1.概要
今年の7月11日から19日までの「夏の北海道」の続きです。積み残しを片づけようと思い、旅行をしました。季節が違えば違ったで、それなりに変化があって楽しいですね。いつ行っても北海道はとても面白いところだと思います。旅行期間は、2022年9月17日(土)から9月28日(水)までの11泊12日でした。
2.福岡から新千歳空港へ、静内エクリプスホテル 泊(1日目/9月17日)
福岡空港を11時40分に出発するJAL3513便に乗って、北海道に行きます。今年は7月にも行ったので、これで2回目ですね。性懲りもなくってところでしょうか(笑)。福岡空港に着いてから周囲を見回すと、お客さんが随分増えてきた感じがしました。桜ラウンジも利用者が多くなっていました。
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福岡空港内の様子
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桜ラウンジ
JAL3513便は、定刻通りに出発しました。いつもと同じルートを通って、北海道に向かいます。
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フライトルート
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北海道の畑(7月訪問時に比べて、緑が減ってました。)
14時に新千歳空港に着きました。早速、レンタカーを借りに行きます。事前に予約をしていたので、手続きは至って簡単。スピーディにレンタカーを借りることができました。
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レンタカーの説明を受けているところ
本日の宿の「静内エクリプスホテル」まで85㎞あります。安全運転を心がけて走行。日高町に入ると、馬牧場があちらこちらに見えてきました。この一帯は、名馬が育てられているところです。予約をすれば、馬牧場の観光ができるそうですよ。
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馬牧場
休憩を兼ねて、途中でイオン静内店に行きました。いつものように、お茶やミネラルウオーター、お菓子など旅行に必要なものを買い揃えました。買い物の時間を含めて、新千歳空港から約2時間後に「静内エクリプスホテル」に無事到着。
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「静内エクリプスホテル」
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部屋
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ユニットバス
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部屋の窓から静内市街が見えます。静かな町です。
夕食は、数種類の定食の中から好きなものを選ぶスタイルになっていました。会席とは違ってました。おそらく観光客よりビジネス客の方が多いからでしょう。
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ハンバーグ
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麻婆豆腐
明日から北海道旅行が本格的に始まります。楽しみ~❣
3.アポイ岳ジオパーク、ホテルテトラリゾート十勝川 泊(2日目/9月18日)
今朝の天気は曇り。しかも、濃霧注意報が出ています。濃霧のために何も見えなかったって事にならなければ良いなぁ。今回の旅行で最初に行きたいと思っていた所は、ユネスコ世界ジオパークに認定されているアポイ岳です。なので、今日は、「アポイ岳ジオパーク」内にある奇岩や関連施設、並びに、「かんらん岩」を見に行きます。天気が良くなるように願うばかり。
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朝食
ホテルでチェックアウトの手続きを終えた時に、おにぎり2個入りパックを2パックサービスしてくださいました。「お昼ご飯にどうぞ」とのありがたいプレゼント。
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サービスのおにぎり
先ずは、海に浮かぶ岩山(エンルム岬、ソビラ岩、親子岩、ローソク岩、塩釜)を山の上から見下ろそうと、観音山展望台に行きました。展望台から、海に向かって左側にエンルム岬とソビラ岩が、右側に親子岩、ローソク岩、塩釜が見えました。アポイ岳ジオパーク (様似町)は、日高山脈 (アポイ岳) と太平洋が交差するところにあります。海に浮かぶ岩山 は、 約1700万年前に地中の割れ目に入り込んだマグマが冷えて固まった 「ひん岩」という火成岩でできています。長い年月にわたる大地の隆起と浸食により、今の形になったそうです。そして、エンルム岬 は、海に突き出たその地形から、”天然の良港”として昔から利用されてきたとのことでした。
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エンルム岬
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ソビラ岩
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親子岩、ローソン岩、塩釜
ソビラ岩みたいな大きな岩が漁港にあったら邪魔だろうと思い、ソビラ岩を近くまで見に行くことにしました。固そうな岩が絡み合って、ゴツゴツしているのが分ります。変わった岩です。こんな岩は、今までに見たことがないし、取り除くのは大変なことのように思いました。
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間近に見たソビラ岩
次に、エンルム岬に行ってみました。海に出っぱった高さ約70mの岩山の岬で、山頂に展望台があるそうです。下山してきた人に様子を伺うと、「展望台の景色は、中腹とほとんど同じ」との事だったので。中腹からアポイ岳を見ることにしました。アポイ岳は、日高山脈の南端に位置しており、アポイ岳の先には、森進一の歌で有名な「えりも岬」があります。
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エンルム岬中腹
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エンルム岬から眺めたアポイ岳
アポイ岳ジオパーク内には、断崖や大小さまざまな奇岩などが他にもあります。有名な日高耶馬渓と冬島の穴岩にも行ってみました。
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日高耶馬渓(アポイ岳のすそ野がつくる断崖絶壁の海岸線)
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冬島の穴岩(砂岩や泥岩などの堆積岩がマグマに触れ、熱で変成し、波の侵食によって穴が開けられています。)
続いて、アポイ岳ジオパークビジターセンターに行きました。ユネスコ世界ジオパークに登録されている「アポイ岳ジオパーク」の成り立ちについて、詳しく展示・説明されていました。映像コーナーのハイビジョン映像は、分かり易くてとても良かったです。
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アポイ岳ジオパークビジターセンター
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中の様子
ここで面白かったことが二つありました。一つは、日高山脈とアポイ岳の誕生について、プレートの動きで説明されていたことです。その内容ですが、下の図をご覧ください。東の北米プレートと西のユーラシアプレートが近づき、やがて衝突。衝突した時に、北米プレート先端がめくり上がりユーラシアプレートの上に乗り上げました。その際、地下深部のマントルの塊(黄緑色の部分)が地表にまで押し上げられています。このマントルの塊の位置に、アポイ岳が誕生しました。マントルは、主に「かんらん岩」という密度の高い特殊な岩石でできているので、アポイ岳には「かんらん岩」が多く存在しています。北米プレートとユーラシアプレートが衝突したことにより、アポイ岳だけではなく、日高山脈も造られています。
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日高山脈とアポイ岳が、誕生した時の地殻変動を説明した図
もう一つは、「かんらん岩」です。ビジターセンターに展示してあった標本(一辺が約10㌢の立方体)のうち、「かんらん岩」と書いてある標本は非常に重くて、普通の岩石と重さが全く違いました。持ち上げてみるとすぐ分かります。「かんらん岩」は、地殻の深い位置で、非常に高温・高圧になっているマントル部にあり、構成元素(げんそ)が高密度に充填された構造となっているため、通常の岩石より比重が極めて大きく重いのです。
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同じ容積ですが、「かんらん岩」は3.2㎏、石灰岩は2.66㎏です。
また、構成鉱物が不定形の結晶で、その方向もバラバラであるため、薄片を作ってそれを偏光顕微鏡下で見ると、カラフルで美しい模様を見ることができます。アポイ岳ジオパークビジターセンターには、偏光顕微鏡がないので、二枚の偏光フィルムとライトテーブルを使って、その様子を見せてくれました。カラフルではありませんでしたが、「かんらん岩」が、普通の岩と全く違うことが分りました。感動ものです‼ こんなに珍しい岩があるなんて、今まで知りませんでした。
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二枚の偏光フィルムとライトテーブルを使って見た場合
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偏光顕微鏡を使ってみた場合
本物の「かんらん岩」をたくさん展示している「野外博物館 かんらん岩広場」に行きました。広場は、様似町役場敷地内にありました。珍しい岩が、これほどたくさん置いているなんて、すご~い! 2個とか3個とか贅沢は言いません、我が家の庭に飾るには1個だけで十分でございますので、どうか頂戴できませんでしょうか?
