第3話 真実の告白

「武君 もうばれたかなぁ 私の嘘

ほんとうは 瞳のこと 知ってるの

というか・・・瞳と私は一卵性の双子の兄弟なの

でもね もの心つくまえに、

私は里子としてアメリカに移ったの

どう  驚いた?」

「・・・やっぱ そうかぁー

 君に出くわした瞬間から 瞳にあまりにも似ているんで

そんなことだろうと思っていたさ・・

つまり 君の生みの母親は瞳の母親で

育ての母親はアメリカ留学時代の無二の親友

『美紀 ウィリアム』っていうことかなぁ ?

なんか頭の中が 昆がらがってきたぁー

頼むから この話しも 後で嘘だなんて

言わないでくれょ

君を 信じていたいから。」

「・・そう 

そうよね 

それって ぶっ飛ぶ くらい

ありそうもない話しだ思わない?

 

でも ・・・凄い武君

もしかして 私を信じて

美紀ママのことも調べてくれたの?

 

「あぁー」

「じゃあさー・・・

なぜ・・兄弟の 瞳と別れて私だけアメリカの瞳の母の親友ウィリアム家で

里子として育ったれられたと?疑問に思うでしょ??・・・」

洋子は少し間置いて、俺の顔色を伺った。

「なんだょー 疑るような顔で まじ俺を見つめるなよ

いいから、言いたいこと言ってみなよ」

 

「 ・・・信じられないかもしれないけど...

 

 

日本の母は・・・つまり私の産みの母はね

父と交際する前に

アメリカ留学中に周囲に知れないように交際し続けた9歳年上のアメリカ人の大学教授の恋人がいたの」

「ああー 瞳からその話しも 聞いてるけど

そん時は 半信半疑だったよ

でも やっと納得できた。

それで 君達は そんなに上品なソース顔なんだぁ」

 

「ほんとに?? ・・

でねまだ・・・

話しの続きがあるの

    ・・・で...その 恋人が

まさかの 突然の交通事故死してしまったの

 

ショックを受けた母は記憶喪失になって

日本に帰国したの

母は恋人との記憶喪失以外は 自分を取り戻したけど

そんな事情で 父に過去を話せないまま

  そのまま今の瞳の父と結婚してしまったのよ

武君 

もう、気がついたでしょ  ?

   今の瞳と同じっこと

恋人との死に別で...記憶喪失なっていまっているてっいう

運命の遺伝みたいな・・そんな皮肉のことも??

「まさか まさか

の次は 運命の遺伝??

そんなの 無しだぜ

唯の 偶然が重なっただけさ

そう考えないと 瞳が あまりにも可愛そうだー

親の悲劇の為に 自分の人生まで駄目になるなんて あんまりだと思う」

「どうしたのー?

   そんなに力んで     悔しそうな顔してさぁ」

「 洋子には 解らないだろうけど...

親のことでは 俺もさんざん苦労しているからな」

 

 

「そうなの...

ねっ

武君・・ほんとの 私のこと 話してあげる

実は もう一つあるの ・・・」

「もう一つ ??」

「 双子の姉妹の妹の私はねっ

心臓疾患で思春期ころまでに死んじゃうような感じの

めっちゃいやな病を抱えたまま生まれたの

 

でも・・・、母は父に言えなくて

父に双子であることを隠して私達を生んだの

ほんとは不倫の子になる認知されない子なのだから 

母にしてみればまあ 仕方なかったかもね

 

父は 直感の鋭い人だから...よけいに心配したのよ」

「・・・・?

そんなことありえないよ

産婦人科の医師が 双子だって親父さんに告げるだろ?」

「母が私達を産んだ病院は

母の親子代々続く同級生の個人病院で その医師は未婚の母親の子のお産を

何度か経験してたらしくて

お産で悩んでいた母から事情を聞いて

私が生まれる前から心音の異常に気がついたその医師は

里子に出す案も その医師が考えてくれたらしいの

と 美紀ママは話してくれたは.

 

「・・・・・・」

「そんでもって・・・

血の繋がらない父のもとに生まれた私の将来が心配になった母はね

 

だぶん

悩みに、悩んで

とうとう父に知らせずに里子に出す決心したの

 

まだあるの それは

私 めっち珍しい血液型がだったの

日本でドナー見つからなくて

移植医療で進んじゃってるアメリカの留学時の「美紀 ウィリアム」マジ無理言って・・・

里子に出す決意したのよ・・・

「アメリカまで里子に出すとはね?  

随分と思い切ったこと考えたんだー」

「でしょ

 

母は過ぎた愛情が・・・・・怖がったのよ

・・だから・・・きっと

  健康のハンデを背負った私は父と母の愛の証で・・・

 

その あ     愛

           愛情が

憎しみ変わる・・・・・・裏切りが父に知れる前

少しでも父のもとから遠くに逃がしてやりたかったんじゃないかなぁ

そう思う の・・・

 

けどね・・ 私の里親の美紀ママはドナーを探しきれなかった・・・

しかたないけど.. それも私の運命よ 

私さぁ

日本の高校入学を向かえる中三の頃なって

 やっと

やっよ   美紀ママから

恐る恐るに 血のつながりの無いこと・・・日本に生みの親いることを告げられたの」

俺は 一歩ひいて洋子の話しを 冷静なって聞こうとした。

なぜって...

小説のような有り得ないような話しばかり

さっきからしている

 

彼女は 作り話をしているじゃないか?

 

とそんな予感が横切ったが

洋子の拒みきれない説得力で

表情豊かに、まるで女優のごとく熱心に

俺の猜疑心の防波堤を突き抜けて話仕掛けてきた。

「洋子・・・よくそんな大変な こと認めたね??

