30L-1

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【凡例】 

 
改善 機能の改善
予防 予防保守
修理 不具合箇所の修理
修理 未解決の修理

番号 種別 内容 対応
1  レストアメニューの実施 全項目を実施
修理 ケースの後部がへこんでいる ケースのへこんでいる部分が、Rがついている角だった為、同様のRの木材を型にして、これを当てながらハンマーで叩きへこみを修正。
改善 ケース、トリムリングが正規の色ではない 正規の色のスプレー塗装をエフアール・ラジオラボより調達、次の手順でリペイント。
  • 少々乱暴だが、ラッカーシンナーを使用し、リペイントを除去。なお、オリジナルペイントは剥さない様にする(下地塗りとしてそのまま利用)。
  • スプレー塗装。20cm位離れた位置より軽くスプレーし、日陰で乾燥させる
  • 上記を3回繰り返す(3度塗り)
  • 1週間くらい置き、塗装を固まらせる
  • カー用品のコンパウンドを使用、粗いコンパウンドから徐々に細かいコンパウンドを使用し、塗装面に光沢を出す
  • 塗装面の保護の為にワックスを塗る
修理 エスカッションの文字盤のシルクプリント(文字)がかすれている シルクプリントのかすれた部分が大きく、修正困難。SSN(Surpuls Sales of Neblaska)でレプリカの文字盤を調達、取り付け(あまり仕上りが良くなかった)。
予防 送信管811Aを交換 811Aが某国製だった。30L1は811Aを水平に取り付けるので、水平の取り付けが保証されている811Aでないと、フィラメントがダレて内部で短絡する恐れがある。この場合、最悪はトランスを焼損する。CETRON製のマッチド4ペアの811AをSSN(Surpuls Sales of Neblaska)で調達し取り付けた。
修理 メータがスムーズに動かない メータが戻る時に引っかかるので、以下の手順で修理。
  • メータを本体から取り外す
  • メータのケーシングについている小さなネジ(3箇所)を外しメータを開放する。ネジにペイントロックが施され外れにくい場合は、除光液でペイントロックを剥がしながら外す
  • 細心の注意を払いながら、内部から可動部を取りだす
  • メータのピボットを緩め、楊枝の先に油をつけ、ピボットに注油
  • 可動部を元に戻すが、この時にメータのゼロ調整ネジを可動部の調整レバーに合わしながら戻す
修理 電源ケーブルの外被にヒビが入っている 電源ケーブル交換。30L1は115Vで最大15Aの電流が流れるので、太いケーブルを使用。
修理 冷却FANよりゴロ音 冷却FANを、取り外し→開放→注油→ネジの締直し→取り付け、実施。

半年後に再発。原因は、FANの回転部がハウジングに当たっていた為。次の手順でFANを分解して修理。

  • 回転部の軸受けはリベットでハウジングに止められているので、リベットの頭ををドリルで壊して外す。
  • 軸受けを清掃後、20mm長のネジで軸受けを止める。
  • 軸受けを止めるときのアライメントが微妙なので、注意して固定する。

1ヶ月後、再びゴロ音発生。FAN交換を決断、J.A.CALLの強化FANをインストールする事とした。

ブック型FANにアダプターを付け、30L-1にインストール出来るようになっている。(ヒント集275番参照