第6話 奪われた心

 

二人は何か悪事でもしたように、そーと忍び足で

ベットを整えて、荷物を纏めて用意してきたリック詰め込み

非常灯が眩しい薄暗い廊下を伝わって裏口から外に出て病院を後にした。

真由美は時間を気にして、通りすがりの公園の電信柱の明かりに腕時計かざして

 

「ねっ

たける

おなか 空いてない?」

「まだ 頭が ぼーとして

腹なんか 空いてないよ」

「でも 私 昨日から

まともの物食べてないんだもん・・・なんか食べない?」

「いいよ 近くのコンビニで好きなもの買ったらいい

俺が奢るから」

 

二人は海岸近くで坂の途中の高台のコンビニに

立ち寄った。

 

そこで、真由美は お握りとコーヒーそしてメロンパンを買った が・・・

夏とはいえ、外で立ち食いするなんて、はずかしいらしい

話のわかる感じのよさそうな店員に

「空いてるカウンターで朝食をとってもいい? 」とお願いした。

店員は 伏せ目で考え込んでから

非行未成年のような行動とる二人の事情を察してくれたのか?

思い出し笑いともとれる複雑な苦笑いで 粋な計らいを示した。

「あーぁっ そうねっ

それは 困なぁ〜

・・・・けど まあ..

しょがない特別に

店の裏の職務室で 食べなさい」

 

と手で防犯カメラのある薄暗い食品庫を案内してくれた。

そこは 店の裏にもある店員用の小さな駐車場にも面していて

小さな机の上に設置された窓から

高台の町並みを見下ろす景色が広がっていた。

いいともっー   に感謝 感謝だよっ!!」

と呟く真由美

コンビニの裏側など知らない真由美にとって それは大冒険だったらしく。

好奇心溢れる眼差しで首を左右に振って食品の陳列棚の辺りを観察してから

小さな窓の前に職員用の椅子を二つもつてきて肩並べて座った。

閉ざされた空間から見上げる 無限広がる銀河の星たちが瞬いている光景は

言葉で言い尽くせぬ神秘性がある。

「見てっ

 たけるー

星 綺麗ーじゃん

真由美は厚くて大きくて真っ赤な唇をいっぱい開け

豪快にお握りを口の中に放り込む

ロマンチックな二人きりのシュチュエイションなのに

・・・もうすこし優雅に食べればいいのにと思うが・・

またそれが 真由美らしいのかもと想う

頬についた米粒が 子供のように幼く可愛さを誘う

慌てて咳き込みながら、食べ終わる頃には

静寂な町並みが途切れた海側の地平線は

暁の訪れの予感を漂わせていた。

 

「たける 一つ 聞いていいかなぁ〜」

 

「なんだょー その目つき

急に 引いちゃってさぁ

いいかんら 思ってること言ってみなぁ〜」

 

「この後 どうするの?」

「この後って・・・」

「高校卒業してから

どうするの

ずーとこの町で 暮らしていくつもり?

何か

大きな夢は ある」

「なぁーんだ

そんなことか

・・・」

「何・?」

「いやっ 別に・・・

卒業できたらねっ

そうだなぁー

真由美

笑うなよ」

「・・??

何なの

笑わないよから 教えて」

「これから少子高齢化社会で

労働人口減って 共働き家族が益々増えるだろ

それなのに保育園の数は現状では不足してるさぁ

だからさぁ

保育園の園長なって

大きなビルを建てて

一階を保育園するんだ。

かわいい凄腕の保母さん雇って

子供たちに園内でグループごとにバンド作らせて

・・・それで・・・

将来有望のアーチストを育てるのさぁ」

 

「保育園の園児にバンドやらせる?

小さ過ぎて ギターとかドラムまだ無理だと思うよ」

「俺は それ違うと思う

きっと電子ピアノとか鍵盤楽器だったら、なんとか弾けるよ

子供は少しでも早くから環境に馴らすことが一番さぁ

最悪 それが駄目でも

二階に上がってもらって

真由美の得意なダンス教室にして

小中学生も含め集めて

思いっきり踊らせるんだ

どうだい

なんだかリアル感ある夢て感じしない?

