vol 142:僕の世界





僕はイエス。

イエス・ブロッド。

地獄に居る本当のイエス・ブロッドだ。

いつも他人の事ばかりの両親が嫌いだった。

嫌いで・・・

嫌いで・・・

毎日聖書を読み聞かせられる。

何が言いたいの?。

神様が何?。

幼い頃からの僕の祈りなんか聞きもしない。

そして僕の願いを叶えてくれたのはサタンだった。

そして、世の中の事も。






(やぁ、イエス。こんばんわ。)

金色の長い髪と、白い肌。

僕は初めて会った時、天使だと思った。

「天使?。」

彼は可笑しそうに笑う。

(あははは、まさか。・・・僕はサタンだよ。)

「サタン?悪魔が・・・僕になんの用・・・。」

脅えながらも、何もかもどうでも良くなってた僕は、

禁じられたサタンと会話をする。

(イエス、君の気持ちわかるよ。
僕も酷い扱いを受けたんだ。)

「君が?神様を裏切った君が?。」

(そう。裏切ったのはとても憎くなったから。
神様は僕を作ったんだ。
だから僕の父親なのに・・・。
僕のことなんか全然。
君たち人間のことばかり。)

人間のことばかり?。

「う、嘘だ!。」

嘘だ

嘘だ

嘘だ

(本当さぁ。でも・・・自分のお気に入りの人間しか、
興味ないからねぇ~。)

お気に入り・・・。

(そう。お気に入りの為なら導きもする。
わかるよ・・・わかるよイエス。
君のいつも叫ぶ祈りを無視するんだよね?。
イエスにとってかけがえのない祈りなのに。)

悔しい

神様が嫌いだ。

みんな消えればいいんだ。

パパもママもみんな。

(僕なら・・・消してあげるよ。
願いを君の魂と引き換えに叶えてあげる。
そして君に素晴らしい世界をあげるよ。)








そして、手に入れた世界。

僕の世界。

闇の世界。











                142       次のページ








141話に戻る
戻る

花手毬