1.概要
期 日 : 2020年1月18日 ~ 2月1日
寄港地 : ミルフォードサウンドクルーズ、ダニーデン、クライストチャーチ、ウェリントン、ネイピア、タウランガ、オークランド、ワイタンギ
乗 船 : ホワイトベイ・クルーズターミナル(シドニー港)
下 船 : オーバーシーズ・パッセンジャー・ターミナル(シドニー港)
コースは地図のとおりです。
ノールダムの概要 :
総トン数:82,318トン、全長:285.29m、幅:32.24m、乗客数:1,918人、乗組員数:820人、就航年:2006年
2.ホワイトベイ・クルーズターミナル(シドニー港)から乗船《1日目/1月18日(土)》
今日も朝から雨が降っています。乗船まで時間があったので、近くのANZAC戦争記念館、シドニー・セントメアリー大聖堂、ニューサウスウェールズ州立美術館の観光にでかけることにしました。
ANZAC戦争記念館は、第一次世界大戦でオーストラリアとニュージーランドの連合軍がトルコのガリポリに上陸したことを記念して建設されたもので、過去の戦争や平和維持活動で命を失った全ての人々を偲び慰霊することを目的としているそうです。地上1階、地下1階の構造。2018年に大改修が完了したそうで、モダンな作りになっていました。
ANZAC戦争記念館
平和の祈りの火
建物の中心部には、’’Sacrifice(犠牲)’’という名のブロンズ像がありました。
ブロンズ像
一階の床には大きな穴が空いていて、太陽の光が地下に降り注ぐ構造になっていました。
床に穴が空いている様子
そして、地下のホールの壁には、ニューサウスウェールズ州にある市や町の全地域から寄与された1,701ヶ所の土のコレクションが、足元には軍事的関わりのある戦地など100ヶ所から集められた土が、それぞれ展示されていました。
地下ホールの様子
地下のエキシビジョンギャラリーでは、戦争に関する遺品や資料が展示されていました。
エキシビジョンギャラリー
入場無料と言うこともあってか、観光客が結構見に来ていました。次に、歩いて直ぐの所にあるシドニー・セントメアリー大聖堂に行ってみました。ここは、オーストラリアのカトリックの中心ともいえる大聖堂です。ネオ・ゴシック建築の建物は、遠くから見ると美しいです。また、内部のステンドグラスも立派でした。荘厳さに溢れていました。
シドニー・セントメアリー大聖堂の外観
ステンドグラスが綺麗でした。
最後に、ニューサウスウェールズ州立美術館に行きました。1871年に設立され、オーストラリアでも最大規模の州立美術館だそうです。この美術館の入場料も無料です。そのため、家族連れで来ている人をたくさん見かけました。子供の頃から、本格的な美術品に触れさせるそうです。素晴らしいことだと思います。
ニューサウスウェールズ州立美術館
15~20世紀ヨーロッパ美術
肌がツヤツヤで、生きているみたい。
15~20世紀ヨーロッパ美術
原住民アボリジニのアート
絹のドレスの輝きをどうやって描いているのか不思議です。
美術館を見てから、ハイドパーク公園の中を通ってホテルに戻りました。
アーチボルドの噴水
ホテルに預けていた荷物を受け取り、Uberに乗って、ホワイトベイ・クルーズターミナルに行きました。12時前に着いたのですが、既に乗船手続きは始まっていました。
ホワイトベイ・クルーズターミナルの入口
ホランドアメリカ・ノールダム
キャビン
バルコニー
バス・トイレ・洗面所(パノラマで撮影)
乗船した時点でキャビン内に入れるようになっていたので、荷物を置いて9階のリドマーケット(ブッフェコーナー)に行って食事をしました。
野菜炒めをたっぷり食べました。
食事をしていると徐々に人が増えてきてきました。
リドマーケットの様子
料理の内容
料理の内容
料理の内容
料理の内容
料理の内容
料理の内容
食事を終えて、しばらくぶりのノールダムだったので、ダイニングルームを初めメインステージの位置やその他の船内施設の場所を確認して回りました。
リドプール(可動式屋根になっています。)
ハイドロプール
アトリウムを2階のピナクルグリルより撮影
