274.jpg)
照明のない高速道路
タクシー代は4,500円程度と安かったです。部屋は35 平方㍍のゆったりしたデラックスツインで、冷蔵庫、電子レンジ、キッチンシンクが整備されていて、過ごしやすい造りになっていました。
![](img/IMG_30769.jpg)
ベッド
![](img/IMG_1474.jpg)
リビング
![](img/IMG_30789.jpg)
冷蔵庫、電子レンジ、キッチンシンク
![](img/IMG_30809.jpg)
バスルーム
![](img/IMG_30888.jpg)
東横INNウランバートル(翌朝撮影)
部屋に入った時は、既に22時になっていたので、食事にも行かずに、風呂に入ってすぐ寝ました。
5.ウランバートル観光1日目 2023年4月24日(月)
ホテルの前の通りは、比較的交通量が多かったです。朝7:40の天気は曇り、気温は0℃でした。雪も雨も降らないようなので、まずまずです。
![](img/IMG_1475.jpg)
部屋からホテルの前の通りを見下ろしたところ
![](img/image8275.jpg)
iPhoneの天気予報
東横INNでは、ホテルの1階のロビーで朝食が提供されています。これは、日本でも、ドイツのフランクフルトでも、韓国の釜山でも、ここモンゴルのウランバートルでも同じです。
![](img/IMG_30869.jpg)
ホテルロビーの朝食用テーブル
![](img/IMG_30859.jpg)
朝食提供カウンター
![](img/image8276.jpg)
ビュッフェの内容
![](img/IMG_30849.jpg)
ようちゃんの朝食
朝食の後、部屋でひと休みしてから出かける用意をしました。ウランバートル市内でiPhoneを利用可能にするSIMへの交換も完了し、市内でGoogleマップが利用可能であることを確認しました。これで、Googleマップで目的地をセットすれば、最寄りのバス停、乗車するバスの路線番号と次の便の時刻、到着予想時間が瞬時にわかります。まずは、モンゴルの貨幣の現金を手に入れ、その後、路線バスに乗るための交通ICカードのUマネーを現金で購入します。ホテルを出て、今日の目的地のひとつである「Fountain Park」の方向に歩いて行き、現地通貨のトゥグルク(Tg)を調達できる銀行を探しました。上部に「XAAH банк」(XAAH BANK ?) と記された建物がありました。中を覗いてみるとセキュリティーの厳しそうなカウンターがあり、銀行らしかったので、中に入って並んで順番を待ちました。受付の人から用件を聞かれたので、両替だと応えると、カウンターに案内されました。日本円を現地通貨のトゥグルク(Tg)に両替して貰いました。100円=約2,500Tg で約25倍の数値になったので、リッチになった気分❣
![](img/image8277.jpg)
「XAAH банк」(XAAH BANK)
Uマネーを販売している店には下記のU moneyのマークが表示されています。銀行からさらに「Fountain Park」の方向に歩いて行くと、U moneyのマークが表示されている『キオスク』のような店がすぐに見つかりました。早速購入しました。主要なバス停の傍にはこの種の『キオスク』があるようです。購入したUマネーを利用して路線バスに乗り、「Fountain Park」を目指しました。1回の乗車で、500Tgだった。日本円で20円程度。
![](img/image8278.jpg)
U moneyのマーク
![](img/image8280.jpg)
U moneyカードを販売する『キオスク』
![](img/image8281.jpg)
交通ICカードのUマネー
![](img/IMG_1476.jpg)
早速バスに乗ってUマネーを使いました
「Fountain Park」は幅広い歩行者用遊歩道になっており、遊歩道の始点に鎮座しているのが、ノミン・デパートです。旧国営デパートで、建物はやや古びた印象ですが、依然として周囲に対して威厳を発散しているように見えました。旧国営デパートですから、昔から現在に至るまで、基本的に地元民向けではなく、外国人や観光客向けの店で、高級品を扱うスーパーも入っていました。
![](img/IMG_30988.jpg)
ノミン・デパート(旧国営)
![](img/IMG_1477.jpg)
「Fountain Park」
ノミン・デパート内をサラッと見学し、観光客向けのお土産と食べてみたい食品、併せてそれらの価格などをチェックしました。再度来店して購入しようと思っています。
本日は月曜日なので閑散としていましたが、休日には、「Fountain Park」ではフードカーなどが並び、市民の憩いの場となるそうです。その遊歩道の中央部に、ビートルズ像が設置されていました。なぜ ? と思ったのですが、ある解説には「モンゴルにはビートルズの音楽に熱心なファンが多く、特に社会主義時代にはビートルズの音楽が流行しました。ビートルズの楽曲は、若者達の間で反体制的なメッセージを持っていたため、社会主義政権下のモンゴルでも特に人気があり、ビートルズ像が造られた。」と書いてありました。
![](img/IMG_31018.jpg)
フードカーなどが並ぶ遊歩道
![](img/IMG_31008.jpg)
ビートルズ像
お昼になったので昼食にしました。ノミン・デパートの通りを挟んだ前に『KHAAN BUUZ』というファミリーレストランのような店があったので、入ってみました。
![](img/IMG_1478.jpg)
ノミン・デパートの前のレストラン『KHAAN BUUZ』
![](img/image8282.jpg)
