vol 151:狐の結界






「それで・・・どうするの?弥勒。」

カンの思いつきな行動には、俺はどうしていいのかわからなくなる。
行動力ありすぎ。

「お前は行く気満々なんだろ?。」

苦笑しながら俺を見る弥勒に、
大きく何度も頷いた。

仕方ないと溜息を吐きながら自分の部屋に戻って行く弥勒。
俺もベッドに再び横になり、
肉体から抜け出る。

すぐに弥勒も表れた。

「さて、どうやって行くかだ。」

「カンを呼んでも無駄だよね。」

「だな。・・・彼女の家から行くか。
きっとカンの行き先に通じてるはず。」

弥勒に掴まって狐に憑かれた彼女の家に行く。

「うわ~。」

青白い強い光に包まれる家。

「これって、すんなり入れるの?。」

「いや・・・難しそうだ。
結界が張られてる。
送って来た時は、こんなに強くなかったのに。」








(おや、また人間・・・いや、
今度は蛇?。)

「はぁ?何を言うとんねん。」

(我らの元へ蛇と人が来ようとしている。)

「蛇と・・・人?。」

(お前の仲間か。)

「大樹と弥勒か!。」







弥勒が光に手を近付ける。
バチッと音がなり、

「こりゃ参ったな。」

「どうなるの?。」

「エネルギーを吸い取られる。」

触れるとエネルギーを吸い取られる。
肉体ではない霊体はエネルギーの塊。

「結界を破る方法はない?。」

「やってみる。」







(クフフ。あやつら無駄なことを。)

「何が起こってるんや!なんかしたんちゃうやろな!。」

(狐火の結界を張ったのだ。
触れるとエネルギーを吸い取られてしまう。)

「白狐!お前なんとか出来んのか?!。」







「ハァハァハァ・・・くそ、法力でもだめか。」

弥勒の気がどんどん減っていくのがわかる。

「弥勒、。」

「諦めるな大樹。方法は必ずある。」

俺は気をカンに集中させるも、
結界のせいかカンを掴めない。

「しゃーねー。」

弥勒が両手を合わせ目を閉じた。

「み、ろく?。」

誰か呼んでるのか?。

暫くして俺達の前に現れたのは、

「あ、貴方は!。」

「良く来てくれた。役小角。」










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