2階のリンカーンセンターステージ
2階のエクスプローラーズラウンジ
2階のカジノ
ビービーキングス
女性用お手洗い
キャビンに戻って、荷物の収納をしていると避難訓練の時間になりました。ホランドアメリカラインの場合、乗客は全員3階のデッキに集合させられ、立ったままで避難訓練に参加させられます。立っているのがしんどい。いつも、早く終わらんかなぁと思いながらじっと耐えています。
避難訓練の様子
避難訓練が終わったら、もう夕食の時間(17:15~)です。急いでダイニングに行きました。
ダイニングルームの様子
今回の私達の席は、二人席でした。相席じゃないので気楽です。席に座るとウエイターが来て、「新婚さんでしょう?最近結婚されたのですか?」と聞いてきました。私達が、「???」としていると、「ここは新婚さんの席ですよー。」と笑っていました。
今日の夕食は、次のとおりです。
パン(焼き立てパンで、いつも美味しいです。)
鶏肉の春巻き
レンズ豆のスープ
ほうれん草ときのこのサラダ
コリアンダーライスと海老
クリームビュリュレ
夕食の後、ワールドステージで「ホランドアメリカラインの150年の軌跡」という演題で、スタッフによるお話しがありました。オランダとアメリカを結ぶ海運業から始まったことや、現在のクルーズラインのことなどを聞きました。
講演の様子
夜の8時半くらいから激しく揺れだしてきました。ちょっと困ったね~。揺れに弱いまゆちゃんは、気分が悪くならないように急いで寝ました。
3.終日航海《2日目/1月19日(日)》
昨夜からずっと揺れています。オーストラリアとニュージーランドの間のタスマン海には、遮るものがないため揺れが酷いと聞いてましたが、これほどだとは思いませんでした。帰りも揺れるなら困るなぁとか思いながら、起き上がると気分が悪くなりそうなので、ずっと横になって過ごしました。
航路図
夕食はダイニングには行かずに、ブッフェで簡単に済ませました。こんな時は、あまり食べない方が良いので。
ピザだったら食べれそうな感じ。
サラダ、果物、ピザ、コンソメスープ
夕食の後、シアターで船長のご挨拶を聞きました。ショーは、オフ・ザ・チャートという演題でした。専属の歌手とダンサーが、アメリカで昔ヒットした曲を次々に歌って踊るといった内容でした。
ショーの様子
ショーの様子(ホイットニーヒュースマンのヒット曲)
ショーの様子( ビートルズのヒット曲)
ショーが終わったら、部屋にもどっと早く床に就きました。
4.終日航海《3日目/1月20日(月)》
20日の朝になって、やっと波が収まってきました。旅友のT氏から教えていただいた『Windy』(風・気温・波などの天気に関するシミュレーション予想図)を見ると、シドニー近くの波の荒い区域を通過し、穏やかな区域に入っていることが確認できました。ニュージーランドまで揺れないことが分かったので、安心です。
動画:『Windy』による波情報(紫色が波の荒い区域)
天気が良いので、皆さんプールで泳いだり、日光浴を楽しんだりしていました。
屋上プールの様子
10階で日光浴をしている人もいました。
9階のリドデッキのブッフェコーナーをウロウロしていた時に、クルーから「日本人ですか?」と日本語で声を掛けられました。話をしたら、インドネシア出身で名前はドディー。名古屋で働いた経験があるとのこと。どおりで日本語が上手なんだ! これを切っ掛けにドディーと話しをするようになりました。なかなかの好青年です。
インドネシア出身のドディー
昼ご飯ですが、好きなものだけチョイスして食べました。サンドイッチと焼き野菜と果物。
ランチ
食事の後、羊肉のチョップをつくるお料理教室がビービーキングであるので、見に行ってみました。クルーズ船の中では、お料理教室はよく開催されます。ちょっと残念なのは、レシピは貰えるけど味見ができないことです。
お料理教室の様子
料理教室の後、10階のクローズネストでマオリ族のハカダンス(マオリ族の戦士が、戦いの前に手を叩き足を踏み鳴らして自らの力を誇示し、相手を威嚇する舞踊)の講習会があったので、行ってみました。簡単な踊りを教えてくれました。ラグビーワールドカップ2019でニュージーランド代表 が見せてくれたハカダンスほどの迫力はありませんでしたが。
