30S-1

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【凡例】 

 
改善 機能の改善
予防 予防保守
修理 不具合箇所の修理
修理 未解決の修理

番号 種別 内容 対応
本記録は、2台の30S1のの内容が混在しています
レストアメニューの実施 水洗いを除き実施
改善 フロント・ドアの次の部品が無い
  • エンブレム
  • ドアノブ
  • ”Thiry S - One”のスクリプト
厳しい状況だったが、なんとか形になった。
  • エンブレム:レプリカのエンブレムを購入
  • ドアノブ:東急ハンズで厚手のアルミアングルを購入、加工、ペイントを施し取りつけ
  • スクリプト:WのOMよりレプリカのスクリプトを分けてもらった

左がレストア後。右がレストア前。

改善 チューニング・ノブのアルミ・インレイが汚れている アルミ・インレイを交換 (上記の写真参照)
改善 入力コネクタがM型になっている RCAコネクタに取り替え。取りつけ穴がM型用になっているので、アルミ板で塞ぎ、RCAコネクタを取りつけ。
改善 ドアキーが壊れている ドアキー、ロックをWのOM経由で特注した。
修理 メータのガラスが動く メータを開放、ガラスを固定。手順は次の通り。
  • メータを本体から取り外す。
  • メータについている小さなネジ(3箇所)を外しメータを開放する。ネジにペイントロックが施され外れにくい場合は、除光液でペイントロックを剥がしながら外すと良い。
  • 細心の注意を払いながら、内部から可動部を取りだす。
  • メータのガラスを内部から支持している金属性リングとガラスとの間に隙間があるので動く。このため、リングをガラスに押し付け、リングが動かないように固定する。(リングをガラスに押し付ける時には絶対に力を掛け過ぎないように! 私はガラスを割った事がある
  • これらが終わったら可動部を元に戻すが、この時にメータのゼロ調整ネジを可動部の調整レバーに合わしながら戻す。
改善 RFデッキのリペイントが汚い RFデッキだけがリペイントされており電源部と色が違っていたので、リペイントを除去して、オリジナルペイントへの修復を行った。
  • シンナー系の溶剤を使うと、オリジナルペイントまで痛める場合があるので、少々落ちにくかったがアルコールを使用し、丁寧に除去
  • タッチアップを行い、大きな傷を目立たなくする
  • 目が細かいコンパウンドを用い磨き、小さな傷を目立たなくする
  • ワックスをかけて磨く
修理 チューニングノブのスカートが一部欠けている 5mmくらいの半円形の欠けだったので、エポキシで固め整形し、ペイントを施し、目立たなくした。
修理 4CX1000Aのパラ止めが無い 22Ωの抵抗にコイルを巻き作成、取りつけ。
10 修理 高圧整流器のプレートキャップが取れかかっている 配線をやり直し、タイトのプレートキャップを購入、取りつけ。
11 改善 ブロワーの音が大きい ブロワーのマウント・プレートが無く、L型アングルでブロワー・マウントに直接取りつけられていた。このため、プロワーの振動が直接本体に伝わり、大きな音をだしていた。

もう1台の30S-1よりオリジナルのマウント・プレートを取り外し、型紙を作り、アルミ板で型紙通りにマウントプレートを作成した。また、ブロアー用のマウント・クッションをエフアール・ラジオラボより調達し(上部2個、下部1個)、取りつけた。

12 修理 21MHzで出力が出ない バンド切り替えスイッチの、入力側と出力側のシンクロずれ。
13 修理 マルチメータの指示がおかしい マルチメータの調整。マニュアルに沿って、ツー・トーン・ジェネレータを使い調整した。当初、ツー・トーン・ジェネレータが無かったので、テクノラボのキットを調達し作成した。
14 修理 チョークトランスの唸りが大きい チョークトランスのネジをまし締め、若干改善。==>未解決

根本的な解決法方として「チョークトランスをパラフィン油に漬け、オーブンでベーキングする」、とのHINTがCCAメーリングリストで流れていたので、実施を予定していたが、リスキーなので中止。

516F-2で効果があった、トランスをシャーシに止めるネジの部分に防振ゴムを入れたら、効果がありOKとした。

15 修理 メータの指示に誤差があり、出力電力の計算値と測定値に齟齬がある。 【現象】
7MHz、CWポジションで測定時、
(計算値) Po=550W       (測定値) Po=800W (Bird43使用) 
 Po={(EP * IP)+Pin}*η
  • EP=1900V
  • IP=0.44A
  • エキサイター出力(Pin)=80W
  • 適用効率(η)=0.6

【原因】

  1. MULTI METER の PLATE VOLTAGE のポジションで、分圧抵抗1MΩ×5が5.8MΩとなっていて、電圧の読みが低く表示されていた。
  2. PLATE CURRENT の読みが怪しい? ⇒ 調査中