『くまモンポート八代』は、我が家からマイカーで3時間で行けるし、喜界島には行ったことがありません。しかも、「モーリシャスプレシャスクルーズ」で庄野真代さんは歌ったのですが、まゆちゃんは聞き逃しているので、是非聞きたいと思っていました。こうしたことにより、喜界島クルーズに参加することに決めました。乗船日の一週間前にPCR検査キットが送られてきて、検査の結果、「低リスク」との判定され、ひと安心。モーリシャスプレシャスクルーズから戻って、約2ヶ月ぶりのにっぽん丸乗船となりました。
1.旅行先
八代市(熊本県)、喜界島(鹿児島県)
2 .旅行時期及び期間
2023年4月6日~4月8日(3日間)
3. 『くまモンポート八代』 から乗船《1日目/4月6日(木)》
朝から激しく雨が降っています。八代市内に前泊したので、『くまモンポート八代』までは、15分もかからずに着くことができました。ここは、八代港における国際クルーズ船の受け入れ拠点として、2020年10月にプレオープンしています。世界最大級(22万トン級)の大型クルーズ船も受け入れ可能な施設で、広大な敷地には、国際旅客ターミナル、大型バスも余裕で停められる駐車スペース、そして約2.9ヘクタールもの「くまモンパーク」があります。可愛いくまモンをたくさん見ることができるのですが、コロナのためにクルーズ船が来なくなり、宝の持ち腐れ状態になっていました。今から外国船のクルーズが始まるので、今後の活躍に期待が持たれます。にっぽん丸に乗船するので、無料の駐車場にマイカーを停めさせていただくことができました。
旅客ターミナル内に入って、受付を済ませた後、直前のPCR検査を受けました。検査結果が出るまでの間、待合所で待たされたのですが、乗客がすごく多くて、八代市が集客にかなり力を入れたことが伝わってきました。
満席状態の待合室
1時間半ほど待ってから、乗船の許可が出た(検査結果で陰性と判明)ので、ターミナルの外に出てにっぽん丸に乗船しました。
にっぽん丸
キャビンに入って、少し休憩。部屋の中に、お花のプレゼントが置いてありました。いつもお世話になっている旅行会社からだったので、驚きました。ようちゃんとまゆちゃんの古希のお祝いとのこと。感激しました~‼ 気を遣っていただき、どうもありがとうございます。歳をとることで、良いこともあるんですね。
キャビン
キャビン
旅行会社からいただいたお花
乗船した時には既に12時を過ぎていて、お腹も空いてきたので、2階のレストラン瑞穂に行って、お昼ご飯をいただきました。ようちゃんの経験によると、にっぽん丸の昼食に『そうめん』が出る確率は、50%だそうです。で、『うどん』と『ラーメン』が25%ずつとのこと。 まゆちゃんは、自分で作らないで良いのなら、『そうめん』でも『うどん』でも『ラーメン』でも、何でもいい。全部美味しいです。
桜海老かき揚げそうめん、きびなご酢味噌、豚肉の塩煮
わらび餅、黒豆麦茶寒
お昼ご飯を食べて避難訓練を行うと、もう出航時間です。岸壁では、八代特産のトマトのキャラクター「とまピン」や、くまモンポートで観光客をオモテナシする「ようこそスマイル隊」のメンバーら約30人が、小旗を振って「楽しんで行ってらっしゃい」と見送ってくださいました。雨の中を大変でしたね。どうもありがとうございました。
トマピン(八代市のマスコット)と「ようこそスマイル隊」の皆さまによる見送り
出航セレモニーが終わってから、3日間の生活のために荷物の整理を行いました。一仕事が終わって、7階のリドテラスで生ビールとジュースを飲んで休憩を取りました。前回乗った「モーリシャスプレシャスクルーズ」の時から、リドテラスでは、生ビールを無料で提供しています。「ビールは、レストランで飲まずに、リドテラスで飲もう!」が愛飲家の合言葉になっていました。
7階リドテラス
生ビールの次は、焼き菓子とコーヒーのアフタヌーンティの時間です。6階のラウンジ「海」で御馳走になりました。普段、焼き菓子など食べないので、美味しさが際立ちます。
アフタヌーンティのコーヒーと焼き菓子
部屋に戻って、明日の準備などをしていたら、あっという間に夕食の時間になりました。夕食は、第一部(17時半スタート)と第二部(19時半スタート)に分れています。私達は第一部なので、モタモタしていたら食べそこないます。早く行かなくちゃ‼ 今夜の夕食は、洋食のウェルカムディナーコースでした。初日だからか、豪華版です。
昆布〆サーモンと筍のクリーム セロリソース
コンソメゼリーとクレソンの白玉
にっぽん丸特製 白パンライ麦パン
サメガレイと海老ムースの桜葉蒸し サフランソース