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置いてある石は、全部「かんらん岩」です。
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置いてある石は、全部「かんらん岩」です。
そこで、そこら中に「かんらん岩」がゴロゴロしているという幌満峡に行ってみることにしました。幌満川にそって行くと、だんだん道が狭くなり、”舗装もしてない&離合もできない”ドライバー泣かせの道になってしまいました。しかも圏外なんですよー。幌満峡はまだ先なのですが、こんな状態で車で更に進むのは無理だし、歩いて行くのはもっと大変そうなので、途中で諦めました。引き返す時に、幌満川第2発電所の所に「かんらん岩の露頭が、60㍍先の路肩にある」と書いた看板があったので、行ってみました。すごく大きくて立派な「かんらん岩」がありました。デカすぎて、スーツケースに入りません。その前に、運ぶことすら出来ません。なので、お持ち帰りについても諦めました。
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立派過ぎた「かんらん岩」。見るだけ。
最後に、ユーラシアプレート境界線を見に行きました。1300万年前に、ユーラシアプレートと北米プレートが衝突した時のプレート境界です。異なる岩石が隣り合う「断層」となっているため、この部分を沢の水が浸食し、滝になっているとの説明でした。1300万年前に出来た陸地の上で私達が生活しているって、とっても不思議。想像を超えた時間軸ですね。
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1300万年前のプレート境界
アポイ岳ジオパークは面白くて楽しかったです。見るべきところは見たので、「ホテルテトラリゾート十勝川」に向かって移動することにしました。約2時間半かかって無事到着。ここの温泉も、植物由来の有機物を多く含むモール温泉です。
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「ホテルテトラリゾート十勝川」
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部屋
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ユニットバス
部屋で一息ついたら、夕食の時間になりました。1階のレストランで夕食です。
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夕食
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ご飯と汁物とデザート
食事が終わってから、洗濯をしました。
4.風連湖、納沙布岬、花咲港「大八」、イーストハーバーホテル 泊(3日目/9月19日)
今日の行程ですが、「台風の影響で、午後から雨」との天気予報だったので、予定を変更して、まず「風連湖」に行き、続いて「納沙布岬」に行き、最後に花咲港にある飲食店「大八」で花咲カニを食べることにしました。
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朝食
「納沙布岬」に行く途中、「風連湖」を通過しました。「風連湖」は、周囲約96kmの巨大な汽水湖で、丹頂(特別天然記念物)など約240種にものぼる鳥類が観察できる国内屈指のバードウォッチングエリアになっており、ラムサール条約登録湿地に登録されています。内陸側には遊歩道もあり、散策を楽しむことができるのですが、雨脚が強かったため、「風連湖」は車窓からの写真撮影だけにしました。
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「風連湖」パノラマ撮影
ホテルを出てから、「納沙布岬」に着くまでに4時間かかりました。歯舞諸島を見たい一心でここまで来たのに濃霧のために何も見えません。雨もかなり強く降っています。ガッカリ~。天気予報では、「明日の朝も雨」とのことなので、明日の朝も来る予定だったのですが、やめました。出直した方が良さそうです。3回訪れて、3回とも悪天候のために歯舞諸島が見れないなんて、よっぽど運が悪いのか、縁がないのかのいずれかでしょう。
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濃霧のため、目の前は真っ白です。
お腹も空いてきたことだし、花咲カニを食べに行くことにしました。予約をしていたので、花咲カニを食べさせてくれる「大八」に着いたら、直ぐカニを出してくれました。今朝、浜揚げした鮮度の良いカニです。花咲カニのセリは、今朝で終了とのことで、ギリギリセーフで花咲カニを食べることができてラッキー~。身がぎっしり詰まっていて、コリコリしてましたよ。今までに食べた中で、一番美味しかったです。一杯(約500㌘)の値段は、3千円くらい。凄く高いなぁと思いますが、それくらいの価値はありますね。なお、お店の方の話では、シーズンは、7月中旬から9月中旬までで、身が詰まっていて美味しいのは、お盆頃から9月中旬までだそうです。次に花咲カニを食べに来る時は、その時期に予約をしてからにします。
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「大八」
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店内の様子
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浜揚げした花咲カニ
お店の方が、大きな花咲カニを食べ易くハサミで切ってくれました。鉄砲汁はサービスです。
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食べ易く切った花咲カニ
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花咲カニラーメン
花咲港は、ロシア領に近い港なので、ロシア人の商売人が多く、あちこちでロシア語の看板を見かけました。
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ロシア語の看板
花咲カニチャーハンが美味しそうだったので、テイクアウト用に料理していただきました。今夜の夕食にします。お店を出てから、宿の「イーストハーバーホテル」に向かう途中、マルシェ・デ・キッチンでサラダや刺身などの”おかず”を買い足しました。
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部屋
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洗い場付きのお風呂
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洗面所
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トイレ
今夜は、ホテルのレストランはお休みなんですよ。雨がひどすぎるので、買ってきた夕食を食べてから外出などせずに過ごしました。
5.村中農園、卯原内サンゴ草群落地、常呂カーリングホール、東横INNオホーツク・網走駅前 泊(4日目/9月20日)
今朝も雨が降っています。今日は、屈斜路エコツアーに参加する予定だったのですが、台風が近づいていることを理由に、ツアー会社の方から中止の連絡がありました。そのため、今日は、北見市端野にある玉ねぎ農家の「村中農園」に行って玉ねぎを買い、「卯原内(うばらない)サンゴ草群落地」「アドヴィックス常呂(ところ)カーリングホール」に行くことにしました。
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朝食
根室から、北見市端野の中村農園に行く途中、畑で餌を探している様子の丹頂(特別天然記念物)を見かけました。どうも親子連れのような感じです。左の丹頂は、体が少し小さい上に毛の色に褐色が残っていたから、子どもでしょう。
実は、昨日も丹頂を見かけたのですよ。丹頂が、自然界にこれほど生息しているとは、思いもしませんでした。佐渡島の朱鷺と同じで、住民の方達が保護に向けて尽力された結果だと思いました。有難いことです。
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畑で餌を食べている親子連れの丹頂
丹頂は、夫婦仲がとても良くて、浮気とか離婚とか無いそうですよ。見習わなくちゃ‼
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昨日見かけた丹頂のカップル
休憩を取るために屈斜路湖を見下ろすことのできる「美幌峠道の駅」に立ち寄りました。小雨で雲が垂れこめているため、屈斜路湖の景色はイマイチだったのが残念。
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美幌峠から屈斜路湖を望む
根室市内では大雨でしたが、北見市に近づくにつれて天気がだんだん良くなってきて、美幌町を通過する時には、青空が見えてきました。
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美幌町の11時頃の写真です。(白樺並木が素敵)
玉ねぎ専門農家の「村中農園」には、12時半頃ようやく到着。結局、ホテルから「村中農園」まで3時間半もかかってしまいました。遠いですね。北見市は玉ねぎの名産地なので、玉ねぎが安い。4㎏で500円と驚きの価格‼ 勿論、お土産用に購入しましたよ。玉ねぎは、今が書き入れ時のようです。お店の裏では、収穫した玉ねぎを選別し梱包していました。コンテナに梱包されている玉ねぎの量が、半端なかったのでビックリ。
