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◆4市7町


◆胆振エリアの見どころ4コマ


◆胆振エリアの名所





 アイヌ語の「モ・ルエラニ」から転化したもので“小さな・下り路”という意味。崎守町仙海寺(さきもりちょうせんかいじ)前の坂が、ゆかりの地とされている。慶長年間(1600年ころ)松前藩が、アイヌの人たちと交易をするため、絵鞆場所(えともばしょ)を開き、運上屋を置いたのが始まり。明治5年(1872年)、室蘭村(崎守町)に室蘭海関所(かいせきしょ)が設置されるとともに、北海道開拓計画の第一歩として、函館〜森〜室蘭〜札幌を結ぶ札幌本道の開削が始まった。以来、室蘭〜森間の定期航路開設や炭鉱鉄道会社による室蘭〜岩見沢間の鉄道敷設、日本郵船による室蘭〜函館〜青森を結ぶ定期船の就航などにより、港は本州と北海道を結ぶ海陸交通の要衝として発展してきた。
室蘭観光協会

白鳥大橋
 工業と港のマチとして発展してきた室蘭市。その港の入り口に白鳥大橋が開通したのは1998年(平成10年)6月13日。自動車専用道路として移動時間を大幅に短縮させるとともに、新たな観光のシンボルとして人気を呼んでいる。白鳥大橋は、橋長1,380m、中央径間720mの東日本最大のつり橋で、積雪寒冷地に建設された長大橋としては、日本初。海面からの高さが約140mの2つの主塔、両端に据えられたアンカレイジ(重さ約10tのコンクリートの塊)とそれに支えられた直径約48cmのメーンケーブル、さらにこのメーンケーブルから吊り下げられた補剛桁からできている。また、主塔とアンカレイジの間に側塔を設置することによってアンカレイジを小さくでき、経済的になった。自動車が通行する補剛桁の高さは、最も高いところで海面から約60mあり、大きな船でも余裕を持ってその下を通ることができる。


 工事の前には、長期間にわたりさまざまな調査や実験が行われてきた。その結果を生かし、以下のような工夫や世界の先進技術が駆使されている。主塔の基礎(土台)は、海面下73mという世界的にも例を見ない深さに設置されている。主塔にはすっきりした形状のラーメン構造を採用。組み立てには継ぎ目の目立たない溶接を多用するなど、景観にも配慮。橋桁には風や雪の影響も考慮して、日本最長の箱桁を採用。強風時の安定性を高めるため、桁の両側にはフェアリングと呼ばれる翼を取り付けている。白鳥大橋につながる前後の橋のデザインは、白鳥大橋との調和を考慮。夜間には、風力発電を利用したライトアップとイルミネーションにより飾られた白鳥(大橋)が室蘭港に羽ばたく美しい優雅な姿を見ることができる。
◇住所:〒051-0036 室蘭市祝津町4。
◇電話:0143-22-1111。


白鳥大橋 上(2005年4月撮影) 下(2019年9月撮影)
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白鳥大橋(2023年4月撮影)

絵鞆(えとも)臨海公園
 道の駅「みたら室蘭」に隣接し、夏場は親水広場で遊べる公園があり、海に沈む夕陽を堪能できる。また白鳥大橋も望める。
◇住所:室蘭市祝津町4-16。
◇電話:0143-22-3191。

夕陽に暮れむ絵鞆臨海公園(2019年9月撮影)

地球岬
 語源の「ポロ・チケップ」(親である断崖)が、チケウチからチキウと転訛し、「地球岬」と当て字が使われた。1985年(昭和60年)の「北海道の自然百選」(朝日新聞社)、1986年(昭和61年)の「あなたが選ぶ北海道」(北海道郵政局)で、第1位になった。ここ(海抜147.5m)に立つと地球の円さと自然の雄大さを実感できる。海岸線は、100m前後の断崖絶壁が連なり、晴れた日には、対岸に駒ケ岳、遠くは恵山岬、下北半島を望むことができる。また、地球岬沖は、クジラ、イルカウオッチングでも知られ、夏から秋にかけてこの展望台からイルカの群れを見ることができる。
◇住所:〒051-0003 室蘭市母恋南町4。
◇電話:0143-25-3320。

地球岬(2022年4月撮影)

金屏風(室蘭八景)
 赤褐色を帯びた断崖に太陽が映えるときは、金屏風を立て連ねたように見えることからこの名を呼ぶようになった。金屏風の名称は、1930年(昭和5年)8月、室蘭外海奇景命名協議会が正式に名付けて室蘭俯瞰図に収録したのが最初である。金屏風付近にはニオモイ、アトカニと呼ばれるところがあり、ニオモイは小さな入江をなしており、時化どきになるとおびただしい漂流木がたまるので、そう呼んだといわれ、寄木湾という名もある。アトカニは「われら矢を射る所」という意味で、アイヌたちはこの難所を通るとき、魔除けのためそこの崖や岩などに矢を射こむという古くからの習慣があったらしい。トッカリショの夜空に二つの月が出た際、このアトカニ岩から銀の矢を放って虜の月を射落したという伝説の場所である。(地名由来版から)
◇住所:〒051-0003 室蘭市母恋南町4。
◇電話:0143-25-3320。

金屏風(2023年9月撮影)

トッカリショ展望台(室蘭八景)
 名勝ピリカノカ 絵鞆半島外海岸 トッカリショ浜 指定年月日 2012年(平成24年)1月24日 ピリカノカとは、アイヌ語で「美しい・形」を意味し、アイヌの物語や伝承、祈りの場、言語に彩られた優秀な景勝地群を総称するものである。


 絵鞆半島の外海岸は、急峻な断崖や小さな入江が連続しており、そこには数多くのアイヌ語による地名が残されている。アイヌ文化では、現地の風景や産物、あるいはアイヌの人たちがそれらをどのように捉えていたのかを、そのまま地名にして名付ける特徴がある。北海道内にはアイヌ語の地名は数多く残されているが、地名の指し示す地形や自然環境が、そのまま保存されている土地は必ずしも多くなく、地名に示されたアイヌ文化の精神性を今もよく感じ取れる景勝地、いわば「生きた地名」の土地として、ここが道内7番目の名勝ピリカノカに指定された。絵鞆半島外海岸として国から指定された場所は4カ所に分かれるが、その一つここトッカリショ浜は、元々アイヌ語ではトッカリショと呼ばれ、古くは松浦武四郎の文献などにも記載された地名である。これは「アザラシ・岩」とという意味で、松浦は「「鮭場」としたように漁場として使われてきた。また、岬の先端付近にはアトウカニ「われら・矢を射る・所」という地名が付けられ、舟から矢を射る風習があったことがうかがえる。2013年(平成25年)12月 室蘭市教育委員会(地名由来版から)
◇住所:〒051-0003 室蘭市母恋南町3。
◇電話:0143-25-3320。


トッカリショ展望台(2023年9月撮影)