マンゴーのソルベ
牛フィレ肉のステーキトリュフ風味のエスパニョールソース、グリーンサラダ
苺とパッションフルーツのケーキ
夕食後は、20時30分から「ミッチーオールスターズによるジャズコンサート」が4階のドルフィンホールで開催されます。リーダーのミッチーは、NHK朝ドラ『カムカムエブリバディ』に出演するとともに、演奏指導者として製作にも携わったそうです。昨年、『2022年なにわジャズ大賞』も受賞されています。ミッチーのトランペットは、素人が聞いていても、表現力が豊かでいいなぁと思います。ユースマイルやワット・ア・ワンダフルワールドなどの曲を演奏し、最後に『カムカムエブリバディ』のテーマ曲にもなったルイアームストロング作曲の「ひなたの道を」を演奏してくれました。
ミッチー
「ミッチーオールスターズによるジャズコンサート」
ジャズコンサートを聞き終わった頃から船が揺れ始め、気分が悪くなりそうな予感がしたので、直ぐ寝ることにしました。
4.喜界島に寄港《2日目/4月7日(金)》
夜中に何度か大きな揺れを感じたのですが、朝、目覚めた時は、穏やかになっていました。喜界島に入港し、9時になったら下船できます。レンタカーを借りて観光するので、朝食を早めにいただきました。
朝食
レストラン瑞穂の入口に飾ってあった生け花
気温は22℃で雨です。下船の案内があったので、直ぐに下船してレンタカー会社まで歩いて行きました。20分くらいかかりましたが、キョロキョロ景色を眺めながら歩き、綺麗な海の色やハイビスカスを楽しみました。南国に来たって感じです。
にっぽん丸が接岸した場所
喜界島は、『よろこびの島』なのです。
海に浮かんでいる姿が美しい!
ハイビスカスが咲いていました。南国ですね!
喜界空港ターミナル前にある喜界レンタカーサービスから車を借りました。今から出発です!
レンタカー
喜界島での観光先(クリックすると拡大します。)
最初に「スギラビーチ」に行きました。着いたら、もう既にバスが停まっていて、オプショナルツアー参加組が来ていました。言っちゃぁなんですが、オプショナルツアーは高いんですよねー。半日コースで数か所見て回るだけなのに、1万円もするのです。それに昼食が付いて、一日コースとなれば2万5千円くらいします。レンタカーで回れば、1日コースと同じ観光地を4~5時間程度で見て回れるし、金額も6千円以内で納まります。レンタカーが良いよ。レンタカー会社が近くにない、運転ができないなどの事情があれば仕方ないけどね。
「スギラビーチ」
「スギラビーチ」
海の色がとっても綺麗です!
サンゴが、海岸に打ち上げられていました。
続いて、手久津久の「ガジュマル巨木公園」に行きました。ガジュマルは、種子島・屋久島以南の南西諸島に広く 分布する常緑高木です。屋敷の防風垣として重要な役割を果たしています。この巨大ガジュマルは、『我がシマの宝』として町指定の天然記念物となっているそうです。
「ガジュマル巨木公園」
巨大ガジュマル
巨大ガジュマルのサイズ
次に、「阿伝集落・サンゴの石垣群」に行きました。ここでも、オプショナルツアー組に先を越されていました。皆さん、ぞろぞろ歩いているので、いなくなってからゆっくり見て回ることにしました。喜界島には、隆起サンゴ礁の島ならではのサンゴの石垣が多く見られます。ここに残されている 民家の石垣は、台風に備えて造られたものです。ブロック塀の普及により、最近は減ってきたそうですが、阿伝集落には今でも多くの石垣が残っています。塀の厚さがかなりあるので、風が相当強く吹いても簡単には壊れない構造になっていると思いました。
「阿伝集落・サンゴの石垣群」
「阿伝集落・サンゴの石垣群」
「阿伝集落・サンゴの石垣群」
次に、「百之台国立公園展望所」に行きました。平坦な地形の喜界町で最も高い台地・百之台は、島の中央部に広がる標高203㍍、約700㌶の広大な隆起珊瑚礁高台地です。展望台からの雄大な眺望が自慢なのですが、ここに着いた時に、あいにく土砂降りになり、眼下が真っ白になっていてほとんど見えませんでした。残念、無念‼
雨のためにほとんど見えません。
天気の良い時の景色
次に、「サトウキビ一本道」に行きました。見渡す限り一面に広がるサトウキビ畑の中、青い空&海へと続いているように見える約2.5㎞の一本道です。別名「東シナ海へと続く道」とも呼ばれているそうです。サトウキビは、苗が植えられたばかりのようで、今から大きく成長するのだろうと思います。で、この光景ですが、北海道でそっくりな光景を見たことがあります。斜里町にある「天に続く道」です。2021年の7月9日に行ってきました。本当にそっくり!