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「村中農園」の玉ねぎ販売店
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大玉の立派な玉ねぎでした。一袋4㎏です。
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4㎏で500円(安い~‼)
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玉ねぎ入りのコンテナが、山のように積み上げられていましたよー。
北見市端野町周辺の畑には、玉ねぎ入りのコンテナが、たくさん山積みされていました。これらの玉ねぎは、半月くらい経ったら九州のスーパーマーケットで売りに出されるのでしょうか?気になります。新鮮で安い玉ねぎがスーパーで買えると嬉しいよね。
土産を買ったので、「村中農園」を後にして「卯原内(うばらない)サンゴ草群落地」に向かうことにしました。途中で偶然にも「鎖塚」に遭遇。「鎖塚」は、北見市指定文化財になっています。
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鎖塚
供養碑には、次のように書いてありました。
・・・明治24年、北海道長官永山武四郎氏は、網走と旭川を結ぶ国道開設の急を感じ、およそ千人を動員し、五月 上北両端より着工。12月完成の突貫工事をした。この道路が北見の開発に貢献 した事は言うまでもないが、工事の際死亡し路傍に埋められた墓標なき囚人は 、三百に余るともう。この三基も彼らを縛った鎖だけがその上に残されてあり、これを「 鎖塚」と呼ぶようになった。ここに供養碑を建て、尊くも哀れな御霊を永く弔う。・・・
北海道開拓のために、網走・空知両監獄の囚人が駆り出されて、厳しい環境の中で道路建設のために酷使された話しは有名です。まるで、バフムトで戦っているワグネルの囚人兵みたいな感じ。全くもって酷い話です。ですが、彼らのお陰で、屯田兵の入地がスムーズに進んだことは、紛れもない事実です。亡くなった囚人の犠牲の上に今の北海道の繁栄があることを忘れてはいけないし、犠牲になった囚人に感謝しないといけないと思います。
卯原内サンゴ草群落地に到着したのは、14時半頃でした。サンゴ草は塩分の多い湿地に生える葉のない一年草で、高さは10~20㌢です。多くの節がある茎が9月中旬から10月にかけて サンゴのように美しく赤変します。日本では、 網走国定公園に最も多くみられ、特に、卯原内附近の大群落は有名です。昨年訪れた時はもう終わっていたので、今年こそは!との思いでチャレンジした結果、台風一過の青空と相まって赤く染まったサンゴ草を見ることができてラッキー‼
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卯原内サンゴ草群落地の様子
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卯原内サンゴ草群落地の様子(パノラマ撮影)
サンゴ草を見てから、北見市常路(ところ)にある「アドヴィックス常呂カーリングホール」に行きました。一年中カーリングができる施設です。真夏でもコート内に氷が張っているのですよ。これほど立派な施設があるから、銀メダルが取れるんですね‼ 素晴らしいです❣
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「アドヴィックス常呂カーリングホール」
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コート内の様子
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2022年北京オリンピックで銀メダル獲得‼ おめでとう❣
本日の観光を終えて、東横INNオホーツク・網走駅前にチェックインしました。網走で泊まる時は、いつもこのホテルを使っています。今日の部屋は、ハートフルツインです。22㎡の部屋にベッドが二つあり、ゆったりしています。
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東横INNオホーツク・網走駅前
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部屋
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部屋
夕食は、ホテルの隣にあるレストランでいただきました。ボリュームはあるし、味もまぁまぁでした。
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リブロース300㌘のステーキ定食
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メンチカツ定食
6.トロッコ王国、ウスタイベ千畳岩、日の出岬展望台ラ・ルーナ、オホーツク温泉ホテル日の出岬 泊(5日目/9月21日)
今日は、美深町にある「トロッコ王国」でトロッコに乗ってから、「ウスタイベ千畳岩」と「日の出岬展望台ラ・ルーナ」に行きます。宿は、「日の出岬展望台ラ・ルーナ」の横にある「オホーツク温泉ホテル日の出岬」です。
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朝食
13時にトロッコ乗車の予約をしています。網走から3時間かかるようなので、9時過ぎにはにホテルから出発しないといけません。9時に出発したので、「トロッコ王国」には、12時頃到着しました。1時間前に到着したので、先ずは一安心。「トロッコ王国」では、廃線になった旧国鉄・美幸(びこう)線の線路を使って、トロッコの運転ができるようになっています。距離は、往復約4㎞です。
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トロッコ王国
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トロッコのコース
待ち時間があったので、周辺を散策してみました。少し離れた所に仁宇布(にうぷ)駅逓所史跡がありました。こんな山の中にも駅逓所があったことに先ずは驚きました。そして、多くの人が北海道開拓のために、鉄道を使って山奥まで入植して来たことを感慨深く思いました。
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仁宇布(にうぷ)駅逓所史跡
簡易郵便局もありました。ここにどれくらいの人が住んでいるのか不思議に思うほど人の気配はないのですが、どんなに小さな集落でも、郵便局がちゃんとあるのは素晴らしいことだと思います。
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仁宇布簡易郵便局
美幸(びこう)線記念碑もありました。美幸線は、国鉄が運営していて、宗谷本線美深駅を起点とし、仁宇布駅に至る路線のことです。日本一の赤字路線とも言われ、1985年(昭和60年)に全線廃止されました。
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美幸線記念碑
時間になったので集合場所に行き、そこで、運転上の注意事項などの説明を受けました。その後、乗車しました。アクセルとブレーキしかないので操作は簡単です。
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トロッコ
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用意してくれたトロッコに乗ります。
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出発進行‼
スピードを上げると向かい風が心地よくて、気持ちが良かったです。楽しかったですよ。
動画:トロッコ王国でトロッコに乗りました~
トロッコ乗車が終わったら、次の「ウスタイベ千畳岩」に行きました。ここは、一面に畳を敷き詰めたような岩々が奇観を呈する観光スポット。7月上旬には「枝幸かにまつり」の会場となり賑わうそうです。ウスタイベは、アイヌ語のウス・ウシタイペ・ぺッ(us-nitay-bet=入江・林・川)に由来するそうです。
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「ウスタイベ千畳岩」
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「ウスタイベ千畳岩」
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「ウスタイベ千畳岩」(パノラマ撮影)
続いて、「日の出岬展望台ラ・ルーナ」に行きました。到着した時は、16時20分くらいで、太陽が西の地平線に傾きかけていました。オホーツク海を目の前にして、静寂に囲まれた美しい場所だなぁと思いました。
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「日の出岬展望台ラ・ルーナ」
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「日の出岬展望台ラ・ルーナ」から望む夕日
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「日の出岬展望台ラ・ルーナ」から東方面を望む。
今日の宿の「オホーツク温泉ホテル日の出岬」は、「日の出岬展望台ラ・ルーナ」の目と鼻の先です。ラ・ルーナを見てから、ホテルに移動しました。