イタンキ浜
 昔、アイヌの人たちがつけた「ハワノタ(声のある砂浜)」と呼ばれる地名があったことから、1986年(昭和61年)に調査したところ、イタンキ浜一帯が北海道では初めて音がする鳴砂海岸であることが確認された。鳴砂とは砂同士の摩擦でキュッキュッと音を出す砂のことで、全国では30カ所余りで確認されている。
◇住所:〒050-0083 室蘭市東町3。
◇電話:0143-25-3320。

イタンキ浜(2023年9月撮影)

旧室蘭駅舎
 旧室蘭駅舎は1912年(明治45年)に建造。北海道内駅舎の中では最古の木造建築物。建築様式は、寄せ棟造り、明治の洋風建築の面影を残す屋根や白壁づくりの外観、外回りは入母屋風で「がんぎ」と呼ばれるアーケード様式で、全国でも珍しい建築物。1999年(平成11年)7月、「国の登録有形文化財」に登録され、2010年(平成22年)10月、JR北海道の「準鉄道記念物」に指定された。現在は観光案内所。また、文化庁は、旧室蘭駅舎など「炭鉄港」を2019年度日本遺産に認定した。
◇住所:室蘭市海岸町1-5-1。
◇電話:0143-23-0102(室蘭観光協会)。

旧室蘭駅舎(室蘭観光協会)2021年5月撮影

道の駅 みたら室蘭
 構想から40年、着工から14年という膨大な歳月をかけた一大事業の白鳥大橋建設を後世に伝えるため、白鳥大橋記念館が造られた。道の駅・みたら室蘭として登録されている。


大黒島
 室蘭港の入口に浮かぶ周囲約700m、面積2.4haの小さな島。1796年、英国船プロビデンス号が来航した際に、水兵のハンス・オルソンが事故死して葬られ、そのころからオルソンの死を慎むかのように黒百合が咲き始めたという伝説がある。海事関係者の間では、オルソン島の名で知られている。1799年(寛政11年)、渋江長伯が蝦夷地調査の幕府の命令を受け、この地域を訪れた紀行「東遊奇勝」に「大黒島海中に相対・・・」と記録されていることから、寛政11年にはすでに大黒島と呼ばれていたのか。
◇住所:〒051-0035 室蘭市絵鞆町2。
◇電話:0143-23-0102。

虎杖浜温泉ホテル
◇泉質:弱アルカリ性食塩泉、湯量豊富な源泉かけ流し100%。
◇入浴時間:06:00〜00:00(日帰り入浴は23:00まで)。
◇住所:白老町虎杖浜73-5。
◇電話:0144-82-8267。

虎杖浜温泉ホテル(2023年9月撮影)




 八王子千人同心(武州多摩八王子)が蝦夷地の警備と開拓のために入植したのがはじまり。製紙・エネルギー・自動車産業、道内唯一の天然ガス供給地が産業の中心。そして、わが国初の大規模掘り込み式人造港湾を有する北日本最大の港湾都市。国内で初めて野鳥の聖域(サンクチュアリ)を創設し、ラムサール条約登録湿地に指定され、野生鳥獣保護センターを有するウトナイ湖、世界でも珍しい溶岩円頂丘をもつ樽前山、その裾野に日本オート・キャンプ協会五つ星認定のオートキャンプ場「アルテン」などがある。
苫小牧観光協会

ウトナイ湖
 日本でも有数の渡り鳥の中継地でオオハクチョウ、コハクチョウ、マガンなどの水鳥が多数飛来してくる。このため環境省は、1982年(昭和57年)3月にこの湖と周辺部510haを国指定鳥獣保護区に設定し、その全域を特別保護地区に指定し保護に努めるとともに、1991年(平成3年)12月にはラムサール条約(特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する湿地)の登録湿地として登録された。
◇住所:〒059-1365 苫小牧市植苗150-3。
◇電話:0144-58-2505。

ウトナイ湖(左から2015年9月、2019年9月、2005年4月撮影)

道の駅 ウトナイ湖
 道央圏の大動脈である国道36号に面し、空の玄関「新千歳空港」、海の玄関「苫小牧フェリーターミナル」に近い。ウトナイ湖は、国指定鳥獣保護区、ラムサール条約の登録湿地であり、北海道の豊かな自然を満喫できる。



 湖面の水が融けはじめるころ、日本各地からマガン数万羽をはじめカモ・ハクチョウ類などの水鳥たちが続々と集まってくる。採餌場から夕暮れ時に帰ってくる数万羽という鳥たちの群れは迫力がある。北に飛び立つ4月初めまでが湖の最もにぎわう季節になる。草原や林の中では、鳥たちの子育ての準備が始まる。

 エゾノコリンゴなどが開花する初夏は、草原にはノビタキ、ノゴマが、また、ヤチダモやナラの林ではエゾセンニュウ、キビタキなどがさえずる。湖岸にはシギ、チドリ類の姿が見られる。また、近くの営巣地からは、アオサギが数多く訪れる。

 紅葉も終わりを告げるころ、華麗に変身した鳥たちが再び姿を見せる。最初にヒシクイ、マガンが、続いてコハクチョウ、オオハクチョウなどが飛来し、しばらく羽を休め、湖に繁茂している水草を食べる。

 草原が雪に覆われ、湖面が結氷するころには、多くの水鳥が南下するが、少数のカモ類やオオハクチョウが居残り、厳しい冬を越す。氷上には、オジロワシやタカの仲間、ミズナラやコナラの林にはキツツキやカラ類などが姿を見せる。

(hpから)



樽前山
 標高1,041mの樽前山は、比較的手軽に登れる活火山。山頂には不思議な溶岩ドーム(溶岩円頂丘)がある。
◇住所:〒059-1265 苫小牧市樽前。
◇電話:0144-32-6448。

樽前山(2004年11月撮影)

ノーザンホースパーク NORTHERN HORSE PARK
 苫小牧市字美沢にある社台グループの体験型公園。株式会社ノーザンホースパークが運営している。1989年(平成元年)7月開園。広さは478,982平方m。「人と馬と自然」をキャッチフレーズにしているように、乗馬、馬車、軽スポーツ、蹄鉄に装飾するホースシュースタンド作りなどの体験プログラムのほか、家族で楽しめる各種イベント、レストラン、馬グッズを集めた売店などが用意されている。 毎年7月に行われる競走馬のセリ市場、セレクトセールの会場でもある。 2007年にバーベキューハウス「バックヤードグリル」がオープンし話題を集めた。(jawp)
◇住所:059-1361 苫小牧市美沢114-7。
◇電話:0144-58-2116。

ノーザンホースパーク(2007年4月撮影)

苫小牧西港フェリーターミナル
 苫小牧港には西港区、東港区がある。クルーズ船の停泊は、市街地に近い西港区で行われている。苫小牧市入船町1-2-34。札幌からは高速道路経由で約60分。苫小牧東I.C.で下りて国道36号線を登別方面へ進む。道道広路3号線に入り、苫小牧フェリーターミナルへ。登別からは国道36号線で約60分。
◇住所:〒053-0003 苫小牧市入船町1-2-34。
◇電話:0144-33-9261。

