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2025年7月7日(月) グラスの向こう

七夕の頃になると思い出す。その後におとずれた中2の夏休みの想いを。

海沿いの静かな町で夏休みをひとりで過ごした。孤独と不安と悔しさといくばくかの解放感とに包まれながら、部屋に置いてあった文庫本をひと夏で読みつくした。

夕方、浜辺のウッドデッキに座っていると「麦茶飲む?」と笑顔で声を掛けられた。笑顔は人の心を潤す。「ありがとう」と受け取ったグラスは黄金色に揺れながら氷をカラカラと鳴らした。

汗をかいた麦茶のグラスを空にかざしてみた。夕暮れの薄赤がグラスに差し込んだ。手を伸ばすと、グラス越しに遠くの海に浮かぶ小さな船が浮かんでいた。









2025年7月7日(月) 受験説明会開催

本日「7月受験説明会」を開催しました。対象は清瀬ゼミ中3生のみ。内容は「夏休みの効率的学習法」と「受験最新情報」等で、厳選した6点の資料とともにお話ししました。中3生の真剣な表情から、この夏にかける意気込みや願いをを感じました。
七夕なだけに。

今後も、必要な受験情報や学習法を、こまめに詳しくお伝えしていきます。








2025年7月7日(月) 期末テスト結果  

ゼミ生の1学期の期末テスト結果が、ほぼ出揃いました。5科目合計500点満点では、480点台半ばの人もいました。9科目合計900点満点では、あと少しで880点超えの人もいましたね。

テスト範囲が直前に変更されたり、中間テストが無かったので期末テスト範囲が長~いと焦っている人も・・・

その都度その時の全力を尽くせたならば、点数よりも貴重なものを得ることが出来たかもしれませんね。









2025年7月1日(火) いよいよ夏期講習

今年も夏期講習会の季節がやってきました。清瀬ゼミでは、すでに夏期講習モードに突入しています。

中3生は、先週説明し配布した
「7月清瀬ゼミスペシャルめにゅ~~」
をこなしてゆき、提出日までに完遂しましょう。
内容を吟味しオリジナル作成したものなので、確信をもって取り組むこと。

中2生は、本日配布した「中2 ゼミオリジナルワーク」を3週間で仕上げましょう。この夏で、中学校生活も折り返し地点です。テンポよく、楽しみながら、綿密に。

中1生は、本日配布した「中1 ゼミオリジナルワーク」を3週間半で仕上げましょう。中学生として初めての夏休み。集中して、落ち着いて、手際よく、丁寧に。










2025年7月1日(火) テレビCM  

大学生時代のアルバイト体験談コーナー??
今回は「テレビのCMに出演」した時のアルバイト体験談です。

某メーカーのCM出演のために撮影所へ向かった。早朝6時のことである。広告代理店の人や共演者との挨拶の後は、何故か全員でラジオ体操、そして早速撮影開始。

CM全体の完成像は撮影監督の頭の中のみにあるようで、出演者は細かい指示に従って動く。そして何が大変かと問われたならば、待ち時間が長いことだろう。数秒の1シーンを撮るのに数カットを費やし、イメージする画像が撮れるまで、とにかく待つ。

でも待たされるとは少しも思いませんでしたよ。プロの仕事ですからね。撮影終了は夜8時!でも楽しかった。

そうです、物事は楽しみながら行動すれば、何だって自分のためになるものなのです。








2025年7月1日(火) この物語はフィクションです


運動会
僕のクラスは、来月の運動会へ向けて、クラス対抗リレーの選手を決めるための話し合いをしました。リレーの選手は各クラス4名ずつです。午後の部の最終競技ということもあって、毎年の運動会でも1番盛り上がります。

前々から、運動会の花形であるリレーの選手を夢見ていた僕は、張り切って立候補しました。しかし、残念ながら選手にはなれませんでした。なぜなら、クラス1の俊足、陸上部で短距離走のエースである俊太郎君が、みんなの推薦を受けて選ばれたからです。

僕は、残念な気持ちを抑えきれませんでした。しかしクラス優勝が目標であるので、ここはひとつ、選ばれた俊太郎を全力で応援しようと決めました。

選ばれた4名は、バトンの受け渡し練習にも余念がありません。この調子でいけば、クラス対抗リレーは僕たちのクラスが断トツの1位となること、間違いなしでしょう。




走れ!!
運動会当日がやってきました。クラス対抗応援合戦は、かつてないほどの熱気に包まれました。競技の点数も接戦が続き、勝負の行方は午後の部の最終競技「クラス対抗リレー」にかかっている状況になってきました。

いよいよ「クラス対抗リレー」の時がきました。A組のアンカーを務める俊太郎が先頭でテープをきれば、クラス優勝が決定です。
「位置について よ~い!!」
スタートの号令とともに、第1走者達は、一斉に飛び出しました。続く第2走者、第3走者と大接戦です。そしてバトンを受けたアンカーの俊太郎は、第1コーナーから直線コースへ出たところで、一気にトップへ躍り出ました。

「よし、勝てる!!」
応援しているクラスの誰もがそう思った時に、予想外の出来事が起こりました。第2コーナーを曲がったところで、俊太郎が派手に転倒してしまったのです。慌てて起き上がろうと焦る彼の横を、後続のランナー達が次々と追い抜かしてゆきゴールしました。

逆転優勝したB組のアンカーの周りには、クラスメイト達が集まって大盛り上がり。一方、ようやく起き上がった俊太郎は、ただ茫然と立ち尽くすのみです。

よろよろと立ち上がった俊太郎は、意気消沈した表情でゆっくりと歩き始めました。そしてゴールラインへ向かうことなく、コース途中から退場しようとしたのです。リレー競技は終了し、もう誰も俊太郎のことを見ている人はいません。
その時、応援席にいた僕は小さな声でつぶやきました。

「走れよ・・俊太郎」

なりたかったリレーのアンカーを俊太郎に譲ったのです。
転倒してしまった俊太郎は本人なりに、期待に応えられなかった申し訳なさや、照れくさい気持ちもあるのだろう。けれども・・ここで途中退場していいのか?
僕はもう一度、今度は大きな声で叫びました。

『俊太郎ぉー!! 走れっ!  走れぇー!!』

その声に、はっと顔を上げた俊太郎は、誰もいないゴールラインへ向かって猛然と走り出しました。競技は終わっているので、孤独な疾走です。けれども俊太郎は全速力で走り抜けました。

おしまい




全速力で走ることができる機会って、ほんの一瞬です。

「どうしてそこで立ち止まってしまうのだろう」と、周りの誰もが思う状況でも、渦中の本人は意気消沈し、立ちつくしてしまうということは多々あるものです。
そんな時、まわりで声をかけてくれる人がいたならば幸運です。それが自分にとって正しいかどうかは、本人が判断すればよいのですから。まずは、他人の意見も参考に自省して前を向くことができれば、また走り出せます。

「なぜそこで立ち止まるんだ? 走れっ!!」

と思うことは、ゼミでもよくあります。でもそんな時にゼミでは、こちらの考えを無理に押し付けることは、あまりありません。むしろ、全体へのアドバイスとして、さらっとお話しします。
そこで「はっと顔を上げて、自ら走り出してくれれば」といつも思っています。