1.概要

新聞の広告に「【60歳以上・2名様参加限定】ゆったり温泉・グルメ・ミステリーツアー3日間」と言うツアーが掲載されていました。集合時間・集合場所から推測して、北海道に行く様子で、1月13日から16日に訪れた方面とは違う場所を訪問するような感じだったので、参加することにしました。旅行期間は、3月3日から5日までの2泊3日です。

因みに、旅のヒントは、次のようになっていました。

≪1日目≫豊かな渓谷と深い森に囲まれた【●●●】を車窓観光。昨年8月にリニューアルオープンしたばかりの5つ星の宿へご案内!【●●】の奥座敷、名湯【●●●温泉】随一の規模を誇る巨大スパ・リゾートをご満喫ください。

≪2日目≫<美景>国の特別天然記念物に指定された今もなお噴煙を上げ続ける活火山【●●●●】。<美景>【●●湖】を眼下に望む特等席【●●●展望台】。昼食は、【●●●産】ブランド牛のすき焼きをご堪能ください。⑥<美景>山・水辺・森林がつくる美しい眺め。日本新三景のひとつ【●●●●公園】。昨年7月に開業したばかりの九州トラピックス初登場のお宿へご案内!雄大な【●●海峡】を眺めながら古くから愛される名湯【●●●温泉】ごご満喫ください。

≪3日目≫活気ある【●●朝市】で海産物のお買い物

2.新千歳空港、定山渓、定山渓ビューホテル 泊(1日目/3月3日)

「福岡空港に9時25分集合するように」との案内があったので、少し早めに行って受付を済ませました。その時、スカイマークSKY771便 福岡空港発10時25分、新千歳空港着12時40分の搭乗券を渡され、「新千歳空港に行ってください。」と行き先を教えてくれました。スカイマークには初めて乗るため、普通席のシートピッチが分からず、取り敢えず足元の広い最前列のシートに変更していただきました。席料は、一人1000円で、JALのJシートと同額です。

搭乗券

搭乗ゲート(1番搭乗口は、ターミナルビルの最北端にあります。不便で遠い。)

最前列のシートは、足元ゆったりで快適でした。

CAによる安全確認デモンストレーション

最前列に座ったので、コカ・コーラのプレゼントをいただきました。

新千歳空港は雪が降っていて、視界はイマイチのようでしたが、定刻通りに着陸しました。

機内窓から見える新千歳空港周辺の様子

新千歳空港の景色

到着ターミナルを出たところの様子

宗谷バスに乗り込みました。

バスに乗ると、バスガイドさんが、北海道の地図を前方の見やすい場所に貼っていました。しかも、その地図に大きな字で『定山渓』『函館』と書き加えてあったんですよ~。今回のツアーは、「ミステリーツアー」なのですが、この時点で、どこに行くかバレバレ‼ 添乗員さんが、大慌てで引っ込めさせましたが、もう後の祭りです。バスガイドさんが、「皆さん、見なかったことにしてね~」と言うと、大笑いになりました。そんなことがあって、バスは、一直線に定山渓に向かいました。札幌市南区を通りましたが、この辺り一帯は雪に埋まっている感じでした。今まで見てきた景色と丸っきり違うので、新鮮な気分で楽しむことができました。

札幌市内の様子(車窓から撮影)

1時間半ほど走ると、定山渓温泉が見えてきました。この辺りもすっかり雪に覆われています。

定山渓ビューホテルが遠くに見えます。

定山渓のメインストリートに入る前に、バスガイドさんから「ヒントに”① 豊 かな渓谷と深い森に囲まれた【●●●】を車窓観光。”とありますが、ここを車窓から観光していただきます。なので、答えは、【定山渓】となります。皆さん、雪が積もっていて分かり難いと思いますが、ご覧いただきたいと思います。」とのお話がありました。約300㍍のメインストリートは、完全に雪に覆われていて、豊かな渓谷も深い森も見分けがつきませんでした~。

