恋愛小説恋人は今日も紫の夢を見ていますか?

 

 

 

 

 


この物語は 初め武目線で展開していきます。

アルコール中毒で早くに死んだ母親せいで

人間関係が希薄になってしまって引き籠もりの武(たける) と

比較的裕福な家庭で美形で学業成績優秀のなのに

記憶喪失なるほどの恋の痛手で

深夜に家を飛び出しまで

亡くなった恋人の面影を捜し求めようとするために

夜遊び女という噂が流れ

クラスの生徒から苛めを受ける 瞳(ひとみ)

新一年生の入学歓迎会の席で出逢います。

 

武が校長の話を聞いていた時 傍にいた瞳は、突然、よろめいて武の腕の中で意識を失います。

それがきっかけで、瞳は武を意識しだし、学園祭の反省会の夜

瞳は誰も居なくなった校舎で、武に話し掛けます。

瞳は会話の途中でまた武の前での二回目の気絶をしかかりますが

武の介抱でその場で意識を取り戻します。

二人は帰り道でデートの約束を交わし、不思議な運命の恋物語が動きだします。

 

 

人が人を好きになるということは

 けして、理ではない

  だからこそ、奇蹟が人の歴史に受け継がれ

   勝利して、ここに...生き残れる

    なぜなら、どんなに、小さな愛の物語も

垣根を越えて、求め合う 血の奇蹟で結ばれている と思えるから...

 

 

 

  

 


 

この小説の読み方で注意点


最初は、この恋愛小説は主に、早川武(はやかわ・たける)の心理描写を中心に描かれていますが、ところどろこに
飯田瞳(いいだ・ひとみ)の心理描写が挿入されていきます。

早川武(はやかわ・たける)の視点での文章は・・・または勇輝、哲になる予定です (男性中心)この色

飯田瞳(いいだ・ひとみ)の視点での文章は・・・または洋子 女性 (女性中心)

この色■
手紙やケイタイの文章は・・・この色■
歌・・・この色■
心の中の言葉 『』で  または詩的な文章 この色■

プロローグ

1章 出逢い

第1話 生い立ち

第2話 桜の花が咲く 15才の青い季節

第3話 瞳の想い

第4話 初めてのデート

第5話 二人の約束

第6話 瞳の親友 道子

第7話 反抗

第8話 秘密の扉

第9話 理由

第10話 勇輝のバンド加入

第11話 スキップビートとの合同練習

第12話 洋子登場

第13話 異変

休憩

2章 別れ

第1話 瞳の決意

第2話 瞳の失踪 

第3話 真実の告白

第4話 愛華

3章 真夏の出来事

第1話 真由美に接近

第2話 Drea Boxsの花 愛華

第3話 再会

第4話 衝突

第5話 微妙な関係

第6話 奪われた心

第6話 奪われた心 2

第7話 救出

第8話 決闘

第9話 轟の罠

第10話 事件の黒幕

4章 大切な事

第1話 南十字星

第2話 愛華と轟

第3話 初めての恋心・・・そして 人生の壁

第4話 地下の隠れ家

第5話 運命の別れめ

5章 悪の始まり

 

第1話 直美の願い

第2話 危険な男

第3話 DNAの恨み

6章 直美の復讐

第1話 直美と哲の接近の訳

7章 夏美と界の出逢い

第1話 夏美と界の出逢い

第2話 潮風が運んだもの

第3話 ほんとの気持ち


プロローグ 「夢追い星」

 

いつも いつの日にも

僕は 君の夢の中で 

あぁー 生きていたいと願っているぅ〜う

 


真夏のユメが 煌いてきた。

君と僕の真ん中で

肩並べ見上げる 青く 果てし無く 澄渡る銀河

 

 

気がつかなかったょ

君の無邪気さぁが こんなにも俺を幸せにしているなんてぇ

 

お願いだからっ 

こっちお振り向いてくれ

魂が震える紫の夜明けが近いから

差し伸べたこの手を

ぎゅっと握り返して欲しい

ああー Dream Star

BaBy BaBy 

WOWOWO

君とー

 

 

