門司港発着のクルーズだったので前泊の必要がないこと、船内での滞在時間が4泊5日と長かったこと、これらの理由により乗船することにしました。舞鶴にも佐渡島にも行ったことはありますが、新しい観光地を巡ってみたいと思いました。
1.旅行先
舞鶴、佐渡島(小木)
2.旅行時期及び期間
2022年5月25日~5月29日(5日間)
航路図(クリックすると拡大します。)
3.門司港から乗船《1日目/5月25日(水)》
昨年の10月以来、7か月ぶりに「にっぽん丸」に乗船します。朝8時過ぎに自宅をマイカーで出発して、1時間半ほどで集合場所の『プレミアムホテル門司港』に到着しました。荷物を下ろして、受付を行い、PCR検査を受けました。
『プレミアムホテル門司港』
大会議室で検査結果が出るまで、いつものように待つことになりました。11時頃にマジックショーがあり、11時半に健康体操があって、12時にお弁当とお茶が配られ、食事となりました。全員の検査結果が出たのは13時過ぎで、3時間くらい待たされました。
マジックショーの様子
昼食のお弁当とお茶
皆さん、大会議室で結果が出るのを待っています。
13時15分頃、にっぽん丸へ移動することについて案内がありました。バスに乗って、「門司港レトロ西海岸有料駐車場」の傍の門司2号岸壁で下車し、にっぽん丸に乗船しました。
バスで門司2号岸壁まで移動(ゆるキャラ「スナQ」の背中)
今から乗船します。
船内の入口には、豪華なお花が飾られていました。
乗船してから、キャビンに入って、スーツケースが室内に届いていることを確認しましました。キャビンは、ビジネスホテルより少し狭い感じ。これに、バストイレ洗面が付いています。日本船の良いところは、ウオシュレットが付いていることですね!
キャビン
洗面所
トイレとシャワー室
荷物も片づけずに4階デッキに出て、門司港周辺の写真を撮りました。その後、7階のホライズンラウンジに行ってチョコリキサーとミニハンバーガーをご馳走になりながら、「にっぽん丸ハウスバンド アスール★プラ★プティ」の歌と演奏を聞きました。
関門橋が見える~!
門司西海岸5号防波堤
門司2号岸壁の陸側の景色
左:ミニハンバーガー、右:チョコリキサー
「にっぽん丸ハウスバンド アスール★プラ★プティ」
14時35分から避難訓練がありました。
避難訓練の様子
避難訓練が終わったら、もう、15時です。出航の時間になりました。岸壁では、古城(こじょう)保育園の園児による古城勇み太鼓の演奏がありました。見送りをしてくれてありがとう! 演奏が始まる前に船が動き出したので、子ども達の演奏をじっくり聞くことが出来なかったのが、ちょっと残念。
動画:古城保育園の園児による太鼓の演奏
キャビンに戻って、荷物の片づけやプログラムのチェックなどをしていたら、あっという間に夕食の時間の18時になりました。夕食会場は、2階のメインダイニング『瑞穂』です。夕食は、以下の通り。
お酒のディスプレイ
メインダイニング『瑞穂』入口のお花
メニュー表(クリックすると拡大します。)
お刺身、前菜、食前酒
焼き物
揚げ物
お食事、香の物、お椀
甘味
食事が終わったのは、19時半でした。本日は、20時25分からドルフィンホールで、テノール歌手の藤田卓也さんのコンサートがあります。コンサートが始まるまでの1時間を使って、大浴場に行きました。誰もいなくて貸切状態だったので、伸び伸びできて良かったです。
本日のイベント
ドルフィンホールでは、冒頭に船長の挨拶がありました。にっぽん丸の船長は頻繁に変わります。今回の船長は、初めて見る人でした。船長のイメージとしては、【背が高くてガッシリした体格の人】ですが、彼は、イメージに反して小柄でした。客船の船長は初めてのようです。お話も苦手な様子。