喜界島の「サトウキビ一本道」
北海道斜里町の「天に続く道」
続いて、「雁股(かりまた)の泉」に行きました。泉と言うより、小さな池って感じでした。
「雁股(かりまた)の泉」
次は、「ムチャ加那公園」です。ここに、ムチャ加那の碑がありました。奄美民謡で有名な「ムチャ加那節」のムチャ加那と母親のウラトミを偲んで建立された碑です。
「ムチャ加那公園」(奥にムチャ加那の碑がありました。)
ムチャ加那の碑
奄美民謡で謡われるようになった経緯・・・薩摩藩時代、瀬戸内町生間にウラトミという村一番の美人がいた。薩摩からきた島役人は、ウラトミを島妻にしようとしたが、彼女は拒み続けていた。怒った役人は、生間集落に年貢を重くするなど、さまざまなしめつけをしてきたので、たまりかねたウラトミの両親は、彼女を小船に乗せて生間から流した。漂流の末、たどり着いたところが小野津トゥバヤの付近であったという。ウラトミは、その地で結婚し、ムチャ加那を産んだが、ムチャ加那も親に勝る美人であったという。あまりにも美しく生まれたばかりに、女友達に妬まれてアオサ採りをしているときに海に突き落とされ、死んでしまった。ウラトミとムチャ加那親子の物語は、民謡でも謡われ、奄美民謡の代表の一つとなっている。・・・美人薄命とはよく聞く話です。何ごともほどほどが良いってことでしょうか。
次に、「魔女の木」に行きました。遠くから見ると、面白い形をしている木なので、目立ちます。
「魔女の木」
「魔女の木」(近くから見ると普通の木)
続いて、「農産物加工センター」に行きました。ここで、黒糖酒を買おうと思っていたのですが、売ってなかったので、喜界島酒造に電話をして販売しているお店を教えていただきました。昼食が終わってから買いに行きます。
喜界島酒造が製造している黒糖酒
午前中の観光が終わったので、にっぽん丸に戻ってお昼ご飯を食べることにしました。鶏飯が出されたので、「さすが!にっぽん丸は気が利いてる‼」と思いました。
鶏飯、揚げ春巻き、中華クラゲ、青ヒラス菜種焼き
杏仁豆腐
昼食後、再出発。最初に行ったのは、「御殿の鼻(うどぅんばな)」です。ここは、1466(文正4)年、当時26才の尚徳王(琉球国王)は自ら軍を率いて喜界島討伐に乗り出した時に、尚徳王が率いる兵2千余、軍船50余隻を最初に島民が迎え撃った場所だそうです。結局、数日に渡る戦いの末、 喜界島は琉球王軍に制圧されてしまいました。
「御殿の鼻(うどぅんばな)」
次に、「ガジュマル並木」に行きました。場所が分らなくて、探すのに苦労しました。なんせ、枝がほとんど切られており、ガジュマルらしさも並木道らしさもないのです。「ガジュマル並木」って分かるようになるためには、何年かかるのかな?
「ガジュマル並木」
「ガジュマル並木」の後、「喜界町歴史民俗資料室」に行きました。通常の歴史民俗資料館と同じように、自然・歴史・文化についての展示がありました。その中で一番目を引いたのは、1階ロビーに展示してあった喜界馬のはく製です。「喜界島と言えば馬、馬と言えば喜界島」と言われるほど、昔、喜界島は馬の産地として有名だったそうです。馬は、時代の移り変わりによる農業の機械化・普及とともに年々薄らぎ、最後の1頭までになったので、はく製にして保存しているとのことでした。北海道などでよく目にする馬に比べて、小さいです。日本の在来馬だからとか。
「喜界町歴史民俗資料室」
喜界馬
北から南へ約2,000㎞飛行移動するといわれている渡り蝶のアサギマダラが、喜界島では5月と11月に多く見られるそうです。喜界島は、渡りのルートなのかもしれません。
アサギマダラの渡りについて
観光を終えてから車を返却する前に、お土産品店「吉川商店」に行って、お土産用に黒糖酒とゴマ菓子を買いました。ゴマ菓子は、素朴な味で美味しかったです。
お土産
船に戻ってから、6階のラウンジ海でおやつを食べて休憩を取りました。今日の焼き菓子は、マドレーヌとショートケーキ。
アフタヌーンティの紅茶と焼き菓子
17時に出港するので、20分前に4階の甲板に行って出航風景を楽しませていただきました。喜界島の皆さんには、心のこもったお見送りをしていただき、嬉しかったです。忘れないように喜界島での観光&皆さんのお見送りの様子を動画にまとめました。
動画:にっぽん丸で喜界島(鹿児島県)に行ってきました❣
