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vol 132:3年後
幾度も雨が降り、おかしな気温と共に、
月日が流れていく。
人間の月日とはなんて早く儚いものだろう。
12歳だったイエスは、
16歳を迎えた。
『イエス様、お誕生日おめでとうございます。』
『イエス様。』
『イエス様。』
中学を卒業し、高校生の年齢だが、
僕はジムに告げる。
『父さん、僕は進学はしない。』
『何を言う!高校を出て神学を、。』
『そんな事をやってる場合ですか!
世の中はどんどん荒んでいます。
神の言葉を多くの子供達に教えないと!。』
『しかしっ、。』
『時間がないんですっ!。』
正義感を見せる自分の息子に、
父親は酔いしれる。
我が子はイエスの生まれ変わりだと信じ、
神に自分が認められたと錯覚し、
酔いしれる。
日曜に行われる教会でのミサで、
神父であるジムは息子を祭壇の前に立たせた。
『さぁ、イエスよ。我が兄弟姉妹に神の言葉を。』
『イエス様・・・。』
『あぁ・・・イエス様。』
人々は僕を崇め讃える。
僕が、
サタンだとは知らずに。
『今、世界中の悲鳴が聞こえますか?
毎日、毎秒、たくさんの神の子が命を失っています。
自然災害、テロ、犯罪。
なんの罪もない子供たちが日々脅えています。
しかし、神の言葉を思い出してください。
恐れるな。わたしはあなたとともにいる。
たじろぐな。わたしがあなたの神だから。
すべての人は草、 その栄光は、すべて野の花のようだ。
主のいぶきがその上に吹くと、 草は枯れ、花はしぼむ。
まことに、民は草だ。 草は枯れ、花はしぼむ。
だが、私たちの神のことばは永遠に立つ。
愛は寛容であり、愛は親切です。
また人をねたみません。 愛は自慢せず、高慢になりません。
礼儀に反することをせず、自分の利益を求めず、
怒らず、人のした悪を思わず、不正を喜ばずに真理を喜びます。
すべてをがまんし、すべてを信じ、
すべてを期待し、すべてを耐え忍びます。
そして、何事でも、 自分にしてもらいたいことは、
ほかの人にもそのようにしなさい。
これが律法であり預言者です。
すべて、疲れた人、
重荷を負っている人は、わたしのところに来なさい。
わたしがあなたがたを休ませてあげます。
罪から来る報酬は死です。
しかし、神の下さる賜物は、
私たちの主キリスト・イエスにある永遠のいのちです。
もし、私たちが自分の罪を言い表わすなら、
神は真実で正しい方ですから、その罪を赦し、
すべての悪から私たちをきよめてくださいます。
子どもたちよ。
私たちは、ことばや口先だけで愛することをせず、
行ないと真実をもって愛そうではありませんか。』
フフフ・・・神の言葉を巧みに混ぜて、
愚かな、
ただ、自分達の欲の為に生きたいが為に神にすがる人間は、
僕の言葉に涙を流して深く頭を下げる。
さぁ・・・やっと僕の夢を叶える時。
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