定山源泉公園は雪に埋没していました。

定山源泉公園の出入口

その後、添乗員さんが、「定山渓ビューホテルに宿泊します」と言い、バスはホテルの前に駐車しました。到着したのが早かったので、15時過ぎにはチェックインし、部屋でのんびり過ごすことができました。”② 昨年8月にリニューアルオープンしたばかりの5つ星の宿へご案内! 【●●】の奥座敷、名湯【●●●温泉】 随一の規模を誇る巨大スパ・リゾートをご満喫ください。”の答えは、【札幌】の奥座敷、名湯【定山渓温泉】でした。

部屋

風呂と洗面所

トイレ

部屋の窓から見えた定山渓の景色

18時からの夕食は、ビュッフェスタイルでした。”昨年8月にリニューアルオープンしたばかりの5つ星の宿”との触れ込みだったので期待していたのですが、高校生や大学生のお客さんばかりでごった返しているし、食事内容も普通。とても五つ星には見えませんでした。ガッカリ‼ 最悪だったのは、部屋の中に置いてある金庫です。壊れていて、中に入れていたお財布が取り出せません。フロントに電話すると、担当者がやって来て金庫を開けようとしましたが、なかなか開かなくて30分以上もかかりました。担当者は、「電池が切れたのが原因だと思う」と言ってましたが、電池を新しいものに交換しても開きませんでした。金庫は壊れていた様子。日頃からのメンテナンスが悪いのではないかと感じました。

夕食会場

夕食

温泉の大浴場もお客さんが多かったです。

3.昭和新山、サイロ展望台、大沼国定公園、函館湯の川温泉 海と灯 泊(2日目/3月4日)

昨日は、雪が降っていて曇り空でしたが、今朝は打って変わって晴れ。9時に出発するので。7時半に朝食をいただきました。

 ビュッフェの朝食

定山渓ビューホテルを出発!

ホテルを出てから、中山峠の方に向かって進みました。途中、留寿都村の『赤い靴公園』を通過した時に、バスガイドさんが、開拓時代の話を聞かせてくれた。それは、童謡『赤い靴』にまつわる話で、赤い靴をはいた女の子は、実在の少女で、「きみ」ちゃんだったということです。

雪深い留寿都村の光景(赤い靴公園は、この近くにあります。)

「きみ」ちゃんは、明治35年7月15日、現在の静岡県清水市で生まれた。母の名は「岩崎かよ」。未婚の母だった。父親の名を明かせない私生児ということから世間の風当たりは厳しく、娘ともども開拓団として北海道の函館へたどり着いた。母「かよ」は函館で出会った鈴木志郎と、留寿都村への入植を決意。当時「きみ」ちゃんは3才。しかし、明治時代の北海道開拓は命がけで、幼い子供を連れて行くなど考えられない状況だった。そこで「かよ」は、「きみ」ちゃんを函館の教会で宣教をしていたアメリカ人宣教師・ヒュエット夫妻の養女として託すことにした。ヒュエット夫妻が帰国することになった時、「きみ」ちゃんは不治の病の結核に侵されていた。結核を発病した「きみ」ちゃんは、船旅ができず、やむなく麻布十番の鳥居坂教会の孤児院に預けられた。そして「きみ」ちゃんは、3年間の闘病生活の末、明治44年9月15日に9才というあまりにも短い生涯を終えた。「きみ」ちゃんを託してから2年後、「かよ」は入植に失敗。鈴木志郎との間に生まれた娘「その」を連れて札幌に出た。札幌で鈴木志郎は新聞社に入社。そこで同僚として知り合ったのが、その新聞社にいた野口雨情だった。その折、「かよ」の「きみ」への思いを聞き、母親の愛に感動した野口雨情は、これを詩に綴った。その詩に本居長世が曲をつけて完成したのが、童謡『赤い靴』です。母親の「かよ」は,そんな娘「きみ」ちゃんの死も知らないまま、昭和23年に「きみちゃん、ごめんね」の言葉を残して64才で他界した。