中央の人が船長です。
船長の挨拶が終わってから、藤田卓也さんのオペラが始まりました。卓也さんは、藤原歌劇団の団員でもあります。山口県出身で、島根大学卒。小中高の教師の免許を持っておられるそうです。で、高校までは、野球ばかりやっていたとか。だからでしょうか、体格が良いので、歌う時の声量が素晴らしかったです。勿論、マイク無しです。本物のオペラ歌手だと思いました。カンツオーネでは、「カタリカタリ」「帰れソレントへ」「オーソレミーヨ」を歌ってくださいました。
テノール/オペラ歌手の藤田卓也さん
コンサートの次は、6階のラウンジ海で、三遊亭萬窓さんの落語を聞きました。お話の内容は、面白かったです。
三遊亭萬窓さん
落語が終わったのが、22時25分でした。もう、ナイトスナック(夜食)の時間です。お腹は空いてなかったのですが、どんな夜食が出ているのか気になったので、『瑞穂』に行って見てきました。ついでに、フルーツとカステラをテイクアウト。キャビンで食べました~。美味しかったです。
ナイトスナック(フルーツとカステラ)
乗船してからナイトスナックを食べるまでの間の時間経過が凄く速いこと‼ あっと言う間に時間が過ぎて行きました。明日は舞鶴港に寄港します。
4.舞鶴に寄港《2日目/5月26日(木)》
舞鶴港に着岸する予定時刻は、11時20分頃です。そして、エクスカーションに参加するのは13時からです。午前中はゆっくりできるので、8時に朝食をいただきました。朝食には、和食と洋食があって好きな方を選ぶことができます。それ以外に、中央部にセルフサービスコーナーがあって、サラダやフルーツ、ヨーグルトなど好きなものが自由に貰えるようになっていました。
朝食のメニュー表
和食のお膳
食事が終わってから、洗濯をしました。一般的に、クルーズ船旅行は長期滞在が多いので、ランドリー室があります。24時間いつでも洗濯と乾燥ができるようになっています。
ランドリー室(係の人が定期的に掃除するので、清潔です。)
にっぽん丸は、予定通り11時20分頃、舞鶴港に着岸しました。13時からエクスカーション「舞鶴赤レンガを歩く」に参加するので、早めに昼食を食べたかったので、11時半に『瑞穂』に行きました。
昼食のメニュー表
昼食
デザート(はちみつ葛スープ)
13時集合とのことだったので、10分前に岸壁に駐車している観光バスの所に行きました。受付を済ませてバスに乗ると、皆さん揃っていたので直ぐ出発しました。たったの19人だけだったので、ゆったり座れて快適でした。
私達が乗ったバス
15分もかからずに、舞鶴東港にある『赤レンガパーク』に到着。バスを降りると、「けやきの会」のボランティアさんが待っててくださいました。ボランティアさんが、説明と案内をしてくださるとのこと。
舞鶴赤レンガパーク駐車場
「けやきの会」のボランティアさん
舞鶴港は、北前船の寄港地としても知られていて、日本海側でも有数の商業港として栄えてきましたが、明治時代に東郷平八郎が東港に海軍基地を設け、日本海側唯一の軍港として飛躍的に発展したそうです。日露戦争の際には、ほとんどの船がここから出港したとのこと。そして、第二次世界大戦後は、防衛省の海上自衛隊の基地になっています。一方、西港は、海上保安庁の海上警備の拠点港として、また国際貿易港として発展しているとのこと。今回は、東港を案内するとのお話しでした。で、面白かったのは、舞鶴市が「肉じゃが発祥の地」だと言うこと。肉じゃがは、東郷平八郎がイギリスでビーフシチューを食べ、その美味しさに感動したので、日本の食材を使ってビーフシチューをまねて作った料理です。肉じゃがについては、広島の呉市と競い合ってきたが、舞鶴市から昔のレシピが出てきたことがあって、それ以来、舞鶴市が「肉じゃが発祥の地」となったそうです。