講習会の様子
動画:マオリ族のハカダンス
威嚇のポーズ
ハカダンスの講習会の後は、部屋でゆっくり過ごしました。
今日の夕食は、次のとおりです。
カルフォルニアロール(寿司)
ズッキーニのビスク
ココナツ入りの衣で揚げたエビと野菜サラダ
ローストしたプライムリブとキノコ
アイスクリーム
ショーは、コメディーだったので行きませんでした。ここは、日本と違って日没の時間が21時半頃です。いつまで経っても明るくて、時間の感覚が狂ってしまいます。バルコニーから見る今日の夕陽は綺麗でした。
日没の様子
5.ミルフォードサウンド & フィヨルドランド国立公園 クルージング《4日目/1月21日(火)》
今日は、ミルフォードサウンド、ダウブットフルサウンド、ダスキー湾のクルージングがあります。
位置図
朝6時にミルフォードサウンドの入口に到着しましたが、雨雲が垂れ込めていたことや陽が昇ってなかったことにより、外は真っ暗で景色がよく見えませんでした。外気温は低くて、10℃くらい。とても寒かったです。7時頃になってようやく周囲が見える程度に明るくなってきました。それでも、雲に隠れていて陸はほとんど見えない状態でした。
朝6時の光景(雨雲がかかっていてほとんど何も見えませんでした。)
朝7時頃の光景(少しずつ陸が見え始めてきました。)
今日は、船の揺れもなく、ゆっくり過ごせる日なので、8時にダイニングルームで朝食を取ることにしました。
フルーツプレート
ヨーロッパ風の冷たい朝食セット
アメリカ風の朝食セット
徐々に雲が上がってきて、11時40分頃にダウブットフルサウンドに入る頃には、景色が見えるようになってきました。iPhoneのタイムラプス機能を使ってクルージングの光景を撮影しました。
動画:ダウブットフルサウンドのクルージングの様子
14時頃になるとダスキー湾に入りました。晴天だと目の覚めるような光景が見えたのかもしれませんが、雲が残っていたのが残念でした。サウンドとフィヨルドは同じで、アラスカ、グリーンランド、ノルウェーでも見たことがあります。ニュージーランドのサウンドは、他と比べて広々としていて、起伏が穏やかです。パッとしません。今までに見たサウンドの中で最も印象に残っているのは、グリーンランドのプリンス・クリスタン・サウンド(ここをクリック)です。氷河もあったし、とにかく迫力満点でした。
ダスキー湾
15時になったので、アフタヌーンティーに行きました。ホランドアメリカラインのお菓子は、3段重ねで豪華です。勿論美味しいのですが、あまり食べると夕食が食べられなくなるので、加減しないといけません。それが辛いところですね。
アフタヌーンティーのお菓子
今日の夕食は、次のとおりです。アフタヌーンティでお菓子を食べたので、まゆちゃんはお腹が空かず、スープ2皿とサラダとフルーツだけにしました。
トムヤンクン風スープ
ヌードルスープ
アルファルファのサラダ
サーロインステーキ
フルーツプレート
チョコレートケーキ
いちごサンデー
夕食後の19時に2階にあるリンカンセンターで、ピアノと弦楽4重奏による「ニューヨーク・レジェンド」を聴きました。ホランドアメリカが他のクルーズ船より素敵なところは、本格的なクラシック音楽の演奏を聴くことが出来ること。このステージは人気があって、開始の30分前には席に座っておかないと、あっと言う間に満席になってしまいます。
リンカンセンターステージの様子
リンカンセンターでの演奏を聴いた後、ワールドステージである21時半からのアラナ・コンウェイのハーブ演奏と歌を観に行きました。ハーブ演奏も良かったですが、歌手の歌声がステキでした。声に透明感があって伸びやかだったので、スーッと耳に入ってきました。
ショーの様子
ショーの様子
6.ダニーデン/ポート・チャーマーズ《5日目/1月22日(水)》
朝8時にポート・チャーマーズに着岸しました。今日から寄港地観光が始まります。最初の観光地は、ダニーデンです。人口は12 万人ですが、南島ではクライストチャーチに次ぐ街で、国内でも5番目に大きい街だそうです。ここは、スコットランド文化の影響が強く、「南海のエジンバラ」とも呼ばれているそうです。