 

それに  きっと 儲かると思う

あははぁ〜

マジで 

そんなこと夢みてるの??」

「笑わないって

いったじゃないか」

「あっ ごめん ごめん

ほんと

おかいし

・・・

でも

 

素敵な 

夢ね」

「いやな 女」

と俺は にやけて小声で言った。

 

 

 

「あっ

 

たける

急ごうょ

もう 日が昇り始める頃よ ねっ」

「よっしゃー 行くか」

店員にお礼を 言って支払していると

 

 

地鳴りのような轟音が鼓膜を震わす。

正面ガラス壁の外側から 凝視でないほどの強烈な閃光が

迫って

壁ガラスが振動するほどのバイクのエンジン音がカウンターまで伝わってきた。

カウンター越しの店員は 眉を顰めて呟いた。

『また・・・連中が騒ぎ出した』

ライダーはフルフェスーのヘルメットを被ったまま肩まで長髪をはみ立たせて

ドアを開けて進入してきた。

ウェストラインが締まって

ライダーの顔がよく判らなくても明らかにだった。

その女は早足で俺に近づき

スタイリッシュな半そでの黒地に青のラインが両脇に一本づつ入っていてチャック付きのポケットのある

バイク用ジャケット着込んで

フルフェース越しに俺を睨みつけそして。

 

『  夢の続きを見せてあげる  』

と呟いた気がした ?

まさかと 思い

女を睨み返そうとすると

女は

クリーニングで、天井の照明光を反射するぐら磨きの掛かった

キラキラの床

ロックスターのような飾りの付いたブーツで、足跡が残るぐらい遠慮なく

足音を響かせて

そのまま通り過ぎて、弁当が置いてある食品棚まで行ってしまった。

 

でも

そんなはずわない

どうして 俺の夢の中のことが 判るはずが無いではないか?

やはり 頭打ち付けられた後遺症か??

『俺 大丈夫なの?』

たぶん 空耳さー

もしも

女が呟いた 夢とは 

寝てみる夢でなくて

現実に二人で見る将来の出来事といこなら

いったいこの女 誰れなんだ ??

改めて女の立っている場所に視線を戻すと

女の後ろ姿は

どこか見覚えがある

 

「たける」

「うん」

「ね たける どうしたの

はやく 日の出 見に行こうっ」

「・・・あぁ そうだなっ」

俺は悪夢から逃れるように、真由美の手を引っ張って

コンビニを後にした

 

俺たちは どうやら大事な事を計算違いしたらしい

この螺旋上に曲がりくねった坂道の頂まで昇りきり海岸にたどり着く長い松の林道まで行くには

予想以上の時間が掛かりそうだ。

真由美もそのことに気づいたのか

たいへんー

ね たける

 歩いていちゃ

もう 全然

間に合わないょ

駆けよう」

「駆ける?

この 鬼 急な坂道をか?」 

「そう 鬼になって 走ろう

日の出まで 後5分ぐらいしかないょ

私と競争よ」

「無理 無理..

薄暗い この坂を

競争して走るなんて

クロスカントリーの選手でも無理だって

真由美 

何を企んでいるんだー

昨日から少しおかしくないっ?」

「たける

私に勝ったら

恋人契約 延長してあげる」

「真由美 

俺たち 明け方まで二人でいるんだぜ

そんな宣言しなくても 充分俺たち

恋人だろ」

「あらっ

私たち

まだ

キスもしてないょ」

いきなりそう言い残して 真由美は猛ダッシュして駆け上り始めた。

「真由美 後悔すんなょ」

俺の体は意志より早く

本能で微かに確認できる真由美の太腿を追い始めた。

しかしさすがに昨日の喧嘩の傷みが癒えないままの体で

坂の激走は 頭の芯に響いた。

目眩がして、途中でへたり込んでしまう。

「なんだぁー

まだ 何メートルも昇ってないのに

もうばてたの??