赤レンガパーク周辺の地図(クリックすると拡大します。)
説明の後、案内をしてくださいました。旧北吸浄水場施設に行く途中、戦時中の「トーチカ」が残っている場所を教えてくださいました。「トーチカ」とは、機関銃や砲などを備えた、コンクリート製の堅固な小型防御陣地のことです。舞鶴市には、他にも数基残っているそうです。
トーチカ
日本海軍が造った赤レンガ倉庫も教えてくださいました。手前はの倉庫が明治時代、後方の倉庫は大正時代の建物だそうです。赤レンガ倉庫は、明治期に建てられた物が多そうで、大正期の物と比べて、明治期の方がデザイン面で凝っているとの説明でした。
日本海軍が造った赤レンガ倉庫
坂道を登って行くと、見晴らしの良い場所に出ました。ここからだと舞鶴東港が見渡せます。海上自衛隊の基地になっていることがよく分かりました。
舞鶴東港の様子
さらに歩いて、平らな場所の方に進んで行くと、古い建物が2棟ありました。旧北吸浄水場施設です。明治34年(1901年)に築造されており、重要文化財になっています。旧北吸浄水場施設は、軍港内の諸施設および艦艇に大量の飲料水を確保するため、与保呂地区の桂貯水池とともに完成した施設です。普段は外観のみの見学だそうですが、今回は特別に、内部を見せてくださいました。旧北吸浄水場施設の面積は、2,600㎥です。
旧北吸浄水場施設(重要文化財)
中の様子を見せてくださいました。
浄水場内は、高さ5.2㍍のレンガの壁で仕切られていました。
高さ5.2㍍のレンガの壁
高さ5.2㍍のレンガの壁
旧北吸浄水場施設は、赤レンガ造りの強固な施設でした。水が澱まないような工夫もなされていて、明治期の人って凄かったんだなぁと感心しました。その後、赤レンガパークに戻り、赤レンガロードを通って文部省所有の赤レンガ倉庫を見せてくださいました。ここを見せるのも、特別だそうです。
文部省所有の赤レンガ倉庫
ボランティアさんが扉を開けています。
ボランティアさんが開けてくれた倉庫は、第二次世界大戦までは、水雷を製造して出荷していた所でした。トロッコに乗せて運び出していたそうです。第二次世界大戦後は米の貯蔵庫として利用していたとのこと。現在は、何も利用されていません。
水雷の製造場所(トロッコに乗せて運び出していた。)
舞鶴赤レンガパークに戻り、赤レンガイベントホールに連れて行ってくれました。ここのホールでは、コンサートや合唱コンクールを開催するそうです。
赤レンガイベントホール
舞鶴赤レンガパーク内には、他にも赤レンガ造りの建物がありますが、現在では、レストランやお土産品店として利用されているとのこと。そして、本日見せていただいた赤レンガ造りの建物を利用して、映画のロケ地が行われたことも紹介してくださいました。「日本でいちばん長い日」「妻と飛んだ特攻兵」「男たちの大和」「バルトの楽園」などの映画制作で利用されたそうです。ボランティアさんの説明が終わってから、約20分間の自由行動となりました。
舞鶴赤レンガパーク
映画の紹介(クリックすると拡大します。)
自由行動では、赤レンガ2号棟の1階の喫茶店で、ソフトクリームを食べて休憩しました。
赤レンガ内の喫茶店
ソフトクリーム
約2時間の舞鶴東港の観光を終え、次の「道の駅とれとれセンター」に行きました。海鮮市場を薦めてくれたので、行ってみました。岩ガキなどの鮮魚介類を焼いて食べさせてくれるお店が並んでいました。あまり興味がなかったので、食べることはせずに、見て回るだけにしました。
「海鮮市場」
岩ガキを焼いて食べさせてくれます。烏賊や貝もありました。
海鮮市場の中の様子
「道の駅とれとれセンター」での買い物等を終えてから船に戻りました。
にっぽん丸に帰ってきました~!