ダニーデン/ポート・チャーマーズの地図 左下のgoogleをクリックすると地図に移動します。
船が着岸したところから、ダニーデンまでかなり距離があります。どのようにして行こうかと考えていたところ、ダニーデンへのシャトルバス(一人現金20ドル)があるとの情報が船内新聞に書いてありました。料金は、米ドルUS$でも濠ドルAU$でもニュージーランドドルNZ$でも構わないとのこと。おつりがないからなんでしょうが、一番安くつくのは、NZ$です。US$が一番高くなってしまいます。700円くらいの金額差が出るのに、どのお金で払っても20ドルという発想は面白いですね。
で、9時に下船して、シャトルバスに乗って、景色の良いところを通ってダニーデンまで行きました。セント・ポールズ大聖堂の前にある八角形の広場公園がバスの乗降場になっていました。街の中心地で便利の良いところです。それで、まずセント・ポールズ大聖堂に行きました。教会の中に入るとステンドグラスは綺麗で良かったのですが、祭壇の右側は工事中で、足場が組んであり、殺風景でした~!
シャトルバスの乗降場
セント・ポールズ大聖堂(ネオ・ゴシック様式の教会)
ステンドグラスが美しかった!
大聖堂の隣にダニーデンタウンホール(市庁舎)がありました。1880年に建てられたニュージーランド唯一のビクトリア朝スタイルのタウンホールだそうです。クラシックな建物がたくさんあって、ヨーロッパにいるみたいです。
ダニーデンタウンホール(市庁舎)
歩いて5分くらいの所に、ファースト・チャーチがあります。プロテスタント長老派教会です。ネオ・ゴシック様式の建築スタイルが美しく、高さ54mにも及ぶ尖塔も良かったです。祭壇の左右に大きなパイプオルガンがありました。立派だったので、どのような音色なのか、聴いてみたかったです。
ファースト・チャーチ
祭壇の様子(パノラマで撮影)
ダニーデン鉄道駅に行きました。この建物も有名です。1906年に完成していて、ブラックの玄武岩とホワイトの石灰岩とのコントラストがとても美しい。そして、駅内部のホールには、英国王室ご用達ロイヤル・ドルトン製の陶器タイルが使われているとのこと。豪華な印象を受けました。
ダニーデン鉄道駅
駅内部のホール
プラットホーム
駅前の花壇
次は、鉄道駅の近くにあるオタゴ入植者博物館です。入場料は無料。ヨーロッパからここに入植してきた人達が、狭い船に乗って荒波を越え、苦労しながらニュージーランドにやってきたことがよく分かりました。入植者の絵が一面に飾ってある部屋もありました。また、昔の乗り物の展示もありました。
ヨーロッパから渡ってきた時の船の寝室(再現)
船内の共同トイレ(再現)
船旅の生活の様子(怪我や船酔いに苦しむなど)を再現したビデオ
入植者の絵が一面に飾ってある部屋
オタゴの昔の乗り物
お腹が空いたので、オタゴ入植者博物館を後にして、ネット情報でオススメの「ハリーズ・キッチン」に歩いて行きました。探しながら行ってやっと見つけたのですが、何とまぁお休みでした~! 折角ここまで来たのに、ガックリしました。
閉店中のハリーズ・キッチン
閉店の張り紙
仕方ないので、近くのアジア料理のお店に入って、中華料理のブッフェを食べました。一人分14NZ$(1,000円)で、味はまぁまぁ。持ち帰り用(弁当)には、巻き寿司もありました。美味しそうでした。お値段は、日本と同じくらいかな。
Savoury Japan(おいしい日本)
中華料理のブッフェコーナー
巻き寿司が美味しそうでした。
ようちゃんの食事
腹ごしらえが出来たので、オタゴ博物館に行くことにしました。途中、立派な教会があったので入ってみました。この教会は、ノックス教会といい、ダニーデン市内で2番目に大きい長老派教会です。神父さんの演奏するパイプオルガンがとっても良かった。久しぶりにパイプオルガンを聴きました~! 教会の魅力は、①ステンドグラスや絵画などの芸術品を見ることができること、②荘厳な音楽を聴くことができること、しかも無料で!