2

真夏のコイが  ときめいている

君と僕の真ん中で

指を絡ませ見上げる 青く 果てし無く 澄渡る銀河

 

 

気がつかなかったょ

君の泣き顔が こんなにも俺を悲しませるなんてぇ

お願いだからっ こっちお向てよ

僕をマジで見つめて欲しい

君が煌く 未来を守りたいのさぁ

 

だから 離さずに

抱きしめていたい

BaBy BaBy 

WOWOWO

君をー

 


僕らは 今 夜空を仰ぎながら

願うのさぁ〜

二人の 想いが重なり合って

明日の二人の光が 夜空いっぱい輝くことを 

ウー   ウー  イェイェイェ

 


 

 

 

この星空の果てまで明日は 一人なら俺は なんて惨めだけれど

今 俺の横には 大切な君が居る

それはたぶん偶然の奇跡で 二度とないことさ

だから  せめて今夜だけは 素直なままの君でいて欲しい

あぁ 君なしで生きれない俺の切なる願いは

昇る朝日の中で 君の手を とり明日を歩むこと

・・・・

人は夢を見る動物さぁ

彼女は 太陽が照りつける中でも

一瞬にして 夢を見る

だから人は 彼女のことを こう呼ぶ

DAY DREAMER

時々 現実のとの境目がわからなくなる時があるみたいだ

けど 本当にそうなのか??

 自信が無いよ

もしかして、

俺が 彼女に対して

かってに作り上げた妄想なのかもとも思う

だけど、このDAY DREAMとして 忘れ去るには

あまりにも俺の青春の日々と深く関っている

たのむから聞いてくれないか?

 

 

 


 

第1話 生い立ち

 

 

俺はいつもの通り 真夜中の1時半に

僅かな仮眠を求めてベットに体を横たえた

けれど・・

一端寝てしまえば、目覚めは 辛くて容易でわない

なぜなら

俺はこの頃 夢の中 夢

つまり 二重層の夢をみるからさぁ

そんな夢とは?

 

 

ひ弱で普段は大人しい父親から

母親のことで いきなり往復びんたをくらったような

やるせない不快感をともなった変頭痛がして、こめかみの辺りが痛い

薄目を開けようとしたが

焦点がさだまらず、ぼんやりと回りの景色が目に入ってくる

俺は 目覚めたのか??

 

 

それにしても暗い

ここはいったい何処だろう?

広過ぎて明らかに家の中じゃない

学校にしては狭すぎるする

視線を真っ直ぐ 前に注ぐと


暗室の中央に

一人の少女が

ふらふらと上半身を不安定に

小刻みに揺らしながら

スマホをタッチしている

どうやらメールを誰かに打っているらしい

打ち終わると

掠れた小声で

少女は 囁いた

好きよ

死ぬほど 好き

でも

・・・・・さようなら       」

 

それは どこかで聞いた事があるような

懐かしくもあり

不思議な涙声だった

吸いつけられるように近づくと

少女のそばの床は夥しいほどの液体が流れている

恐る恐る液体に触れると衝撃が走る

 

少女の手首から 

鮮血が

体内を駆け巡っていた

大切な

信頼や友情を押し流すように流れ落ちている

 

 

君は いったい誰??

少女は振向いた

けど・・・

どうしてだろう

顔にモザイクようなブラインドがかってよくわからない

そんなこと ありえない??

 

「そうか まだこれはきっと夢の中なのか」と無理やり自分に言い聞かせる

 

急に視界がぼやけだす

 


また 意識が乱れてきた・・・

 

 

気がつくと

俺は さっきの場所とは様子が大分違う

幼い頃に見続けた景色だ

間違いなくここは小学校の教室の後ろの開け放ったスペースだ。

たける これくらいでギブアップするなよ

今度は コブラツイスト掛けてやるぞ」

声の方向を見ると 体格のがっしりした小学生風の少年が襲い掛かろうとしている

「お前誰だっ

小学生なのに なに生意気言ってんだ」

「何言ってんだ お前も 同じ小学生のくせに」

「俺が 小学生?」

自分の体を見ると いつの間にかひ弱な手足の小学生になってしまっている

「俺に 何でそんなことする」

「とぼけるなよ いつもの通りお前は 苛められ役だろ

黙って プロレスの技の練習台になればいいのさ」

「ふざけんなよ

何で 俺が お前のいじめの相手にならなけゃなねんだ」

「理由?

