3年も待たされて、やっと乗船できました❣

「世界で最も有名な豪華客船」の代名詞とも言えるクイーン・エリザベス。一度は乗ってみたいと思い、2020年の5月に大黒ふ頭から出航するクルーズに予約していましたが、コロナの影響で欠航になりました。その後、キュナード社から欠航に伴う代替措置について連絡がありました。その内容は、「来年の同じ時期に同じコースがあるので、それに乗船していただくことになりました。今回の費用は来年の費用に充てます」と言ったもの。私達は、「乗船出来れば良いので、来年でも構いません」と返事をし、待つことにしました。待っているとコロナ感染は酷くなる一方で、結局、2021年も2022年も中止となってしまいました。3年間も待たされて、やっと2023年5月8日に感染症法上の位置付けが季節性インフルエンザと同じ5類感染症に変更されることになり、クイーン・エリザベスのみならず、海外クルーズ船が本格的に稼働し始め、乗船が可能になりました。しかしながら、コロナで鎖国状態になっている間にウクライナ戦争が始まり、ロシアのウラジオストックに寄港できなくなってしまいました。そのため、基隆・花連(台湾)への寄港にコースが変更。ウラジオストックに行きたかったので、ガッカリです。この3年の間に、貴重な時間を無駄に費やさせられた上に楽しみまで奪われて、悔しくて悔しくて。そんな気分でいましたが、実際にクイーン・エリザベスに乗ってみると嬉しい気持ちが勝りました。

クイーン・エリザベス号

現在のクイーン・エリザベスは、2010年にデビューした3代目です。キュナードの長い歴史を受け継ぐ新時代の女王として、今なお多くのクルーズファンの羨望を集め続けているようです。

乗客定員数/2,081人、総トン数/90,900㌧、全長/294㍍

1.旅行先

   横浜・宮古島・那覇(日本)、基隆・花蓮(台湾)

航路図

2.旅行時期及び期間

    2023年5月5日(金)から2023年5月15日(月) 10泊11日

  日程表(ここをクリック)  

   

3.自宅から川崎まで移動 《1日目/5月5日(金)》

自宅を8時40分にタクシーで出発しました。先日、テレビで、「福岡空港では、ゴールデンウィークのために乗客が非常に多く、手荷物検査に1時間もかかって大変な状態になっている」と放送されていたので、ゆとりを持たせるためにいつもより早く家を出ました。行ってみると確かに乗客が多かったので、グローバル会員専用のチェックインカウンターから入りました。お陰で、手荷物検査は至ってスピーディに終わりました。

JALさくらラウンジの利用者は、予想外に少なかった。

飛行機内から富士山を撮影(手前の陸地は伊豆半島、左の海は駿河湾)

航路図

間もなく羽田空港に着陸

京急線で京急新子安駅まで行き、宿泊先の東横INN横浜新子安駅前に無事到着。チェックイン時間より1時間早く着いたので、手荷物を預けて、直ぐそばのマクドナルドで昼食を食べました。

東横INN横浜新子安駅前

マクドナルド

注文はカウンターでするのではなく、自動注文機でするようになっていました。操作の方法がよく分からなくて、手こずってしまいました。最近は、こうした注文方法を採用しているお店が多いですね。慣れたら便利なのでしょうが、初めての時は困ってしまいます。

マクドナルドの自動注文機

ハンバーガーセット

昼食を終えてホテルに戻り、ちょっと休憩してから川崎大師へ出掛けました。京急新子安駅から品川行きに乗り、京急川崎駅で大師線に乗り換えて川崎大師駅で下車しました。電車に乗っていた時間は20分程度で、すんなりと川崎大師駅に到着できました。

京急新子安駅

川崎大師駅

駅から歩いて表参道に出て、仲見世商店街を通り抜けると、川崎大師に着きました。仲見世商店街は、東海道五十三次の2番目の宿場町「川崎宿」として栄えた所です。飴屋を始め饅頭屋、だるま屋、飲食店などが軒を連ねていて、夕暮れ時にもかかわらず賑わっていました。

仲見世商店街

飴屋

だるま屋

川崎大師は、真言宗智山派の大本山です。正月の三が日には全国から多くの参詣者が訪れるそうです。厄除けのお大師さまとして全国的に知られ、厄除け、家内安全・交通安全、健康長寿など諸願成就にご利益があると言われています。大山門(だいさんもん)から境内に入りました。

大山門(境内を囲う浄域結界の総門)

八角五重塔

大本堂

北の湖日本相撲協会前理事長の銅像が境内にあったので、「なんでここに銅像があるの?」と不思議に思っていたら、何とまぁ彼は川崎大師の檀家だったそうです。なるほど~!

