第8話 決闘 

(ここからは武目線で)

昨日は気絶するように一日中ベットで眠り続けたせいなのか

朝からベットに横になっていても、轟との喧嘩で受けた頭や膝のダメージで痛くて眠れない

夕方 、ようやく両足でベットから立てる状態に回復しかけたが、なんだか何も食べていないせいか

頭がふらふらして千鳥足になってしまう。

『真由美を 探して助けに行かなきゃ

なのに 体が

ちきしょうっー

もう 俺なんか どうなってもいい』

 

俺は轟に逢って真由美のけりをつける覚悟決めた

とその時

ドアをノックする音が

気持ちを乱したノック音に怒りを感じながら

ドアのロックを解除してドアを半開きにする

目にした光景に俺は驚く

愛華だ 

「また お前か

・・・・イヤホンしてんのか?」

「うんー 大丈夫ー だからっ」

「でも なぁっ

・・・悪いけど 今日はこれから大事な用事があるんで

またにしてくれっ」

断ると、愛華は閉めようとしたドアに自分の足を挟みれて

強引に一人暮らしの高校生の家に入ろうとした。

「武君 だめよ

逃げちゃ

真由美のことでね 洋子から連絡あったの 」

「何おっ

洋子から真由美のことで?

・・・しょうがねなぁ〜

嘘つき 洋子の話か

まあいい

中入れょっ」

「嘘つきって 洋子が??」

「まだそんな事わかんなかったの?

鈍い 鈍いっ

洋子は な

瞳と双子の姉妹弟で自分の命は心臓疾患で後 何年も生きられないから

何やってもいいみたいな

責任能力回避の生き方をしたい デダラメ少女さ

で゜も ほんとうはその本性は瞳が轟の誘導催眠で別人格に変身したものなのさ

真由美が轟の誘導催眠に掛けられて拉致されてからやっと俺は その事実に確信を持ったのさっ。」

「そうとうヤバイ話しね

それって 真由美も

瞳みたいに 真夜中に失踪する可能性 アリアリってこと?」

「あぁ

・・・・

お前になんかに話したくないけど

 

残念ながら 可能性じゃなくて

そのとうりになっちまったのさぁ

俺は昨日 眠りから覚めてすかさず真由美を呼び出そうとしたが

音信不通で繋がらないで

しかたないから、真由美の家の固定に掛けたら、妹の沙希がでて

真由美は夕方に帰ってきて、直ぐに自分の部屋で眠ってしまったらしい

お母さんが 夜食をもって部屋に行くと 真由美はベットにいなくて家を黙って飛び出したまま

未だに連絡が無いってことさぁ」

「ちっと

それって 大変じゃない

事件ょ

事件」

「バカ 玄関先で大きい声だすなっ」

俺は愛華を 居間に入れて椅子に座らせた。

 

「で・・・

洋子の話しって

何」

「洋子がね 今回の真由美拉致の件は

私が責任もって解決するから慌てずに

洋子からの連絡を待ってて欲しいって」

「連絡待てだって?

笑わせるなょ

やっぱり洋子は おかしいょ


お前も

そんな たわ言 わざわざ伝えに来たのか?

なぁ 頼むからもう少し俺の身にもなってくれ

じっと 連絡が来るのを待つなんて

地獄だよ

これでも 俺は男さ

大切な人を おかしく弄られて黙って入らないょ

足が動かなくなっても這いつくばって真由美を探さなきゃ

はDramBoxsの警備してたくらいだから

の連絡先 知ってんだろ」

「 奴って

轟君のこと・・・

 

知ってるよ」

「じゃ そういう事情だから教えろょ」

うん・・・いいけど...