フェリー航路は、
◇苫小牧−大洗(商船三井フェリー)
◇電話:0120-489850(予約)、029-267-4133(ケイタイから)。

◇苫小牧−仙台−名古屋(太平洋フェリー)
◇電話:011-281-3311(札幌)。

◇苫小牧−八戸(シルバーフェリー)
◇電話:0120-539-468、011-241-8268(札幌)、0144-34-1181(苫小牧)。

苫小牧西港フェリーターミナル



 登別温泉は山に囲まれた渓谷の温泉街で、地獄谷から多量の硫黄泉が流れているほか、11種類の泉質と豊富な湯量を誇り、わが国屈指の温泉郷である。


 宿泊施設も近代的に完備され、環境整備も進んだ温泉観光地である。世界的にも珍しい湯を満々とたたえた大湯沼、また東方7kmのところにクッタラ湖もある。この湖は透明度28mと国内第2位、流水口もなく天然記念物登別原始林に囲まれた神秘的な湖だ。北西7kmにはオロフレ峠、来馬岳などの囲まれたカルルス温泉がある。ここは清流と四季の変化が楽しめる国民保養温泉地として人気がある。新登別大橋から望む紅葉も素晴らしい。高速道路登別東I.C.も近く観光客でにぎわいを見せている。8月下旬には登別最大の《地獄祭り》が行われ、カラクリ山車《エンマ大王》も出て盛大に繰り広げられている。
登別国際観光コンベンション協会

登別温泉
 登別温泉(のぼりべつおんせん)は、登別市にある温泉で、北海道屈指の温泉地である。江戸時代からその存在を知られており、明治時代に温泉宿が設けられてからは、保養地・観光地となった。地名語源は、アイヌ語の「ヌプル・ペツ」(水色の濃い川)。温泉の成分が川に流れ込んだ様を表現した地名である。湧き出る湯量は豊富で1日1万t。11種類の泉質を有するといわれているが、登別観光協会のウェブページによれば泉質は9種類である。硫黄泉、重曹泉が中心。(jawp)
◇住所:〒059-0551 登別市登別温泉町。
◇電話:0143-84-3311。



ロープウェイから望む登別温泉街(2008年9月撮影)

登別地獄谷
 地獄谷(じごくだに)は、登別市にある爆裂火口跡。地獄谷は、1万年前に笠山と呼ばれる山が爆発してできた爆裂火口跡である。数多くの噴気孔や湧出孔があり、ガスと高温の温泉が流れている。そして、この地獄谷に流れ込む水は噴気孔などからの熱によって約70℃に熱せられ、同様に温泉の一部となる。大きな噴気孔・湧出孔は「〜地獄」と呼ばれ、計15の地獄があり、中でも有名なのが『大正地獄』である。1周600m、10分程度で回れる地獄谷遊歩道がある(冬季期間閉鎖)。(jawp)
◇住所:〒059-0551 登別市登別温泉町。
◇電話:0143-84-3311。

登別地獄谷(2008年9月撮影)

オロフレ峠
 登別温泉と洞爺湖を結ぶ観光道路を登りつめたところが、標高930mのオロフレ峠。以前は、道内でも有数の難所たったが、昭和63年に峠の下を通過するトンネルが完成したため _れており、観光客、登山愛好家などに親しまれている。
◇住所:登別市カルルス町・有珠郡壮瞥町蟠渓。
◇電話:0143-84-3311(登別観光協会 )、0142-66-2750(そうべつ観光協会 )。

オロフレ峠(2023年9月撮影)

新登別大橋
 この大橋は、道々上登別室蘭線改良工事の一環として総工費24億円を費やし、昭和54年に着工し、昭和61年10月に完成した。橋から谷底まで120mで、橋長が240mとなっている。また、この橋の施行は、ケーブルによる斜吊工法が採用された。橋の形は逆ローゼであり真っ赤なアーチ支架橋も一見に値する。また、谷にはつつじ、うるし、紅葉などの樹木が密生しており、 秋の紅葉時期には多くの観光客で賑わう。
◇住所:登別市上登別町〜札内町(道道782号線上)。
◇電話:0143-84-3311(登別国際観光コンベンション協会)。

新登別大橋(2024年10月撮影)

のぼりべつクマ牧場
 のぼりべつクマ牧場(のぼりべつくまぼくじょう)は、登別市登別温泉町にあるクマの動物園(テーマパーク,観光牧場)である。


 1958年(昭和33年)7月17日に開園。登別温泉ケーブルの運営。英語では「NOBORIBETSU BEAR PARK」と表記する。ヒグマ博物館とアイヌ生活資料館を併設する。登別温泉街からロープウェイで約7分、標高550mの四方嶺通称"クマ山"山頂に、ヒグマの第1牧場・第2牧場の2つの放飼場(展示場)をはじめ、「人のオリ」、「ユーカラの里」(アイヌコタン)(「アイヌ生活資料館」など)、世界唯一の「ヒグマ博物館」、クッタラ湖展望台、リス村等が設置されており、その中で北海道のエゾヒグマ、ヒグマ、ツキノワグマ、ヒマラヤグマ、エゾリス、エゾタヌキ等の繁殖群を放養する。また、この施設は周囲が支笏洞爺国立公園であるため、野生鳥獣も多くいる。
 このクマ牧場は、北海道に生息している野生動物の保護と観察、研究のため1958年(昭和33)年8月、エゾヒグマの放牧8頭により開設された。 世界で始めてヒグマの多頭集団飼育に成功し、人工繁殖や冬ごもりの実験等と教育普及にも努める。クマのショー、アヒルの競走などアトラクションも行っている。
◇住所:〒059-0551 登別市登別温泉町224。
◇電話:0143-84-2225。



のぼりべつクマ牧場



 明治3年(1870年)に仙台藩一門亘理領主伊達邦成とその家臣達の集団移住で開拓した歴史を持つ伊達市は、1972年(昭和47年)4月に町から市へ、2006年(平成18年)3月1日には旧大滝村(現大滝区)と飛び地合併し、新伊達市として新たなスタートした。北海道内でも雪が少なく、四季を通じて気候が温暖なことから「北の湘南」と呼ばれている。農業や水産業などの第1次産業を柱に、さまざまな産業が展開されています。農業は、特に野菜が中心で稲作・畑作・酪農・畜産などが展開し、水産業では、ホタテ貝の養殖を中心に秋サケ漁などが盛ん。
 一方、大滝区(旧大滝村)の開拓は1894年(明治27年)に青森県人の永井五郎兵衛が優徳に住みついたことが始まりと伝えられ、1896年(明治29年)に鹿児島県人の橋口文蔵により開拓された。大滝区は、森林産業や農業が盛んであるとともに、北湯沢温泉郷として名高く、毎年多くの観光客が訪れている。また、同じ伊達市でありながら内陸部に位置し山に囲まれているため、寒さが厳しく積雪の多い地域である。


<旧伊達市>
 明治3年、伊達藩一門亘理領主伊達邦成とその家臣の集団移住により開拓されたまち。開拓記念館には、武家文化の重要な遺産や民族資料が数多く所蔵されている。また桜の名所と知られる有珠善光寺は北海道最古の寺で、文化元年(1804年)幕府が蝦夷三官寺の一つとして建てたもので、国の重要文化財に指定されている。境内の有珠郷土館には歴史的、美術的にも価値のある資料が保存されている。夏の最大のイベントである《伊達武者まつり》は、武者山車パレードや伊達武者総陣立などが行われる。鎧兜に身をかためた騎馬武者など総勢400人が勇壮なパレードを繰り広げ、全国からの見物客でにぎわう。