北の湖敏満(第55代横綱で2015年に死去)

ホテルに戻ってから、明日の乗船受付時に提出する「コロナ抗原検査の陰性証明」作成の作業を行いました。先ず、コロナの抗原検査を行い、次に、下記写真のように抗原検査結果とパスポートと時刻が分るスマホor時計を一緒に撮影し、印刷します。写真の印刷は、セブンイレブンのマルチコピー機で行いました。二人分の陰性証明を作ったら、一段落。これで、明日の乗船は、OKネ‼

コロナ抗原検査の陰性証明

クイーン・エリザベス乗船にとって最も大切な作業を終えたので、早々と眠りにつくことができました。

4. 横浜大黒ふ頭から乗船 《2日目/5月6日(土)》

横浜大黒ふ頭の集合時間は、15時です。それまで暇なので、ホテルに荷物を預けて東芝未来科学館に行くことにしました。

朝食

10時前にチェックアウトし、電車で東芝未来科学館に向かいました。新子安駅には、京急線とJR線があります。JR線で川崎駅に行ったのですが、途中に鶴見駅があるだけで、あっと言う間に着きました。

東芝未来科学館入口

小さな子供向きの施設かと思っていましたが、意外にも中高生も科学を理解しながら十分遊び楽しめる施設でした。東芝の歴史の説明や製品の展示、からくり人形の仕組みなど興味深いものが沢山あったので、私達も楽しむことができました。

からくり人形を実際に動かしてくれたので、中の構造がよく分かりました。

東芝の創始者のひとりに福岡県久留米出身の田中久重氏がいます。彼は、子供のころから発明や細工の才を発揮し、からくり人形師として名を成しています。そして、30代半ばで上方に出て、 時計師として最高峰の職人に上りつめています。江戸から明治への変革の時代にあって、50歳を超えてもなお西洋の科学技術にチャレンジし、75歳で国産電信技術の礎を築いています。生涯にわたって新たな課題に挑戦し続ける田中久重氏の「情熱と飽くなき探究心」には脱帽ですね。

田中久重氏

もう一人の創始者に、藤岡市助氏がいます。岩国藩士の長男として生まれ、子供のころから学問の世界で優れた能力を発揮し、大学では当時最先端の電気工学を学んでいます。電気の重要性を知った彼は、日本で電気事業を創設しようと志し、やがて学問の世界から実業界に転身して白熱電球の国産化を成し遂げています。更に発電・電気鉄道事業など電気の産業応用や社会インフラ事業にも取り組み、「電気の父」と呼ばれています。

藤岡市助氏

田中久重氏の「芝浦製作所」と藤岡市助氏の「東京電機」を合体させて、総合電気メーカー「東京芝浦電気」を設立して現在の東芝の核を作り上げた人物が、山口喜三郎氏です。彼は、明治7年(1874年)に東京に生まれ、不遇な少年期から貪るように学び、幾多の困難を乗り越えて、大正14年(1925年)に東京芝浦電気(東芝)を設立し、初代社長に就任しました。

山口喜三郎氏

田中久重氏の「芝浦製作所」と藤岡市助氏の「東京電機」が、山口喜三郎氏によって「東芝」となった流れは、次の通りです。

東芝創業のあゆみ(写真をクリックすると拡大します。)

洗濯機、冷蔵庫、テレビなど東芝の一号機を始め、初期の電球など興味深い製品が展示されていました。

左:洗濯機、中央:冷蔵庫、右:テレビ

右は、日本初の白熱電球(竹フィラメントの炭素電球)

裸電球(子供の頃は、裸電球が一般的でした。)

1階には、近未来の社会・生活シーンを見据えた先端技術を身近に学び、体験することができるコーナー「フューチャーゾーン」がありました。親子連れでとても賑わっていました。

1階のフューチャーゾーンの様子

東芝未来科学館を出てから昼食です。川崎駅のレストラン街にある鼎泰豊で小籠包を食べることにしました。美味しいことを期待して入店したのですが、値段ばかり素晴らしくて、お味はサッパリ。

鼎泰豊の入口

小籠包

炒飯とワカメスープ

13時半頃、ホテルに戻って荷物を受け取り、タクシーで横浜大黒ふ頭へ移動しました。タクシー代は3千円。手続きは順調に進み、あれよあれよと言う間にキャビンに入ることができました。