待って

・・・・

武君 顔色悪いよ

それに

足の傷の全然よくなってないじゃない

 そんな体で轟君にあって

どうするつもり?」

「お前は そんな事考えなくていいの

はやく知ってるなら教えろよ」

愛華は躊躇いがちにスマホを取り出して

身連絡先を見せてくれた。

 

 

 

 

「ねっ 武君 

右手に何を持ってるの?」

「これか ただのバットだ」

「それ使って何するつもり??」

「勘違いするな これは

・・・杖の代わりさ」

「嘘 言わないで」

「余計な事 心配するな」

「貴方の目は 憎しみで飽和状態ょ 貴方の怒りを

そんなもので解消でたとしても、いったい何が残るの?」


「なんだよ その眼つき

また 俺を 殴るきか?」

「ほんと バカね・・・・・武

貴方と真由美の愛は そんな薄ぺらなものだったの」

「わかったような 生意気に口聞くな」

「駄目っ

絶対に そんなもの持って行かせないっよ」

愛華は スマホを放り投げて 俺の怪我している足元のほうにタックルして俺を動けなくしようとした。

「邪魔すんな

どけよ」

俺は蛇のように足元に巻きついた愛華を払いのけようと

俺の脚に抱きついている愛華の手を掴み取って

足から離して、その手を握ったまま

愛華の小さな体を 弧を描くように振り回して

壁にいきよいよくぶつけた。

鈍い衝突音がして壁にかかっている温度計が振動で床に落ちた。

 

苦痛で顔歪ませながら

愛華は壁からずり落ちて壁の下の淵に座り込んだ。

補聴器が衝撃で耳からはずれて、床に転げだす

愛華はうろたえて、補聴器をを拾って顔隠すよな恥ずかしそうな仕草をしながら

またもとの耳に戻す。

「武 のバカ

意気地なし」

「愛華 だ 大丈夫か?

力の加減を間違えたょ」

愛華は大粒の涙を頬から幾すじも流しながら

俺をじっと見つめていた。

「俺が 悪かった」 

愛華は無言で首をふって また俺を見つめ直した

「私 悔しいよ

・・・・ 

どんな境遇に置かれても、自由に夢見ることなんて

星の数ほど 出来るはずじゃなかったの」

「誰が そんなこと言ったんだ」

「武ょ」

「何時そんなこと 俺が言ったんだょ」

「覚えてないの?

 去年の学園クリスマスパーティのキラキラした目おしてステージ立って言った

冒頭の貴方の挨拶でよ」

「へぇー

随分 昔のことよく覚えてるんだな

そん時 愛華は 何処にいたっけ?」

「ステージの真ん前ょ」

「なっ 愛華 お前

俺のこと どう想ってんだ・・

つまり

その友達以上の感情が・・・」

「はきり 言うけど

ただの友達よ

それに・・・・もう一つ言っておくけど

轟君は 

轟君はね

・・・貴方が思っているほど悪い人じゃないよ

私が 弱難聴になって どうしょうもなく凹んだ時に

いろいろと支えてくれたんだから

たぶん・・今回のこの事件は哲に唆されてやったことだと思うの」

「驚いた あの轟のことを

そんなふうに思っていたのか??

轟にも人間らしい過去の弱みがあるのかっ?」

「昔の轟君はね

とってもナイーブな性格で 私とだけしか口きかなかったんだから」

「とても信じられない話しだ・・・・轟になにがあったか知らないが

ただの友達のためにこんな夜に一人暮らしの独身男性の家に押しかけて

おまけに轟のことをかばうなんて

お前は ほんとめ変った女だな」

 

「お前の考え方のほうが

おかしいぜっ

悩みを抱えて生きているのはお前一人じゃなんだぜ」

 

聞き覚えの有る声に振向くと

勇輝が俺たち二人の前に立っていた。

「武 事態はお前一人で解決でき無い事件になっちまったんだ」

(武)

「愛華 勇輝も連れてきていたのか」

(愛華)

「私一人じゃ 心細いし こんな時に頼りになるのは

やっぱ男友達でしょ?」

(武)

「あぁっ ・・・・・・・          確かにそうだなっ」

(勇輝)

「武 お前は切れると、俺よりも酷くて

何するかわからなくなるからな・・・

愛華から事情を聞いて

お前が少しでもゆとり作って冷静さを取り戻すように

今回の件は 俺も人肌脱いでやるぜっ」

 

「武君 私のスマホ使って 今 連絡付けて

轟君も同じスマホ持ってるから直通でテレビ電話できるよ」

「いつもそれで連絡してるのか?