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「オホーツク温泉ホテル日の出岬」
このホテルは、毛ガニで有名なのでしょうか、玄関横に大きな毛ガニのオブジェがあります。で、このホテルの売りは、全客室の大きな窓が東側に付いていることです。オホーツク海の日の出を部屋から見ることができるようになっているのです。
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ケガニのオブジェ
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部屋
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ユニットバス
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前菜 ほか
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茶わん蒸しとホタテのグラタン
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ローストビーフ
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デザート
今日は、天気が良くて気持ちの良い一日でした。明日は、「大雪山黒岳」と「大雪森のガーデン」に行って、層雲峡周辺の紅葉を鑑賞することにしています。
7.大雪山旭岳、大雪山黒岳、湯元銀泉閣泊(6日目/9月22日)
朝起きた時、外を見ると快晴でした。お陰で、ホテルの部屋からオホーツク海に昇る朝陽を見ることができました。朝陽をみたことで、晴れ晴れとした気分になりました~。
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朝陽
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朝食
天気予報によると、今日は晴れですが、台風15号の影響で明日から雨が降るとのことでした。それで、予定を変更して、「大雪山旭岳」と「大雪山黒岳」を今日中に観光します。そして、明日、「大雪森のガーデン」と「四季彩の丘」を観光することにしました。行ったり来たりしないといけないので、移動にロスタイムが出ますが仕方ないです。朝8時半にホテルを出発し、「大雪山旭岳」のロープウェイ乗場に到着したのは、12時前。4時間近くかかりました。乗場近くの駐車場はどこも満杯だったため、遠くの駐車場に停めて、歩くことにしました。ロープウェイ乗場に行くと、多くの人が来ていて行列を作っていました。お陰で、乗るまでに時間がかかっちゃった。
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「大雪山旭岳」ロープウェイ乗場
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ロープウェイ乗場の様子
ロープウェイの中から眺めると、旭岳中腹では、もう紅葉が始まっていました。
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色づき始めています。
頂上の「姿見駅」に着いてから旭岳の方に進むと、更にはっきりと見てとれました。赤く染まった草紅葉が綺麗。
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旭岳頂上の草紅葉
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旭岳頂上の草紅葉
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山頂付近も紅葉していました。
感想ですが、もっと鮮やかに紅葉していると思っていたのですが、1週間~10日くらい早かったような気がしました。桜も紅葉もその年のその天候に左右されます。ドンピシャの時期に訪問できるなんて、至難の技です。
続いて、「大雪山黒岳」です。ここはのロープウェイ乗場は、今日宿泊する層雲峡の宿の直ぐ近くにあります。旭岳の麓から1時間半かかりました。
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黒岳ロープウェイ乗場「層雲峡駅」
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ロープウェイ
層雲峡駅から5合目の黒岳駅までロープウェイで登ってから、新しくできたペアリフトに乗り換えて7合目駅まで上がりました。ここまでは、紅葉はほとんどありませんでしたね。
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5合目のペアリフト駅
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リフトに乗りま~す!
5合目から7合目までリフトで移動している時に、小鹿が飛び出して来たのでビックリ。餌を取りに来たらしく、我々には全く無関心。誰も鹿に悪さしないから善いけど。
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飛び出して来た小鹿
5合目から7合目にかけては、紅葉が進んでおり、綺麗でしたよ。
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黒岳の紅葉
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黒岳の紅葉
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黒岳の紅葉
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黒岳の紅葉
7合目までリフトで上がれたのですが、そこから山頂までは歩くしかありません。歩くのは大変なのでやめました。ただ、7合目付近も紅葉が進み、そこから先の山頂まで綺麗に紅葉していました。
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山頂付近の紅葉
黒岳の紅葉を鑑賞してから、「湯元銀泉閣」にチェックインしました。
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「湯元銀泉閣」
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部屋
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薬膳火鍋料理
8.大雪森のガーデン、四季彩の丘、ホテルビジコ 泊(7日目/9月23日)
天気予報が見事に当たって、台風15号の影響で朝から大雨が降っています。今日は、昨日スケジュールを変更したため、「大雪森のガーデン」と「四季彩の丘」に行きます。
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朝食
9時にホテルを出て、9時半に「大雪森のガーデン」に到着。ここは、層雲峡で温泉に浸かった後に、綺麗な花を見に来る”癒しの花園”です。生憎の雨模様でしたが、早々とハローウィンのディスプレイもあったのでそれなりに楽しむことができました。
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「大雪森のガーデン」入口
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森の花壇でハローウィン‼
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「大雪森のガーデン」
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「大雪森のガーデン」
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「大雪森のガーデン」
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「大雪森のガーデン」
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「大雪森のガーデン」
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駐車場近くの景色
雨が降っていたためか、お客さんが少なかったので、ゆっくり見て回ることができました。
次は、美瑛にある「四季彩の丘」です。雨はだんだん強くなってきて、到着した時は土砂降り状態。雨が少し落ち着くまで、レストランで昼食を取って、時間をつぶしました。雨脚が弱くなったところを見計らって、園内に入りましたが、やっぱり遠くは霞んでいます。残念やね~。美しい花園の写真は、不出来。天気の良い日に再チャレンジするしかないね。
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「四季彩の丘」
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「四季彩の丘」
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「四季彩の丘」
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「四季彩の丘」
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「四季彩の丘」
