私の洋書リーディング・ノート (平成20年1月28日開始)

(平成28年9月)

平成20年1月28日に勤務先のHPの個人HPに卒業生と分かち合うために記し始めた洋書の読書メモは、
平成26年に勤務先HPから移動しました。
移動した時点では、勤務先のHPに一度は記したこの移動先のアドレスも、
勤務先のHPからは消えている今、
卒業生と分かち合うというHPの当初の目的は変わりました。
もちろん卒業生の便りがある時、アドレスを知らせることはできるでしょう。
でも、時を同じくして26年、私の健康状態も大きく変わりました。
読書することが自分の生きることと切り離せないことである以上、
この読書メモは、卒業生と分かち合いたい以上の自分の今の状況を書いてしまうことになります。
かといって、それを記さない読書メモは、私にとって本当には自分の読後の感想ではないのです。
そして、今の私には、正直に記してきたこのノートをそのまま可能な限り続けることが
何よりも大事になっているのです。
だから、今までの、そしてこれからの卒業生に、一切、このアドレスは知らせないことにしました。
HPは、誰が書いているかはわからない、でも、読書の参考を求めてネットで
探しているうちに偶然行き当たった人への本選びの参考になれば、それでいいと思います。
読んでよかったと思いたくて、また私も本を探し続け、書評を、そして
誰かのコメントを参考に、本を選んできたからです。
ただ、それも実は建前にすぎないのでしょう。
今、自分を見つめてわかることー
HPをたとえ誰も読まなくても、今まで思うままを記したこのノートを続けることが
生きることへの、自分への、ささやかなエール。



(平成26年 HP移動時に↓)
この洋書のリーディングノートは、平成20年1月に、勤務先のHPの中の個人頁という形で、卒業生に向けて書き始めたものです。いつのまにか、読書メモを残すことは読書後の習慣になっていきました。今回、外のサイトに移り、そのまま残して続けていくことに。ただ、サイト移行の際に、最初につけた私の評価の記号だけは消えてしまったので、それだけはあとで思い出しながらつけました。曖昧になったので、基準も変えました。

 

(平成20年1月、勤務先のHPに記したもの↓)

私のリーディング・ノート (平成20年1月28日開始)

卒業生の方へ

新しく読んだ物語を、このホームページを訪れてくれるかもしれない卒業生と分かち合えたらという思いで、このページを開きました。ストーリーを全部言ってしまうようなルール違反はしていないので、安心してください。私もストーリーを全く知らないで読み始めるのが好きなので、知りすぎて読むのが嫌になる気持ちはよくわかるのです。ただ、たいていは書評だけを見ては読むことを決め、読んだ後は、本に載せてある様々な書評を納得できるか確かめながらみるのが楽しみの一つでもある私としては、その内から自分が一番納得できた書評の一部をここに載せておきたいと思います。それが、また誰かにその本を読みたくさせるかもしれませんから。
仕事続きで忙しい日々もあるでしょう。でも、時には英語での読書を楽しむ時間を持ってくれていると信じています。世界の共通語である英語で読んでいくことで、世界の多くの人々と内容を語りあえるでしょう。そして、若いみんなであれば、これからそういう機会は沢山あるーーそう信じています。
私も、忙しく日でも相変わらず本だけは読んでいます。週末以外は、本を開いて数頁も読まないうちに眠りについてしまう日も多いのですが。在学生にならば、機会をみては薦めることが出来ます。授業でも話せます。ただ卒業した皆さんとだけは、どんな形でも分かち合えないのが残念でした。もし同じ本を読み終えて思うことがあったら、それを書いてメールをくださいね。「あのページのあそこをね、私はこう思うの。」って、授業と同じ調子で、すぐ私からもメールが帰ってくることだけは確かだと思ってください。そして、おもしろい本を見つけたら是非教えてくださいね。

以下は、極めて個人的で主観的ですが、小説って所詮そういうもの―ですよね。

☀☀☀(☀☀)これにはまさに色々な本がはいります。まず「自分がただ好き」といえる本。良くかけているとか、素晴らしいお話だとかというのは全く関係なく、ただ好きだから、やはり読むことを強く薦めてしまう。または、読んで「ああ楽しかった」と思った本。好きというには重いストーリーだけれど、「読むことに引き込まれた」という場合も。または、「本を読んだ!」という思いに圧倒されて充実感を持った本。ストーリーのために、好きという言葉も楽しんだという言葉も安易に使えないないような読後感だけれど、それでも「読んでよかった」と思ったような本も入ります。☀の数は完全な読後直後の気持ち、主観そのもの。

☀☀ 怪奇・ロマンス、ミステリー、ファンタジー、ハードボイルドといった各ジャンルの持ち味があって、十分楽しめた本。是非読んでみてください。きっと楽しめると思います。

☀ 楽しめる人はいるだろうと思うけれど、自分にはあまり楽しめなかった。色々な理由で。

☁ 楽しんだというより、ともかく読んで気になった点が多いかも。名作と言われるものにもそれはおこりますよね。内容が気になったり、結末に不満を持ったり、主人公に疑問を持ったり、物語自体に入り込めなかったり、文体が気になったり。

☂ 読んだ時間をちょっと後悔するぐらい。理由は様々。たいていは最後まで読まないで止めています。

(ここ数年での例を挙げれば、The Notebookが良い例。映画化で日本でも話題になっているし、もしかして最後まで読むと感動するのかもと、途中で文にもストーリーにも疑いを持ちながら、最後まで読んだ。そして、全く自分には駄目だと発見。学生にもファンは多いから、自分の感想については静かに。昔、昔、The Bridges of Madison County もそうだったという例。途中でかなり入り込めないのにも関わらず、もしかしたら、もしかしたら、と頑張り、全く駄目。その頃は話題沸騰、感動したという人が回りに多かったから、静かにしていたが、9年前に夏に学生引率でアメリカにいった時、小旅行に同行してくれたアメリカ人の先生と、この本がいかに自分たちには入り込めなかったかを話して盛り上がる。ちなみに彼女は、同じ思いの同僚とも「この本のしらける箇所を引用しあってかなり楽しんだものよ。」ということだった。こういう楽しみ方もあるんだと思った次第。)