「赤い靴」の女の子のモデルが明らかになったのは、昭和48年11月の新聞の夕刊に掲載された、「野口雨情の赤い靴に書かれた女の子は、まだ会ったこともない私の姉です」という「岡その」さん(「かよ」と鈴木志郎との間に生まれた娘)の投稿記事がきっかけだった。この記事を北海道テレビ記者が知り、5年余りの歳月をかけて女の子が実在していたことをつきとめた。・・・留寿都村の『赤い靴公園』の母思像は、このような不幸を繰り返さないため、留寿都村の商店街の人達によって作られたそうです。

『赤い靴公園』の母思像(当日は、雪に埋もれて見えませんでした。)

ホテルを出てから、1時間半ほどで昭和新山に着きました。昭和新山は、国の特別天然記念物に指定されており、今もなお噴煙を上げる活火山です。③ <美景>国の特別天然記念物に指定された今もなお噴煙を上げ続ける活火山【●●●●】。答えは、【昭和新山】です有珠山に登るロープウェイが休みだったので、近くの熊牧場に入ることになりました。熊を見る人もいましたが、私達はその気になれなかったので、お土産品等を見て時間つぶし。

昭和新山

熊牧場

有珠山ロープウェイ乗場

続いて、バスは、洞爺湖沿いに来た道を引き返し、洞爺湖畔にあるサイロ展望台に到着しました。ここで下車。④ <美景>【●●湖】を眼下に望む特等席【●●●展望台】。の答えは、【洞爺湖】を眼下に望む特等席【サイロ展望台】でした。展望台は、メチャクチャ寒くて、マイナス5℃です。雪に覆われたサイロ展望台を見るなんて、もう二度とないかもしれませんね。思い出に残る景色でした。

サイロ展望台から洞爺湖を眺望

レストランや売店がある建物

景色を眺めた後、レストランに移動して昼食となりました。⑤ 昼食は、【●●●産】ブランド牛のすき焼きをご堪能ください。の答えは、【とうや産】ブランド牛のすき焼きでした。量がタップリあって、牛肉の味も良かったです。

とうや産ブランド牛のすき焼き定食

食事が終わってから、函館の方に向かいました。噴火湾沿いの自動車専用道路を通り、八雲パーキングエリアの「丘の駅(八雲町情報交流物産館)」で休憩を取りました。

丘の駅(八雲町情報交流物産館)

海の向こう側は、長万部方面になります。

「丘の駅」を出てから40分くらいで大沼公園に到着。⑥ <美景>山・水辺・森林がつくる美しい眺め。日本新三景のひとつ【●●●●公園】。この答えは、【おおぬま公園】です。このヒントについて申し上げるならば、定山渓と同様、雪に埋もれている大沼公園では「山・水辺・森林がつくる美しい眺め」なんぞ、見えなかったんだけど。沼は凍っていて、その上に雪が積もっているので、ただの平原でしたー。

大沼公園(柵の向こう側は沼です。でも、沼には見えません。)

バスガイドさんが、大沼公園では元祖『大沼だんご』が有名だと教えてくれたので、お店に買いに行きました。消費期限が本日中になっていたのですが、食べれそうになかったので、自宅に持って帰ることにしました。こんなに寒いのだから、大丈夫でしょう!

元祖『大沼だんご』のお店

大沼だんご(左:黒ゴマ餡、右:小豆餡)

大沼公園を少し出たところで、大沼湖の向こう側に北海道駒ヶ岳が綺麗に見えました。

北海道駒ヶ岳

次に、道の駅「なないろななえ」と「男爵ラウンジ」に、休憩のために立ち寄りました。ここで、函館ならではのドリンク”ガラナ”を購入。”ガラナ”は、ガラナの実から抽出したガラナエキスが入っていますが、見た目はコーラにそっくりです。北海道(特に函館)では、販売されているそうですが、その他の地域では見かけたことないですね。珍しいので買って飲んだのですが、コーラよりソフトで飲みやすい感じでした・

道の駅「なないろななえ」

”ガラナ”

函館近郊の七飯町は、近代農業発祥&男爵イモ誕生の地です。「男爵ラウンジ」は。地元の食の魅力を伝えるミュージアムを始め、ダイニングやショップがある複合施設です。男爵イモのモニュメントが目を引きますね。