『KHAAN BUUZ』のロゴ
![](img/IMG_31099.jpg)
二人分の昼食で30,400Tg(1,185円)。ボリュームがあって美味しかった。
昼食後、路線バスに乗ってウランバートル中央駅に行きました。中央駅を通る路線で、ロシア・中国両方向に国際列車が運行されており、中国の鉄道・モンゴルの鉄道そしてシベリア鉄道を経由して、北京〜モスクワ間7,826kmを運行する列車も設定されているそうです。ただ、訪れた時の駅構内の人はまばらでした。モンゴルで最も乗降客の多いウランバートル中央駅ですが、一日の発着旅客列車の本数は20本未満、貨物列車も十数本だそうです。
![](img/IMG_31189.jpg)
ウランバートル中央駅
![](img/IMG_31279.jpg)
誰もいないホーム
![](img/IMG_31238.jpg)
駅構内のファーストフード店
路線バスで、ボグドハーン宮殿博物館近くのバス停まで行きました。宮殿は見えるのですが周囲を囲む柵で入れません。入口の場所が分からずに敷地に沿ってぐるりと歩き、やっと入口を見つけました。近くのビルには『Panasonic』や『SONY』の大きな文字がありました。
![](img/IMG_31308.jpg)
柵の中はボグドハーン宮殿博物館
![](img/image8284.jpg)
『Panasonic』や『SONY』の宣伝文字
1893年から1903年の間に建てられたボグドハーン宮殿(ボグドハーンの冬の宮殿)には、モンゴルの最後の王であるジェブツンダンバハタグ8世(しばしばボグドカーンと呼ばれる)が20年間住んでいました。宮殿はロシア人による破壊を免れ、博物館になりました。一方、夏の宮殿(トゥールゴルのほとりにあった)は完全に破壊されました。ボグドハーン宮殿の敷地内には6つのラーマ教寺院がありますが、宮殿と寺院の入場料と写真を撮るには別途撮影許可料が必要です。入場料は、大人 ひとり8,000Tg(320円)ですが、撮影許可料がとても高く、それぞれ機器一台ごとに取られます。iPhoneなどコンパクトカメラ 50,000Tg (2,000円)、ビデオ70,000Tg (2,800円)、プロ用カメラ・ビデオ撮影 400,000Tg (16,000円)でした。すごく高いので、まゆちゃんのiPhoneだけ許可をもらいました。
![](img/IMG_31329.jpg)
最初の門
![](img/image8285.jpg)
すぐ後方のガムガラン平和の門Ⅷ
『ガムガラン平和の門Ⅷ』の前には、説明板らしきものが設置されていましたが、説明はモンゴル語だけでした。iPhoneの翻訳機能を利用して、これが『ガムガラン平和の門Ⅷ』であることがわかりました。ボグドハーン宮殿の敷地内の建物や展示品の説明は大部分モンゴル語だけで、ところどころ英語の説明がありました。このため、iPhone翻訳した以外の大部分は、見ただけに終わってしまいました。さらに、信仰にかかわる仏像などの写真撮影は禁止となっていました。
![](img/IMG_31358.jpg)
モンゴル語の説明
![](img/image8313.jpg)
iPhoneで翻訳
![](img/IMG_31368.jpg)
ガムガラン平和の門Ⅷの通路左側の像
![](img/IMG_31378.jpg)
ガムガラン平和の門Ⅷの通路右側の像
内檀寺(博物館)に入りました。
![](img/IMG_1485.jpg)
モンゴル語の案内板
![](img/image8314.jpg)
iPhoneで翻訳
![](img/IMG_31509.jpg)
![](img/IMG_31469.jpg)
![](img/IMG_31478.jpg)
博物館のりっぱな出口(下の写真)を出ると、敷地内には6つのラーマ教寺院がありました。それぞれには、彫刻やタンカなどの仏教美術品が展示されていましたが、寺院を管理する専門の人がそれぞれにいて、常時施錠されています。この寺院の中の展示を観たいと申し出ると、管理の人に連絡してくれて、管理の人が解錠し中に入って観覧させてくれます。ここで有名なのが、ザナバザル派の仏像とザナバザル(“東洋のミケランジェロ”と賞された天才仏師)の製作したオリジナルの仏像です。信仰にかかわる仏像などの写真撮影は禁止となっていたので写真はありません。
![](img/IMG_31387.jpg)
博物館のりっぱな出口
菊間潤吾 著 の「新モンゴル紀行: ザナバザルの造りし美仏のもとへ」 (とんぼの本)に、美しく妖艶な仏像群が記載されています。日本に現存する仏像とは顔立ちや容姿が大きく異なり、どことなく西洋的な印象のお姿です。
![](img/image8286.jpg)
菊間潤吾 著 の新モンゴル紀行
ボグドハーン宮殿を後にしてZaisan Stに入ったところの道路脇の空き地に、ラクダ隊のモニュメントがありました。人が乗った先頭の馬に続き、荷物を背負ったラクダが十数頭連なるモニュメントでした。突然こんな所に大規模なモニュメントがあるので、ビックリ‼
![](img/IMG_31569.jpg)
ラクダ隊のモニュメント
次に目指すはザイサン・トルゴイです。歩いている途中、少し疲れたこととトイレに行きたくなったので、近くにコーヒーショップ・ROC Caffeine barで休憩をしました。カフェラテを注文。1杯約320円くらいでした。おしゃれで気に入りました。メニューを見ると数字の末尾に「K」の文字。これは、1,000を意味するギリシャ語:キロ (kilo)です。エスプレッソは、6.5K=6,500Tg=約260円です。「K」を付けるくらいならデノミネーションをして通貨Tg(トゥグルク)の価値を千倍にすれば、「K」は不要になるのにと思いました。(余計なこっちゃ!と言われそう)因みにラテは8Kでした。
