vol 205:最高神の答え





(さて、いかが致しましょう。)

(あの様な無礼な発言、許しがたい!。)

(大日如来、何故天の子を戻させたのです?。)

(そうですとも!我々の許可もなく!。)

許可・・・。

(阿弥陀如来と共に、えらく関わっているとの噂。)

(それ以前に、我が子の赤子として生まれさせたとか?。)

馬鹿馬鹿しい。

私に問うているのに、

私の答えも聞こうとせず、

憶測での批判ばかり。

(神々がこうでは・・・。)

つい言葉に出してしまった。

(なんですか?。)

(いいえ。そろそろ私の意見を述べても構わないでしょうか。)

(そなたの意見をさっきから待っているのだ。)

はぁ・・・。

溜息しか出ない。

(天の子の態度は確かに良いとは言えないでしょう。
ましてや、神の子。
女神である。
しかし、言っている事に間違いがあるとは考えにくい。
我が娘の子として産ませたのは阿弥陀如来からの、
頼み故。
だからといって、そこに孫としての愛はあれど、
特別な感情は無いに等しい。
天の子の行動をずっと見て来たが、
大罪を犯したことはない。
あの子が救いたいのはもはや人間という生き物を超えている。)

(しかし、人間をこのままにしておくことはっ!、。)

(このままにしておく必要はないと言っているのです。
何千年という時間の中、
人間は学びつつも滅びを選びました。
しかし、全てではない。
全ての人間が我らの教えを聞いていないわけではない。
では、
その者達も滅ぼせというのですか?
我々神を信じ、愛を持ち、心通わせられない中で、
命を諦めず生きているその者たちまでも。)

(・・・。)

(天の子は等しい慈悲を持っているが故に、
全ての者をと考えているが、
今、私が述べた事と同じ事を天の子は言っていただけ。
それを何故、罰するのです。)

神々は全員静まり返った。

(そして、我々は最高神。
だが、それを盾にする事は平等の愛の持ち主、
神のするべき事ではないと私も思う。
力の神、癒しの神、いろいろな神がいるが、
その最高神は、大慈悲の心と愛を兼ね備えてなければ、
皆からの尊敬は受けられぬもの。
私も含め、
この立場が長い上に、
初心の想いや基本、
当たり前のことを忘れてしまっているのかもしれない。)

怪訝そうな顔をする神は、

さすがにこの最高神の中にはいなかった。

(では、大日如来よ。
我々の計画はどうすれば良いのだ。)

(人間は愚か過ぎる事は間違いない。
警告を聞かず、
神を偽って騙す者も増え、
サタンや闇の者の行動は今更止められぬ。
ただ、ひとつの光を与えてはどうでしょう。)

(ひとつの光とな?。)

(そう。その時は、
我々宇宙の神だから出来ることをするのです。
皆の星には、地球人より優れた者がたくさんいるではないか。
見極めた人間を、我々の星の者たちに救わせるのです。)








「はははは、さすが知恵の神。」

「阿弥陀よ・・・茶化すでない。」

黄泉の国の阿弥陀如来の元で、

出来事を話す。

「これこそ平等な愛でしょう。
死した者はどうぞ私に任せてください。」

「そうするつもりだ。
問題は弥勒だが・・・。」

「まだ、難しいですね。
ですが、とても受け入れる努力をしています。
彼なら大丈夫でしょう。
最高の仲間がいる。」






神であっても、人となんの変わりもない。

ただ、ひとつ理解すれば早いもの。

だから人間にも出来るのです。

その環境さえ与え欲さえコントロール出来れば。

皆よ聞きなさい。

神の声を聞きなさい。

小さなことでも聞くのです。

そして信じるのです。

さすれば、救われるでしょう。






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