戻ったら、少しお腹が空いてきたので、ラウンジ海の「アフタヌーンティ」で、お菓子とオレンジジュースをいただきました。その後は、キャビンで休憩です。
おやつ(お菓子とオレンジジュース)
出航は18時。岸壁では、「まゆまろ・チョキまる」による見送りのほか、「眞華クレインズ舞太鼓」による太鼓の演奏が行われました。皆さん、見送りしてくださって、どうもありがとうございます。 太鼓の演奏への返礼として、にっぽん丸は、汽笛を3回鳴らしました。「ごきげんよう‼️」
動画:舞鶴港出航の様子
舞鶴市みなと振興・国際交流課のfacebookより転載
出航の様子を楽しんでから、遅れてメインダイニングに入りました。今夜の夕食は、洋食でした。
新玉ねぎのパルフェ
新玉ねぎのオニオングラタンスープ
トラウトのパイ包み焼き
パパイヤのグラニテ
牛フィレ肉の炭火焼とサラダ
苺とピスタチオのケーキ
19時半に食事を終え、大浴場に行ってから、20時半からの「にっぽん丸ハウスバンド アスール★プラ★プティ」のコンサートを観に行きました。様々な角度からアメリカ音楽の楽しさを味わうと言った趣旨の音楽が歌われていました。アメイジング・グレイス、ホテル・カルフォルニアなど有名な歌が多かったですね。
にっぽん丸ハウスバンドのコンサートの様子
コンサートが終わったら、次は、三遊亭萬窓さんの落語です。話の内容は、奉公に出した息子『亀』の話で、この話も面白かったです。落語が終わったら、もう22時30分になっていました。ナイトスナックが始まる時間ですが、今夜は食べるのをヤメ。食べ過ぎ~!で、今日も一日楽しく過ごせました。
ナイトスナックのメニュー表
5.佐渡島(小木)《3日目/5月27日(金)》
当初、佐渡島小木港に入港する時間は本日の9時で、出航する時間は明日(28日)の7時となっていました。ところが、入港は本日の8時へ、出航は本日(27日)の18時30分へと変更になりました。理由は、天気予報によると、明日(28日)の朝の風速が10㍍にも及ぶため、安全に出航できない可能性があるからとのこと。船長が、安全かつ確実に出航するため、27日の日没前に小木港を出航すると決めたそうです。船長がそう決めたなら従うしかありませんね。つまんないけど。
で、実際に、朝8時に小木港に入港したのですが、雨が激しく降っており、雨が小降りになるまで出掛けるのは待つことにし、ゆっくり朝食をいただきました。今日の午後は、太鼓芸能集団『鼓童』のプレミアムコンサートが開催され、それに参加します。午前中は、自由行動ができるので、矢島・経島に自分達で遊びに行くことにしています。
朝食のメニュー表
和食のお膳
雨が少しずつ上がり始めたので、9時半に出掛けることにしました。歩いて行こうと思っていたのですが、まだ雨が少し残っていたので、タクシーで、矢島・経島の『矢島体験交流館』まで連れて行って貰いました。
『矢島体験交流館』
着いた頃から、雨は上がって晴れ間が見えるようになってきました。で、最初に、枕状溶岩と湧水を見に行きました。
元小木コースの地図(クリックすると拡大します。)
枕状溶岩と湧水の案内看板
枕状溶岩は、海底火山でつくられます。海中に噴き出した溶岩は直ぐに冷やされ、外側に殻ができ、丸みを帯びた形になります。この形から枕をイメージし、枕状溶岩と名付けられたそうです。そして、枕状溶岩に亀裂が入ることでたまった水が流れ出し、湧水となるとのこと。枕状溶岩と湧水はセットみたいです。
枕状溶岩
枕状溶岩の直ぐ近くに、湧水がありました。この湧水は、洗濯や野菜などの泥を落とすために、地域住民の方々に利用されています。小木半島には、こうした湧水が多く見られるそうです。