![](img/IMG_31619.jpg)
ラテアートのエスプレッソ
![](img/IMG_1479.jpg)
ドリンクメニュー
再び、ザイサン・トルゴイを目指して歩きました。ザイサン・トルゴイ(Zaisan Tolgoi、モンゴル語: Зайсан толгой)は戦勝記念碑です。1971年建設。市内南側の小高い丘の頂上に位置し、展望台の中央に「トルガ」と呼ばれる灯火があり、その周囲にモザイク画を施したコンクリート製のモニュメントが円形に設けられています。モザイク画は、モンゴル軍とソビエト連邦軍が協力してナチス・ドイツを破り、平和が訪れた様子などが描かれています。ザイサン・トルゴイが右手の丘のてっぺんに見えてきました。かなりの高さです。
![](img/IMG_31689.jpg)
丘の上のザイサン・トルゴイ
ザイサン・トルゴイの登口のザイサン・トルゴイ複合施設(Zaisan Hill Complex)に着きました。広い公園と大きなイベント施設がありました。その中に、旧ソビエト連邦軍から贈られたT-34戦車(モンゴル軍が旧ソビエト連邦軍に協力してナチス・ドイツを破った時のお礼)が、高い台座に載せられて展示されていました。
![](img/IMG_31719.jpg)
旧ソビエト連邦軍のT-34戦車
ザイサン・トルゴイ複合施設の公園から登山道に入りました。ザイサン・トルゴイまで階段数は約650段、階段以外にくねくねした長い登り道もありました。
![](img/IMG_31759.jpg)
半分登ってあと300段
![](img/IMG_31789.jpg)
あと少しでザイサン・トルゴイ到着
やっとのことで頂上のザイサン・トルゴイの展望台に到着しました。中央の「トルガ」と、その周囲のモザイク画を施した円形のモニュメントがすばらしかったです。キツイ思いをして登ってきた甲斐がありました。
![](img/IMG_31839.jpg)
展望台の中央の「トルガ」(灯火)
![](img/IMG_31859.jpg)
モザイク画を施した円形のコンクリート製のモニュメント
![](img/image8288.jpg)
ウランバートル市内が一望できました。
その後、丘を下り、近くのバス停からバスを乗り継いで、THE BULLに行きました。このお店で、しゃぶしゃぶを食べました。日本のしゃぶしゃぶとよく似ていて食べ易かったです。お値段は105,400Tg(約4,100円)でした。安くて美味しくて満足。
![](img/IMG_51389.jpg)
THE BULL
![](img/IMG_51399.jpg)
しゃぶしゃぶコース2人前
![](img/IMG_51409.jpg)
牛肉を追加注文しました。
THE BULLは、ホテルから徒歩で5分くらいの場所にあるので、散歩がてら歩いてホテルに戻りました。
6.ウランバートル観光2日目 2023年4月25日(火)
今朝のウランバートルの気温は、ー5℃でした。最高温度は12℃で、曇り時々晴れの予報です。10時以降は暖かくなりそうなので、一安心。本日は現地ツアーの『テレルジ国立公園方面への一日観光』に参加します。ガイド(兼ドライバー)さんのホテルピックアップが8時なので、朝食を済ませて10分前にフロント前に行きました。
![](img/image8289.jpg)
iPhoneの天気予報
![](img/image8290.jpg)
朝食
ガイドさんは、予定より早くホテルに到着し、私達を車に案内してくれました。車はトヨタの7人乗りのハイブリッドミニバン「ノア」でした。ツアーは私達二人だけで、ゆったりです。車は右側通行ですが、ツアーの車は右ハンドルでした。不思議に思いながら助手席に座り、フロントガラスを見ると、日本の「点検整備済ダイヤルステッカー」が貼ってあり、裏には関東地方の自動車整備工場の名前が記入されていました。輸入された日本の中古車のようです。昨日、市内を歩いて気付いたのですが、右ハンドルの旧型のプリウスがとても多いんです。何故かとガイドさんに聞いたところ、「モンゴルはとても寒くて、普通の鉛電池だけの車では、すぐバッテリーがだめになる。その点プリウスは冬でもバッテリーが強力だ。」そうです。おそらく、プリウスにはモーター駆動用に大容量のニッケル水素電池もしくはリチウムイオン電池が搭載されているのでしょう。
![](img/image8291.jpg)
白色の旧型プリウスが多い
早速、ガイドさんが運転する車でテレルジ国立公園へ向かいました。ウランバートル市内は、交通混雑がひどかった。市内を抜けると車は順調に進みました。テレルジ国立公園はウランバートルの東に位置し、車で約1時間40分かかります。ほとんど建物のない平原をただひたすら走りました。
![](img/image8292.jpg)
ずっと直線道路
![](img/IMG_1480.jpg)
遠くに山が見える平原
約55km、1時間40分以上ドライブしたところで、左手に突如騎馬隊のモニュメントが出現しました。右手には遊牧民の移動式住居「ゲル」の集落がありました。
![](img/image8293.jpg)
騎馬隊のモニュメント
![](img/image8294.jpg)
遊牧民の移動式住居ゲルの集落
さらに進むと台座に載った巨大なチンギスハーン騎馬像が見えてきました。ぐるりと回り入口に到達しました。
![](img/image8295.jpg)
台座の上に巨大なチンギスハーン騎馬像
![](img/image8296.jpg)
巨大チンギスハーン騎馬像への入口
近づくにつれチンギスハーン騎馬像の巨大さが実感されました。台座の部分は歴史博物館になっているとガイドさんから聞きました。
