2023年4月1日(土) 新年度授業1か月目
【新小6クラス】
新年度の新小6クラスの募集は終了しました。多くのお問合せ有難うございました。新小6生は「来年の2024年1月に新中1クラスとして募集再開」予定です。約9か月後になりますが、受付順予約とさせていただきます。
2024年1月に募集・受付予約を開始するのは以下の2コースとなります。
①中学英語準備講座(2024年2月実施)
②新中1クラス(2024年3月開始)
【新中1クラス】
清瀬ゼミの中1授業法にも、少し慣れてきたというところですね。時期や目的によってゼミの授業方式はどんどん変化していきます。その都度、素早く対応していきましょう。
【新中2クラス】
3月初めに「2者面談」を実施しました。中学校生活1年目を終え、ゼミから皆さんへひとりひとりお伝えすることがありました。また皆さんからゼミへの質問やリクエストもありました。双方向で力を合わせて、中2授業も突き進んでいきましょう。
【新中3クラス】
学習内容以前に学習の心構えができているか否か、加えてゼミの中3授業や学習に対する方針を理解できたか否か、それらに重点をおいて3月授業を進めました。春期講習での理科の予習では、コンパクトにポイント演習する方法を学びましたね。
【新高1】
高校入学前の、のんびりした春休みを利用して遊びにきてくれた人、レポートを提出しに来てくれた人、そして1番多かったのがお話ししに来てくれた人など諸々でした。いよいよ高校生活だ!!
2023年4月1日(土) ~不思議の国のアリス~
通りを挟んだ向かいの家に、小学校3年生の男の子が住んでいる。名前は知らない。毎日2階のベランダに座って遠くを見てる。その日私は思い切って声をかけてみた。
「ねえ、そこから何が見えるの?ねえ!返事くらいしようよ!」
男の子は家の前の道路まで降りてきた。
「ねえ、毎日ベランダから何をみてるの?」
「向こうの森。夏に行った時、生き物がいっぱいいた」
「へえ、そうなんだ」
「森の上には雲がね、ふわ~って泳いでるの。幼稚園の時にね、バス停の前にあった駄菓子屋のおばあちゃんが教えてくれたの。僕と似た子がどこかの町に住んでるって。雲に乗って遊びに行くの」
「へえ~そうなんだ」
今度は逆に男の子の方から質問してきた。
「どうして毎日家の前で走ってるの?不思議の国のアリスみたい」
「あのね、私中学校でバドミントン部なの。部活だよブカツ、わかる?」
男の子は首を縦に振った。
「大会に出るのね、それで学校の代表を決めることになったわけ。部員は全部で16人いるから、トーナメントして1位の子がシングルの代表、2位と3位の子がダブルスの代表。でも私・・16位だったんだよ。16人中16位だよ。みんな一緒に入学したのに、まさかの最下位。この気持ちわかる?だから家の前で毎日走ってるの。自主トレ」
「じしゅとれ?」
「そう自主トレ。1回ダメだったからって、あきらめちゃもったいないでしょ!あのさ、キミどうして毎日ベランダから遠くを見てるのか理由きいてもいい?」
男の子は黙って首を横に振った。
「そうか、わかった。わたしね、今16人中16位なのが、けっこう楽しみなんだ」
びっくりした表情で男の子は尋ねかえしてきた。
「どうして?」
「さあ、どうしてだろうね。自分でも分からないよ。でもね、私は毎日森を眺めて雲に乗っているより、ずっとずっと生きてると思うよ。下を向いたら・・床に落ちる涙が見えるでしょう?でも上を向いたら涙は頬っぺたを流れるだけで、見えないんだよ」
「次も最下位だったらどうするの?」
「その考え、やめとこうよ。考える前に走るの!全力で走りに走って、後で考えるの!わたしは不思議の国のアリスだからね!」
2023年4月1日(土) 瑠璃色の奇跡