大黒ふ頭客船ターミナルで乗船手続きを行いました。

クイーン・エリザベス号

船内に入ると、目の前はグランドロビーでした。落ち着いた大人の雰囲気で、ケバケバしていません。上品な雰囲気が良いですね。

デッキ1階グランドロビーの様子

船内通路の様子

キャビンに入ったら、テーブルの上にカナッペが置いてありました。メッセージが添えてあって、旅行会社からのプレゼント。粋な取り計らいだと感心‼

旅行会社から頂いたカナッペ

キャビンの様子

いつもなら直ぐに避難訓練が行われるのですが、「新型コロナ感染防止を目的に、訓練については実施しません」との放送がありました。その代わり、各自16時半までに避難集合場所に行って、クルーズIDカードをスキャンして貰うようにとの指示でした。

船内を歩いている時に、エリザベス女王の肖像画が目に留まりました。船の名前がクイーン・エリザベスなのだから、肖像画があって然るべきですね。

エリザベス女王の肖像画

9階のリド・レストランの見学を兼ねておやつを食べに行きました。美味しそうなケーキやクッキーが並んでいました。ここで食べ過ぎると夕食に影響すると思い、ソフトクリーとりんごジュースだけでガマン。

リド・レストランのケーキ

ケーキ

マフィンやクッキー

ケーキ

おやつタイムの後、キャビンに戻って、運ばれてきたスーツケースの中の荷物を収納しました。

私達の夕食の指定時間は、17時30分です。テーブルはあらかじめ決められていて、3階のブリタニアレストランの515テーブルでした。3組6人が一つのテーブルを囲んで一緒に食事をするようになっていました。初めてお会いする方達で、福岡市城南区のご夫妻と東京在住の親子連れ(母親とお嬢さん)でした。「皆さま、初めまして。最後までよろしくお願いいたします。」

ブリタニアレストラン

セレブレーションディナーのメニュー表(表)

ディナーメニュー(クリックすると拡大します)

夕食

食事後、2階のクイーンズルームで、オーケストラが奏でる人気楽曲に合わせて社交ダンスを楽しんでいる乗客を見ました。ダンス好きな人達がクイーン・エリザベス号にたくさん乗っていると聞いています。きっと、ホールで踊るのを楽しみにしていたのでしょうね。生き生きしてましたよ❣

クイーンズルームの様子

1階グランドロビーでは、弦楽3重奏の演奏が行われていました。

3人の美女グループEOS

本日のハイライトとして、デッキ1&2&3前方にあるロイヤルコートシアターで、マレーシア出身のシャレーンのハーモニカ演奏がありました。驚いたことに、演奏中に息をしている様子がありません。おそらく、ハーモニカを通じて息を吸ったり吐いたりしているのだろうと思います。凄いよね。

本日のハイライトの紹介

ロイヤルコートシアター

シャレーン

始まったのが21時45分だったので、終わった時は眠くて仕方がありませんでした。なので、急いでシャワーを浴び、直ぐに床に就きました。

5.終日航海 《3日目/5月7日(日)》

目覚めてから、船の位置を確認しました。紀伊半島の沖にいます。まだこんなところ? 台湾の基隆までは、まだまだ距離があるね。明後日には、基隆に到着する予定だけど、こんなスローペースで大丈夫なんかな??

船の位置図

朝食は、8時にブリタニアレストランでいただきました。注文に応じて食事が運ばれてきます。ビュッフェとは違って、優雅な雰囲気を味わうことができます。今日は、終日航海日で時間がたっぷりあるので、食事に時間をかけてもOK。ゆっくり過ごします。

朝食のテーブル

好きなパンをオーダー

ベーコンと目玉焼きとマッシュルーム

フルーツとヨーグルト

朝食と並行して、洗濯をしました。洗濯ルームには、洗濯機も乾燥機も2台ずつしかありません。洗濯は40分、乾燥は30分ででき上がりです。短時間ででき上がるのは良しとしても台数が少ない。昨日は洗濯ルームに乗客がズラーっと並んで順番待ちをしていました。待ち時間が勿体ないと思い、誰も並んでいない早朝を狙いました。洗濯と朝食が終わって、11時から、レザ・マハンマド氏の料理教室(デモンストレーション)を見に行きました。スパイスを使った料理で、美味しそうな香りがしていましたが、試食させて貰えなかったので、お味の方は分かりませ~ん。きっと美味しいのでしょう⁉