男爵ラウンジ

明治時代、品種改良によってこの地で男爵いもを生み出した川田龍吉男爵

休憩を撮ってから、函館に向かいました。そして、16時頃、『函館湯の川温泉 海と灯』に到着しました。本日の宿は、ここです。⑦ 昨年7月に開業したばかりの九州トラピックス初登場のお宿へご案内!雄大な【●●海峡】を眺めながら古くから愛される名湯【●●●温泉】ごご満喫ください。答えは、【津軽海峡】を眺めながら古くから愛される名湯【湯の川温泉】でした。出来たばかりとのことで、建物内は綺麗で、部屋も良かったです。ついでに食事内容も良かったですね。定山渓ビューホテルより良いなぁと思いました。部屋の窓から、津軽海峡と下北半島が見えました。

函館湯の川温泉 海と灯

3種類のウエルカムドリンク

ウエルカムドリンクと串刺し団子をいただきました。

部屋

洗い場付きの風呂

タンクレストイレ

流し兼用の洗面所

夕食まで時間があったので、海岸へ行ってみました。津軽海峡の向こう側には、下北半島の大間崎が見えていました。大間崎との距離は、約25㎞とのことで、本当に間近って感じ。また、函館山と竜飛岬が見えました。綺麗な光景でした。

下北半島の大間崎が見えていました。

函館山と竜飛岬が見えました。

17時半から夕食です。2階のレストラン月舟に行って、ビュッフェの夕食を楽しみました。ここの料理は、刺身や握りずしなどが美味しかったです。スイーツも種類が多くて満足しました。

夕食

ライブキッチン

刺身と握り寿司のコーナー

スイーツコーナー

テレビが4Kテレビのようで、画像がとても綺麗でした。12階の大浴場(温泉)も清潔感たっぷりで良かったです。

4.函館朝市、新千歳空港からから福岡へ(3日目/3月5日)

朝食は、6時45分からで、夕食と同じレストラン会場でした。驚いたのは、朝っぱらから赤ワインの飲み放題が付いていたこと。結構飲んでいるお客さんがいましたよ。朝からお酒を飲んで大丈夫かね?? 朝食もビュッフェで、メニュー豊富。とっても良かったです。海鮮丼を作って、いただきました。

朝食

赤ワインの飲み放題

刺身コーナー

 

スイーツコーナー

ホテル出発は、7時30分。今から、海産物の買い物に連れて行くと言われました。これって、有名な朝市のこと。⑧ 活気ある【●●朝市】で海産物のお買い物。答えは、【函館朝市】でした。契約店の株式会社栄屋さんに連れていかれ、お土産に松前漬けなどを購入しました。久しぶりに函館朝市を訪問しましたが、値段が随分高くなっているような印象を受けました。お客さんは、8時頃から少しずつ増えてきましたが、基本的には客は少なくて、コロナ前に比べると話にならないくらい少なかったです。

栄屋

朝市の様子

朝市で買い物を終えてからバスに乗車して、途中2か所でトイレタイムを取り、新千歳空港に行きました。今日は風が強いため、フライトに「強風のために飛び立てないことがある」と言った条件が付いていました。私達が乗るSKYマークの飛行機が、神戸から飛んできて無事着陸すれば、福岡まで飛ぶことは大丈夫とのことでした。それまで、時間つぶしに、札幌ラーメンをいただきました。味噌ラーメンでしたが、美味しかった‼

味噌ラーメン

搭乗ゲート

定刻の15時10分にSKY774便は、新千歳空港を出発し、福岡空港には18時に到着しました。福岡空港で感じたことは、「わぁ、暖かい‼」です。空は晴れていて雪は降ってないし、風は暖かくて心地よいし、別世界に来たなって思いました。

福岡空港

今回のミステリーツアーは、行程にゆとりがあって、ホテルチェックイン時刻も早くて、楽なツアーでした。朝早くから夜遅くまで引っ張りまわされるツアーと違って、程よく楽しめて休養がとれましたね。「60歳以上」って書いてあったから、高齢者向きのツアーだったことに、最後になって気が付きました~。

 

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