![](img/IMG_1481.jpg)
巨大なチンギスハーン騎馬像
![](img/IMG_32078.jpg)
記念写真
台座の部分の歴史博物館に入館しました。エントランスには二階まで届くような大きな騎馬戦闘用の靴とモンゴル帝国の歴代の皇帝の肖像画が展示されていました。
![](img/IMG_32148.jpg)
騎馬戦闘用の靴とモンゴル帝国の歴代の皇帝の肖像画
![](img/IMG_32158.jpg)
歴代の皇帝
騎馬民族の楽器、馬具、水筒、食器など当時のいろいろなものが展示されていました。
![](img/IMG_32209.jpg)
楽器
![](img/IMG_32199.jpg)
馬具
![](img/IMG_32189.jpg)
馬乳酒を作る時の道具
![](img/IMG_32259.jpg)
展示室
モンゴル帝国は、モンゴル高原に1206年遊牧国家としてチンギスハーンにより創設されました。1279年には、西は現在のトルコから東は中国・ベトナム・韓国・シベリア至るまで広大な領域に勢力を拡大しました。一方、1274年「文永の役」と1281年「弘安の役」では、日本への勢力拡大を図り博多に侵攻しましたが、失敗に終わっています。そのことが歴史博物館の地図に記載されていました。
![](img/image8297.jpg)
モンゴル帝国の支配地図
![](img/image8298.jpg)
元寇(モンゴル軍)の日本国博多への侵攻
元寇(モンゴル軍)の最初の日本への侵攻「文永の役」(1274年)は、元の軍船約900隻の大軍が対馬・壱岐を襲い、その後、博多に上陸して激しい戦いを繰り広げました。苦戦を余儀なくされた当時の鎌倉幕府軍は、仕方なく撤退しました。元軍も夜には船に戻っていきましたが、翌朝、博多湾には元軍の軍船が見当たりませんでした。「神風」と呼ばれる風雨により元軍は引き上げたと言われています。この「文永の役」を機に、幕府は博多湾を含む九州の守りを強化するため石塁(元寇防塁)の構築を命じました。我が家の近くの海岸沿いの生の松原には、『生の松原地区元寇防塁』と呼ばれる防塁が現存しています。
![](img/image8299.jpg)
福岡市西区生の松原の防塁(福岡市西区ホームページより)
そして、二度目の「弘安の役」(1281年)では、14万人あまりの元寇が再度日本に侵攻してきました。元寇は戦力強化のため、東路軍と江南軍の二手に分かれて博多を攻めます。しかし、日本軍が海岸線に長い石塁を築いて防戦したことで上陸に失敗しました。このため、東路軍は一旦撤退し、全軍で博多を攻める計画を立てます。平戸沖で合流した東路軍と江南軍は、博多に向かう途中、鷹島沖で停泊していました。その時、台風に伴う暴風雨が北部九州に襲来。元寇の軍船は軒並み沈没し、壊滅的な打撃を受けました。松浦市鷹島沖の鷹島海底遺跡からは、元寇の沈没船をはじめ、刀剣などの武器や武具、鎌倉時代の絵巻物「蒙古襲来絵詞(えことば)」に描かれている元寇の武器「てつはう」など、多くの遺物が見つかっています。1974年に松浦市鷹島の海岸では元寇の「管軍総把印(かんぐんそうはいん)」が見つかり、1980年からは海底遺跡の調査が始まりました。2011年には、元寇の沈没船が見つかるなど水中からのアプローチが本格化しています。 歴史博物館の見学が終わって、ガイドさんの案内でチンギスハーン騎馬像内部の階段を上がって、チンギスハーン像の顔のすぐ前まで登りました。
![](img/IMG_32317.jpg)
騎馬像のチンギスハン
![](img/image8300.jpg)
記念写真
騎馬像の最高部からは、周囲に散在する移動式住居 ゲルの集落が見えました。
![](img/image8301.jpg)
ゲルの集落
歴史博物館の駐車場の近くで、ラクダのライド体験が行われていました。700円くらい。ラクダが想定外の動きをするもんだから、落ちそうでとっても怖かった~‼ 二度と乗りたくないです。(⇚まゆちゃんの感想)
![](img/image8302.jpg)
迷惑そうなラクダの顔
![](img/image8303.jpg)
複雑な? ラクダの表情
![](img/image8304.jpg)
ひたすら耐えているラクダとまゆちゃん
歴史博物館の観光を終え、北の方向にある亀岩(TURTLE ROCK)に向かいました。途中、車窓から見えた川は凍っていました。また山は岩山で、木々はありませんでした。
![](img/image8305.jpg)
氷結した川
亀岩は、正長石の大きな花崗岩質ペグマタイトです。高さ15mほどの大きな岩はちょうど山の麓あたりに独立して存在しています。首の付け根あたりまで登ることができます。特定の方向から見ると亀のように見えますが、それ以外の方向からだとただの岩です。
![](img/image8306.jpg)
道路脇の移動式住居ゲルの集落
![](img/image8307.jpg)
亀岩(TURTLE ROCK)が見えました
![](img/IMG_33248.jpg)
亀のように見えます
![](img/IMG_33209.jpg)
後方から見たら、ただの岩
次に、亀岩のさらに北にある『アーリアバル仏陀の瞑想と僧院』に向かいました。テレルジ国立公園の山腹にあるチベット仏教の寺院で、標高2千㍍のところにあります。駐車場に車を止めて、入口から本殿までは歩いて相当距離があり、坂道と階段を上り続けました。上り坂の途中には、戒めというか訓話が描かれた看板がいっぱい立っていました。また、最終の寺院真下から本殿までは108段の階段があって、かなりの傾斜で上りは凄くきついかったです。瞑想寺院となっているので、本殿には瞑想する場所もありました。チベット仏教らしいカラフルな装飾で、中央には仏像が祭られていました。ここの僧侶は、1カ月も岩穴にこもって瞑想し、その間、何も食べないそうです。信じられませんが。。。本殿からの眺めは、とてもが良かったです。
