コリンズのメンテナンス

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コリンズとの出会い

 私がコリンズに興味を持つきっかけとなったのは、ハムジャーナル83号のコリンズ特集でした。

  そこには、JH1TKX海老沢OMが執筆されたSラインの詳しい解説が載っており、それを繰り返し読むうちに、コリンズの魅力はまって行きました。ある日、私の知人が所有しているSラインが、秋葉原の某ハムショップに飾られている事を思いだし、知人にSラインを売って貰えないか頼んだ結果、思いがけず希望どおりの格安の値段で売ってもらうことが出来ました。それが今でも現役で活動しているSラインです。

  Sラインを入手した当時は、コリンズのメンテナンスに関しては全く知識がなく、どうしてこの古い機械を動かしてやろうかと思案を続け、そして無謀にも、まず電源を入れ、問題が発生した所からメンテナンスを始める事としました。そして、電源投入! 75S3Bは事もなく音が出ましたが、他のリグで59+で聞こえる局もSメータが全く振れません。そして、32S3に至っては電源を入れた途端に、516F2から白煙がたち、ヒューズが飛んでしまいました・・・。これが、私のコリンズのメンテナンスの始まりでした。 


レストア

 私がコリンズを入手して最初に実施している手入れ(レストア)を紹介します。


予防保守

 予防保守は、問題が無いが予防的に実施するメンテナンスで、実施すべきか否かで意見が分かれると思います。そこで、私の経験から予防保守を「お奨めしない予防保守」と、「お奨めの予防保守」に分け解説を行ってみようと思います。


メンテナンスのノウハウ

 私がメンテナンスから得たノウハウを紹介します。

 その1

  • 揃えておきたい測定機
  • 揃えておきたい工具
  • 揃えておきたい薬剤

 その2

  • 水洗い
  • 51S1ダイヤル機構の組み立て手順
  • PTOの分解掃除
  • 情報源

 


メンテナンスのヒント集

 私が愛読しているCollins Collectors Association(CCA)のメーリングリストから得たメンテナンスのヒントを、ブログ形式で順次紹介して行きます。本場米国の英知が満載です。


コリンズ50年史

 コリンズ50年史(The First Years of Collins)を読み、今まで知らなかった種々の史実に興味を引かれ、改めてコリンズ社の技術力の偉大さに感服した。ここでは、その一端を紹介します。


メンテナンス手帳

 私が今までに実践したメンテナンスを機械別に紹介します。 


特集

KWM-380のDC化 New !

 DC給電にすると電波のピュリティーが顕著に改善した。

NRD-515のTCXO化

 コリンズネタではないが、正月の暇に任せトライしたので掲載した。余り効果は無かったが。。。

75S-3のフィルターカバーの作成

 今となっては入手が困難な75S-3のフィルターカバーの製作をして、ハム対策を実施してみた。

30L-1の200W化

 30L-1で100W入力、200W出力とする改造を試行してみた。

Collinsのシリアル番号

 Collinsの機器のシリアル番号と製造年月日の関係をK0DAS、RODの調査結果を中心に紹介する。

451S-1

 世界に4台しかない希少なこの受信機を保守する機会を得たので、写真と共に概説をする。内部写真は世界初と思われる。

HF-2050のバックライト

 HF-2050の欠点であるバックライトが無い点を電飾用のリボン型LEDライトを使用した簡単な改造で補完する。

312B-4のPeak Power表示

 SSBのパワー表示の為に312B-4にPeakPower表示回路を組み込んだ。簡単な回路なので安価に出来、良い結果が得られたので紹介する。

KWM-380 SB、SIL一覧

 KWM(HF)-380に発表されている性能改善情報Service Bulletin(SB)、Service Information letter(SIL)を和訳して掲載する。

DDS VFOの適用

 ボートアンカーでノスタルジアに浸る時に気になるのが周波数偏差。特にローバンドでオンエアする場合は気を使う。これを解消するために、野暮とは知りながらDDSの適用に踏み切った。

KWM-380アクセサリFANの活用

 KWM-380のアクセサリーFANはうるさく使用に耐えない。そこで静かなDCブック型FANを組み込むことにした。携帯電話充電器を2台直列に接続した電源を使用した。

Sライン、KWM-2水晶周波数一覧

 オプションのバンド水晶CP1を使用するとすると、WARCバンドを始め、種々の周波数をカバーする事ができる(スプリアスレスポンスが悪化する5.0〜6.6MHzを除く)。水晶の発振周波数、運用周波数、バンド切替スイッチのポジション(A〜E)、パーツナンバー、CP1に含まれるか・標準装備か。以上の情報を一覧にしたリストを掲載します。

DL-1の使い勝手の改善

 DL-1は常時はスルーになる構造となっていて、ダミーロードを使う為には、外部電源としてAC6.3Vが必要となる。この不便を改善するために改造を実施したので紹介します。

75S-3の受信音の改善

 75S-3は強力な信号で受信音が歪みやすく、AGCの動作やダイナミックレンジに課題がある。軽微な改造ながら大きな効果が得られる改善方法を紹介します。

送信機系統図

 コリンズの機械でオンエアをする方を応援するために、保証認定に必要な送信機系統図をアップしますので、ご活用ください。

30L-1をICOMで使う (リレー回路のインターフェース)

 30L-1はリレー回路の制御電圧が高く、近年のICOMに代表されるトランシーバと直接接続するとリレーの接点を焼損する恐れがあります。ドライブ電源を必要とせず、シンプルで使いやすいリレー回路のインターフェースを紹介します。

コリンズの冷却FAN

 古い真空管の機械では、熱によるストレスを減らす為に、冷却FANを取り付けるのが一般的に行われています。冷却FANは、音が静かな事やスマートに取り付けられる事がポイントとなります。具体的な装備方法を解説します。

PM2の活用

 近年、516F-2は価格が高騰しています。そこで、目に付くのがKWM-2の専用電源PM-2です。PM-2は32S-Xでも使え、廉価で入手し易いですが、使いにくい点があり敬遠されがちです。PM-2をアルミケースに移植し、良い結果を得たので紹介します。