まだ川底の魚も「まどろみ」の中で漂っているような早朝、その大河は威厳を持った低音を響かせながら流れている。人影無き川辺に立つと、眠りから覚めようとする水の声が、足元から伝わってくる。川沿いに自転車で土手を上流へ登っていく。やがてその日の始まりを告げる朝日が顔を出す。川面も空も、曙色に染まっていく。大河は幻想的な靄の下で流れ続けている。
あたりが目覚め始める刻となる。大河はキラキラと眩しいくらいの宝石に変身する。心が同時に目覚め、鮮やかな空とともに上流へ登っていく。自然は環境に合わせてその姿を順応させていく。
変わっていくことを拒みたがる人間とは大違いだ。
源流近くにまで遡上していくと、川幅は細くなり、山々の間を登っていくことになる。人が立ち入ることを拒むがごとく、生い茂った山道を登っていくと、湧水が溢れている。紫みを帯びた鮮やかな青色の源泉は、幻のような輝きを放っている。
瑠璃色の奇跡だ。
しかし当時小学校5年生だった僕は、実際にその光景を観たわけではなかった。友人達の話しをもとに、頭の中だけでその光景を描いていた。描かれた自然は『想像力の産物』だ。有名な科学者が言っていた。「想像力は知識よりも大切だ。知識には限界がある。想像力は世界を包み込む」と。
伝え聞くその瑠璃色に出会いたくて、僕は2年ぶりに自転車に乗ってみることになった。徒歩で踏破するにはあまりの距離だったからだ。
その自転車は、小学校5年生から高校3年生になるまで僕の手元にあった。途中から実際には乗らなくはなったものの、長い長い付き合いとなった。僕は、もともと物持ちがよい。けれどもその自転車への思い入れは、子供心に特別なものがあった。なぜなら『想像力の世界』から『現実の奇跡』へいざなってくれる大切な相棒だったのだから。
将来、様々な科学や技術が進んでも、自分の心の中で育てた想像力の世界を大切にしたい。自分の目で物を見、自分の心で感じる大人になりたい。相棒を見るたびに、そう感じたものだった。あの日の早朝、僕は自転車とともに大河の岸辺に立った。そして力強くペダルをこぎ始めたのだ。
2023年4月1日(土) 反転
地球は大きな磁石のような特徴を持っています。北極と南極が、それぞれS極とN極の役割を果たしています。これによって生じる「地磁気」は「磁気圏」を作り、有害な宇宙線や太陽光などを防いだり、大気を地表近くに留めたりもするのです。
この地磁気発生の元である地球内部の外核の状態の変化によって、地球のN極とS極は反転することがあるらしいのです。少なくとも過去360万年で11回反転したとされています。当然、自然環境には計り知れない変化があったことが予想されます。この現象をもとにしたSF映画を観たこともありますが、結構インパクトが大きいものでした。
さて、地球全体でさえ反転することがあるのです。ましてや、人ひとりの環境や立場に、予想外の急展開や反転が起こっても不思議ではありません。それが「好転」なのか、はたまた「逆転」なのか、それは自分自身の「とらえ方」にも関わってくるかもしれません。必要なことは、その状況を把握し、今まで学んできた知識や経験を最大限に活用する柔軟性かもしれませんよね。それが成長するということです。
2023年4月1日(土) 価値
普段あまりにも身近にあるものは、その存在や価値に気づきにくいものです。毎日の生活の中でも、ゼミで勉強をしているときでも、同じ物や事の繰り返しはつきものです。でも、人間は慣れてしまうものなんですね。大切で、価値ある存在の意味を忘れがちになるのですね。
魚の目に水見えず、人の目に空見えずとは、言い得て妙。
さて、何についてのお話しかと言えば、これは人それぞれ異なるものですので・・。あえて言及するならば、他者の考え方や方法に口出しせずに、己の成長に注視せよと。その意味を考える発想を持っている人ならば、いつか本当に大切なものは何だったかに、気づく時が来るかもしれません。
え?分かりにくい話ですって?
すべてをわかろう、知ろうだなんて・・・