ノックス教会
動画:ノックス教会のパイプオルガン
オタゴ博物館も無料でした。恐竜などの化石を始め、現在のニュージーランドの動物の剥製や骨の標本がありました。また、先住民のマオリ族の昔の暮らしやメラネシア・ポリネシアに関する展示もありました。無料と思えないほど展示数も多くて、見ごたえのある博物館でした。
オタゴ博物館
大きな鳥(モア?)のお出迎え
プレシオサウルス(中生代ジュラ紀前期に棲息していた首長竜)の化石
ニュージーランドの動物コーナー
床にワニが!
マオリ族のコーナー
戦闘用のカヌー
彫刻が施された倉庫(武器、布、魚を捕る道具などを収納)
メラネシアのコーナー
狩猟の道具など
武器など
ポリネシアのコーナー
今日の最後の観光先であるボールドウィン・ストリートに行きました。オタゴ博物館から3.5㎞離れているので、Uberを使いました。この坂の最大勾配は35%で、世界一急な街路として有名です。下から見上げた時は感じなかったのですが、上から見下ろすと勾配が急なので、足がすくみました。前につんのめってこけたら下まで転がっていきそうで、こわ~い! 下るときも階段を使いました。頂上には、ボールドウィン・ストリートが描かれている壁画とベンチと水飲み場がありました。
遠くから見た時の様子
下から見上げた時の様子
道路の脇に階段があり、階段を使って登りました。
家の壁と比べると坂の勾配かが分かります。
坂の頂上に立って、見下ろした時の様子(足がすくむ!)
坂の頂上
以上で、ダニーデンの観光は終わりです。Uberでバスの乗降場まで戻り、シャトルバスで船に戻りました。
今日の夕食は、次のとおりです。
チキンコンボスープ
マンゴーサラダ
野菜カツレツ
クラシックヤンキービーフ
バナナ&レーズン・クリスプ
ワールドステージでのショーは、専属歌手とダンサーによる演題「One Warld」でした。ステージがどんどん変わっていくのが良かったし、照明も良かった。勿論歌も踊りも素晴らしかった。特に、布を使ったアクロバットが目新しくて凄いなぁと思いました。
ショーの様子
ショーの様子
ショーの様子
7.クライストチャーチ/アカロア《6日目/1月23日(木)》
朝7時にアカロアの沖合に船は停泊しました。テンダーボートで上陸します。
クライストチャーチ/アカロアの地図 左下のgoogleをクリックすると地図に移動します。
船着場からクライストチャーチまで車で2時間くらいかかるので、船会社主催のエクスカーション(往復のバス送迎だけ)に参加することにしました。8時に観光バスで出発し、10時頃クライストチャーチに到着。クライストチャーチ美術館がバスステーションです。戻りの集合時間は14時なので、観光時間は4時間でした。
テンダーボートで上陸しました。
晴天に恵まれ、海は輝いていました。
バスから見えた光景(牧草地が広がっています。)
海が見えました。
クライストチャーチ美術館に到着
クライストチャーチ美術館(ガラス張りの近代的な建物)
各自、自由に観光を楽しむことになっているのですが、着いたばかりで右も左も分かりません。それで、google maps を見ながら歩き、東西南北を確認するところから取り掛かりました。ウロウロしていたら、2時間もバスに乗っていたので一休みしたくなり、ソフトクリームを食べました。
クライストチャーチの街角
アイスクリーム屋さん
イチゴの果肉入りソフトクリーム
エネルギー補給が終わって、自分達の位置が確認できたところで、まずは、カンタベリー博物館からスタートです。ここも入場料は無料です。
カンタベリー博物館
まず、ニュージーランドの野生動物の象徴であるキーウイ(剥製)を見に行きました。キーウィはオスが巣作りや子育てをすることから、献身的に家事や子育てをする父親をキーウイハズバンドと呼ぶそうです。キーウイはニュージーランドの国鳥です。ニュージーランドの男性もキーウイハズバンドなのでしょうか?