<旧大滝村>
 支笏・洞爺国立公園のほぼ中央に位置する大滝村。札幌市に隣接し、主要地方都市の交通網のアクセスポイントとなっている。地名の通り、二級河川長流川源流部を有し、大小の見事な滝がいくつもある。代表的な三階滝は、全国的に有名。また長流川源流部は日本一の名水として環境庁より指定された。北湯沢温泉郷は、出湯の里として広く知られ、明治から続き、マスコミにも大きく取り上げられ、近年の温泉ブームと相まって、観光客が後を絶たない。


だて観光協会

◆有珠善光寺(浄土宗 大臼山道場院)
 826年、天台宗僧侶慈覚大師円仁が有珠を訪れ、小宇を造り、阿弥陀如来像を安置したことが寺の開基と伝承されている。1613年 松前藩主の松前慶広が有珠を訪れ、如来堂を再興し、阿弥陀如来像を安置して善光寺と称した。1804年には江戸幕府が蝦夷地を直轄するにあたり設置された「蝦夷三官寺」の一つとなり、本堂や客殿が再興された。その後、幾多の有珠山噴火などの災害を乗り越え、江戸時代の佇まいを今日に伝えている。境内一帯は、国指定史跡に指定され、宝物館には国指定重要文化財62点などが展示保管されている。平成30年には北海道遺産に選定された。境内には一年を通して桜やツツジ、紫陽花などが色鮮やかに咲き「花の寺」として親しまれている。
◇住所:〒059-0151 伊達市有珠町124。
◇電話:0142-38-2007。

有珠善光寺(2022年11月撮影)

道の駅 だて歴史の杜
 2012年4月1日に道の駅だて歴史の杜・伊達市観光物産館がオープンした。伊達市は北海道内唯一の藍の生産地。また道内では数少ない刀匠が住み、日本伝統の技を守り受け継いでいる。これらの特性を生かした藍染体験ができる藍工房、刀鍛冶工房を配置した黎明観、直木賞作家 宮尾登美子さんの文学記念館が隣接している。


◆伊達温泉
 天然温泉。泉質はナトリウムー塩化物温泉(弱アルカリ性高張性高温泉)。塩化物泉は体を温める効果が大きい。一般的にpH7.5以上は肌の角質をとる美肌効果があるといわれるが、 伊達温泉はそれを上回るpH7.77。日帰り入浴は、タオル・シャンプー・石鹸等の備え付けはない。大人480円。
◇住所:伊達市館山下町223。
◇電話:0142-25-1919。

伊達温泉(2022年11月撮影)

道の駅 フォーレスト276大滝
 向かって左側が地元特産品の販売を行っている「森林せせらぎ館」、右側が自動演奏ピアノの豪華なトイレが評判。国道276号沿いにある世界最大級のログハウスが目印の道の駅。


三階滝
 伊達市大滝区、長流川(おさるがわ)の支流、白老岳(968m)を源とする三階滝川に架かる3段になって落ちる落差16mの滝。三階滝周辺の美しい岩は、花崗閃緑岩(かこうせんりょくがん)で、第三紀層の花崗閃緑岩を削って滝となったもの。旧大滝村の村名はこの滝に由来。滝周辺は三階滝公園として、駐車場やレストハウスが整備されている。「トーテムポールの丘」もある。
◇住所:〒052-0303 伊達市大滝区三階滝町。
◇電話:0142-25-2722。

三階滝(2021年6月撮影)

◆北湯沢温泉
 北湯沢温泉は、清流、長流川の河床から湧き出る豊富な湯量が自慢の単純硫化水素泉。美容と健康に効能があるといわれている。北湯沢温泉郷は、長流川沿いに宿泊施設が8軒。川の東岸には大型ホテルが2軒、西岸には比較的小規模な旅館・民宿が並ぶ。長流川は北湯沢地区で、河床が黄色い緑色凝灰岩の岩盤となる流れになり、「白絹の床」と名付けられた観光名所となっている。
◇住所:伊達市大滝区北湯沢温泉町。
◇電話: 0142-25-2722(NPO法人だて観光協会)

湯元 ホロホロ山荘
 ペット・犬(中型犬・大型犬可)と一緒に泊まることができる温泉宿。充実した温泉・露天風呂、季節の素材を活かした料理が自慢。北湯沢温泉が注目されるようになったのは、1957年(昭和32年)。泉温84.4度C,無色透明、無味、無臭。泉質はアルカリ性単純温泉。
◇住所:〒052-0316 伊達市大滝区北湯沢温泉町34。
◇電話:0570-026-574。

湯元ホロホロ山荘(2021年6月撮影)

徳舜瞥山(とくしゅんべつやま)〜ホロホロ山
 大滝のシンボルとして多くの人々に親しまれているホロホロ山(標高1,322m)と徳舜瞥山(標高1,302m)。並んでそびえ立つ2つの山は、気軽に登山を楽しめるとあって、シーズンになると多くの人々が訪れ、眼下に広がる支笏・洞爺・ニセコ一帯の大パノラマを堪能。ホロホロ山では、キバナシャクナゲの群生も楽しめ、豊かな自然がいっぱい。

蟠渓温泉・蟠岳(ばんがく)荘
 家族でくつろげる温泉宿。カルシウム・ナトリウム-硫酸水素泉(90℃以上)で湯量豊富。自慢のお湯は皮膚病などに効果的で特にアトピーには特に効果を発揮。 ジャグジーの家族風呂も完備。昭和25年5月の創業以来、常連、湯治の客が多い。日帰り入浴もできる。
◇住所:〒052-0113 有珠郡壮瞥町字蟠溪18。
◇電話:0142-65-2277。
◇日帰り入浴料金 : 大人300円 、子供200円 。
◇家族風呂:1時間以内500円。
◇宿泊料金:1泊2食付 : 税込7,500円〜。素泊まり : 3,500円〜。

蟠岳荘(2023年4月撮影)

<徳舜瞥山>
◇住所:登山口付近までの公共交通機関はない。大滝区道道453号より道道86号へ入り三階 滝公園向かいの道を上り(約10分)看板より左折(約4分)。
◇電話:0143-24-9900。
<ホロホロ山>
◇住所:バスなどの公共交通機関はない。大滝区道道453号より道道86号へ入り白老方面へ 走らせると林道入口がある。また白老ICより道道クルマ86号で向かうルートもある。
◇電話:0143-24-9900。

世界文化遺産・北黄金(きたこがね)貝塚
 縄文前期・中期(約7,000〜4,500年前)の集落遺跡。発掘調査ではA地点、B地点、C地点、A'地点、南斜面貝塚の5か所の貝塚のほか、水場の祭祀場、竪穴建物跡、墓跡などが発見されている。遺跡は、縄文文化を体感できる史跡公園として整備・公開しており、出土品を展示した情報センターを併設している。1987年史跡指定。143,594.02平方メートル。
<北黄金貝塚情報センター>
◇住所:伊達市北黄金町75。
◇電話:0142-24-2122。