 

駄目ね たけるちゃん

おぶってやろうか?」

小悪魔のように微笑みながら、真由美は挑発してきた。

「ちくしょうー 生意気言うな」

意味もその代償も不明なこの競争に俺は本気で参戦を決意した。

途中何度となくふらついて、膝をつき倒れそうになった

それはマイケルのスリラーに出てくるゾンビ役のように

背中を丸めて首を揺さぶるダンサー姿を彷彿とさせるものだったかもしれない?

ボロボロに痛んだ体でもなぜか

心は昨日の喧嘩よりもヒートアップしてる

姿がすっかり闇につつまれて、見えなくなってしまった真由美の声だけが

坂の上から、聞こえてくる

「たーけーる

もう タイムアウト寸前ょ」

慌てた俺は 前のめりに躓き

ジャンプに失敗した選手のように

膝を擦りながらずるずると滑り落ちて

暫く動けなくなってしまった。

「たける どうしたの」

「うるさいなぁー 

今 追い越してやるからなー」

俺は蒸気機関車のように 頭から湯気を発散させて

真由美の声の方向目指して駆け上った。

『なんだろう

経験した事の無い、この不思議な気持ち

この湧き出る情熱は?』

 

 

俺は

どれくらい時間が掛かったのかわからないが

とうとう坂の頂まで転げ込むようにしてたどり着いた。

設置された 街灯の明りに照らし出された真由美が

女神のように優雅に微笑み 言葉を選びながら

ゆっくりと優しく話しかける

 

「おめでとう たける

傷だらけの

そんな体で

 よく

頂上まで 昇ったね」

息が荒くて真由美に喋り返せない・・・

真由美は いつもの柔らかな微笑みを浮かべながら

汗まみれの俺のおでこにそっとキスをした。

二人は 暫く道端に大の字になって寝そべり

呼吸を整えようとした。

先に真由美が上半身をおこして、坂の頂から下り坂になっている反対側の方に

顔を向けて

「見て

たける

空が 明るく色づき始めてきたよ」 

「まじかょー

真由美

 

 俺が

足引っ張ちゃったなっ」

 

「  全然  」

 

坂の頂から眼下の闇の水平線に暁の光りが海面に沿った細い線を走らせて広がり

見たことも無い荘厳な光景を作っていた。

間に合わなかった事を喜ぶような 

ふっきれて、すっきりとした汗だくの真由美がそこにいる

海風なのか?

新鮮な空気が 海岸のほうから吹き込んで真由美の頬を撫で

流れ落ちる汗を免れた黒髪を舞い上がらせた。

『あぁ 俺は今 真由美と

何も快い思い出を作れなかったこの町で

精一杯 生きようとしている』

「真由美 どうする??」

「ぇ ・・・」

いつも話す時は 真正面を向いて人懐こく微笑むのに

なぜか 視線をそらして急に物憂げで曖昧な大人の仕草を漂わせていた。

「この下り坂の林道

海まで

ゆっくり 歩こうょ 」

「まいったなぁー

今度は ゆっくり歩くのか?」

真由美は頷くだけだ。

俺との距離を林道の中央線まで空けて並んで歩いる。

五六歩 足を進めて

上り始めた朝日に顔上げ

思いつめていた結論を ようやく出したように

俺の進行方向の真正面に背をむけながら立ちはだかり

俺の肩に両手を掛けて

 

「たける

聞いていい?」

「なんだよ

行き成り??」

「毎日 毎日 毎日

 私と同じ年なのに一人暮らしで

寂しくない?」

「バカ野郎っ

そんなの全然 普通じゃん

お前 まだ親の言う事を聞く

いい子でいたいのか?」

怒った?