ココナッツミルクの海老カレー、ホウレン草とポロ葱のご飯

その後、2階のブリタニアレストランで昼食をいただきました。

スパゲッティ・ボロネーゼのガーリックブレッド添え

ギリシャサラダ

昼食が終わって、13時半からクイーンズルームでピアノ演奏を聴き、14時からロイヤルコートシアターで映画「The Qeen」を観ました。ダイアナ元妃の交通事故死に起因するエリザベス女王の苦悩と、それをどう克服したかが描かれていました。

クイーンズルームでのピアノ演奏の様子

映画「The Qeen」でのエリザベス女王(そっくりさんのヘレン・ミレン)

映画の次は、アフタヌーンティです。ブリタニアレストランで、ハーブの演奏を聴きながらゆったりした気分でお菓子をいただきました。お菓子がホント美味しいね。甘いものを食べている時は幸せ。 

思いっ切り食べました~(笑)

おやつを食べて、ちょっとのんびりしていたら、もう夕食の時間です。今日はガラの日で、テーマは「ブラック&ホワイト」です。黒か白の服を着る、若しくは、黒か白の品物を身につける。こうしたファッションで食事をするのですが、参加するかしないかは個人の自由になっています。折角なので、私達は黒と白の混じった服を着て、レストランに向かいました。テーブルメンバーの皆さんもガラの日に相応しいオシャレをして来られていました。

夕食

21時45分に、ロイヤルキュナード歌手&ダンサーによるオリジナルショー「Be Our Guest」が開催されました。プリンセスやホーランド・アメリカラインなど外国籍のクルーズ船には、専属の歌手とダンサーが同乗しています。なので、彼らのショーは必ず観ることになるのですが、どの船も同じような雰囲気。ハイテンポで目まぐるしく展開する歌と踊りのショーで、力が入り過ぎていて、うるさいなぁと思う時もあります。

本日のハイライトの紹介

6.終日航海 《4日目/5月8日(月)》

今日も終日航海日ですが、特別イベントとして、「戴冠式ストリート・パーティー」が催されます。英国には、王室の行事を国民も交えて祝うストリート・パーティーがあり、王室が国民にお祝いの菓子を振舞うのだそうです。国王チャールズ3世の戴冠式を祝うために、クイーン・エリザベス号独自のストリート・パーティーを開催するとの説明でした。国王チャールズ3世の戴冠式と乗船が重なったのは、全くの偶然。3年待たされたけど、このような機会に恵まれたのだから、災い転じて福と成すかな?戴冠式には全然興味ないのですが、どのようなストリート・パーティーかについては興味津々‼

朝8時前に英国式朝食をいただきました。

午前中は、参加したいと思うような催し物がなかったので、船内をあちこち散策して、各エリアの写真を撮って回りました。

9階のパビリオン・プール

9階後方の甲板

大きなチェスがありました。これでゲームをするの?

クロッケー(イギリス発祥の球技)のコート

グランドロビーには、バラの花で造られた王冠が飾ってありました。

クイーンズルームでは、社交ダンス教室が開催されていました。

9階リド・レストランのビュッフェコーナーも見て回りました。お昼は、何を食べようかな?どれもこれも美味しそう~‼

ビュッフェコーナー

ビュッフェコーナー

ビュッフェコーナー

ウロウロしていた時に、夕食時のテーブルでご一緒させていただいている福岡市城南区のご夫妻にバッタリ出会いました。ハンバーガーを注文していて、とても美味しそうでした。私達も食べようかと思ったのですが、お客さんがかなり並んでいて、待ち時間が長くなりそうだったので諦めました。

9階リド・グリルのハンバーガー

船内を見て回った結果、あまりお腹が空いてないこともあって、昼食はサラダとフルーツだけにしました。

昼食(至って簡単)

14時半から15時まで、クイーンズルームストリート・パーティーの写真撮影会を行うとのことだったので、30分前に行ったのですが、既に多くの人が並んでいました。しかも、テーブル席に着席して、すごい混雑ぶりです。完全に出遅れ。この様子だと、写真撮影後、15時からのストリート・パーティに参加するのは無理でしょう。

飾られているお菓子

ストリート・パーティーの様子

仕方がないので、15時のパーティ開始の動画を撮影してから、ブルタニアンレストランに移動しました。ブルタニアンレストランでもストリート・パーティのお菓子を食べることができるとのこと。ゆったり着席して、ハーブの生演奏を聴きながらお菓子をいただくことにしました。美味しそうなお菓子を自由に選んで食べることができるって、最高‼ 