キーウイの剥製
ニュージーランドにいるペンギンの剥製もありました。これらの剥製は小ぶりで、30㌢くらいかな?
ペンギンの剥製
昔は、こんなに大きなペンギンがいたそうです。
マオリ文化の紹介コーナーがありました。昔のマオリの人々の暮らしぶりや彫刻がありました。彫刻ですが、ヨーロッパ人が来るまでマオリ族には文字がありませんでした。文字の代わりに複雑な彫刻をすることで、多くのことを語っていたそうです。
彫刻の作品
鳥を焼いているところ
マオリ族の住居
ヨーロッパから入植してから今に至るまでの人々の暮らしの変遷が分かるような展示もありました。ゆっくり見ようと思ったら2時間くらいはかかりそうなくらいの展示品がありました。
次に、博物館に隣接しているクライストチャーチ植物園に行きました。噴水と花壇があって、奥の方は、芝生の美しい公園になっていました。子供連れのお母さん達が散歩にきていました。市民の憩いの場ですね。広々としていて、のどかでとても気持ちのいい所でした。
噴水と花壇
花壇
芝生が綺麗な様子
大木の木陰で遊んでいる人達
クライストチャーチ植物園を出てから、Uberに乗って、クライストチャーチ大聖堂に行きました。大聖堂は、2011年2月22日に、ニュージーランド南島中央部クライストチャーチ近郊で発生したマグニチュード6.3の地震で壊れ、今も壊れたままの状態になっています。まだ、改修に取り掛かっていません。屋根や壁が落ちていて鳩の巣になっていました。立派な大聖堂なのにと思うと、無残で気の毒だなぁと思いました。
壊れたままのクライストチャーチ大聖堂
壁が落ちているので、鳩が出入りしていました。
大聖堂の前にある広場では、露店が並んでいました。お土産品とか手作り品とかが売られていました。
広場の様子
大聖堂が半壊したので、近くにクライストチャーチ・トランディッショナル大聖堂が建設されていました。仮設の大聖堂ということもあるのでしょう、建設資材は紙管です。直径50㌢くらいの紙管を屋根の骨材に使用していました。仮設大聖堂は、世界各国の被災地で仮設住宅などを建設してきた日本人建築家の坂茂(ばんしげる)氏によって手掛けられています。今では、クライストチャーチの新たな観光名所となり世界中から多くの人が訪れているとのこと。紙製なので、火事にならないように気を付けないといけませんね。
夜になるとステンドグラスが輝くそうです。
前方は、祭壇です。(十字架も祭壇も紙製とのこと。)
内側から見ると、ステンドグラスは華やかです。
市内には、路面電車が走っていました。この形と色は懐かしいです。昔、福岡でもよく似た電車が走っていました。
路面電車
街の中を散策しながら、追憶の橋に行きました。追憶の橋という名称は、第一次世界大戦当事に多くの兵士たちがこの橋を渡って戦場へ旅立っていったことに由来しているそうです。1923年に、戦死した兵士たちを追悼して現在のような荘厳な橋が建てられたとのことで、ニュージーランドの歴史的建造物に指定されています。
追憶の橋
歩いていて面白かったのは、自転車専用の車道と信号があること。自転車人口が多いからでしょうね。因みに、車は、日本と同じ右ハンドルの左側通行です。車の運転はそんなに苦労せずにできそうな気がします。
歩行者用と自転車用の信号
自転車用の信号
船に戻るバスの集合時間が近づいてきたので、集合場所のクライストチャーチ美術館に向かいました。この美術館内を見て時間調整を行うことにしました。この美術館の入場料も無料です。
二階につながる階段が豪華さを演出しています。
二階の常設展室の様子