その後の 里親とは 上手くいったの?」

「正直言って 私さー

素直に信じられなかった。

今まで教えてくれなかったママを 恨みもしたけど

半年かけて・・・暫くの間 シングルマザーで生き抜いた里親の立場を

やっとのこと わかってあげれたの

それに・・・

実は 美紀ママは 子供を作れない体だったの...

だから 学生の時から結婚はしないと覚悟していたみたい

でも その事をわかってあげて

それでも・・そんなママと交際したいってい想う恋人があらわれたの

それがパパのケント・ウィリアムよ

なにも臆せずママに結婚を申し込んでくれたの

最初 ママは子供が作れないことで・・申し込みを断ったらしけど

ケントの熱心アタック次第に心を許して

それで、ケントと幸せの家庭を築けたおかげで

里子の私を引き取ってからも、私は アメリカの中流階級の子として大した苦労もせずに育てられたの

でも やっぱり

心臓の病気のせいで クラスメイトと同じことができなかったのが

辛かった

体育の時間

いつも体育館の片隅で一人見学して

単位を取る為に 先生に体育の授業のレポート提出してたの

皆が キャキャって

騒ぎながら運動してる声を聞きながら

私だけ いつも一人 授業をメモ書きして...

それが 一番辛かった

皆から除け者扱いされのが ほんとに いやだったから

勉強と音楽に夢中になったの

アメリカってね  ・・・ハンデがあつても 自分を主張でればヒーローになれるのよ。

「へぇー?」

「そうなのよ、私は 日本にる瞳とは またったく関係ないそんな世界で

生きてきたけど

日本の瞳が高校の入学を向かえる頃よ

また私の運命がまた狂いだして・・・

心臓の調子が一段と悪くなってきて・・

・・授業中に倒れたりしたの

不規則に前触れ無く起こる突然の心臓発作の痛みは

私の体と心をボロボロにしていくけど

私は何もできない子犬のように

ただ

怯えて弱っていくの

それって絶えられない」

「・・・・」

洋子は 自分の過去を話すことが 酷く苦痛なのか?

話しが、途中で 何度も途切れ

声が小さくなり 聞き取りにくくなった。

「ケントパパはママの影響もあって日本の大手銀行海外支店に就職していたの

それが皮肉にも転勤で 母の母国の日本に決まって

私は里帰りしたってわけなの

日本に来て最初はね・・・

この新天地で何もかも一からやり直せると私は喜んだけど

私の病気は 悪くなる一方なの

 

・・・日本まで来たのに

この運命

私 もう何もかも いやになったの

いっそのこと 早く死にたい

洋子は頭を 大きく振ってそう叫んだ。

「よせよ

洋子 そんなふうに思い詰めるなよー

 

俺のほうが 孤独なんだぜ

「何んて 言ったの?」

「・・・洋子 もっと自分を見つめてみろよ」

「・・・」

 

「今の君の 顔色は

出逢った時とは別人だぜっ

 

出口の明かりが見えない長くて暗いトンネルに置き去りにされた

ネジの切れたゼンマイ仕掛けの人形のようだった。

でも・・・

そうやって  

君は 

俺に 誰にも言えない 怒りをぶつけてくれた。

俺の方が救われた気がする。

 

俺は今の君を信じるよ

なぜだと思う??」

「なぜなの?」

「俺も 孤独なんだ 

生きる事の 罪から 誰も逃れる事は出来ないんだ

善人なんて 居ないんだ そう思うだ 

瞳といっしょにいる時も

そうかもしれないと感じると たまらない...

日が沈んで一人家に居る時

また゛心も体もティーンエイジャーなのに

生きるの必要な家族の温もりのない部屋で

一人

今日一日で出逢った人の言葉や感情が

蝋燭の炎が燃え尽きるように

ゆらいで冷たく消えていく・・・そんな気分が襲うんだ。

明かりが消えれば、

闇の中でどうしょうもない孤独になってしまう

皆 皆同じなんだろうか??。

どうしてなのか

時々 俺 考えるんだ

新一年生の時もらった 聖書には原罪のことが書いてあったけど

たぶんそんなんじゃないと思う...」


「・・・  武も 毎日そんなこと考えているの?」


「・・毎日゜じゃないとと思うけど・・・でも

あぁ 判んない

 ・・・・洋子

俺って 

他の奴らと違って

君の痛みが

少しは分かってあげれるかもなぁー

誤魔化さずに 生きて見れよ 洋子

明日は 死んでも いいからと思えるくらい

心を裸にして思ったとおり生きて見れよ

 

それに 君にはそこまで育ててくれた

立派な家族の愛情に包まれていること

忘れるなよっ」

「武君・・・ ありがとう

私 馬鹿だったのね

 

 

今日 無理して ここに来てよかった。

 

 

武君って

悠々自適な感じしたけど・・・中でめつちゃ苦しかったんだね」

「俺も 君のように パイナップルロック なんだ。」

パイナップルロック ・・・?? なにそれ...?」

「 あぁ 説明しにくいけど...

パイナップルってさぁ

表面が硬くて、何でもないように見えるけど

中が空洞化して、いつも満たされることを願っている

ちょっと叩いたたげで、空洞のおかげで

共鳴して太鼓みたいに 叫びだすんだ。

しかも 体は熟して・・一人前になっても

中の空洞は いっしょに大きく広がるばかりなのさ

わかる ??」


「・・・なんとなく」

「助かったよ」

「へぇー なんだぁ」

「なに感心してんだ??」

「ふううー・・・

 

君 面白いねっ」

 

第4話 愛華

 

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