ハーブ演奏の様子

ストリートパーティのお菓子

調子に乗って食べ過ぎてしまい、夕食の時間になってもお腹は空きません。でも、取り敢えずレストランには行ってみることにしました。夕食は、次の通り。

前菜

スープ

チキンの串刺し

デザート

食事後、1階のグランドロビーでEOS String Trioの弦楽三重奏を聴きました。彼女達は、いつもこの場所で演奏しています。ロマンチックな曲が多いので、聴いてて楽しいです。

EOS String Trio

本日のハイライトは、世界的曲芸師テンペイのパフォーマンス(ジャグリング)でした。彼は、シルクドソレイユでも活躍されているそうで、迫力満点。会場は満席で、賑わいました。

本日のハイライトの紹介

会場の様子

テンペイのパフォーマンスを観た帰りにクイーンズルームを覗くと、幻想的な雰囲気の中で社交ダンスが行われていました。

クイーンズルームでの社交ダンスの様子

7.基隆(台湾)に寄港 《5日目/5月9日(火)》

基隆港へは、8時に入港しました。今日は、台湾の入国審査があります。入国審査を早く終えて、少しでも長く観光に時間を取りたいと思ったので、7時に朝食をいただきました。

朝食

ベランダから見える基隆の街(懐かしいなぁ‼)

基隆港に停泊しているクイーン・エリザベス号

8時過ぎに下船して入国審査を済ませた時には、既に8時40分になっていました。時間がかかってしまいました。気を取り直して観光に出掛けます。先ず初めに、セブンイレブンに立ち寄って、ヨーヨーカードに600元(2,500円)ずつチャージして貰いました。

悠遊卡(ヨーヨーカード :交通系icカード)

セブンイレブンの近くにバスセンターがあります。そこから台北行きのバスに乗りました。台北までは30分くらいで到着。そこから地下鉄とロープウェイを乗り継いで猫空へ行きました。猫空では、茶葉を使った台湾料理の店に行って、昼食を食べました。茶葉料理を食べたのは初めてでしたが、野菜として茶葉が使われていて、とってもユニーク。3年半ぶりの台湾訪問ですが、料理の値段が高くなっていると思いました。1,430元を二人で食べたので、一人当たり3千円。為替レートが円安だからか、台湾の物価が高くなっているからかよく分かりませんが、日本と同じくらいの物価のように感じました。最終帰船時間は17時半のため、夕食に間に合うように17時に船に戻りました。観光等の内容については、以下の動画にまとめましたのでご覧ください。なお、この動画は、明日(5月10日)の花蓮の観光も含まれています。

動画:クイーンエリザベス号で台湾(基隆、花蓮)に寄港しました。

夕食は、次の通り。お昼にたっぷり茶葉料理を食べたので、夕食はあまり食べれませんでした。

前菜

スープ

デザート

本日のハイライトは、ヴォーカリスト「エマ・ハットン」のワンマンショーでした。

本日のハイライト紹介

8.花蓮(台湾) 《6日目/5月10日(水)》

花蓮港に8時に入港しました。花蓮中心地(東大門夜市)まで無料のシャトルバスがあるとのことだったので、8時40分頃に下船して、クルーズセンターからシャトルバスに乗りました。花蓮港は、構造上、徒歩での港湾エリア内の通行はできないようになっていました。なので、船に戻る時も無料シャトルバスを使う必要があります。

朝食

クルーズセンター

無料シャトルバス

花蓮中心地(東大門夜市)でバスを降り、歩いて松園別館に行きました。松園別館は、花蓮県に残る日本統治時代の軍用建物で、太平洋戦争が勃発した1941年に、兵の募集と管理を目的に建設されています。戦時中であるため、丈夫であることのみに重点を置いて短期間で建てられたそうです。丈夫さが取柄であったため、80数年経過しているにもかかわらず、保存状態がとても良いとか。現在、一般公開されているのは、事務室、宿直室、講堂、防空壕だった所です。松園別館は、戦後、米軍のレジャー施設として利用されていましたが、ホテル建設の話しが出てきたことを切っ掛けに、民間で保全運動が起こり、その結果、残されることになったと聞きました。松園別館を見てから将軍府(中村大佐宅)に行きました。行ってみたら、門扉が閉まっていました。改修工事中のために中に入れないとの貼紙がありました。どのような雰囲気の所か楽しみにしていただけにガッカリです。将軍府(中村大佐宅)は、日本統治時代の1936年に建てられており、県指定の文化財である「県定古跡」に登録されています。台湾人は、日本統治時代から日本に対して非常に好意的です。そのためか、日本統治時代の歴史的遺産が今もなお大切に保存されています。韓国とは大違いですね。