自分で分かっているくせに

いいよ はっきり言ってやるぜ

お前の お袋さんだよ

この前の 授業参観の時 酒の飲んでラリッて足元フラフラしながら参観に来ただろ

それ以来 お前は クラス全員の話題の中心のお袋さんの子供だからさ

これだけ聞いたら 納得してプロレスの練習台になれ

めんどくさい奴だな

おい 清

可愛がってやれ」

手下みたいな少年が言われたとおり前にしゃしゃり出て

ニヤニヤ笑いながら俺の顔をヘッドロックした。

清の手を 必死で振り掃うして誰かが擦り寄ってきた。

 

それはセーラー服を着た さっきの少女だ

「やめてょ 先生にいいつけるわょ」

聞き覚えの有る声

モザイクが消えて素顔が見えだした。

その顔は

真由美だ。

ありえない

真由美がここにいるなんて

わかった これは夢の中のまた夢

 

 

どうせこれも夢なら何をしても無効さ

俺は キレて打ち合わせのプレーを忘れたプロレスラーのように?

清を思いっきり頭から投げ飛ばした。

真由美の叫び声とともに 意識が

                また遠のいていく・・・・・・・

 

 


全てが霧の中に・・・渦巻いて、吸い込まれていく...

 

 


俺は、ゆっくりと薄目開けた。

窓際からの朝の自然光が起き掛けの涙目に差し込む

『 今のも全部 夢かぁ?

また あの子が・・・

もう、忘れなければいけないのに...。

このところ同じような時空を超えた夢ばかりみている

 

 

あの夏の出来事を思い出したせいなのか?

 

なぜ??

こんなに俺は 苦しむのか

 

その理由を分かってもらうには

俺の生い立ちから話さなければならないかもしれない・・・

 

俺の名前は 「早川 武」(はやかわ たける)

今 現在は 19才と言っても誕生日で二十歳になる。

昼間働きながら、 夜は専門学校で デザインの勉強している。

そのことが原因で、睡眠時間は3時間程度の日が日常的になってしまっている。

なぜ、そんな無理しているかって言うと・・・両親が早く死んでしまたからだ。

だから家族は上の兄貴との二人兄弟。

今は 昼間働いてるからいいけど、中学時代は大変だった。

生活費は 兄からの仕送で何とかしなければならなかった。

高校に入学してからは、兄は仕送りをいきなり20%も減らした。

バイトして早く自立するようとの配慮だったに違いない?

バイトのせいもあるかもしれないけれど...

俺は 数少ない友達や部活で過ごすより一人家に帰って、外に出ないで籠もりっきりになることが多かった。

その理由は幾つか有るのが...

まずその中の一つは学校が校則で一年でアルバイトをすることを禁止していたにもかかわらず

日々の生活の為に隠れてバイトで時間を費やしクラスメイトに働いている姿を見られると 

大変厄介なことになると当時の俺は 思い込んでいた。

今から考えれは、それは未熟な発想だった。

なんのことはない、担任の教師に相談すれば、いくらでも許可が降りる方法が見つけ出せたかもしれない。

なぜそんな簡単なことを 思いつかなかったのか?

そう それは 俺が家に引き籠もってしまう理由にも繋がっていくのだが...

つまり その・・・俺は分別ある大人との会話が苦手なるくらい、家族の愛情に恵まれなかったことだと思う。

 

なぜかって...