![](img/image8308.jpg)
上り坂の途中に訓話が描かれた看板群あり
![](img/IMG_33319.jpg)
チベット仏教の碑
![](img/IMG_1482.jpg)
参道に架かる吊り橋
![](img/image8309.jpg)
本殿まで108段の階段(きつかった‼)
![](img/image8310.jpg)
本殿に到着した後に振り返って見た参道の景色
![](img/IMG_33457.jpg)
本殿内部
![](img/IMG_33448.jpg)
本尊
次は、ゲルのレストランで昼食です。ゲルはモンゴル高原などで家畜と共に移動しながら草原で暮らす人々が、組立、分解と移動がしやすいように工夫した伝統的な住居です。 上から見ると円形で、屋根の部分は穏やかに傾斜させることにより、季節風の強風にも適応します。窓は作りません。一方、家畜と共に移動しながら暮らす草原での生活なので、同伴できる家畜は長距離を移動できて、しかも草原の草を食料とする動物でないといけません。したがって、長距離を歩けない鶏や豚はモンゴルでは家畜には不可です。同伴する家畜は必要に応じて人間の食料になります。このため昔からモンゴルではチキンやポークの肉料理は基本的に存在しません。KFC(ケンタッキーフライドチキン)が入って来てチキンを食べるようになったのは、近年だそうです。ガイドさんも郊外に小さな牧場を所有し、そこで牛を数頭飼育しているそうです。冬は小屋に入れて干し草を与えますが、春になって若草が生え始めると牧場に放したままだそうです。牛は飼料を与えなくても地面に生えてくる草を食べて自活しているそうです。道路沿いにある「ゲル」のレストランに到着しました。入口には看板と写真入りのメニューが貼ってありました。看板の中央はゲルのレストラン入口になっていました。
![](img/IMG_33468.jpg)
ゲルのレストラン入口
冬は全部たたんで休業で、春になるとゲルを組立ててレストランの営業を開始するそうです。一応、道路に沿って電柱が立っていれば、電気は引き込み線で供給されますが、飲料水は運んでくるそうです。トイレなど排水は自然に任せる方式だそうです。(・・・つまり、排水は垂れ流しで、水洗トイレは皆無ということかな⁉ トイレについては、素掘りの掘立小屋トイレか青空トイレがポピュラーだと思います。)WiFiは道路沿いでは利用可能でした。
![](img/IMG_33475.jpg)
お客さんのテーブルと椅子が並ぶ来客用ゲル
すぐ隣は、キッチンのゲルに連結していました。ガスコンロや冷蔵庫がありました。
![](img/IMG_1483.jpg)
キッチンゲルの様子
![](img/IMG_1484.jpg)
キッチンゲルの様子
遅めの昼食(午後3時頃)でした。牛肉料理と麺料理を注文しました。牛肉の味付けは良いのですが、肉がとても固くて歯が立ちませんでした。モンゴルの人達は、歯が丈夫なのでしょうか?
![](img/IMG_33529.jpg)
ようちゃんが食べた牛肉料理(固くて食べれなかった‼)
![](img/IMG_33539.jpg)
まゆちゃんが食べた麺料理(美味しかった‼)
ホテルへの帰路で、ガイドさんはウランバートル出身の横綱『白鵬』のことを自慢げに話してくれました。横綱はすでに引退し、後継者指導を目的に日本国籍を取得して、現在は、部屋の「親方」になっていると説明するとやや寂しそうな表情を浮かべてました。 夕刻、ホテルに帰着しました。午後3時に食事をしたので、夕食を食べる気になれず、近くのスーパーで適当な食べ物を買ってきて食べました。今日の観光を動画にまとめましたので、ご覧ください。なお、動画中のTHE BULLのしゃぶしゃぶは、昨日の夕食です。
動画:ウランバートルの旅
7.ウランバートル観光3日目 2023年4月26日(水)
ホテルで朝食を済ませた後、観光に出かけました。
![](img/IMG_33579.jpg)
朝食
まず、路線バスに乗って、仏教寺のガンダン・テクチェンリン僧院へ向かいました。モンゴルでは、現在では、だいたい4割ほどが無宗教者。残りの6割のうち、80%以上が仏教で、5%ほどがイスラム教だそうです。ガンダン・テクチェンリン僧院は、モンゴルで最大かつ最も有名な仏教僧院のひとつです。1727年に雍正帝によって創建されました。1838年、ジェプツンダンバ・ホトクト8世(ボグド・ハーン)によってチベット仏教僧院として開設されました。開設当時、ガンダン・テクチェンリン僧院には数千人の僧侶が暮らし、国内の仏教の重要な中心地として機能していました。第二次対戦中は、スターリンの指示の下で、約千人の僧侶が「粛清」されましたが、戦後の1944年から復興が始まり、社会主義政権の監視の下に1990年までにほぼ復興し、社会主義時代のモンゴルの人々の信仰の中心で、現在ではモンゴル仏教界の最高学府となっています。ここでは僧侶の儀式、修行のほか、さまざまな仏教行事が行われます。 この僧院は、仏教僧侶にとって重要な教育センターとしても機能しています。
![](img/IMG_33609.jpg)
ガンダン・テクチェンリン僧院本堂
僧院内には、高さ約 26.5 ㍍の巨大な黄金の開眼観音(観音菩薩) 像を安置する本堂があり、本堂ならびに観音菩薩像は、盲目となったジェプツンダンバ・ホトクト8世(ボグド・ハーン)の治癒を祈願して建立されたそうです。僧院本堂に入場券を支払って、黄金の開眼観音(観音菩薩) 像を見上げ、その巨大さと素晴らしさに見とれていると、僧侶の方が駆け寄ってきて、写真の撮影料金を徴収しました。ここでも「入場(拝観)料と写真撮影料の徴収」が行われました。