続いて、花蓮文化創意産業園区にタクシーで行きました。花蓮でタクシーに乗ったのは初めてです。地図に行き先を描いたものをタクシー運転手に見せただけで、運転手は連れて行ってくれました。タクシー代は115元(約500円)と安かったです。ところが、折角行ったにもかかわらず、ほとんどのお店のシャッターは閉まっていて、収穫はありませんでした。昼食後に花蓮鐡道文化園区に行って、16時半の最終帰船時間に間に合うように無料シャトルバスに乗って船に戻りました。

花蓮での観光については、動画:クイーンエリザベス号で台湾(基隆、花蓮)に寄港しました(←ここをクリックすると、動画のページに移動します)の後半部分でまとめていますので、ご覧ください。

花蓮は、台北や基隆に比べて人口が少なくて、静かで寂し気な街です。観光客の大半は、太魯閣峡谷を観光するのでしょう。花蓮市内観光客は松園別館で数人見かけただけでした。観光客がいないメリットは、周りを気にせずに自由に行動できること。お陰様で、街の景色や雰囲気を十分に楽しむことができたし、人気店のワンタンを食べることもできて、思い出深い旅となりました。

今日はガラの日で、テーマは「マスカレード」です。本格的な仮装は大変なので、手抜きをして、ベネチアンマスクだけを身に着けて夕食のレストランに行きました。

本日のハイライトは、ミュージカル「トップハット」。いつものように、歌と踊りの華やかなショーでした。

本日のハイライトの紹介

9.宮古島 《7日目/5月11日(木)》

日本帰国の手続きがあり、時間がかかりそうだったので、6時半に起床して朝食をいただきました。

朝食

8時頃、宮古島に入港。今から入国審査があります。これが終わらない限り宮古島の観光は出来ません。入国審査が行われるクルーズセンターまでは、シャトルバスで移動します。レンタカーで周遊する計画だったので、一番最初の8時のグループに入れるようにシャトルバスのチケットを貰いました。でも、船内で1時間近くも待たされてしまい、入国審査が終わって外に出ることができたのは、9時10分頃でした。もっと迅速に入国手続きを行ってくれたら良いのに。無駄な時間を費やしてしまいました。イライラしながらクルーズセンターの出口を出たら、そこでは、子供達がエイサーで出迎えてくれました。手際の悪さで気が滅入っていましたが、エイサーで気持ちが和らぎ、楽しい気分になりました。子供たちに感謝‼

宮古島では、来間大橋、伊良部大橋、親泊の浜(おやどまりの浜)などに行きましたが、どこも海の色がとっても綺麗でした。コバルトブルーが目に眩しかった‼ そして、ユートピアファーム宮古島で美味しいマンゴーパフェを食べたこと、マンゴー農園を観光できたことが良かったです。マンゴーが鈴なりになっている光景は、圧巻でしたね。ブーゲンビリアも美しくて感動しました。下地島空港の横にある17ENDは、カリブ海に浮かぶ セント・マーチン島のマホ・ビーチを彷彿とさせてくれました。宮古島での観光内容については、動画にまとめていますのでご覧ください。