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パンフレットなどで紹介される「四季彩の丘」の景色です。・・・お天気次第でこんなに違う‼
傘をさして写真を撮るのって難しかったですね。雨が上がるような気配もなかったので、「四季彩の丘」を切り上げて、美唄(びばい)市のホテル「ビジコ」に行くことにしました。美唄市は、この時期に「びばい割」を実施していました。この割引制度は、居住地の制限を設けてないので、誰でもOKです。割引内容は、一人当たり宿泊費半額補助(上限5千円)と商品券2千円が貰えるというもの。
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ホテル「ビジコ」
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部屋
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バス・トイレ・洗面所
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「びばい割」の商品券
いただいた商品券で、近くのファミリーレストラン「仙中里センチュリー」に行き、ステーキ定食とミックスフライ定食をご馳走になりました。美唄市の皆さま、どうもありがとうございました❣ 「仙中里センチュリー」は、家族みんなで運営していました。美味しくてボリュームがあってお手頃価格だからでしょう、地元のお客さんが多くて繁盛している様子でした。
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ファミリーレストラン「仙中里センチュリー」
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「がんばれ美唄」の応援メッセージが面白かった。
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ステーキ定食
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ミックスフライ定食
食事を終えて部屋に戻ってから、ホテル近くのコインランドリーで洗濯をしました。長期の旅行の計画を立てる時、いつも考えるのは「どこで洗濯をするか」です。ホテル内に洗濯機があるといいのですが、ない時は、近隣のコインランドリーを探します。
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コインランドリー
9.赤平市炭鉱遺産ガイダンス施設、空知川露頭炭層展望広場、三笠市立博物館、クインテッサホテル札幌すすきの 泊(8日目/9月24日)
今日も雨が降っています。で、今日の予定は、美唄市から札幌市まで移動すること。その途中で、「赤平市炭鉱遺産ガイダンス施設」「空知川(そらちがわ)露頭炭層展望広場」「三笠市立博物館」に寄って観光します。「赤平市炭鉱遺産ガイダンス施設」では、10時からガイド付きの見学会が行われます。予約しているので、間に合うように9時前にホテルを出発しました。
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朝食レストランは、夜の居酒屋でした。
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朝食
大雨の中、「赤平市炭鉱遺産ガイダンス施設」に向かって高速道路を走行している時に、自動車事故に遭遇しました。左側のガードレールに衝突した様子でした。自損事故で車体が凹んでいました。怪我人がいなかったので、一安心。大雨だと前方は見え難くなるし、スリップしやすくなるので、気を付けなくちゃ‼・・・他人事ではなく、自分事だと十分認識いたしております。
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事故現場の写真
9時40分に「赤平市炭鉱遺産ガイダンス施設」に無事到着。ようちゃんが、「ガイド付き見学会に参加したい」と言ったので、まゆちゃんも行くことになりました。この見学会は有料です。
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「 赤平市炭鉱遺産ガイダンス施設」
受付を済ませると、説明会会場に通されました。最初にガイドさんから全体的な話しを聞き、その後、施設を見に行きました。ガイドさんは、旧住友赤平炭鉱で25年間実際に働いていた人で、建屋内部や使用されていた大型機械などについても説明してくださいました。参加者は25名。ここで採掘された石炭の量は、埋蔵量(推定)のたった6%だけだそうです。まだたくさん残っているのに閉山になった理由は、①1973年前までは1ドル360円の固定相場制だったのが、1973年から変動相場制に移行し、その結果、円高となり外国産の石炭の方が安くなった(国際競争力がなくなった)ため、②国のエネルギー政策が 「石炭から石油へ」と転換したため、との説明でした。また、炭鉱労働者に対する福利厚生は、家賃タダの社宅付き、光熱水費もタダ、 病院あり、社内販売所あり、スポーツや文化活動を奨励、など充実していたそうです。その上、採掘作業に従事する労働者の給料は、当時の大卒初任給の3倍程度だったとか。いつ事故に遭うか分からない危険との隣り合わせだったので、安いか高いかは分かりませんがとのお話でした。
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説明会会場
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旧住友赤平炭鉱立坑櫓ヤード
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ドラムカッター(石炭を採掘する機械)
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ロードヘッダー(石炭を採掘する機械)
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閉山当時(1994年4月)のカレンダーがそのまま残っていました。
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色々な石炭が展示されていました。
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赤平で採掘された石炭
見学会では、近代的な掘削機械等も見ることができて面白かったです。この有料ガイドツアーですが、利用者が本年4月10日で(開館してから3年9カ月)1万人を達成したそうです。ガイドさんの頑張りの賜物ですね。
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新聞記事(クリックすれば拡大します。)
ここで、最も感動したのは、安政4年(1857年)に探検家の松浦武四郎が、空知川(そらちがわ)の川沿いで露出している石炭層を発見したこと。この発見が後の赤平炭鉱開発の発端となったそうです。石炭は、江戸時代末期から、筑豊や唐津地方で採掘されて薪の代用として使われていました。また、1854年の日米和親条約締結後、函館港の開港でアメリカ船への燃料(石炭)供給の必要性が高まり、1857年には北海道の釧路炭田が開発されたとか。石炭ブームが始まったばかりの時期に、地層を見ただけで石炭が露頭していると分かった松浦武四郎は、スゴイです。彼は単なる探検家ではなく、知識人でもあったのですね。見学会の時間は、90分を少し超えて終了。あっと言う間でした。
「 赤平市炭鉱遺産ガイダンス施設」の次は、「空知川露頭炭層展望広場」です。広場の一角に展望台があり、そこから露頭炭を見ようとしましたが、雨が降っていたので暗くて見えませんでした。
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案内板(クリックすれば拡大します。)
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松浦武四郎が石炭を見つけた所
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露頭炭層
続いて、赤平市の近くにある「三笠市立博物館」に行きました。
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「三笠市立博物館」
館内に入って、アンモナイト化石の展示数の多さに驚き️‼ アンモナイトがずらりと並んでいて、圧巻です‼ 約600点を展示しているとのことで、国内最大のコレクションだと聞きました。で、真正面に日本最大のアンモナイト(直径約130㌢)が展示されていたので、当然三笠市産だと思っていたら、何とまぁ夕張市産やった!ここに展示されているアンモナイトの約6割が夕張市産だそうです。夕張市には、アンモナイトが大繁殖していたんですね。これほど多くのアンモナイトが発掘されたのなら、夕張市がアンモナイト博物館を開設したら良いのに。(夕張市は、かつて財政破綻したので、博物館を設けるほどの体力がないのかも⁉)
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「三笠市立博物館」の展示の中で、最も面積を占めていたのはアンモナイト化石‼
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アンモナイト化石
約1億年前の中生代(ジュラ紀&白亜紀)の化石も展示していました。
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ジュラ紀最強の肉食恐竜アロサウルス化石の全身骨格(レプリカ)