 俺の家族は ちっと悲惨だった。

 

 

親父は融通がきかない程まじめだけがとりえ得のような人間で そんな男が

株取引で纏まった資金が、転がり込んできた事をきに

人の下で働くサラリーマン生活が嫌になって、貯めていた貯金と合わせて

惣菜関係の会社を立ち上げて商いをしようとした。

見通しの甘い顧客の販売ルートとセールスのまずさで商売は先細りになり、みごとに失敗してしまた。

お袋は その商売のやり方や今まで勤めていた会社を辞めて自分で新たに惣菜会社を立ち上げる事に関して、

一言も相談しなかつたことを根に持って、親父との信頼関係はだんだんぎ失ていったようだ。

人の隠れた感情を察することに無頓着な親父は そんなお袋の怒りを無視し続けた。

この頃からお袋は 一滴の酒も飲めない親父にかわって夕食が終わって寝るまでの間

隠れてた酒を飲むようになった。

親父は その後は前は元々住宅用だつた二階建ての惣菜工場をパテーションを作り借家に作り変えて

働かずに家賃だけで家族を養い 家の中でアザラシのようにごろごろしている日々が続いた。

お袋の親父への不満は 9才年上の兄への教育に転嫁されてスパルタ教育で

学業の成績には常にトップでありつづける事を兄に求めた。

その反動で、弟の俺には 親としての指導も ほとんど放任され兄と愛情の隔たりは年を追うごとに酷くなっていった。

もちろんお袋の 愛情が 皆無だった訳じゃない、酒を飲まない日は

自慢のカツ丼を作り、俺に優しく話しかけてた日もあった。

運命は女神は その僅かな家族愛も 俺が中学に入学する頃に奪い去ってしまった。

それは また親父が 発端だった。

持病の高血圧が悪化して脳溢血で倒れしまったのだ。

リハビリで回復したが、積極的な社会復帰を自らの意志で拒んで

ちっとした身の回りの用事をお袋を頼って手を煩わせた。

前よりも家の中に居ることが多くなり、お袋はそんな親父の世話が苦痛になってきたらしい。

親父への苛立ちが原因でせストレスが溜まり、陽気だつたお袋は 人が変った。

毎日のように夫婦喧嘩ばかりで、飲酒の量が日に日に増えていった。

やがて毎晩多量に飲まずにいられなくなり、家事を放棄することが、日常的となった。

めいめいバラバラの時間に食事するという事態に至って家の中の家族の絆は最悪になった。

もはやそれは家庭という名の環境に値しないものだと思う。

勉強好きの兄は喧嘩ばかりしている両親との同居が耐えられず

高校三年生の時 家出して一人東京でバイトしながら苦学してキリスト教系の某大学に入学に成功た。

そのことでお袋の飲酒は 益々酷くなり、真夜中に徘徊状態でキッチンドランカーとなりはて

兄は そんな状態になることを予測していたらしく卒業後に地元に帰って働こうとはしなかった。

大学では語学を猛勉強してその才能を生かすべくトップクラスの商社に入社した。

入社して2年で海外出張が決まり、

中央アジア最大の大都市タシケントという ウズベキスタン共和国の首都で仕事をしている

運命の悪戯なのか、その年に親父が二回目の脳溢血で死亡し

家は アル中状態のお袋と 未成年の俺だけになったが

思春期を迎えようとする俺にとって お袋との生活は生命が持つ若さの輝きを根こそぎ奪い取るものとなった。

先に生まれた者が後に生まれた者の運命を決める・・という権利を

利口な兄は フルに活用してこの難を逃れた。

自分の給料の半分以上を 生活資金の仕送り使い兄は懸命に俺を援助してくれた。

親父が死んでから 一年も経たない内にお袋も 体が衰弱して死んでしまった。

一時帰国した兄は 広い工場後の借家を売り飛ばして 両親の治療代の借金の返済にあて

残った離れの一軒家は俺に譲ってくれてまた仕事先に戻った。

俺はやっと一人という自由を手したが心は 津波に襲われて瓦礫が散在するように 傷ついて

愛情を求めてもがいていた。

当然のように自分に自信を失い異性に対して積極的になれなかった。

一人で住むには広すぎる家に帰っても大した夢や憧れも抱かずテレビのバラエティー番組を見て 

一人笑いするぐらい孤独な生活が続いた。

この時の俺にとってガールフレンドを作るなんて同世代の奴らに比べて何倍も大変なことだったと思う。

そんな俺にも 春は訪れた。

中学を卒業して 兄と相談して決めた公立高校に入学して

一人の数奇な運命の瞳という名の少女との巡り合わせが転機となつて 俺の人生を そして性格まで一転させてしまった。

 

 

第2話 桜の花が咲く 15才の青い季節