HF-2050のバックライト

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 HF-2050にはバックライトが無く、ピローラジオとして使う時、等には困る。ネットを調べると、小型蛍光灯を実装する改造があるが、可也、敷居が高い。ある時、ネットで電飾用のリボン型LEDライトを使った記事を発見した。簡易で再現性も高いので早速試して見た所、良い結果を得たので紹介したい。

 
1.リボン型LED

千石電商の「【60cm】側面発光防水LEDテープライト(以下、リボンLED)」を使用する。この製品はせんごくネット通販で購入できる。

このリボンLEDは2cm間隔で白色LEDが横向きに付いていて、両面テープが付いているので、簡単に実装出来る。また、決められた場所ではあるが適当な長さに切る事が出来る。

この様な製品なのでHF-2050のバックライト以外にも種々の用途が考えられそうだ。

ハサミのマークの所で切れる


 
2.実装

HF-2050の上面パネルを外す。これにより、前面パネルの裏側が見えるようになる。更に実装箇所へのアプローチをし易くする為に、前面パネルも外す。前面パネルはハンドルの裏側のネジを外すと外れる。

リボンLEDは1本で周波数表示、モード表示のLCD(以下、LCD)両方を照らせる様に、ほぼ前面パネルの幅いっぱいに貼る。前面パネル裏側のガラス窓(以下、ガラス窓)上部に5mm程度の隙間が有るのでそこに貼付する。この時に、リボンLEDの照射方向が下向きとなる様にする。

近傍で得られる電源電圧が+15Vなので、リボンLEDへの給電は抵抗を介して行う。抵抗値は200Ωを目安にリボンLEDの明るさを調整しながら選択する。この場合、30mA程度の電流値となり、消費電力は0.2Wになるので、1/2Wの抵抗を使用した。なお、給電ポイントや配線の様子は、この改造記事の元情報となった「旅の途中」に写真が掲載されているので参照願いたい。

前面パネルの裏側に貼付


 
3.実装上の注意

実装は前記の通り難しい点は無いが、注意点がある。

リボンLEDをLCDの正面上側から照射するので、LCDやガラス窓裏側が汚れていると表示がかすむ。この防止のためにLCD表面とガラス窓裏側を清掃する。この為には前面パネルにマウントされている基盤を浮かす必要がある。

また、リボンLEDの光がFAULT表示の赤色LEDランプ(以下、LEDランプ)の側面から当たり、LEDランプが点灯しているように見えてしまう。この対策として、LEDランプにチューブをはめて光を遮ると良い。

ガラス窓のかすみとLEDランプからの光漏れ

上記対策後


 
4.実用感

実装が簡単で再現性があり、十分な光量があり実用的である。また、容易に改造を戻す事が出来る点は安心である。

暗い部屋での見え方


 
【参考資料】

旅の途中 NOKIA携帯、DSPラジオ等を紹介している。この中のHF-2050修理のページ。