動画:クイーンエリザベス号で宮古島と那覇に寄港

最終帰船時間は17時半なので、17時に船に戻り、17時半には夕食に向かいました。夕食は、次の通りです。お腹が空いていたので、しっかりいただきました。

前菜

スープ

サラダ

メイン

デザート

夕食後は、本日のハイライトへ。アクロバットショーが行われました。サーカスみたいで面白かったです。

本日のハイライトの紹介

10.那覇 《8日目/5月12日(金)》

那覇港には、8時半に入港するとのことなので、7時に起床して朝食をいただきました。

朝食

今日もレンタカーで観光します。那覇港到着後、歩いてニコニコレンタカーに行きました。まだ9時前というのに凄い暑さです。基隆・花蓮・宮古島よりも暑い‼ カンカン照りだからかでしょうか。沖縄には何度も来たことがあり、主だった観光地にはほぼ行ってます。それで、今回は、那覇市周辺でまだ行ったことのない所に行くことにしました。レンタカーに乗って、先ずは、CAVE OKINAWA に。CAVE OKINAWA は、沖縄本島中部に位置する全長200㍍の鍾乳洞です。中に入っての感想ですが、小さな鍾乳洞でしたが、ライトアップされていて幻想的なので、他の鍾乳洞とは違った光景を楽しむことができました。次に、東美浜タウンリゾート・アメリカンビレッジに行きました。米軍の戦闘機が次々と頭上を飛んで来て、轟音をばら撒きます。話し声が聞こえないほどの轟音です。建物内に入れば静ですが、外は、うるさくてうるさくて。こんなうるさい場所にとてもじゃないけど住む気になんかなれません。ショッピングモールに利用するのがベストかも。ここで、ブルーシールのアイスクリーム食べ放題付きのステーキをいただきました。まぁまぁ美味しかったです。沖縄が返還された時、本土では牛肉ステーキは一般的ではありませんでした。しかし、沖縄では米軍基地があるので、国際通りには牛肉ステーキ店が数店ありました。値段もリーズナブルでした。「沖縄の御馳走は、牛肉ステーキ」のイメージがありましたね。今では、本土との違いはありません。それがちっと残念です。続いて、牧志公設市場が新しくなっているので、見に行きました。場所は以前よりも南側に移動していました。施設は新しくて明るくなっていて、空調も良くなっていましたが、レイアウトは変わっていない感じ。2階の飲食コーナーはすごく賑わっていましたよ。沖縄の新鮮な魚介類が食べれるのですから、納得します。その後、レンタカーを返却し、船までタクシーで戻りました。船内に16時半頃帰り着いたので、洗濯をすることにしました。暑くて汗をかく所では、洗濯ものが沢山でます。クルーズ船に洗濯室があるっていうのは、本当に助かります。那覇での観光については、動画:クイーンエリザベス号で宮古島と那覇に寄港(←ここをクリックすると、動画のページに移動します)の後半部分でまとめていますので、ご覧ください。

本日のハイライトの紹介

本日のハイライトは、ビートルズそっくりさんによる演奏と歌のショーでした。ビートルズは、イギリス・リバプール出身の若者のロックバンドです。20世紀を代表する音楽グループで、私達年代は虜にされていました。知らない人はいないくらいです。もちろん観客は大喜び‼ クイーンエリザベス号にビートルズは欠かせません。

11. 終日航海 《9日目/5月13日(土)》

寄港地観光は、昨日で終了。今日から横浜大黒ふ頭に戻るまでは、終日航海となるので、船内でゆっくり過ごすことができます。なので、目覚まし時計をかけずに寝ていたら、目覚めた時は9時になっていました。あわてて朝食に行きました。

朝食(日が経つに伴って食欲が無くなり、すっかり粗食になりました。)

朝食を食べてから、船内を散歩しました。

キャビン前の通路(廊下)

エレベーターホール

9階デッキとシンボルの赤い煙突

9階後方のリド・プール

ジャグジープールもあります。

ベンチに「Queen Elizabeth」と書いてありました。

パビリオン・プール

クイーン・エリザベス号にもカジノがありました。カジノで遊んでいる人は少なかったです。昼間だからかな⁉

2階のエンパイアカジノ

今日の昼食は、今までずっと食べたいなぁと思っていた「9階リド・グリルのハンバーガー」です。5月8日に福岡市城南区のご夫妻が食べていたのが気になって、あの日以降ずっと食べてみたいなぁと思っていたところ、やっと叶いました~。牛肉のハンバーグがとっても良い味‼

食べたかったハンバーガー

食後は、ロイヤルコートシアターで映画「ナイル殺人事件」を鑑賞しました。(いつの間にか、途中で寝ちゃった)

ナイル殺人事件

夕食をしっかり食べたかったので、お腹を空かせるために、アフタヌーンティには行きませんでした。

17時半から夕食です。今日は、最後のガラの日。テーマは、「レッド&ゴールド」。赤と金とは派手な色ですね。まゆちゃんは、金色のストールをまといました。至ってシンプルです。東京から来られている親子連れのお嬢さんは、着物をお召しになっていらっしゃいました。とっても似合ってましたね。お陰様で、6人で囲むテーブルがいっぺんに華やかになりました。目の保養もさせていただき、とても楽しかったです。夕食は、以下の通り。(アフタヌーンにも行かずに胃袋のスペースを空けようと頑張ったのですが、やっぱりメインは入りませんでした。)

前菜(ビーツ)

生ハムのサラダ

パン

野菜スープ

デザート

夕食後は、いつものようにロイヤルコートシアターでショーを観ました。シンガー&ダンサーによる歌と踊りの「ハリウッドナイト」です。

ロイヤルコートシアター

本日のハイライトの紹介

キャビンに戻る途中、ゴールデンライオンパブからピアノの音が聞こえてきたので、ソワーに座って、ピアノ演奏に聞き入りました。

ゴールデンライオンパブでのピアノ演奏

12. 終日航海 《10日目/5月14日(日)》

今日も終日航海です。朝8時にレストランで朝食をいただきました。

朝食

朝食が終わってからキャビンに戻り、このたびの旅行写真の整理や動画の作成などを行いました。昼食時間の12時になったので、2階のブリタニアレストランに行きました。最後の昼食なので、いつもより多く注文しました。トムヤムスープが美味しかった。

