51S-1

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【凡例】 

 
改善 機能の改善
予防 予防保守
修理 不具合箇所の修理
修理 未解決の修理

番号 種別 内容 対応
レストアメニューの実施 全項目を実施
修理 5MHzで受信が時々途切れる ターレットに付いている5MHzのRFコイルが接触不良。半田付けし直し。
修理 受信時のセットノイズが大きい RFアンプ(V1:6DC6)交換。RCV SENS調整。
修理 Sメータの0設定がドリフトする IFアンプ(V7:6BA6)交換。メータ0設定ボリウム清掃。
修理 2〜5、7、23MHzで感度が悪い 該当バンドのトリマ類を再調整
改善 AGCのリリースタイムが早い 51S1はAGCのリリースタイムが早く、SSBの受信時に受信音の間でのバックグラウンド・ノイズが目立つ。このため、AGCのリリースタイムを変更する次の改造を実施。
  • AGCダイオード・ロード(R73、C192)にパラレルに33KΩ、3μF(無極性)をシリーズにした物を接続

上記では大きな変化はなく、なおSSBの信号には早く言葉の間でノイズが目立つので、上記を外しAGCライン−グランド間に8μF(4.7μF+3.3μF)を入れ、妥協点とした。

改善 メインダイヤルが重い ダイヤル機構を分解、掃除・注油を行った。51S1はダイヤル機構のリンクが、100KHzメカニカルカウンタ、スラグラック等にあり、組み立て時にこれらとのシンクロを取る必要がある。詳細は「51S1ダイヤル機構部組み立て手順」参照
改善 熱によるドリフト、部品の劣化対策 上蓋に冷却FANを取りつけ。
  • FANの仕様:ブック型12V
  • 51S1の場合はSライン等と異なり、本体よりAC6.3Vが出ていないので、ヒーター用のAC25Vを整流、分圧しDC10V弱を供給。本体より給電することで電源スイッチと連動が出来る。
  • 給電する電圧は分圧抵抗と平滑コンデンサの値を変え、FANが静かに回転する電圧を選ぶ。
修理 17MHz以上でキャリブレータの信号が弱い キャリブレータをonした時、Sメータ読み、14MHz:20dB、17MHz:3dB。SSGで50μV入力時、Sメータ読み、14MHz:40dB、17MHz:40dB。受信感度問題無し、キャリブレータ出力が低下と推定。100KHz発信管(V10:6EB6)を交換し、解消。14MHz:40dB、17MHz:40dB。(Sメータは100μV入力時、40dB指示に調整してある)
10 修理 Sメータの0設定がドリフトする メータ0設定ボリウムをクレ・エレクトリック・クリーナーで清掃、導電性グリスでガリを取る。⇒様子見
11 予防 リキャップ 次の電解コンデンサーのリキャップを実施、Sメーターの安定、バックグランドノイズの低減、等の効果を得た。

C162、167、176、183、245、249、253、262、269、316

12 改善 受信音が歪む 強いRF信号を入力時、1ST LOCAL AF AMP (V14:12X7)出力までは歪がないが、2ND LOCAL AF AMP (V12:6BF5) の出力で歪む。6BF5を交換し歪が改善した。