|
vol 168:最後に向けての始まり
『緊急ニュースです!
各国で自然災害が発生し大惨事となっているもよう!。』
「弥勒・・・。」
「あぁ。シロ・・・。」
「カン!ニュース見て!。」
『こちらは大きな地震で・・・次々と建物が崩れていってます!。』
『火山です!こちらでは火山が噴火!。』
『えー、水が!みんな屋根に登っている状態です!。』
各国で地震・噴火・水没と一気にニュースに放映された。
「・・・大樹・・・、始まった。」
『日本の影響も観測されました。
今までにない、日本列島を全て覆う程の、
大きな台風と思われる雲が接近しているもようです。』
俺と大樹は仕事で東京に来てる。
シロと弥勒は自宅のある奈良に。
このニュースが始まって暫くしてから、
携帯が鳴った。
「弥勒。」
『カン、始まった。』
「うん・・・。」
『お前はどう動く?。』
動く。
どう?。
自然災害。
『俺とシロは何をすればいい?。』
「シロは、龍神に会って台風の件を。
俺は阿弥陀、大日達に会う。
大樹には、不動明王に会って噴火の件を。」
『わかった。俺は?。』
「弥勒、お前は・・・今亡くなった多くの犠牲者の魂の救済や。」
『・・・。』
「弥勒?お前の仕事。
けど、お前がこの世に降りた理由の最後の日と違う。
最後の日だけは俺ら反発する言うたやん。
な?。」
『あぁ・・・わかった。』
「最小限で食い止めようや。」
電話を切るとスタッフや関係者に緊急で仕事を終わらすように告げ、
俺と大樹はホテルに戻る。
「カン、一人で大丈夫?。」
心配する大樹とベッドに寝転んで、
「一人やないよ。大丈夫や。
大樹、頼むで?。」
「うん。」
俺は目を閉じた。
肉体から魂が抜け、あの世に戻る。
シロ
大樹
弥勒
そして俺
それぞれに今の役目を背負って、
生きる者の為に、
いざ、あの世へ。
168 
|