世界文化遺産・北黄金(きたこがね)貝塚(2023年4月撮影)



 洞爺湖は、虻田町、壮瞥町、洞爺村にまたがる湖。周辺に洞爺湖温泉、壮瞥温泉、洞爺村温泉がある。洞爺湖は、数万年前の大噴火によってできた周囲およそ36.5kmのカルデラ湖。中央には大島、観音島、弁天島、饅頭島の中島が浮かんでいます。エゾ鹿が生息している。2006年(平成18年)3月27日 、洞爺村と虻田町が合併し、洞爺湖町を新設合併。これにより洞爺村は廃止となる。
洞爺湖温泉観光協会


<旧虻田町>
 有珠山を背景とした洞爺湖温泉は、自然の偉大な力と美しさを景観とし、また健康なレジャーライフとして楽しませてくれる。昭和52年の有珠山噴火の災害復旧と二次災害防止の工事に投入された500億円は、活火山の防災工事では世界的な規模といわれた。湖畔ではビッグサマーフェスティバルと銘打って4月25日〜10月31日にわたって超ロングランの湖上花火大会が毎年開催中。また7月に《湖水まつり》が開かれる。温泉街には有珠山噴火が体験できる火山博物館がある。遊覧船によりエゾ鹿が棲む大島に渡れ、動植物の生態も観察できる。

<旧洞爺村>
 気候温暖、風光明媚な支笏洞爺国立公園《洞爺湖》の北湖畔に位置し、道内でも屈指の野菜供給地である。湖の対岸には有珠山、昭和新山、北には羊蹄山、ニセコ連邦を眺望できる自然豊かな地である。湖ではウィンドサーフィン、ヨットなど若者たちのレジャーゾーンとして注目されている。また平成元年度から湖畔のギャラリーとして、湖を囲む3町村で野外彫刻を設置しており、現在洞爺村に16基。自然の織りなす景色や音色と一体となって、豊かな輝きを放っている。与謝野晶子夫妻の歌碑、曙獅子舞、成香神楽などの文化的なもの、浮見堂、老三樹、義経岩、武四郎坂、鳥帽子岩などの名所がある。良質な温泉を利用した《洞爺村いこいの家》は観光客にも日帰りの入浴施設として人気がある。



グリーンスティ洞爺湖
 1991年(平成3年)にオープンした北海道における高規格オートキャンプ場の第1号施設。
◇住所:〒049-5723 虻田郡洞爺湖町月浦56。
◇電話:0142-75-3377。

◆大久保ェ之丞(じんのじょう)翁と洞爺村の開拓

 大久保保ェ之翁は、嘉永年(1849)8月16日、265年間にわたる江戸幕府が、黒船の来航、倒幕運動の高まりにより、あと18年で崩壊する世情極めて不安定な時代に、香川県三野郡財田上ノ村奥谷に生まれた。その後、明治維新という日本の政治、経済、社会が激動する中にあって、幅広く数多くの業績を残した。特に洞爺村の開拓に関わり、明治20年(1887)、北海道移民周旋委員、さらに明治21年(1888)、県議会議員となり、北海道移民奨励会を設立。そして、明治23年(1890)に移民推進のため北海道に渡り、現地調査と多くの移民者に激励を贈るなど、翁の北海道移住に寄せる情熱は計り知れないものがあった。


 明治30年(1897)3月2日、三橋政之を団長とし、22戸76人が多度津港を出発、43日間を費やし、期待と不安の思いを込め、原始の森「洞爺村」に第一歩を印した。血のにじむ開墾に精魂を傾けた先人たちは、冷害、早霜、虫害等、自然条件の厳しい洗礼を受け、開拓に挫折感を抱いた。そんな時、開拓者の父、母とも仰ぐ郷里財田村の大久保ェ之丞翁より寄せられた財政支援、助言等がどれほど励みになったことか。しかし、何と過酷な運命であった。県議会で討議中の翁は、突然倒れ、明治24年(1891)12月14日、志半ば、42歳の短い生涯を閉じた。時は流れ、開村110年の大きな節目に、姉妹町村財田町から洞爺村に大久保ェ之丞翁像が寄贈され、現在に至っている。



大久保ェ之丞翁像
(2022年4月撮影)

浮見堂公園
 浮見堂公園は洞爺湖の北西岸(旧洞爺湖村)にあり、その先に<浮見堂>が建立されている。この浮見堂は、大正時代の初めに北国行脚の旅僧により旧洞爺村にもたらされた聖徳太子の木像を納めるため、1937年に建立されたもの。毎年7月下旬、洞爺夏まつりにあわせて「聖徳太子祭」が開催されている。
◇住所:虻田郡洞爺湖町洞爺町。
◇電話:0142-82-5111(洞爺湖町役場洞爺総合支所)

浮見堂(2022年4月撮影)

ザ・ウインザーホテル洞爺リゾート&スパとサミット会場
 ザ・ウィンザーホテル洞爺リゾート&スパ (The Windsor Hotel TOYA Resort & Spa) は、北海道洞爺湖町にある大型高級リゾートホテル。前身は、1998年(平成10年)に廃業した「ザ・ウィンザーホテル洞爺」(開業時の名称は「ホテルエイペックス洞爺」)。2008年(平成20年)夏に開催の第34回主要国首脳会議(サミット)において、首脳会議開催会場に利用された。理由は、設備、環境、警備のしやすさに加え、セコム創業者・飯田亮の知己であり、内閣総理大臣(当時)・安倍晋三の縁戚であるウシオ電機会長・牛尾治朗の働きかけがあったと言われる。また飯田亮自身が、元首相小泉純一郎の盟友である。同決定が報道されて以降、来客・宿泊客が増加し、ホテルは好況を呈しているという。現在の所有者は警備会社セコムであり、一時廃業以前と同様のホテル運営会社「ザ・ウィンザー・ホテルズ インターナショナル」により運営されている。(jawp)
◆住所:〒049-5722 虻田郡洞爺湖町清水。
◆電話:0142-73-1111。

2008年主要国首脳会議(サミット)会場の
ザ・ウィンザーホテル洞爺と周辺

G8 北海道洞爺湖サミット 2008(外務省)

◆とうや・水の駅
 「とうや水の駅」は、町の関係施設の一翼を担っている(運営は、NPO法人洞爺まちづくり観光協会)。「道の駅」は、国土交通省(開発局)に登録。そこが「道の駅」と違うところだが、機能はほぼ同じ。地域の情報発信、地域との連携機能を備えている。ただ、「道の駅」にある休憩機能の24時間対応のトイレはない。当初、洞爺湖のそば(レークサイド)にコミュニティー施設(建設当時)として建てられたことから、「道の駅」にあやかって「水の駅」と命名。
◇住所:虻田郡洞爺湖町洞爺町100。
◇電話: 0142-82-5277。