![](img/IMG_33739.jpg)
巨大な黄金の開眼観音(観音菩薩) 像
![](img/IMG_33656.jpg)
黄金の開眼観音(観音菩薩) 像の正面
![](img/IMG_1486.jpg)
観音像の左側の様子
![](img/IMG_1487.jpg)
観音像の右側の様子
次は、Natural History Museumです。Googleマップには、「恐竜の化石や工芸品の展示、教育プログラムを開催する小さな古生物学博物館です。」と説明してありました。クチコミでも『ここは「モンゴル恐竜中央博物館」で巨大なティラノサウルスの化石が展示されている。』と書いてあったので期待していました。ところが、現地に到着して建物に近づいてみると、どうも様子が変です。廃墟になっていました。Natural History Museumのホームページにも廃業したとか移転したとか記載されていません。どうなっているのでしょうか?困ったものです。
![](img/IMG_1488.jpg)
廃墟だったNatural History Museum
![](img/image8315.jpg)
残存するホームページ内の建物写真
仕方がないので、「モンゴル・チンギスハーン国立博物館(Chinggis Khaan National Museum Mongolia)」まで歩いて行きました。ここは明日訪れる予定なので、本日は場所を確認するだけで、通過です。さらに歩いて、モンゴル国立(民族歴史)博物館にやってきました。英語表記では「NATIONAL MUSEUM OF MONGOLIA」です。ここでは、モンゴルの歴史、民俗、文化を辿る幅広い工芸品や骨董品を展示していました。
![](img/IMG_33789.jpg)
モンゴル国立(民族歴史)博物館
![](img/image8316.jpg)
モンゴル古代国家について英語のパネル
![](img/image8317.jpg)
iPhoneで翻訳
![](img/IMG_33808.jpg)
コルテギンの石碑(レプリカがありました)
![](img/image8324.jpg)
足元の説明文をiPhoneで翻訳
![](img/image8318.jpg)
モンゴル古代のロックペイント
![](img/IMG_33869.jpg)
石器や土器の展示
![](img/IMG_34019.jpg)
モンゴル帝国時代の衣装
![](img/IMG_34069.jpg)
装飾品
![](img/IMG_34169.jpg)
初期の「ゲル」の実物
![](img/IMG_34178.jpg)
モンゴル各地の「ゲル」の違いに関するパネル
![](img/image8319.jpg)
説明文(モンゴル語)
![](img/image8320.jpg)
iPhoneで翻訳
モンゴル国立(民族歴史)博物館のすぐ隣のスフバートル広場(チンギスハーン広場)に行きました。スフバートル広場は、ウランバートルの中心に位置し、正面に政府宮殿、そしてモンゴル国立オペラ劇場、中央郵便局や銀行、労働組合などに周囲を囲まれた、まさにモンゴル国の政治・行政の中枢と言える場所にあります。この広場は、1923年にモンゴルの革命的な英雄であるダムディン・スフバートルにちなんで命名されました。2013年、ウランバートル市議会は、ジンギスカンの名誉でチンギス広場に改名しました。モンゴル人民党とスフバートルの子孫が市を訴えた後、裁判所は2016年に名前をスフバートル広場に戻すことを命じました。広場の中央にはダムディン・スフバートルの騎馬像があります。
![](img/image8321.jpg)
ダムディン・スフバートルの騎馬像
正面の堂々とした政府宮殿はモンゴルの国会議事堂ですが、その建造物の外観だけでも見ごたえがありました。その国会議事堂の正面真ん中にモンゴル人の誇り、黒い巨大なチンギスハーン像が鎮座していました。左右には、オゴタイ、フビライの二人のハーン(王)像がありました。広々とした広場は、いかにも社会主義国のなごりを残す佇まい。休日になると、この広場で自転車やローラースケートなど子供向けの乗り物を貸し出ししていて、家族連れやカップルなど、モンゴルの人達の日常のひとコマが垣間見れるそうです。
![](img/IMG_34429.jpg)
モンゴル国会議事堂と中央のチンギスハーン像、左右はオゴタイハーンとフビライハーンの像
![](img/image8322.jpg)
中央のチンギスハーン像
![](img/image8323.jpg)
広々としたスクエアの広場と国会議事堂(周辺は催事用のテント)
昼食は、広場の近くのJur Ur House & Bakery ( Жүр үр Хаус Салбар )でパン食べました。ここのパン屋さんは、おしゃれで高級な感じがするため人気のお店です。確かに学生や家族連れ、若い女性がたくさん来ていました。
![](img/IMG_1489.jpg)
Jur Ur House & Bakery
![](img/IMG_34539.jpg)
店内の様子
![](img/IMG_1491.jpg)
昼食
普通の市民の方々がどのような日用品を購入しているのか見るために、日用品を売る店が並ぶ「ナラントール市場(Нарантуул зах)」にバスに乗って行きました。30番のバスがなかなか来なくて30分くらい待たされて、やっと来たと思ったら2台続けて来ました。1台めが非常に混んでいたので、2台目に乗ったのは良しとして、運転手が大声を出すなどヒステリック状態になっていてヤバかったです。おそらく、警察官が大きな道の交差点に立っていて、交通整理をしていたのが気に入らなかったのでしょう。警察のせいで渋滞が酷くなっていると文句を言っているようでした。