出港したら、もう夕食の時間です。瑞穂に行って夕食をいただきました。昨日が洋食だったので、今日は和食です。
冷やし桜茶碗蒸し
鹿児島産カツオ
銀鱈西京焼き
赤紫蘇麩の豚肉巻き上げ
青梗菜と鮭の卸和え
焚き合わせ
山菜おこわ、青さ海苔の赤出汁仕立て、香の物
抹茶モンブランシュークリーム、アールスメロン
食事が終わったら、次は、「庄野真代コンサート」です。ドルフィンホールに早めに行って、席を確保しました。年末年始にかけて行われたモーリシャスプレシャスクルーズでも彼女は歌ってくれました。その時と同じ内容で、持ち歌の①飛んでイスタンブール②モンテカルロで乾杯を始め、ヒットメーカー筒美京平氏の作品を11曲ほど歌いました。庄野真代さんは、ようちゃんやまゆちゃんと同年代なので、懐かしさでいっぱい‼
庄野真代さん
ステージ
コンサートが終わった後、最近リリースしたCDの販売がありました。ようちゃんが買いたいと言うので、部屋までお金を取りに行き、ようやく購入できました。サインをして貰っている時に、庄野真代さんが「マダガスカルで仕事を終え、首都のアンタナナリボまで車で移動したのですが、途中で車が故障したりしたので、12時間もかかりました。また、飛行機も毎日飛んでないため、丸一日待たされて、パリ経由で日本に帰りました。とっても大変でしたよ」と気さくに話してくれて、ようちゃんは大喜び。サイン入りのCDを購入したのは良しとして、持ち帰ってから未だに一度も聴いていません。お話ができたことだけで満足している様子です。
購入したCD
部屋に戻って、洗濯をしてお風呂に入ったら、22時30分近い時間になっていました。今夜は、ナイトスナックのフルーツをいただきます。
ナイトスナックのフルーツ
明日は、もう下船なんですよ。ショートクルーズは、とっても呆気ない。
5.『くまモンポート八代』に帰着《3日目/4月8日(土)》
『くまモンポート八代』への入港は、14時になっています。朝食だけではなく、昼食も御馳走になってから下船するってことになります。二食も食べれるのは、今までになかったことです。で、下船まで時間があるので、少しでも楽しまなくちゃネ。いつもの通り、瑞穂でビュッフェの朝食を食べるところからスタートです。
朝食
朝食の次は、ビンゴゲームです。ビンゴゲームは私達には不向きのようです。なかなか当たらないと言うか、何度も乗船しているのに、1度当たっただけなんです。楽しくないよね~。ビンゴゲームでは、南京玉すだれを見て楽しむのが関の山かな。
南京玉すだれ
ビンゴゲームが終わってから、10時のおやつタイムをリドテラスで取りました。今回のクルーズでは、アンパンもショコリキサーもいただいてなかったので、これが最初で最後です。どちらも美味しいですが、甘いね!
アンパンとショコリキサー
甲板に出て海を眺めながら現在地を確認すると、もう天草まで来ています。『くまモンポート八代』には、もうすぐ着きそうです。
天草(島々がはっきり見えて綺麗な景色でした。)
荷物を12時までに出さないといけないので、部屋に戻って荷造りを行いました。私達は、八代で一旦下船しますが、博多からまた乗船します。「連続乗船だし、同じ部屋なので、荷物はそのままで良いかな?」と思っていたのですが、そうはいきませんでした。スーツケース内に全部詰め込んでくださいと言われました。荷物を出し終えたら、もう昼食の時間です。今日の昼食のメニューは 、”なめこうどん” でした。
昼食(鶏肉南蛮漬け、太刀魚利久焼、薩摩芋レモン煮)
食べ終えて甲板に出ると、『くまモンポート八代』が目の前にあるのが分りました。お出迎えに赤い「とまピン」が来ているのが見えます。
『くまモンポート八代』
子ども達が岸壁に入場してきました。ひので保育園の園児によるお出迎えのダンスが始まります。可愛いね~。
ひので保育園の園児の入場です。
動画:ひので保育園児による【お出迎えのダンス】
園児たちは、5曲くらい踊ってくれました。私達の孫も、このように踊ったりするのかなぁ?など思いながら、可愛い姿に感激しました。どうもありがとうございました。最後に、くまモンも来てくれて、賑やかでしたね。八代市の皆さん、見送りと出迎えと2回も気を遣ってくださって、どうもありがとうございます❣
無事に下船を済ませてから、『くまモンポート八代』内にある”巨大なくまモン”など様々なくまモンを見てから、マイカーに乗って自宅に帰りました。
くまモン
くまモン
くまモン合唱団