面白そうな作品がありました。おじいさんはパンツ一枚の姿です。体つきから顔のしわや髪の毛まで人間にそっくりに作られています。で、鶏と向かい合っており、女性の顔がすぐそばにあります。何かストーリーがあるみたいな感じがしました。製作者が何を言いたいのか想像することで、作品を楽しむことができるのかな?と思いました。
面白そうな作品
クライストチャーチの観光を終えて、シャトルバスに乗って船着場まで戻りました。
クライストチャーチの印象ですが、人口は約39万人でニュージーランド第二の都市だそうです。その割には、静かで人混みなどないのんびりした感じ。人口密度が低いからでしょうか。ヨーロッパ風の綺麗な街ですが、どことなく寂そうでした。
今日の夕食は、次のとおりです。
チキンと人参のスープ
ボストンレタスとクルトンとゴルゴンゾーラチーズのサラダ
バーボンをまぶした牛肉のグリル
デザート:アーモンドフルーツケーキ
ショーは、ベンジャミン・マキシの歌謡ショーでした。彼は、オペラ歌手(テノール)で、声が良くて声量もあって、なかなか聞き応えのあるショーでした。
ショーの様子
マオリ族の血を引いているそうで、威嚇のポーズをとってくれました。
8.ウェリントン《7日目/1月24日(金)》
朝8時にウェリントンの港に着岸しました。ニュージーランドのほぼ中心に位置するウェリントンは、近郊も含めた人口が約50万人を数える、ニュージーランドの首都です。
ウェリントンの地図 左下のgoogleをクリックすると地図に移動します。
乗客は岸壁内を歩くことができないので、市内中心部まで無料のシャトルバスがでます。今日の観光は、船内で知り合った千葉県在住のS夫妻(夫:ヒロアキさん、妻:ヤスコさん)と一緒にでかけます。S夫妻は、旅行会社ののツアーでこの船に乗船しています。シャトルバスに乗り、連邦政府庁舎の前で下車しました。そこから歩いてケーブルカー乗り場へ行きました。
無料シャトルバス
S夫妻と一緒に観光です。
連邦政府庁舎の前がバスの乗降場です。ここで下車しました。
右折したところにケーブルカー乗り場がありました。
ケーブルカーに乗って、終点(頂上)のケルバーンまで行きました。ケーブルカーは、ライトアップされたトンネルの中を通過しました。トンネル内では、色が次々に変化してネオンサインみたいだったので楽しかったです。
ケーブルカーのトンネル内の様子
ケーブルカーのトンネル内の様子
下車する時に、運転手が日本人女性で千葉県佐倉市出身のヨウコさんであることがわかりました。こんな所で、こんな形で日本人に出会うなんて! 嬉しくなって、記念写真を撮りました。ヨウコさんの話では、「ケーブルカーの運転手の募集があるのを知り、応募してみたら採用になった。」のだそうです。日本人を採用するってことは、日本人客が多いってことなのかなと勝手に思いました。
ヨウコさんと記念写真
下車してから、直ぐ近くにある展望台に行きました。雨上がりで曇っていましたが、展望台からノールダムが遠くに見えました。
展望台からノールダムを望む
次に、入場無料とのことで、駅係員から強く勧められたので、ケーブルカー博物館に行きました。博物館の場所には、もともと機械室があったそうです。機械室の面影とともに、創業当初の2台のケーブルカーが展示してありました。歴史の分かるパネルも展示してありました。
ケーブルカー博物館
創業当時のケーブルカー(パノラマ撮影)
創業当時のケーブルカー(パノラマ撮影)
次に、隣接するウェリントン植物園に行きました。ケーブルカー博物館のある場所が一番標高の高い場所になります。ここから園内に入って、植物園内を山を下るような感じで歩き、レディー・ノーウッド・バラ園に向かいました。
園内の様子
南米原産のモンキーパズルツリー
モンキーパズルツリーを拡大(珍しい木ですね。)
紫陽花のきれいな一角がありました。様々な色合いの紫陽花を見ることができました。