◆洞爺湖芸術館
 洞爺湖が一望できる湖畔の小さな美術館。北海道を代表する彫刻家・砂澤ビッキの作品と、「手のひらの宇宙」をテーマにした「洞爺村国際彫刻ビエンナーレ」の作品、ユネスコ世界遺産主席写真家を務めた並河万里の写真のほか、日本の近・現代文学の初版・限定本のコレクションを展示している。また、特別展やミニコンサートなど、年間を通して多彩な企画をしている。
◇住所:〒049-5802 虻田郡洞爺湖町洞爺町96番地3。
◇電話:0142-87-2525。
◇開館時間:09:30〜17:00(月曜休館)。
◇観覧料:一般300円、高校生200円、小中学生100円。

とうや・水の駅(右)と洞爺湖芸術館(左)2022年4月撮影

◆世界文化遺産・入江・高砂貝塚

<入江貝塚>
 洞爺湖町に所在し、内浦湾を望む標高約20m2の段丘上に立地する。水産資源豊富な内浦湾に面し、後背地には落葉広葉樹の森が広がっていた。集落は竪穴建物による居住域と土坑墓による墓域で構成され、貝塚は段丘の縁や斜面に形成されている。貝塚からは、アサリ、イガイなどの貝類のほか、ニシン、カサゴ、スズキ、マグロなどの魚骨や、エゾシカやイルカ類などの獣骨、さらに釣り針や銛などの骨角器が出土しており、漁労や狩猟が活発に行われていたことを示す。墓域からは筋萎縮症に罹患した成人男性の人骨が検出されており、長期にわたり周囲の人々の手厚い介護を受けながら日常生活を送っていたことを示す。本資産は、定住成熟期前半において、共同の祭祀場や墓地を支えた周辺の集落の典型であり、沿岸地域における生業と精神生活の在り方を示す重要な遺跡である。(縄文遺跡群世界遺産登録推進事務局)
◇住所:虻田郡洞爺湖町入江。
◇電話:0142-76-5802。

<高砂貝塚>
 洞爺湖町に所在し、内浦湾を望む標高約10mの低地に立地する。水産資源豊富な内浦湾に面し、後背地には落葉広葉樹の森が広がっていた。遺跡には貝塚と墓域が形成されている。墓域は、土坑墓と配石遺構で構成され、土坑墓は、土器や石器、石製品などの副葬品を伴い、赤色の顔料(ベンガラ)が散布されている。他に、抜歯の痕跡が認められる人骨や胎児骨を伴う妊産婦の墓もある。貝塚からは、タマキビ、ホタテ、アサリなどの貝類や、ニシン、カレイ、マグロなどの魚骨、エゾシカ、イルカなどの哺乳類の骨が出土した。特にアサリやカレイが多くみられることから、貝塚周辺には砂浜が発達していたとともに、一時的な寒冷化であったことを示している。本資産は、定住成熟期後半の貝塚を伴う共同墓地であり、沿岸地域における生業と高い精神性による祭祀・儀礼の在り方を示す重要な遺跡である。(縄文遺跡群世界遺産登録推進事務局)
◇住所:虻田郡洞爺湖町高砂。
◇電話:0142-76-5802。

世界文化遺産・入江・高砂貝塚(2021年9月撮影)

道の駅 とうや湖
 国道230号に面し、施設の南側に隣接した展望台からは洞爺湖、施設北側には羊蹄山が田園風景の中にそびえ、雄大な景色を体感できる。


道の駅 とうや湖の展望台から洞爺湖を望む(2022年4月撮影)

道の駅 とうや湖横に咲き誇るコスモス(2022年9月撮影)
(香川地区資源保全組合による「景観形成活動」実施中)

道の駅 あぷた
 洞爺湖町(旧 虻田町)は、北海道の南部に位置し、湖と山と海に囲まれた自然豊かな町。国道37号に面し交通の便が良く、眼下に虻田漁港と内浦湾が眺望できる。裏手にはパークゴルフ場がある。



洞爺湖
 洞爺湖(とうやこ)は、虻田郡洞爺湖町と有珠郡壮瞥町にまたがる湖。支笏洞爺国立公園に含まれるほか、2008年の日本百景に登録されている。


 北海道南西部に位置する。洞爺カルデラ内にできた湖で、面積は日本で9番目、カルデラ湖としては屈斜路湖、支笏湖に次いで3番目の大きさ。東西約11km、南北約9kmのほぼ円形の湖で、中央に浮かぶ中島(面積4.85平方km)の最高点トーノシケヌプリ(標高455m)を中心として東北東〜南東〜南南西にかけての領域が壮瞥町、他は洞爺湖町の区域となっている。 なお、中島には昭和35年ころには2世帯6人の定住者がいた(現在はすべてが通いの人で定住者はいない)。「とうや」はアイヌ語で湖の岸を意味する言葉「トヤ(ト・ヤ)」に由来する。湖の北岸を指す地名であったが、和人はその北岸を向洞爺と呼び、洞爺を湖 の名にした。アイヌの人々は洞爺湖のことを「キムント(キム・ウン・ト)」(山の湖)と呼んでいた。地元では「どうや」と呼ばれることもある。島は中島、観音島、弁天島、饅頭島がある。(jawp)
◇住所:〒049-5021 虻田郡洞爺湖町、有珠郡壮瞥町。
◇電話:0142-75-2446(洞爺湖温泉観光協会)。


洞爺湖(2009年7月、2022年4月撮影)



 有珠郡壮瞥町は、大地の息吹やエネルギーを肌で感じることができる昭和新山や優美な洞爺湖など、恵まれた大白然の中で、観光と農業を基幹に発展してきた。国際的なスポーツとして育った雪合戦発祥の地として、また、昭和の大横綱北の湖の生誕地として、全国的に親しまれている。
そうべつ観光協会

昭和新山
 昭和18(1943)年12月28日午後7時ころ、突然激しい地震が起こり、地割れとともに畑地が295mも隆起した。この昭和新山は、地下で固結した溶岩が押し上げられ、巨大な岩石柱として尖峰をなす、世界的にも砂しいべロニーテ火山だ。今でもその山腹から、噴煙を吹き上げ続けている。
◇住所:〒052-0102 有珠郡壮瞥町昭和新山。
◇電話:0142-66-2121。


昭和新山(2009年9月撮影)

有珠山
 有珠山は、標高737m。洞爺湖の南に位置し、山頂は有珠郡壮瞥町、山体は虻田郡洞爺湖町と伊達市にもまたがっている。 20世紀の100年間だけで実に4度もの噴火活動が観測された、世界的に見ても活発な活火山。最新では2000年に噴火。

有珠山ロープウェイ
 標高732mの活火山有珠山に通じるロープウェイは106人乗り。眼下に昭和新山、向こうには洞爺湖や羊蹄山を臨める。頂上展望台までは、昭和新山や有珠山の形成の歴史など女性ガイドの説明がある。
◇住所:有珠郡壮瞥町字昭和新山184-5。
◇電話:0142-75-2401。
◇開館:シーズン中8時30分〜17時30分。冬期間運休有り。


有珠山ロープウェイ(2023年9月撮影)