そっかっ  わかった

いまから轟に繋げるから

お前ら 轟に知れないようにカメラの視界から外れて

息を殺して見守っていてくれ」


(轟と武のスマホの会話)

(轟)

「武 よく連絡してくれたな

君の勇気に いいねのサインを送るよ」

(武)

「ふざけんなよ

筋肉怪物が 喋るのか??」

(轟)

「 はあっはあはあー」

轟は 高笑いして言葉の間を置いた

「俺からすれば お前ここそ

そうとうな怪物君だぜっ」

(武)

「うるせっ

怪物 真由美を 出せ

お前が また拉致したんだろ」

(轟)

「言葉に気おつけろ 武

真由美は 自分の意志で

俺のところに居るんだ」

(武)

「ふざけんなよ

そんな言い訳が俺にとおると思うのか?

真由美も 瞳も 絶対に

おかしくなったのは

みんなお前の催眠誘導のせいさ 」

 

(轟)

「鋭い読みだな

だがなぁー 武

お前に 一つだけ忠告しておく

世間は 誰もお前の夢物語のような話しを

信用しないぜっ

俺は 世間的にはバイトしながら高校生活している

真面目な青年なんだ

俺が 哲と同じハッカーで

哲の侵入元を追尾捜査できない無敵のRoseWaterを使って

個人情報を勝手に売買しているなんて

瞳の親父さん以外は知らないからなっ」

 

(武)

『やっばりなー

瞳の親父さんが黒幕で今回の事件にからんでいたのか?

洋子の身の上話しで、瞳のことを親父さんは憎んでいるていうのは半分はホントだったみたいだ。』

(武)

「俺に そんなことを暴露してしまうのは、何か俺に要求があるのか」

 

(轟)

「・・・俺としては

いくらお前が信用されてなくても

表立って俺のこと喋られると、困るからな

明日

俺と喧嘩の続きで、次第浜来て

正々堂々とスポーツの柔道で勝負しろ

もし

勝ったら真由美を催眠から解放してもとに戻してやる

だが

負けたら・・俺の催眠誘導でこの事件の記憶を消させてもらう

どうだ 来るか?」

(武)

「格闘家の お前に

怪我してヨタヨタになっている俺が勝てるわけなぜ」

(轟)

「真由美を瞳と同じ運命に曝していいんだな?」

(武)

「・・・ 何時に その次第浜に行けばいいんだ」

(轟)

かわいそうに やっぱり 

お前はヒーローになりたがりの命知らずのヤサオトコだっ

・・・・

奇跡が起きて、お前が勝った時のために

約束の箱を忘れずに持って

日が落ちたら浜茶屋 南十字星にお前一人で来い」


(武の家での会話に戻る)

(愛華)

「武君 気おつけて・・・

さっきは必死で止めたけど

そこまで了解して決意したら

もう止めないわ

・・・洋子からよ

 

もしも窮地陥って命があぶなくなったらこの箱を開けって」

 

それは約束の箱と同じくらいの箱で黒い包装紙につつまれていた

 

(勇輝)

「武 

お前 自転車のれるか?」

「乗れる?」

「なら・・・明日の次第浜には 俺のバイクを貸せてやるから乗っていけ

まだ時間は 少しあるからベットのマットを床に敷いて

これから受身の特訓をするからな」

 

「勇輝 ありがたいけど

今からじゃ 無駄のようなきがするけど...」

 

「バカ野郎っ

直前が 一番体に染みるんだ

つべこべ言わずに、ジャージに着替えろ」

第9話 轟の罠に続く

戻る

(2013年9月22日 日曜日)

捨て身で、武の無謀な行動を阻止使用とする愛華

そこに友達の勇輝が現れます

 

 ここまで読んでくれてありがとう・★

それでは・・・

読んでくれた貴方に、ときめきの小さな灯りが、悪戯な風に惑わされて、消えないように願っています・・・続く

Hiko・★