幾種類ものサボテンが植えられている所もありました。
色とりどりの花が植えられている花壇
レディー・ノーウッド・バラ園
レディー・ノーウッド・バラ園
綺麗なバラを見ながら、ちょっと休憩。次は、ウェリントン博物館です。バラ園から2㎞くらい離れているので、Uberに乗って行くことにしました。
ウェリントン博物館
ここの博物館も入場無料です。ウェリントンの歴史などが学べる施設です。タイムマシーンの部屋があって、昔のウェリントンの様子が映像を見たらわかるようになっていました。一番興味を引いたのは、1968年に53人の犠牲者を出したウェリントン湾の連絡船ワヒネ号の海難事故。風速55㎞/秒の風が吹いたため、ワヒネ号が座礁したのですが、その当時のニュースなどが放映されていました。救命ボートで命からがら避難してきた人達の姿を見ると胸が詰まりました。また、ウェリントンを舞台にした映画で使われた舞台セットや衣装などの展示もありました。
タイムマシーン(昔の様子が映像で見ることができます。)
ワヒネ号の海難事故を再現した模型
映画の舞台セットや衣装など
続いて、キューバストリートに行きました。この通りには、ウェリントンのお洒落なカフェや美味しいレストランが軒を連ねているそうです。時間がなかったので、ちょっと見ただけですが、大阪の天神橋筋商店街とかに比べると寂しい商店街でした。
キューバストリート
キューバストリート
お腹が空いたので、さっそく適当なレストランを探しました。当たりはずれのないところで、中華料理に決まり。大盛りの焼き飯と牛肉と野菜の炒め物を注文しました。どちらも1,000円くらい。お味は良かったです。やっぱり、中華料理のはずれっていうのは滅多にないですね。おかしかったのは、お皿に「おいしい」と書いてあったこと。日本語の意味が分かってんのかな?
中華料理店 トップキッチン
メニューは豊富です。
牛肉と野菜の炒め物
「おいしい」
食事を済ませて、最後の観光先である国立博物館テパパトンガレワに行きました。テパパトンガレワとは、マオリ語で「宝のある場所」という意味だそうです。ニュージランドの歴史と自然とマオリ文化を学ぶことができる博物館です。この博物館も入場無料でした。モア(かつてニュージーランドに生息していたが、今では絶滅した鳥)の剥製や、世界最大の巨大イカであるダイオウホウズキイカの標本がありました。
S夫妻(於:テパパトンガレワ入口)
モアの剥製
キーウイの剥製
ニュージーランドに生息する鳥の剥製
ニュージーランドの国土が火山活動でできたことなどの説明がありました。
マオリ文化コーナー(中は写真撮影禁止でした。)
館内はとても広くて、見るところはたくさんあったのですが、船に戻らないといけない時間になってきたため、1時間程度見ただけで、急いでシャトルバスに乗って船に帰りました。ウェリントンの印象ですが、一国の首都と言うより、ちょっとした都市って感じ。人混みもないし、騒々しさもないしで、物足りなかったですね。
今日の夕食は、次のとおりです。
フレンチオニオンスープ
ニューヨークステーキ
ローストビーフ
フルーツプレート
サンディー
夕食後のショーは、クラリネットとサックスを演奏して歌うアムバー・ジョデのショーでした。ご主人がドラマーで、後ろでドラムを演奏していました。夫婦でクルーズ船に乗って仕事をするのって、寂しくなくて良いのではないでしょうか。
ショーの様子
ショーを見た後、ビルボード(バー)で、男性二人によるピアノに弾き語りを聴きに行きました。弾き語りは交互に行います。曲目は、POPが多かったですね。
ビルボード(バー)でピアノの弾き語り
動画:ピアノの弾き語り
明日はネイピアに寄港します。21時になったので、明日のために部屋に戻りました。