![](img/IMG_34609.jpg)
広大な敷地内にたくさんの店がありました
![](img/image8325.jpg)
立派な市場入口
![](img/IMG_34588.jpg)
市場の様子
![](img/IMG_34638.jpg)
市場の様子
![](img/IMG_34696.jpg)
モンゴルらしい馬具の店
![](img/IMG_34708.jpg)
カラフルな布地の店
馬頭琴(モリンホール)は、チンギスハーン時代の伝統を受け継ぐ騎馬民族モンゴル人の象徴ともいえる楽器で、モンゴルの人々は、乗馬とこの楽器を幼い頃から一生懸命練習し、これらを上手にこなすようになって、一人前と見なされるようになるそうです。 日本では、馬頭琴は小学校2年生の国語の教科書で習う〈スーホの白い馬〉でよく知られるようになったそうです。馬頭琴は棹(さお)の先に馬の頭が彫刻してあり、モンゴル民族を代表する民族楽器です。馬を家族のように愛するモンゴルの人々にとって、愛着のある特別な楽器です。弓で弦をこすって音を出す擦弦(さつげん)楽器です。元々は馬の尻尾の毛や皮を使って作られていたそうです。ナラントール市場には、この馬頭琴を専門に販売する店が数軒ありました。いろいろなデザインの綺麗な馬頭琴が並べてありました。
![](img/IMG_34658.jpg)
いろいろなデザインの綺麗な馬頭琴
私達が興味深そうに眺めていると、店の主人が馬頭琴を演奏してくれました。馬が走っている様子や鳴き声を上げている様子を表現してくれました。ご覧ください。
動画:店主の演奏
市場で購入したいものもありましたが、日本に持ち帰るのが大変なので諦めました。広い市場内をあちらこちら歩き、くたびれてしまいました。市場内には、レストランやファーストフード店がないので、市場を出て休憩できる店を探しました。ナラントール市場を出たところに軽食店があったので入りました。カフェオーレを飲んで休憩し、その後、夕食用の食事をテイクアウトしてバスに乗ってホテルに戻りました。
![](img/image8327.jpg)
市場入口付近の軽食店
![](img/IMG_34749.jpg)
テイクアウトした夕食
8.ウランバートル観光4日目 2023年4月27日(木)
今日は、今までの中で最も寒い日です。気温は、ー6℃です。最高気温は1℃だそうで、雪が降ってくるかもしれません。
![](img/image8328.jpg)
iPhoneの天気予報
ホテルで朝食を済ませ、ゆっくりしてから観光に出かけました。
![](img/IMG_34769.jpg)
朝食
昨日通過したモンゴル・チンギスハーン国立博物館(Chinggis Khaan National Museum Mongolia)に行きました。このチンギス・ハーン国立博物館は、半年前の2022年10月11日に開館したばかりだそうです。フン帝国から20世紀の初頭までの2000年に及ぶモンゴル国へ至る歩みが展示されていました。
![](img/image8329.jpg)
チンギスハーン国立博物館
世界で有名なナショナル・ジオグラフィック協会(NGS)は、2024年に訪問すべきトップ20の博物館と文化遺産のひとつとしてチンギスハーン国立博物館を選出したそうです。入館料が20,000Tg(約800円)で、さらにカメラ撮影すると撮影料が20,000Tg(約800円)かかります。私達はすでにチンギスハーン騎馬像の歴史博物館で写真をたくさん撮影したことと、このチンギス・ハーン博物館では説明がモンゴル語だけであることから写真を撮影しないことにしました。1階の自動入場ゲートから中へ入りました。モンゴルの人にはやや高額な入館料のためか、入場者は少なかったです。1階が古代のモンゴルに関するものが展示されていて、2階に民族衣装が展示されていて、3階がモンゴル帝国時代から、清朝時代、移動式テントのゲル、社会主義時代、民主化後のモンゴルに関するものが展示されていました。
![](img/IMG_1492.jpg)
1階の自動入場ゲート(右側)
写真撮影が可能だったのは、1階から2階へ上がる階段踊り場の「チンギスハーン画」と2階の民族衣装の前だけでした。
![](img/image8330.jpg)
撮影可のチンギスハーン絵画
![](img/image8331.jpg)
撮影可の民族衣装
チンギス・ハーン国立博物館を観終えて、昨日訪れたスフバートル広場(チンギスハーン広場)を通り抜け、チョイジンラマ寺院博物館に向かいました。
![](img/IMG_34909.jpg)
スフバートル広場(チンギスハーン広場)
チョイジンラマ寺院博物館(Choijin Lama Temple Museum)は、高層ビル群の真ん中にポツンとある寺院博物館です。ビルと寺院のコントラストがいい感じ。都会の中のオアシス的なのんびりとした空気が流れてました。のどかです。チョイジンラマ寺院博物館は、ボグドハーンの弟ルブサンカイダフのために1908 年に建設されました。1941年11月13日の人民会議指導者の命令により、歴史的文化記念碑となり、1938 年には宗教博物館になりました。モンゴルの歴史、宗教、文化、芸術の素晴らしい遺産であり、ユニークな記念碑です。現在6,000以上の貴重な遺産、学術作品などを展示する博物館もあります。入館料が15,000Tg(約600円)で、カメラ撮影するとなんと撮影料が50,000Tg(約2,000円)かかります。私達は、シルバーなので入館料は300円でした。ここも展示品の説明はモンゴル語だけでした。寺院の中の展示物には仏像もありますが、悪魔とか地獄絵図みたいなものもありました。入口の前に彫刻を施した照壁がありました。壁ですが「門」だそうです。その向かい側に寺院の入口がありました。