ごめんね

たけるのお母さんって

・・そのアル中になる前は

その どんな人だったの」

 

「・・・

・・・・

アル中なる前のお袋かぁー

・・・・

あぁ 料理が好きで

いつも家の中掃除していたっけ

でも水曜だけは

みたいに身長が高いから

ママさんバレーで

家に居なくて

俺は一人

コンビニ弁当食べったっけ」

 

「やっぱり

・・・・

聞いてよかった

私 ずーと

わからなかったの

なぜ

たけるが こんなことになっても

瞳を 好きでいられるか?」

 

「何が言いたい」

「ねっ

たける

一日だけの恋人になって

私のどんなところが

気に入ったの ?」

 

「どんなところっ?

そーうだなぁ

カエルみたいに 笑うところかなぁ」

「何ょ

カエルって

私 そんなに口大きくないしっ

 

第一カエル どうやって笑うの

うるさく鳴くだでしょっ」

「真由美

ごねん

怒った顔 けっこう も可愛いょ

けど

真由美の笑顔が

一番 生かしてるよ」

「落としおいて 上げないで

もしかして・・・

私のこと笑わせようとして

言ったの

私 マジでドキドキしながら聞いたのに

 

・・・・

やっぱりねっ

本当は まだ瞳のことしかないよね

私なんか・・・」

俺は 思うより早く首を横に振ったが

真由美はいきなり俺に背を向けて会話を断ち切ろうとしたから

思わず俺は真由美の肩を両手で掴んで

力ずくで振り返らせた

「真由美っ

俺 噂の瞳とも 普通に友達付き合いできる真由美が

不思議で仕方なかったんだ。

「私が 不思議って?」

そうさぁ 

瞳が 失踪してから心が空っぽに成ってしまって

この頃コンビニのアルバイト終えて

家に帰って、しばらくぼーとしている日が続いたけど

そのうち 頭の片隅から

瞳のことじゃなくて

真由美、何してんだろって 

どんな顔して何を食べてんだろうって

胸元のボタンは 幾つはずしてリラックスしてだろうか

髪の毛に触る時は 右か左か どっちの手が早いかなぁ

だんだん頭の中真由美のことでいっぱいになちゃって

ほとんど妄想少年っ感じ

ほんとヤバくなってきたんだ

だから マジで真由美に一日だけの恋人になってほしかった。

 

生まれて初めてだよ どうしょうもない俺なんかの為に

ここまで気持ちを考えてくれた

 

真由美が居なくなったら

ただの引き篭りの堕ちこぼれに逆もどりさぁ 

真由美が そばに居るから

誰に何を言われても

胸張って生きていける気がする

今の俺には 真由美しかいないんだ 。」    

真由美は 歩みを止めて武の顔を覗き込んだ

その瞬間に後ろか 

けたたましい轟音を鳴り響かせて一台のスポーツカーが猛スピードで迫ってきた

「真由美 後ろ

危ない」

「えっ」

中央線沿い近くまでいつの間にか二人は乗り出していたので、

武は危険を感じて 咄嗟に真由美の腰の辺りに手を回して抱き上げ

道路の端に

かばいながら放り投げた

スポーツカーは二人に気がつく間もないほどのスピードで通り過ぎていった

真由美は勢い余ってサイコロの様に転がり続け

ぎりぎりの端で、手を大きく広げて

やっと止まったが

暫く肩で大きく息を切らして、

興奮していた様子だったが

「武 私のこと

思い切り投げたね」

 

「真由美

ごめん 

だって 後ろから車に引かれて

死ぬ ところだったんだよ」

判らない?」

「うん」

 真由美は小さく頷いてから

続けた 

 

「ねっ たける

たけるのこと

好きよ

とっても好き

死ぬほど好き

たけるとだったら いっしょに死ねるくらい

 

 

こんな気持ちでいるの 

今日

しか 無いかも

明日は 武のこと

もう・・・

ただの友達としてしか

思えなくなっているかも・・・」

真由美は突然首を激しく振った。

「んうん それどころか・・

もしかして もう嫌いになってるかも...

