vol 202:神と人






(なんとまぁ!。)

(神を嘘つき呼ばわりとは!。)

(それにその振舞い。貴女は仮にも女神。)

俺はとりあえず、言いたい事は言うた感があって、

冷静差もどこへやら・・・。

(振舞い?。)

ココでカチンとくる。

(なぁ・・・ちゃんと敬語使ってたんやけど。)

(ふっはっはっは!なんと!
あれが敬語だと言うのか!。)

高らかに馬鹿にした笑いをあげるオッサンの神。

(そうや!敬語や!なんやねん!
神のくせに批判ばっかしやがって!
アンタら自分の格好、鏡で見た事あるんか?!
キッラキラのやつ身につけて、
そんなもんつけて、えっらそうにしてるアンタらに、
振舞いやどうこう言われたないわ!。)

最高神が集まるこの場で俺は溜まってたものを、

一気に吐き出すように叫んだ。

最高神たちは目が点になっている。

なぜならば・・・ずっと崇められてきたから、

暴言を吐かれる事は滅多にないからや。

大日如来は驚いているも、

(ぷっ・・・。)

クスクスと一人笑う。

(だ、大日如来!何が可笑しいのです!。)

女神のひとりが大日如来に真っ赤な顔で叫んだ。

(いえ・・天の子の言う通り、
我々は着飾っているなと思いまして。)

(何を言う!我らは神ですぞ!
それ相応の身なりをするのは当たり前のこと!。)

このやり取り、

(くっだらん。神は全ての上に立つ者で、
悟りを開き、生命、愛の大事さを一番知ってる存在ちゃうんか。
その神が、身なりを気にするて・・・ぷっ!。)

俺は手を口に添えて笑みを浮かべた。

そして、仁王立ちになって神々に指さし、

(身なりも気にせんと、己の光だけで神という、
本物の姿を示したらどうや!。)






てな感じで、最高神である神々に暴言を吐いたっちゅーことで、

その建物の中にある、一室に監禁。

(あ~あ~。なんでやねん・・・。)

壁に凭れて落ち着いても自分が悪く思えない事に、

悶々とする。

(カン。)

そこに大日如来が現れた。

(ばぁちゃん!。)

俺は嬉しくて笑顔で名を呼ぶと、

(馬鹿者!!!!!。)

大声で怒鳴られてビクっと肩を揺らす。

(まったくお前は!いくら言っても礼儀を解っておらぬ!。)

いくら見たまんまの事を思っても、

相手に恥をかかせてはいけない。

(・・・ごめんなさい。)

シュンとした俺に大日如来は再び吹き出し、

(クックック・・・でも、私もずっと言いたかった事です。)

(へ?。)

大日如来は俺の隣に腰掛けた。

(人は神々が創りだした生き物。
神々の知恵を持ち・・・なので、神は人と良く似ているのです。
見た目、傲慢、欲、ねたみ、
人間が持つ悪いところも神も持っている。
でも、誰もそれを認めようとはしないのです。
皆は我々のこの格好を見てすら、
近寄りがたい存在に感じるでしょう。
美の女神は、自分が誰よりも美しいと思い酔いしれて、
他に美しい者が現れれば、それを認めない。
神と言う者の根本は、人となんの変わりもないのです。)

少し、切なげに見えた。

(うん・・・。)

(ですが、カン。
あれは敬語とは言えません。
あの場に居た神々は宇宙の最高神。
それをお前は罵倒したのですよ?。)

(はい・・・。)

(・・・良くやりました。)

大日如来は俺の頭を撫でた。

優しく、優しく。

(この後のことは、私に任せなさい。
お前は、人間界に戻り、
再び仲間と来る時に備えるのです。
もう、時間はありません。)

俺は大日如来に抱きついた。

(頑張る・・・塵になったとしても、
なんの後悔もないように。)

大罪と認められた者は、

魂もなくなり塵と化す。

(お前を塵になどさせるものですか・・・。)






俺は肉体へと魂を戻された。










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