三笠市で発見され、国の天然記念物も指定されたモササウルス化石の実物全身骨格が展示されていました。モササウルスは、アンモナイトの海に生息していた大型海生肉食爬虫類です。
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モササウルスの全身骨格(実物)
世界最大のアンモナイトの実物大模型もありました。殻の直径は約2.5㍍もあります。アンモナイトは、イカやタコの仲間だそうです。アンモナイトが今も生息しているなら、刺身にして食べてみたい。美味しくないかもしれませんが。
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アンモナイトの実物大模型
恐竜の動画を見せてくれる映像ライブラリーも楽しめましたよ。肉食恐竜アロサウルスの雄(ビッグ・アル)のサバイバル物語を、コンピュータグラフィックスを使って創った映像。小学生の男の子達にとても好評のようでした。大人が見ても面白かったですよ。
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映像ライブラリー
「三笠市立博物館」の感想は、大人も子どもも喜ぶ面白い博物館だと言うこと。なかなか良かったです。ここには、野外博物館もありますが、足元は悪いし草ぼうぼうだったので行きませんでした。
続いて、休憩を兼ねて「道の駅三笠」に行きました。そこの「食の蔵みかさ」で茹でトウモロコシを食べました。1本150円。安くて美味しくて、満足‼
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「食の蔵みかさ」
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茹でトウモロコシ(1本150円なり)
トウモロコシのおやつを食べて、休憩を取ってから、札幌市内にある「クインテッサホテル札幌すすきの」に直行しました。この時期、札幌市では、サッポロ割第4弾を実施していました。一人1泊5千円以上の宿泊プランが対象で、宿泊費を3千円割引き、更に、一人2千円の地域クーポン(サッポロスマイルクーポン)をくれます。夕食は、このクーポンを使って、アサヒビール園羊々亭のジンギスカンをお腹一杯食べさせていただきました。ついでに、アサヒビールも‼ 札幌市に感謝です。ありがとうございました。
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地域クーポン(サッポロスマイルクーポン)
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アサヒビール園羊々亭
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ジンギスカン
10.シラフラ、ホテルニューえさし 泊(9日目/9月25日)
やっと晴れてきました。今日は、札幌市内から渡島半島にある江差町まで移動します。江差町は、江差追分発祥の地です。また、明治維新時の函館戦争で、江戸幕府の戦艦「開陽丸」が沈没した港としても有名です。江差町までの移動距離は約300㎞あり、途中、江差町の北15㎞にある「シラフラ」を観光する予定です。
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朝食
9時半にホテルを出発して、14時頃、シラフラ眺望スペースに到着しました。「シラフラ」とは、アイヌ語で白い傾斜地のことを意味します。「シラフラ」の始まりは、およそ500万年前。火山の噴火で噴出した軽石が海底の貝や珪藻類などとともに堆積し、それが海底隆起して地表に露出したことで生まれた地層とのことです。
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シラフラ眺望スペースから望む「シラフラ」
一目見て、「まるでイギリスみたい」と思いました。日本にもこんな地形の場所があるんですね。2018年7月にクルーズ船ブリリアンス・シーズに乗ってイギリスのイーストボーンを訪問した時、似た断崖を見たことがあります。セブンシスターズ(下の写真)と呼ばれていて、石灰岩からできているそうです。まゆちゃんは、『外国人が、ここに初めて見た時に、ここがイギリスだと遠くからでも分かるように、誰かがペンキを塗っている」と思っていました(笑)
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セブンシスターズ
「シラフラ」を見てから、宿の「ホテルニューえさし」にチェックインしました。
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「ホテルニューえさし」
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部屋
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ユニットバス
夕食は、近くの飲食店「チャイニーズレストラン みか」で中華料理を食べました。
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「チャイニーズレストラン みか」
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酢豚定食
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牛肉の炒め物
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中華丼
田舎の小さなレストランですが、味が良くて美味しかったので、意外やなぁと思いました。お客さんが多くて繁盛している理由がよく分かりました。
11.旧檜山爾志郡役所、北海道夜明けの塔、松前城跡、東横INN北斗駅 泊(10日目/9月26日)
今日は、江差町から函館方面に移動します。移動の道すがら 「旧檜山爾志郡役所(きゅうひやまにしぐんやくしょ)」「北海道夜明けの塔」「松前城跡」「白神岬展望広場」などに寄って観光します。
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朝食
最初に、ホテル近くの「旧檜山爾志郡役所(きゅうひやまにしぐんやくしょ)」を観光しました。「旧檜山爾志郡役所」は、北海道庁の出先機関である郡役所と警察署の業務を執り行なう建物として、明治20年(1887年)に建てられています。道内でただ一つ現存する郡役所の建物で、北海道指定有形文化財になっています。修復工事を経て、平成10年(1998年)から「江差町郷土資料館」として一般公開されています。おしゃれな外観なので、人目を惹くのが良いですね。
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「旧檜山爾志郡役所」
建物の中に入ると、2階につながる螺旋階段がありました。すりへった階段の様子がわかるように、黄色の樹脂が施されていました。かなりすり減っているので、年季モノだと分ります。
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螺旋階段
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展示室の様子
展示品の中で気に入ったものが二点ありました。「下駄スケート」と「ガラス製のハエ取り器」です。「下駄スケート」は、昔はこれを履いて冬に道路で遊んだそうです。また、「ガラス製のハエ取り器」は、ハエが好む食べ物の上に水を張ったハエ取り器を置くと、下の隙間から入ったハエは出ることができずに水に落ちて死ぬのだそうです。どちらも初めて見るもので、面白いと思いました。
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下駄スケート
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ガラス製のハエ取り器
「旧檜山爾志郡役所」の庭にある『土方歳三嘆きの松』も面白かったです。江戸幕府がオランダから購入した戦艦「開陽丸」は、新政府軍との戦い「函館戦争」に投入されたのは良しとして、江差沖で暴風雪に遭って座礁。その後、沈没してしまいました。(勿体ない話‼)その様子を見ていた新選組副長の土方歳三は、榎本武揚とともに嘆き、松の木を叩いたそうです。叩かれた松の木には瘤ができて曲がってしまい、今の形になったとか。それが、この『土方歳三嘆きの松』です。よっぽど激しく叩かれたのでしょうね。お気の毒。
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土方歳三嘆きの松
「旧檜山爾志郡役所」を出てから、「北海道夜明けの塔」に行きました。「北海道夜明けの塔」は、1988年(昭和63年)に開基800年を記念して建てられた上ノ国町のシンボルタワーです。見た目は、何だかよく分らないデザインですが、塔の中心に立つと、四季の移り変わりを告げる太陽上昇位置の変化を見ることができるそうです。また、この塔は上ノ国町の【中世の丘】の敷地内にあり、【中世の丘】からは「奥尻島」がくっきり見えます。「奥尻島」には是非行ってみたいと思っているので、「江差町から一日往復一便のフェリー定期航路を使って行けば良いかな」などと思案してしまいました。
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「北海道夜明けの塔」
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奥尻島が見えました。