湧水
続いて、矢島・経島の散策路を歩きました。海の透明度が高くて、下までよく見えて凄いなぁと感動。赤い太鼓橋とめがね橋も渡り、途中、海辺にトビシマカンゾウが咲いている風景も見ました。とっても綺麗です。お客さんがたらい船に乗っている光景も見ることが出来て、なかなか風情のある素敵なところでした。
矢島・経島の散策路全体の様子(『矢島体験交流館』を左後方に撮影)
海底が見えるくらい澄み切っていて、静かで美しいところでした。
赤い太鼓橋
めがね橋から『矢島体験交流館』方面を撮影
矢島・経島の海辺に咲いていたトビシマカンゾウ
たらい船
矢島・経島の散策を終えて、にっぽん丸まで歩いて帰ることにしました。距離は2.6㎞くらいなので30分も歩けばいいかな。小木のメイン通りは寂し気で、人がほとんど歩いていません。昔は良かったのでしょうが、今ではさびれている様子。途中で、美味しそうな匂いが漂ってくるのでよく見たら、鯛焼き屋さんがありました。匂いに釣られて、おやつ用に鯛焼きを2匹購入。
小木のメイン通り(黄色〇が鯛焼き屋さん)
鯛焼き
更に歩いて行くと、国登録有形文化財の喜八屋旅館旧館(きはちやりょかんきゅうかん)に遭遇しました。面白い形の建物なので、目につきました。喜八屋は、江戸時代に廻船業を営んだ「和泉屋」を前身とし、小木港開港時には問屋五人衆に数えられるほどのお金持ちでした。明治12年(1879年)からこの地で旅籠を生業としていましたが、明治37年(1904年)の小木大火で建物を失い、その後、再建しました。当初は木造2階建、切妻造板葺き屋根の二階を出梁でせり出した町屋風の建物だったのですが、昭和4年(1928年)に二階建構造の上に三層を上乗せし、佐渡に於いて初めての五階建て旅館を完成させました。一階は囲炉裏のある吹き抜けの居間で広々とし、四・五階の客室とともに見どころとなっていたそうです。平成18年(2006年)に国登録有形文化財になっています。
喜八屋旅館旧館(北前船の寄港地として繁栄していた時代の名残り)
次に、2年前の2020年に訪れたことがある『力屋観光 たらい舟・観光船のりば』に行ってみました。琴浦洞窟の中がコバルトブルーに見えると評判なので、モーターボートで行ってみたかったから。受付で係の人に尋ねると「洞窟内がコバルトブルーに見えるのは、晴天の時だけ。今日は曇りだから見れないかもしれない」と言われました。モーターボートの費用が1万円もかかるので、見れないかもしれないと言われたら勿体ない気持ちが先立ち、諦めました。
小木海岸天然名勝地めぐり
『力屋観光 たらい舟・観光船のりば』から、にっぽん丸全体がきれいに見えました。また、小木港には、「佐渡おけさ」と「たらい船」の像がありました。これらの像は、何と言っても佐渡島のシンボルですね。
にっぽん丸
「佐渡おけさ」像
「たらい船」像
にっぽん丸に戻った時間は、12時半頃でした。お腹も空いてきたので、昼の食事をしました。
昼食のメニュー表
昼食
デザートとコーヒー