![](img/IMG_35049.jpg)
高層ビル群の真ん中にポツンとある寺院博物館
![](img/IMG_34929.jpg)
寺院入口の向かい側の照壁
![](img/IMG_34919.jpg)
チョイジンラマ寺院博物館の入口
![](img/image8332.jpg)
チョイジンラマ寺院博物館の入口
チョイジンラマ寺院の敷地内には、建物がいくつもあって、外見はぼろいですが、中はちゃんとしていました。見学を終えてから、近くのシルクロードレストラン(Silkroad restaurant)で昼食を取りました。ビジネスランチを注文しました。外では、雪がチラチラ降っていました。
![](img/IMG_35038.jpg)
シルクロードレストラン
![](img/image8333.jpg)
最初の入口
![](img/IMG_35009.jpg)
2番目の入口
![](img/IMG_34979.jpg)
中の様子
![](img/IMG_34938.jpg)
メニュー
![](img/IMG_1493.jpg)
前菜
![](img/IMG_34989.jpg)
主菜
![](img/IMG_34999.jpg)
デザート
シルクロードレストランでゆっくりとランチを済ませ、お土産を購入するために旧国営のノミン・デパートに向かいました。途中、モンゴルの遊牧民にチキンの食文化を取り込ませた「ケンタッキーフライドチキン(KFC)」の店を見つけました。この頃になると、雪が強く降るようになってきました。 気温は、ー5℃でしたが、寒さはあまり感じません。風がなくて湿度が低いからでしょうか。日本の+5℃の方がよっぽど寒く感じます。
![](img/IMG_35069.jpg)
ケンタッキーフライドチキン(KFC)の店と雪
ノミン・デパートの7階は、モンゴルのお土産を売っているフロアーです。ここでお土産を購入しました。
![](img/IMG_1494.jpg)
デパート内の吹抜け
![](img/image8334.jpg)
キャビア(偽物)とイクラの瓶詰(どちらも500円程度)
![](img/IMG_35119.jpg)
ピンクソルト、チャチャルガンジュース・モンゴルウォッカ
![](img/image8336.jpg)
モンゴルミルクティー
![](img/image8335.jpg)
フェルト製のスリッパ
![](img/image8337.jpg)
フェルト製のスリッパ
![](img/image8338.jpg)
フェルト製のスリッパ
![](img/image8339.jpg)
フェルト製のスリッパ
![](img/IMG_35629.jpg)
フェルト製のゲル
![](img/image8340.jpg)
ゲルの中の様子
![](img/image8341.jpg)
羊の皮に描かれた風景画
購入したお土産をホテルの部屋に持ち帰り、ひと休み。その後、ホテル近くの牛肉しゃぶしゃぶの『THE BULL』に夕食を食べに行きました。明日、日本に帰るので、食べ納めです。
![](img/image8342.jpg)
受付とお客さん
![](img/IMG_35168.jpg)
生ビール
![](img/IMG_35179.jpg)
しゃぶしゃぶコース一人前
![](img/IMG_35189.jpg)
追加の肉
かなりお肉を食べましたが、二人で4,200円程度でした。やっぱり美味しい‼ 口に合います。
9.ウランバートル発 福岡着 2023年4月28日(金)
7時45分ウランバートル空港発の飛行機で日本に向かいます。国際線では出発2時間前までにチェックインを済ませるようになっています。そして、ホテルからウランバートル空港まで車で約1時間かかることも考慮に入れて、東横INNのフロントでタクシーを午前4時に来るように予約しました。タクシーは、朝4時前には既に迎えに来てくれていました。ホテルから乗車した人は4人でした。4人とも4時前には集合したので、直ぐ出発し、4時50分には空港に到着しました。モンゴル出国審査もスムーズに進み、待合所で2時間半も待たされました。(この空港には、ラウンジはありません)待ち時間が長かったね。
![](img/IMG_35319.jpg)
ウランバートル空港内の免税店
![](img/IMG_35329.jpg)
メンヤ アクタガワ(麺屋 芥川?)
![](img/IMG_35309.jpg)
OM501便搭乗ゲート
![](img/IMG_35339.jpg)
乗客の搭乗を待つOM501便
![](img/IMG_35369.jpg)
搭乗開始
定刻通りに飛行機は出発しました。ほぼ満席状態でした。
![](img/image8343.jpg)
飛行ルート
![](img/IMG_35379.jpg)
機内食
到着した成田第2ターミナルで入国を済ませ、15:35 成田発 17:50 福岡着JetstarGK513に搭乗するために、第3ターミナルに移動しました。
![](img/IMG_35559.jpg)
搭乗ゲート
![](img/IMG_35569.jpg)
JetstarGK513便
JetstarGK513便は定刻に福岡空港に到着し、無事に帰宅できました。今回の旅行は、初めて経験することが多くて、新鮮で面白かったです。機会があれば、もう一度行ってみたいですね。と言うことで、お疲れ様でした。