藍上雄のガラクタ箱

乱数

　　サイコロは、１から６までの数字を等確率でランダムに出現させることができます。この作業をコンピュータにさせる事は、簡単な様でいてとても難しい作業です。数字を１から６までの数字をを等確率で出現させる事はさほど難しい事ではありませんが、初期化されたプログラムを実行させると、同じ順序で数字が発生してしまいます。これでは、複雑なプログラムを実行させるよりも、より等確率な乱数列（データ）を作って、実行させた方が、現実的かもしれません。暗号化などの場合には好都合ですね。要するに、コンピューター同士で、双六ゲームをすると、いつも同じ結果になるのです。これはちょっとした。パラドックスではないかと思います。

此処からは、乱数を発生させる方法について考察してみたいと思います。

　�@現在の時刻の秒を拾ってみてはどうでしょう。人の手によって、現在時刻の秒時刻を取り出すと、０〜５９までの数字が出てきます。取り出した数字を６で割りその余りに1を加えるちょうど擬似的なサイコロができます。これはあくまで人が不作為に、数字を取り出しているからであり、実際には、周期的に数字が発生しています。プログラムなどで取り出すと、プログラムが数字を取り出す周期性などのよって、数列に発生する数字の偏りや繰り返しなどの事態が予想されます。この事態を解決するために、出現頻度の少ない数字と多い数字を補正するプログラムを組み込んではどうでしょう？それでも周期性は解決される訳ではないのですが…、極端な話としては、出現する可能性のある数字を、ランダムに一つづつ出現させる事になります。同じ数字が何度も続けて出現する可能性は、0％では無いので、作為的手法といえますね。

　�A乱数列の作成、例えば、サイコロを振って出た数字を記録してゆく、数字の出現頻度が均一に成るまで数字の列を作る、出来上がった数字の列は、エンドレスに使えるので、スタート地点だけを決めてやる事で、幾通りかの乱数発生が望めます。（個人的には最良な方法だと思います。しかし手間がかかります。）

　最後は、どんな数字が出現するか予測不可能な乱数を考えてみる事にします。取り合えず（できるだけ沢山の方が良いのですが…。）、１０００個の個数の数列（0・1・2・3・4・5・6・7・8・9をそれぞれ同じ個数だけを入れたものです。）を作ります。最初は、この数列を、シャッフルするのですが、やはり、現在の時刻の秒時刻が一番最適だと思います。a=秒時刻+1として、a個目の数からa個の数列を切り取り数列の最初のに加えます。次にa1を収得し、次は前回の最初の数から数えて６０番目の数からa1個目の数からa1個の数列を切り取り数列の最初に加えます。次にa2を収得し、同じことを繰り返します。最後は、a17となり、960+a17+a17が１０００を超える場合960+a17のポイントを数列の最初として、同じことを繰り返してゆきます。プログラムで解決できる問題なので、人の手間は、ただ数字を確認するだけでよいと思います。それほど難しい問題ではないので、それぞれの問題に対して応用してゆくことができると思います。

　あとは個人個人で応用してみてください。