トムヤムスープ

カツカレー

アイスクリーム

デザート

昼食後、今夜の荷造りに間に合うように洗濯をしました。洗濯をしておけば、自宅に帰ってからの荷物整理が楽になります。洗濯を終えてから、9階リド・レストランのビュッフェコーナーでアフタヌーンティのお菓子を食べたくなり、15時に出掛けました。目移りして困るほど、色々なお菓子が並べられています。沢山食べれたら良いのに、食べれないのが悔しいところ。

食したアフタヌーンティ

ビュッフェコーナーのお菓子

ビュッフェコーナーのお菓子

ビュッフェコーナーのお菓子

アルコール飲料以外のドリンクは、すべてセルフサービスです。

お腹一杯になってしまいました。キャビンに戻ってから、身体を動かしてお腹を空かせるために下船の準備(荷物整理)を行いました。17時半の夕食ですが、今夜で同席の4人の方達とお別れしないといけないので、少し早めにブリタニアレストランに行きました。そして、最後の夕食とのことで、多めにオーダーしました。

海老とじゃが芋のサラダ

コンソメスープ

フルーツサラダ

ナシゴレン

デザート・アイスクリーム

5月6日に乗船してから今日まで、毎晩、2階ブリタニアレストランで夕食を共にしてきた2組4名の方達(福岡市城南区のご夫妻、東京在住のママ&お嬢さん)と記念写真を撮りました。旅行や趣味など様々な事柄について会話が盛り上がり、とても楽しいディナータイムを過ごすことができました。クイーン・エリザベス号と聞けば、4名の皆様の顔が目に浮かんできます。心に残る想い出となりましたことに御礼を申し上げます。どうもありがとうございました。

6人の記念写真

夕食の後、ロイヤルコートシアターで「バラエティーショー」を鑑賞しました。

本日のハイライトの紹介

バラエティーショーの帰りに、パーティナイトと弦楽奏を楽しみました。

動画:パーティナイトと弦楽奏の様子

すっかり楽しんでからキャビンに戻り、荷造りに着手。頑張って、23時前にはスーツケースをキャビン前の通路に出すことができました。残りの荷物は、明日の下船時に自分で運び出します。

13. 横浜大黒ふ頭に到着し、その後は自宅に戻る 《11日目/5月15日(月)》

目覚めた時には、既に横浜大黒ふ頭に着岸していました。雨が降っています。天気予報も”雨”でした。天気予報って、当たって欲しくない時に限ってよく当たるね。

横浜大黒ふ頭(バルコニーから撮影)

下船しないといけないので最後の荷物をバッグに詰め込み、朝食を食べに9階リド・レストランに行きました。

朝食

8時に下船するようになっていましたが、バスの時間には早過ぎるため、8時50分に下船しました。雨の確率は80%だったので少し心配しましたが、大したことなくて助かりました。また、下船時の手続きが混むのではないかとも心配していたのですが、心配とは反対に、荷物の受け取りも税関審査もスムースに進むことができました。山下公園へのシャトルバスにも順調に乗ることができ、予約していた羽田空港行きの京急バスにも難なく乗車できました。

横浜大黒ふ頭(正面はクイーン・エリザベス号)

羽田に着いてから、搭乗手続きを済ませて桜ラウンジでゆっくり過ごしました。ここまで来れば、もう安心です。自宅に戻ったような気分になります。 

羽田空港の搭乗ゲート

定刻通り飛行機は14時に出発し、無事に福岡空港に帰り着きました。今回のクイーン・エリザベス号乗船の動画を作成しましたので、ご覧ください。クイーン・エリザベス号の雰囲気を捉えていただくことができると思います。

動画:クイーン・エリザベス号に乗船しました。

旅友の方から、「クイーン・エリザベス号は英国の紳士の国らしく服装やマナーにこだわる面があり、大人の雰囲気があって良いです。でも、残念ながら、食事はあまり美味しくない。まぁ、食事には期待しない方が良いかも」と聞いていました。服装やマナーについては同感しましたが、食事については違ってましたね。結構美味しいと思いました。旅友の話しと違っていて幸運でした! もしかしたら、以前の料理があまりにも不評だったので、今年から日本人の口に合うように工夫したのかもしれません。10日間ずっと楽しく過ごすことができたので、機会があれば、また乗船したいと思っています。

 

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