オロフレ峠
 登別温泉と洞爺湖を結ぶ観光道路を登りつめたところが、標高930?bのオロフレ峠。以前は、道内でも有数の難所たったが、昭和63年に峠の下を通過するトンネルが完成したため _れており、観光客、登山愛好家などに親しまれている。
◇住所:登別市カルルス町・有珠郡壮瞥町蟠渓。
◇電話:0143-84-3311(登別観光協会 )、0142-66-2750(そうべつ観光協会 )。

オロフレ峠(2023年9月撮影)

四十三山(よそみやま)
 四十三山、あるいは明治新山は、有珠郡洞爺湖町と壮瞥町の境界、洞爺湖の南岸に位置する標高252mの火山である。有珠山の1910年(明治43年)の噴火活動によって形成された側火山である。現在は全山を落葉広葉樹林に覆われ、一部で弱い噴気活動が見られる程度である。

壮瞥滝
 洞爺湖唯一の流出口で湖畔から約70mのところにあり、約18mの高さ。アイヌ語で「ソウ」は滝、「ペツ」は川という意味。壮瞥町史には、『往時は道南一の壮観な滝として知られ、高さ18m、幅7.3mの断崖から水量が直下する滝である。

壮瞥公園
 壮瞥公園は洞爺湖周辺屈指のビューポイントで、洞爺湖や有珠山、昭和新山、遠くには羊蹄山、ニセコ連峰、そしてサミット主会場・ウィンザーホテルまで展望できる。また、約8万6,000平方mの面積を誇る壮瞥公園は、梅の名所としても知られている。見頃は5月上旬〜中旬。
◇住所:有珠郡壮瞥町字東湖畔。
◇開園:5〜10月。

  • descriptiondescription
壮瞥公園からの洞爺湖(2023年4月撮影)

1977年火山遺構公園
 火山遺構の一つ、地殻変動で倒壊した病院施設とその周辺が公園として整備されている。1977年〜82年の有珠山の火山活動(地殻変動)で倒壊した病院施設とその周辺が公園として整備されている。1977年〜82年の活動では、火口原内の有珠新山(潜在ドーム)の成長に伴って洞爺湖岸では地盤が約25mも湖側へ動いた。この病院は噴火開始後、数日でひびわれが始まり、2〜3カ月後には徐々に倒壊していった。病院付近の地盤は1本の単純な断層ではなく、多数の小断層で破砕され、全体として右横ずれの断層帯となってその動きが建物を倒壊したのである。
◇住所:〒052-0103 有珠郡壮瞥町字壮瞥温泉76-17。
◇電話:0142-74-3015(洞爺湖町ジオパーク推進課)。

洞爺湖有珠山ジオパーク
 洞爺湖及び有珠山を中心とし、伊達市、豊浦町、壮瞥町、洞爺湖町にひろがるジオパークである。


 洞爺湖有珠山ジオパークは、火山活動により形成された地質や自然、さらにはそうした自然に育まれた縄文文化の遺跡群などを含む、日本で最初の世界ジオパークである。洞爺湖は、周辺6市町村(当時)を中心に、2000年有珠山噴火災害からの早期復興に向けた地域振興策として洞爺湖周辺地域エコミュージアム構想を掲げ、火山遺構や、地質、自然景観、歴史・文化施設等をエコミュージアム(自然博物館)と位置づけた新たな取組を開始した。その後、ユネ支援を受けて発足した世界ジオパークネットワークがエコミュージアム構想と共通の理念を持つことから、2009年8月22日に新潟県の糸魚川と長崎県の島原半島とともに世界ジオパークネットワークへ加盟した。(jawp)
◇住所:〒049-5692 虻田郡洞爺湖町栄町58(洞爺湖町役場ジオパーク推進課内)。
◇電話:0142-74-3015。


 ジオパーク(英: geopark)とは、地球科学的な価値を持つ遺産(大地の遺産、ジオヘリテイジ、英: geoheritage)を保全し、教育やツーリズムに活用しながら、持続可能な開発を進める地域認定プログラムである。ジオパークは、地球・大地を意味するジオ(Geo)と公園を意味するパーク(Park)とを組み合わせた言葉である。「ジオ」の意味を地質に限定した「地質公園」という表現を用いる国や地域もあるが、これは誤訳である。日本ではそのままジオパークの語を用いるとともに、意味を説明する際には「大地の公園」と表現している。
 地域が「ジオパーク」と名乗るには、ジオパークネットワークに加盟するための審査および認定を受ける必要がある。また、4年に1回、現地審査を含む再認定審査があり、加盟認定が取り消される場合もある。世界ジオパークネットワーク(GGN)の審査を受けて同ネットワークへの加盟を認定されているジオパークを、世界ジオパークと称する。これは国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)の正式事業である。なお、日本にある世界ジオパークは、すべて日本ジオパークでもある。日本ジオパークは、日本ジオパーク委員会(JGC)の推薦を受けると、世界ジオパークネットワーク(GGN)への加盟申請を行うことができる。日本にある世界ジオパークは、世界・日本それぞれの再審査・再認定を4年に1回受ける。国や地域のレベルで認定されたジオパークも存在する。日本の場合、日本ジオパークネットワーク(JGN)に加盟している地域を日本ジオパークと称する。2022年1月現在、46地域が加盟。(jawp)



横綱北の湖記念館
 有珠郡壮瞥町出身の第55代横綱北の湖。その24回の優勝と951勝という偉大な業績を讃え、相撲生活18年のあゆみを辿る展示品や、国技大相撲の変遷や歴史を綴った数多くの資料を展示。また、壮瞥町郷土資料館も併設されており、噴火の歴史や開拓民の歩みを見ることもできる。
◇住所:〒052-0101 有珠郡壮瞥町滝之町294-2 。
◇電話:0142-66-2201。
◇開館:9:00〜17:00(冬期は月曜閉館)。


<第55代横綱北の湖主要記録>
◇優勝回数:24回(うち全勝7回)。
◇通算勝利:951勝。
◇幕ノ内勝利:804勝。
◇横綱勝利:670勝。
◇年間最多勝利:7回。
◇最年少横綱昇進:21歳2カ月。
◇横綱在位:63場所。
◇平成4年:壮瞥町名誉町民。
◇平成14年:財団法人日本相撲協会第9代理事長就任。
(平成20年6月竣工北の湖銅像建設委員会)




横綱北の海記念館(2004年4月、2021年9月撮影)

ゆーあいの家(日帰り温泉)
◇住所: 有珠郡壮瞥町字滝之町290-44。
◇電話:0124-66-2310。
◇入浴料: 大人390円、小人140円、幼児70円。
◇入浴時間:10:00 〜21:15。
◇夏期営業:4月中旬〜11月15日。
◇冬期営業11月16日〜4月中旬。
◇休館日: 毎週月曜日。
◇泉質: 炭酸水素塩、塩化物泉。
◇効能: 神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺等。

昭和新山熊牧場
 北海道の森の王者ヒグマが約100頭飼育されており、クマを間近で見られる特別観察室もある。春には可愛いい小熊を見ることもできる。
◇住所:有珠郡壮瞥町昭和新山183 。
◇電話:0142-75-2290。
◇開営業時間:9:00〜16:30。
◇料金:大人900円、小人500円。

