vol 203:変人




肉体へと戻った俺は目を覚ます。

時計を見ると午前3時。

隣で寝ているはずの大樹は、

俺の髪を撫でながら起きてた。

「なんや・・お前。」

「カン!。」

抱きしめる大樹の背中に触れる。

「ずっと起きてたん?。」

「うん。眠れないよ。心配で。
どうだった?責められた?。」

「ん~。まぁ、理解はされんかったなぁ。
最後は・・・。」

「き、キレたの?!。」

「うん!。」

答えを聞きたくなさそうに怯えた大樹に、

俺は満面の笑みを見せて答えた。

「もぉ~!何やってんの!
修業の意味ないじゃないか!
冷静差をやしなう修業だったのに。」

「あんな修業、冷静もクソもあるかい・・・。
ひたすら問いかけやないか。
それに、最高神は誤解しとる。
崇められすぎて、神の意味を忘れてる感じやった。
えっらそうに、見下しては馬鹿にした笑いに・・・。
あんなん誰でもキレるいうねん。」

「・・・阿弥陀なら?。」

「う・・・。」

「阿弥陀でも?!。」

眉間に皺を寄せて俺の顔に自分の顔を近づける大樹に、

オロオロして、

「あ、阿弥陀はぁ~・・・。
ちゅーか!阿弥陀なんか論外やん!
あんな怖い程、冷静過ぎるのもおかしいって!。」

言い訳に阿弥陀如来を必死に変人扱いする。

「で、キレた後どうなったの?。」

「監禁。」

「はぁああああああ?!。」

大樹が目を見開いて大声で叫んだ。

大樹の声に驚いて、

「ちょ、大樹、し~!。
お前何時やおもてんねん。」

「か、監禁されたの?!
キレただけで監禁?!。」

コクコク頷く俺に大樹はベッドからスクっと降りて、

「抗議してくる・・・。」

「はい?。」

「なんなんだよソレ!
命を救うって言っただけで、何がどう悪いことなんだよ!。」

興奮する大樹の腰に抱きついて、

「ちょ、待て!落ちつけ!
いや、俺が神の身なりをつか、神を罵倒したからや!。」

「・・・カン~。」

神の前で神を罵倒する奴は滅多におらんやろう・・・。

大樹は頭を抱えて蹲り、

「そういうこと、やめて?。」

「はは、でも、ちゃんと戻ってきたやん。」

ヘラヘラと笑っていると、

部屋のドアが開いて、

「なんだよ騒がしい。
お、カンどうだった?。」

うるささに見かねて弥勒が部屋にやってきた。

そして、大樹に話したとおり弥勒にも話すと、

「はぁあああああああ?!
おっまえ、何やってんだよ!!!。」

リアクションは同じやった。





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