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vol 201:神々への宣言
お前はそれでも、人間を救う事が正しいというのか。
大日如来の問いに俺は悩んだ。
答えは解ってる。
ただ、言葉が難しくて。
暫く黙った後、気持ちを落ち着かせて言葉を並べた。
(大勢のアホな考えの奴らの中に、
心から神を信じ、神の教えに基づき、
精一杯ブレることなく生きている人間もいる。)
(それは、。)
一人の神が俺の言葉を遮ろうとした。
何を言いたいかは解ってる。
(でも!・・・でも、
それはたった一握りもいない人間の数かもしれない。
そして、なにも教わってない子ども達、
神が生きる為に与えた命を全うしている動物たち、
草や木の自然の命、
その全てまで、奪うのが正しいんですか?。)
(・・・。)
神々は静かになった。
(もしも、アホな大勢の人間の為に、
人類を滅ぼす言うんやったら・・・、
アンタら、嘘つきや。
神は命や愛を大事にせよって教えてきたはずやのに・・・。
比率でその教えも滅ぼすんか・・・。
自分は、この考えを間違ってるとは思わん。
せやから、これで神々に反攻してる言うんであれば、
反攻しようと思います。)
俺は頭をペコリと下げた。
神々の顔はそれぞれだ。
顔を顰めている神。
悲しげな顔をする神。
見下したように俺を見る神。
その中で、ひとり優しく笑んでいたのが大日如来やった。
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