そんな予感するの。」

「だから?」

「だから さぁ」

「なんだょ

言えよ 真由美 」

「私たちの 

愛を  確かめるのは

今 この瞬間しかない気がする」

「この海で ・・・」

「・・・」

 

 

二つの魂が 重なり自然に体が引き寄せられていく

おでことおでこがくっ付いて互いの手が互いの体に絡み合って

二つの魂が共鳴し合って

一つの生き物になる。

「たける

私の胸に手を当てて」

「    ぇ」

「私の心音を 確かめて

私 

生きてるの

たけるといつしょに

生きているの  」

 

武は大きく首を振って

「違うよ 真由美だけには

俺そんなこと 求めたんじゃない」

真由美の肩をそっと抱き寄せ

武の前髪が真由美の左頬にあたり唇がやさしく触れた

真由美は 武の胸に顔を埋め 潤んだ目を瞑ったまま囁いた

「武 ずーと こうして居たい  」

武は 少しきつく抱きしめた

「あ あぁ っ

武 武

好き 

離さないで

もっと きつく抱きしめて

私のこと ただの思い出だけにしないで」

 

突如

閃光が二人を照らし出し

地鳴りのような複数のエンジン音が迫ってきて

二人を引き裂いた。

 

「何??」

意図的に集められた眩しい光りの照射先は、

俺たち二人の顔面にロックオンされた。

眩しさで真由美は手を顔にかざしてながら俺の体の背後に回った。

動きの止まった発光体の中心から何者かが抜け出て接近する。

背にした光りが強烈で 迫り来る者の正体を凝視できない。

 

「お前ら 

レッド シィー スネーク 連合会の神聖な縄張りで

朝から淫らなことしてんじゃないょー」

 

取り囲んだ発光体が楕円の列を成して

つぎつぎに消えて とうとう中心の一つだけの灯りになる

やっと様子が 伺えるようになる

それは革ジャンにフルヘルのバイクの集団のライトの灯かりだった。

見覚えの有るブーツ

血の気の引く思いで見つめた者の正体は

 

さっきコンビニで逢った女ライダー

 

よく見ると他のライダーも 全員 派手な革ジャンを見に着けた女ライダーである

「おいっー  そこの女

お前が 男を誘ったんだろ?

いけない不良少女だ!

私が この不祥事を 正してやる」

 

「この私が

  ふ ふ  不良?

  訳わかんない事と言わないでっ

 

何の権利があってそんな事言うの??

 

朝から、爆音撒き散らしておいて

あん達こそ 何様のつもりなの?

「 そうー?

   それじゃー

わかるようにしてあげるょ

純な お嬢さん」

バイク集団の頭(リーダー)とおぼしきその女は

ヘルメットを取り金髪のロンゲを首を左右に振りながら

前髪に隠れた顔さらし ゆっくりと手で掻き分けて背中に纏めた。

真由美も俺も その女の顔に言葉がだせないほど驚かされた。

『・・ そんなはずわない

眉毛まで金髪に染めて いかにも女暴走族の頭(かしら)という風体だが

顔の輪郭は 俺たちが昨日まで見てきた 洋子そっくりだ。

いや

まて

洋子というよりは・・・・まさか??

  あんた いったい誰なの??」

真由美は 口に手を当てて,恐怖を隠そうとした。

 

ありえないけどもしそうだったら・・・と悪の未来を予測できる恐怖ほど

ダメージは大きいかもしれないと この時から学んだ気がする

俺たちはこの恐怖の空間に閉じ込められて身動きができないほど固まっていた

「おいっ

       そこの女ー 覚悟しろっ」

 

群れから離れてしまった子供のカモシカを襲う メスライオンのような目つきで

ライダーは真由美に近づいた。

第6話 奪われた心 2

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この第5話 心の中の憧れのヒロインに捧げます Hiko