午後に開催される太鼓芸能集団『鼓童』のプレミアムコンサートについてですが、『鼓童』は、新潟県佐渡市小木を拠点に、国際的な公演活動を展開しているプロ和太鼓集団です。笛や三味線、奄美竪琴を使っての演奏も行います。どんなコンサートなのか、興味津々。食事を済ませてコンサートの案内があるのをキャビンで待っていると、館内放送があって、今日の会場は、『アミューズメント佐渡』に変更になったそうです。そのため、出発時間も15時過ぎに変更になったとのこと。本来なら、北沢浮遊選鉱場跡だったのですが、悪天候のために変わったとの説明。すごーく残念‼ 北沢浮遊選鉱場跡の野外コンサートの方が素敵じゃないかと思います。文句を言っても仕方がないので、15時までキャビンで待つことにしました。それで、室内テレビシアターで、都はるみがマドンナ役の「男はつらいよ あんこ椿は恋の花」を見ました。感想ですが、都はるみって、顔つきが地味なのでパッとしない印象だったのですが、よく見ると予想外にカワイイんですね!(失礼いたしました。)
「男はつらいよ あんこ椿は恋の花」
15時頃、館内放送がありました。「岸壁のバスに乗るように」との連絡だったので、下船してバスに乗りました。『アミューズメント佐渡へ』は、約45分で到着。立派なホールでした。佐渡島にもこんな立派なコンサートホールがあるなんて、以外でした~。
『アミューズメント佐渡』のコンサートホール
『鼓童』のプレミアムコンサート
『鼓童』のプレミアムコンサートは約40分間ほどで終了。力強い太鼓がカッコ良かった!で、最も気に入ったのは、女性が奄美竪琴を演奏しながら独唱した曲です。心に染入ってくる感じで、素晴らしかった‼
コンサートが終わってから、再びバスに乗って、小木港に戻りました。帰り着いた時間は、18時。夕食の時間です。18時30分に出航するので、夕食を後回しにして、4階のデッキで出航風景を楽しむことにしました。現地の人達が、太鼓を叩いて見送ってくださいました。ありがとうございます。佐渡島は、楽しかったよ~!
佐渡島小木港での見送り(皆さん、どうもありがとう~‼)
小木港が遠くなってから、メインダイニングに向かいました。夕食時に、レストランの窓から2頭のイルカの姿が見えました。よく見ると、数頭の群れのようでした。で、ずっと私達に伴奏するんですよ。餌でも欲しいのかしら?それとも、遊んでいるの?
イルカ
今夜の夕食は、次の通りです。
金柑と梅のお酒、三色巻き焼き卵、お刺身
舞鶴産サザエの壺焼き
揚げ物(舞鶴産鰤)
椀蒸し(豚肉の柔らか煮)
炊き込みご飯、あさりの潮汁、香の物
オレンジのババロア仕立てとエスプレッソ
食事が終わってから大浴場に行き、その後、洗濯をしました。好きな時に洗濯ができるって、気持ちが良いね! 夜のコンサートは、にっぽん丸ハウスバンドによるものだったので、行きませんでした。また、ナイトスナックもパスしました。
ナイトスナックのメニュー表
今日は、小木港岸壁の臨時土産販売店で、朱鷺の郵便切手シートを購入しました。朱鷺が好きなんですよね~。秋になったら、朱鷺の内側の羽が綺麗な朱鷺色に染まるそうです。その姿を見るのが夢です。いつか必ずこの夢を実現したいと思っています。
朱鷺の郵便切手シート
6.終日航海《4日目/5月28日(土)》
今日は終日航海日なので、朝はゆっくりできます。なので、8時過ぎに朝食をいただきました。気分を変えてみようと洋食セットにしたのですが、セルフサービスでサラダとフルーツを貰ってきたものだから、ダブってしまいました~。責任取って、全部食べます‼
朝食のメニュー表
洋食セット
9時15分からビンゴゲームが開催されます。乗客全員が参加するゲームです。ゲームの進め方ですが、先ずは、普通の方法で行います。読み上げられた数字があれば、その数字の窓を開けます。で、縦・横・斜めのいずれかの窓が並んで開くと、ビンゴになって、賞品が貰えます。賞品がなくなったら、次は、逆の方法で行います。数字が次々と読み上げられますが、それらの数字がなくて全く窓が開かない場合、その人が最も運の悪い人になります。最も運の悪い人にも賞品があるんですよー。それが、何とまぁ【クルーズクーポン券3万円】なんです‼ 羨ましいね~。(私達は、何も貰えませんでした~。)可笑しかったのは、司会者が、「おめでとうございます。でも、ご注意ください。飛鳥Ⅱには乗れませんので」と冗談を飛ばしていたこと(笑)