休憩をとるために、上ノ国町にある「道の駅もんじゅ」に行きました。目の前の海がとてもキレイ‼ 気温は20℃で風はさわやかです。ソフトクリームを食べながら、しばらく見とれていました。
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「道の駅もんじゅ」
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入口
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ソフトクリームが美味しかったです。
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天気が良かったのもあって、海が綺麗でした。
「道の駅もんじゅ」から松前に向かって進みました。「松前城跡」に入る前に、「道の駅北前船松前」で一休み。ここからだと、津軽半島が見えます。
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道の駅北前船松前
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道の駅から見える津軽半島
休憩を取ってから、「松前城跡」に入りました。松前城は、福山城とも呼ばれ、北方警備の重要性から幕府が特旨をもって築城を命じたもので、嘉永3年(1850年)に着工し、安政元年(1854年)に完成しています。我が国の最北に位置し、日本式建築による最後の城です。昭和24年(1949年)に役場火災の飛火により、国宝であった松前城の木造天守を焼失してしまいましたが、昭和35年(1960年)に鉄筋コンクリート製の復興天守を完成させています。で、現在は、松前城資料館となっています。本丸御門は、松前城唯一の遺構で、昭和25年(1950年)に重要文化財に指定されています。
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右が松前城(福山城)で、左が本丸御門です。
多聞櫓跡は、松前城資料館の入場ゲートになっていました。
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多聞櫓跡
北海道指定の有形文化財として、『松前屏風』があります。宝暦年間(1751年~1763年)に、龍円斉児玉貞良によって描かれたもので、高さ1.57㍍幅3.65㍍の作品です。
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『松前屏風』
「松前城跡」に続いて、「松前藩屋敷」に行きました。お城の内部を再現した施設だと思っていましたが、実際は、藩政当時の松前の町並みを再現したテーマパークで、まるで時代劇撮影所のオープンセットみたいでした‼
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町並みの様子
「松前藩沖之口奉行所」を再現したコーナーがありました。奉行所では、松前藩の蝦夷地に出入りする船・荷・人などを管理し、徴税していました。商人達は、役人に対して袂銭(いわゆる賄賂)を献金していたそうで、写真のように、商人たちは平身低頭なのに比べ、役人は踏ん反り返っていたんですよ~‼ 現在では考えられないことですが。
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「松前藩沖之口奉行所」
「理髪店」です。当時はマゲを結うのは専門の職人でなければ難しかったそうです。
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『髪結い』
『民家』です。庶民の生活は、せいぜい二間(居間と寝室)程度の棟割長屋でした。玄関から入った土間に、流し・水瓶・竈がありました。長屋の奥に井戸があって、そこで洗濯をしたり食器を洗ったりしていたそうです。トイレは共同で、お風呂は銭湯でした。
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『民家』
松前の『漁家』では、用具の集積や、網の修理の作業を便利にするため、土間を”通し庭”にしていました。また、にしん漁をするために磯舟などを持ち、2~3人の出稼者を使用して、およそ三十両程度の利益をあげていたそうです。当時の江戸庶民の年間生活費は十両程度だったので、松前の『漁家』は、かなりお金持ちだったんですね‼
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松前の中流の『漁家』
「松前藩屋敷」をひと通り見て回ったので、次の函館方面に進むことにしました。津軽半島が綺麗に見える「白神岬展望広場」で、景色を堪能。晴れ渡っていたので、岩木山(いわきさん)も竜飛岬(たっぴみさき)もはっきり見てとれました。竜飛岬までの距離は、津軽海峡を挟んで19.2㎞です。岩木山は標高1,625 ㍍、青森県の最高峰で、別名「津軽富士」と呼ばれています。
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「白神岬展望広場」から眺望
竜飛岬を拡大したら、竜飛崎灯台や竜飛ウィンドパークのプロペラも見えました。
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竜飛岬を拡大した写真
北海道の渡島半島と青森県の位置関係を地図で示しました。ご確認いただくと、よく分かると思います。
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地図(クリックすれば拡大します。)
2020年9月14日に津軽半島の竜飛岬に行った時のことですが、その時は、小雨が降っていて、北海道方面にはガスがかかっており、何も見えませんでした。僅か、松前町の島影が見えただけ。いつか津軽海峡を挟んだ景色を見たいと思っていたのですが、やっと反対側の松前町から竜飛岬を見ることができました。念願叶ったり~❣
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2020年9月14日は、竜飛岬から松前町の島影がちょっと見えただけ。
「白神岬展望広場」での観光を終えてから、「新函館北斗駅」近くのイオンに買い物に行きました。今日は、夕食にカレーライスの振る舞いがあります。なので、サラダなど足りない分だけ買い足すことにしました。
「新函館北斗駅」に近づくと、東横INNが目立っていました。周辺には、ホテルはほとんどないようです。「新函館北斗駅」は、函館本線と連結しているので、札幌まで行けますが、すごく時間がかかりそう。早く札幌まで新幹線が繋がるといいですね。
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新幹線の終点「新函館北斗駅」と東横INN新函館北斗駅南口
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振舞いカレー
夕食のカレーライスです。美味しかったです。もちろん朝食も付いています。簡単で質素な食事ですが、これで一人4,200円だから、企業努力に感服するほかありません。
12.恵山、海峡展望台、しかべ間歇泉、ホテルローヤル 泊(11日目/9月27日)
今日の行程ですが、恵山(えさん)の山頂に至る途中の「海峡展望台」で下北半島を眺望し、「恵山岬」「しかべ間歇泉」「北海道駒ケ岳は」を見て、伊達市のホテルローヤルに行きます。
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朝食
まだ北海道新幹線に乗ったことがないので、次回は、新幹線に乗って北海道北斗駅を訪問したいです。
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北海道北斗駅
本日は移動距離が長いので、いつもより早めに出発しました。函館と恵山(えさん)の位置関係は、次の地図に示す通りです。
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地図
恵山(えさん)が見えてきました。恵山は、函館市にある標高618㍍の活火山です。名前はアイヌ語の「エサ・ニ(溶岩が噴出している山)」に由来しています。
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「道の駅なとわ・えさん」から見た恵山です。恵山は禿山です。
恵山山頂に至る途中に「海峡展望台」があります。展望台は、恵山の中腹の標高約350㍍地点にあります。この展望台からの景色も素晴らしくて、下北半島が鮮明に見えました‼ 感動ものでしたよ~。松前町から恵山までは、津軽海峡越しに青森県の津軽半島や下北半島が見えるので、天気の良い日は最高❣
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「海峡展望台」(中央の山は恵山です。右側が津軽海峡になります。)
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説明パネル
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「海峡展望台」から見た下北半島の光景です。はっきり見えたので嬉しかった~‼
「海峡展望台」から車で移動して直ぐの所に火口原駐車場着がありました。そこに車を駐車し、 恵山の噴火口周辺を観光しました。モクモクと噴煙が上がっている光景は、大雪山旭岳に似てますね! 違うのは、砂防ダムがあること。恵山の麓には、人家があるからね。
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恵山の南西斜面の様子
続いて、「恵山岬」です。亀田半島のほぼ東端で恵山の麓にあり、そこには恵山岬灯台もあります。
