KWM-380のDC化

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 KWM-380(HF-380も同様)はACからでもDCからでも給電できるが、DC給電にすると電波のピュリティー(純度)が改善すると故齋藤OM(JA7SSB)がハムジャーナルに書かれていた。
 この記事によると、AC給電の場合はハム成分によりピュリティーが悪くなるとの事であった。(詳細はハムジャーナル94号参照)
 これを検証したところ、DC給電でピュリティーが顕著に改善したので紹介する。

1.電源ケーブルの接続変更

 AC給電からDC給電に変更する場合は下の写真の通りに電源ケーブルを接続する。電源コネクターの端子番号は、端子の横に印字してある。
 DCで使用するケーブルは、オプションのDCケーブル(Collins AC−2821 DC Power Cable)ではAWG10(5.5sq相当)を使用しているが、私は2m程度の3.5sqとした。
 なお、DCを使用する場合は、電源コネクターにジャンパーケーブルを配線する必要があるので注意する。接続は下記の通り。
  • AC接続
     7番:AC
    11番:AC
     9番:グランド
  • DC接続
    11番:プラス
     9番:マイナス
     8番−10番:ジャンパー接続
                          
この穴の方向のままコネクターを起こすと→             ACケーブル接続                     DCケーブル接続
   

2.ピュリティーの測定結果  

  スペアナでAC給電の場合、DC給電の場合を比較しものが下記の写真である(f-Center:7.1MHz、Span:1KHz(100Hz/Dev)。
 AC給電の場合は明らかに50Hzの奇数倍にピークが見られるが、DC給電の場合はそれがない。

        

                AC給電                                                               DC給電


【参考資料】

ハムジャーナル94号(1994年)