ビンゴゲームの前座「南京玉すだれ」
ビンゴゲームの様子
【クルーズクーポン券3万円】を貰った最も運の悪いおばちゃん
ビンゴゲームが終わったら、キャビンに戻り、テレビシアターで「虹をつかむ男 南国奮斗編」を見ました。出演は、西田敏行と吉岡秀隆です。面白そうじゃなかったので、4階のデッキに出て、運動を兼ねて散歩をしました。その後、10時40分からラウンジ海で、セイリングフリーフロー(ビール、スパークリングワイン、赤ワイン、国内の地域特産ジュースなどが飲み放題のコーナー)が始まるので、行ってみました。ようちゃんはスパークリングワイン2杯、まゆちゃんは梅ジュースとりんごジュース1杯ずついただきました。船酔いは辛いけど、酒酔いは気分が良いようで、ようちゃんはご機嫌でした。
スパークリングワイン2杯、梅ジュースとリンゴジュース各1杯
飲み物を飲んでから、11時からの「ホースレースゲーム」に参加しました。初めて参加したので、ルールがよく分からなかったのですが、3ゲームの内、最後のゲームでまゆちゃんが当たり、賞品をいただきました。にっぽん丸の絵葉書3枚です。あんまり嬉しくなかったね~。
「ホースレースゲーム」の様子
賞品の絵葉書3枚
ゲームが終わったら、もうお昼ご飯の時間になっていました。お腹は空いてないのですが、夕食まで保たないかもしれないと思い、食べることにしました。
昼食のメニュー表
昼食
デザートとコーヒー
食事が済んでから、13時15分開始の「三遊亭萬窓落語独演会」に行きました。落語は2話ありました。ホールは満席です。皆さん熱心に聞いておられました。
三遊亭萬窓落語独演会
落語が終わってから、デッキに出て、島根県隠岐諸島を眺めて楽しみました。隠岐諸島は、約180の島で構成されているそうです。人が住んでいるのは4島のみ(知夫里島、中ノ島、西ノ島、島後)で、人口は、約18,000人とのこと。隠岐諸島の主島の島後(どうご)は、西日本で唯一の良質な黒曜石の産出地です。旧石器・縄文時代に、数万点もの黒曜石器がここから本土へと広がったと考えられているそうです。隠岐諸島は、世界ジオパークに登録されていると聞きました。
島後
ローソク岩
隠岐諸島を眺めていると、アフタヌーンティの時間になったので、おやつを食べにラウンジに行きました。
おやつ(紅茶とチョコレートケーキとクッキー)
おやつをいただいてから、14時30分から始まる映画「カツベン」を観るために、マーメイドシアターへ行きました。マーメイドシアターでは、毎日、3本の映画が上映されていますが、エクスカーションに出掛けたりするので、映画を観る時間がなかなか取れません。終日航海の今日こそ、映画を楽しむのに絶好の日です。
マーメイドシアター入口
マーメイドシアターの中の様子
「カツベン」の感想ですが、成田凌のコミカルな演技が愉快で笑えました。彼は、NHK朝ドラの「おちょやん」に出演していて、その時とはまったく異なるイメージの役を演じていたのが面白かったし、彼の演技力に感心しました。それから、活動写真は、弁士の説明の仕方次第でいかようにもなるってことが意外でした。同じ活動写真でも弁士が違えば話の内容が違うし、面白可笑しく説明する弁士の方が人気があったと言うことも初めて知りました。16時40分に映画が終わったので、そのままラウンジ海に直行して、次の催しの「☆の部屋 寄港地を巡る~門司~」を聴くことにしました。クルーズディレクターの星野さんが担当している講話です。彼独特のユーモアで、楽しく可笑しく過ごすことができました。