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恵山岬から見た恵山(恵山の北側斜面)
恵山岬灯台は、「日本の灯台50選」に選定されています。灯台近くの「ホテル恵風」直下の海岸には、水無海浜温泉(みずなしかいひんおんせん)があるそうです。施設らしいものはなくて、波打ち際に露天風呂があるだけとのことだったので、探してみたのですが、探し出せませんでした~。で、そんな所で温泉に浸かるなら、水着が要りますね。
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恵山岬灯台
海岸沿いの道を鹿部方面に向かって1時間くらい車で進むと、しかべ間歇泉公園に行き着きました。ちょうど昼時だったので、『浜の母さん食堂』で食事をすることにしました。「黄ゾイって何?」と思いながら姿を見ると、メバルにそっくり。ネットで調べたら、やっぱり黄ゾイはメバルの仲間でした。
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浜の母さん食堂
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黄ゾイ煮付け定食
公園内をちょっと散策してみました。間歇泉のみならず足湯や蒸釜料理処などもあって、「温泉を楽しみ食事もできる」ような施設になっていました。
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しかべ間歇泉公園
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蒸釜料理処
「しかべ間歇泉」を見ました。100℃の温泉が15分おきに15㍍以上の高さまで噴き上がるそうです。蓋がしてあったので、15㍍も噴き上がったかどうかは分かりませんが。大分県別府温泉の龍巻地獄と同じでした。どちらもアイスランドのストロックルには負けてたね~。鹿部町で温泉が湧いているのは、すぐそばに北海道駒ケ岳(活火山)があるからだと聞きました。
動画:しかべ間歇泉が噴き上がっている様子
2018年9月にアイスランドのホイカダールル渓谷で、有名な間歇泉ストロックルを見たことがあります。噴出している時間は短いのですが、10分間隔で高さ20㍍から40㍍の高さまで勢いよく噴出します。「いつ噴出するか、いつ噴出するか」とドキドキしながら待っていると、突然、轟音とともに30㍍くらいは吹き上げるのです。迫力満点で、頭上から熱湯が落ちてきそうな勢いにハラハラしました。参考までに動画をご覧ください。
動画:アイスランドのストロックル
しかべ間歇泉公園を後にして、登別温泉近くの伊達市に向かいました。途中で、渡島半島のランドマークと言われている「北海道駒ケ岳」を鑑賞し、その美しい姿を写真に納めました。
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北海道駒ケ岳
2時間半かかってようやく本日の宿「ホテルローヤル」に到着。この旅行も明日で終了です。瞬く間に過ぎ去ったなぁと思うと同時に、寂しい気持ちになりました。
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ホテルローヤル
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部屋
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洗い場付きのお風呂
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洗面所
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トイレ
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夕食
13. 登別市立郷土資料館・文化伝承館、新千歳空港、福岡へ(12日目/9月28日)
福岡には、14時発のJAL3512に搭乗して帰ります。そのためには、遅くても12時までに新千歳空港に到着すればOKなので、観光する時間が少しあります。それで、前から行きたいと思っていた「登別市立郷土資料館・文化伝承館」に行くことにしました。
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朝食
ホテルを出発してから30分後に「登別市立郷土資料館・文化伝承館」に到着しました。今日は、開館しているので良かった。昨年(2021年)11月1日に訪れた時は、休館日だったのです。「折角ここまで来たのに~」とガッカリしましたが、素晴らしい紅葉を見ることができたので、救われました~。今日は、その逆で、紅葉には早過ぎてダメだけど、開館しているので救われる~。
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「登別市立郷土資料館・文化伝承館」
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2021年11月1日の写真(紅葉が素晴らしかった‼)
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本日 2022年9月28日の写真(一月後には素晴らしい紅葉が見れると思います。)
資料館の内部は、北海道内の他の歴史資料館と同じで、その地域に生息する動物を始め、人々の生活に用いた道具など様々な物品が所狭しと展示されていました。その中で興味を引いたのは、①仙台の伊達藩士がこの地に入植してきて、伊達市を築いたこと、②アイヌ文化の伝承活動を行っている上武やす子さんの刺繍作品が展示してあったこと、の二点です。
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館内の展示の様子
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館内の展示の様子
仙台の伊達藩士がこの地に入植した経緯ですが、戊辰戦争で仙台藩は、明治新政府軍に敗北し、石高を従来の30分の1に減らされ、藩士は「住むに家なく」「食うに米なく」「行先知れず」の状態に陥りました。そこで、藩士達は自らの生き残りをかけると共に、北方の守りを担うことで汚名を晴らそうとの心意気で、北海道に移住してきました。開拓は当然困難を極めましたが、同郷人として結束し、励まし合いしながら森を切り開いていき、入植から10年後には人口1800人を超えるまでに拡大。現在の伊達市の礎を築いていったのです。入植した仙台藩士が、苗字帯刀を捨て、必死に頑張って生き抜いた様子が展示されていたのが感動的でした。
次に、上武やす子さんについてです。
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ポスター
上武やす子さんは、登別市のアイヌ出身者です。アイヌ刺繍による着物や装身具の作成、ござ織りなど、民具製作の伝承者として後進の指導にあたっておられます。展示している刺繍をよくよく見ると、一針一針とっても丁寧に縫っておられました。すごく手がかかって大変な作業だったと思います。根気強い&忍耐強い・・・そうした人でないとこれだけ素晴らしい作品を作ることはできません。9点ほど展示してありましたが、いずれも美しい出来栄えでした。そして、胸にジーンと響いた言葉が「貧しいっていうことは恐ろしいことです。そこから、もし立ち上がるとしたら、よっぽどの強い意志を持たないと。そこから抜け出るってことは大変だ」です。彼女のこの言葉は、真実を突いていると思いました。
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上武やす子さんの作品(刺繍)
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上武やす子さんの作品(刺繍)
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上武やす子さんの作品(刺繍)
「登別市立郷土資料館・文化伝承館」を見終えてから、新千歳空港近くのレンタカー会社に車を返しに行きました。その後、レンタカー会社のマイクロバスで空港まで送っていただき、12時には新千歳空港に入ることができました。空港では、JALグローバル会員の窓口でチェックインを済ませ、桜ラウンジで搭乗時間までをゆっくり過ごせました。スムースに物事が運んで良かったです。
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JALグローバル会員の窓口でチェックイン
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JL3512は、まもなくボーディングです。
飛行機は順調に飛行し、16時半に福岡空港に着陸しました。
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博多湾の上空を飛行中
このたびの旅行で、目的を達成できずに積み残しになった項目がいくつかあります。一番大きな積み残しは、【納沙布岬から歯舞諸島を見ること】。3回チャレンジして3回ともダメだったということは、「縁がないので、もう諦めたらどうですか?」ってことかも知れません。青空の下で「四季彩の丘」を楽しむこと、屈斜路湖ツアーに参加することも積み残しになりました。機会を見つけてチャレンジしようかどうしようか思案中です。ところで、今、最も気になっているのは、来年(2023年)2月の札幌雪まつりです。行きたいなぁと思いつつ、一度も行ったことがないので、来年は是非行きたいです。大雪像がどのようなものか、興味津々。