「☆の部屋 寄港地を巡る~門司~」の様子
17時15分に終了したので、急いでキャビンに戻り、フォーマルナイトの準備(着替え&化粧etc.)をしました。18時からの夕食には、おめかしして行かないといけません。
鹿児島産タカエビのレムラード ~セルクル仕立て~
新玉ねぎのセミフレッド
佐渡島産真鯛とオマール海老のポアレ、にっぽん丸特製パン
苺のグラニテ
牛フィレ肉のトルネード フォアグラのポアレ添え
フルーツタルト
エスプレッソ
夕食を食べ終えたら、19時半を回っていました。20時30分からドルフィンホールで、「藤田卓也 第2夜テノールコンサート」が開催されます。普段着に着替えて、ドルフィンホールに出掛けました。コンサートの冒頭に、藤田卓也さんから「オペラの雰囲気を皆さんに味わっていただきたいので、今日は、オペラの3場面を紹介します」とのお話がありました。そして、『ヴェルディ作曲、リゴレット』と『トスカ、プッチーニ作曲 辞世の句』と『プッチーニ作曲 歌劇 ツーランドット姫』の各場面を披露してくださいました。どのオペラも素晴らしくて、感動です‼ マイク無しで、ドルフィンホール全体に響き渡る声は、迫力満点でした。藤田卓也さんの歌を聞いたら、マイクを使って歌うオペラ歌手なんて、まがい物だとつくづく思います。
テノール/オペラ歌手の藤田卓也さん
コンサートが終わって、大浴場に行って、その後ランドリールームで洗濯をしました。その頃には、ナイトスナックが始まっていたので、最後の夜でもあるし、テイクアウトを貰ってきて、キャビンでいただきました。美味しかったし、これで思い残すことはありません。
ナイトスナックのメニュー表
柏餅、焼きそば、フルーツ
7.門司港に帰る《5日目/5月29日(日)》
昨日が終日航海日になったこともあってか、船長様のご配慮により、にっぽん丸は、29日の早朝6時頃、神宿る島・沖ノ島(福岡県)の近くを通過することになりました。6時に7階デッキに行って、沖ノ島を眺めました。沖ノ島の北側を撮影した写真を見ると、かなり急峻な地形であることが分かります。
沖ノ島の北側
沖ノ島から大島が見えました。
港は、沖ノ島の南側にあります。
朝食は、少し遅めの8時にいただきました。
朝食のメニュー表
和食のお膳
食事を終えてからキャビンに戻り、帰り支度に取り掛かりました。9時半に間に合うように荷造りしたスーツケースを廊下に出して、それからデッキに行って、関門海峡の景色を眺めて楽しみました。
飛鳥Ⅱに乗船した時の岸壁が見えます。
クイーンビートルです。何故ここにいるの?
門司港に入港・着岸したのは、11時頃でした。北九州市立高須中学校吹奏楽部の皆さんが、出迎えてくださいました。どうもありがとう❣ 見送りも出迎えもしてくださるって、嬉しいし、有難いです。
間もなくにっぽん丸は、門司2号岸壁に着岸します。
動画:北九州市立高須中学校吹奏楽部の皆さんによるお出迎え
下船の案内に従って下船し、スーツケースを受け取ってから駐車場まで歩いて行きました。その後、マイカーで自宅に戻りました。昨年来、にっぽん丸は、コロナの影響で運航中止になるし、運行しても乗船日は短いしで、物足りない状態でした。ようやく4泊5日のクルーズが運行されるようになり、乗船出来て満足しました。