三松正夫記念館
 三松正正夫は、1910年の有珠山噴火時に調査に来た学者の下で、地学・火山学に開眼。壮瞥郵便局長の職につきながら、昭和新山の地震発生から噴火、そしてその活動が止まるまでを独学の方法でつぶさに観測、詳細な記録を残された。この記念館には、山の成長する様子を等高線によって記録した「ミマツダイヤグラム」など、火山学の貴重な資料や観測機器、写真が展示されている。
◇住所:〒052-0102 有珠郡壮瞥町字昭和新山184-12。
◇電話:0142-75-2365。
◇営業時間:4〜10月8:00〜17:00。11〜3月9:00〜16:00。
◇入館料:大人300円、小人250円。

◆雪合戦発祥の地
 壮瞥町の冬の目玉「雪合戦」は、1989年(平成元年)2月に初めて開催された。その人気はまさに不動のものとなっている。

◆昭和新山国際雪合戦
 「雪合戦」をウィンタースポーツとして成立させた、国際色豊かな雪の祭典。厚生労働大臣杯・北海道知事杯を競って、キング・オブ・スノーを決定する。「YUKlGASSEN」という言葉は、北欧圏では国際共通語として定着しつつあり、フィンランドでは欧州選手権が行われるほどの過熱ぶり。この大会は、毎年2月の最終土・日、昭和新山特設グランドを会場に行われる。

<YUKlGASSENの国際ルール>


◇競技者 選手10名基本(試合出場選手は7名)・補欠選手2名・監督1名で構成。フォワード4名、バックス3名で構成。監督は、競技者を兼ねることができる。
◇競技方法 ・フォワードは、自コートのバックラインより前方のすべてを競技範囲とする(自陣バックラインから後方には下がることはできない)・競技者はフォワード4名、バックス3名で構成する・センターラインを超えて相手コートに4人目の競技者が入ったチームはそのセット負けとなる(競技者がセンターラインを越え相手コートに入ることができるのは3名以内)・競技者交替は、セット間で行う。・ 一度交替した競技者でも、次のセットで競技に復帰できる。
◇競技時間 ・競技時間内に、雪球を相手チームの競技者に投げ当てる・競技時間内に相手チームのチームフラッグを抜く・3セットマッチ(1セット3分間)で、2セット先取したチームを勝ちとする。
◇雪球 ・雪球の大きさは直径6.5〜7cm、1セットに使用できる数は90個・3分の2以下の雪球、アウト競技者が持っている雪球、コート外にある雪球、コート外から入ってきた雪球は無効雪球となる・無効雪球を使用したときは、アウトとなる・競技中に壊れた雪球を、さらに雪を加えてつくり直した雪球、他の雪球と合わせてつくり直した雪球、競技中に新たにつくられた雪球は不正雪球となる・競技中不正雪球をつくったときはアウトとなる・雪球の受け渡しは、直接手渡しで行う、コート上に置く、コート上をころがす、シェルター・シャトーの上に置き行う。
◇コート ・長さ36m、幅10mのコートを使用、コート内にはシェルター5基、シャトー2基の壁があり、双方にチームフラッグを立てる・コートの長辺をサイドライン、短辺をエンドライン、コートを二分するラインをセンターラインという。また、センターラインと  エンドラインの間に引かれるラインはバックラインという。(日本雪合戦連盟hp)



◇勝敗 ・競技者1人を1ポイントとして計算する。雪球が体の一部に当たるとアウトとなり、その選手はコートから出る・セット内における勝敗の決定、ポイントは日本雪合戦連盟のホームページ参照

◆昭和新山火祭り
 2年問にわたって、爆発を繰り返しながら生成された昭和新山誕生の様子を、花火で表現したビッグイベント「昭和新山火まつり」。地割れ花火やスターマインなど、多彩な花火の大爆音が、噴火のエネルギーを再現している。この昭和新山山麓を舞台に繰り広げられるイベントには、その力強いスケールと華麗な夜空の花に引きつけられ、毎年多くの観光客が集まっている。轟音と光と色彩に包まれた、幻想的でダイナミックな真夏の夜の祭典は、毎年8月の第4土・日曜日に開催されている。

◆そうべつりんごまつり
 毎年くだものロードの果樹園が、収穫期を迎えるころに開催。特産のりんごをはじめ、果物、野菜、花き、黒毛和牛の即売会も行われる。焼肉バーベキューコーナーや軽食コーナーもある、楽しい内容が盛りだくさんだ。

壮瞥温泉
 洞爺湖温泉に隣接した、昭和新山の登山口にある静かで家庭的な林間の温泉地。洞爺湖が一望できる近代施設の整ったホテルや、ペンション・旅館が数多くあるが、静寂な湯の里の風情があり、保養向きだ。美しい自然の姿を見られるロケーションも素晴らしい。石膏食塩泉は、微細な食塩の粒が毛穴に付いて発汗を抑制するため、湯冷めしにくいのが特徴だ。外傷障害・神経痛・関節病に効く。
◇住所:〒052-0103 有珠郡壮瞥町字壮瞥温泉。
◇電話:0142-66-2121。

◆蟠渓(ばんけい)温泉
 緑濃い山あいに建てられた、素朴なたたずまいの温泉地。長流川の渓流の水音がやさしく心をなごませてくれる。オロフレ峠へ通じる道の眺めや、秋の紅葉の美しさは一見に価する。1OO年前からの古湯で、湯治場のムードをたたえている。
◇住所:〒052-0103 有珠郡壮瞥町字蟠渓。

洞爺湖温泉
 湯量の豊富さで知られた観光地。湖水と周辺の山々は、北海道三大景観の一つに数えられている。昭和新山や有珠山が噴煙を上げている雄大な姿も見られる。弱食塩泉のすべすべした肌触りは、胃腸病や慢性の筋肉リュウマチに効く。無味無臭で、肌にやさしい入浴感。
◇住所:〒049-5721 虻田郡洞爺湖町洞爺湖温泉。
◇電話;0142-75-2446。

道の駅 そうべつ情報館i(アイ)
 湖と火山と温泉の町・壮瞥町の総合情報発信基地。館内には特産のくだもの・野菜等の直売所のほか、観光情報案内(「エコミュージアム・観光情報館」)、火山とともに生きる町の歴史を知ることができる「火山防災学び館」が併設されている。






 北海道の南西部に位置し、静かな自然と美しい海岸線に恵まれた第一次産業の町である。噴火湾におけるホタテ養殖の発祥の地であり、また道内でも屈指の養豚の町として知られ、内浦湾に面した温暖な気候は、いちごなどの花き栽培を盛んにしている。


 1997年10月に開通した北海道縦貫自動車道(虻田〜長万部間)で、噴火湾パーキング・エリアは、札幌〜函館間で最も海岸に近接するところで、ここに広がる噴火湾展望公園(展望塔・パークゴルフ場・遊園地など)は、一大レクレーションゾーンとなっている。また、町を横断する貫気別川には、秋になると長い海洋の旅を終えたサケたちが、次々と帰ってくる。そのサケを捕獲するインディアン水車周辺は公園として整備され、サケのダイナミックに泳ぐ光景を水路のガラス越しに観察でき、家族で楽しめる穴場となっている。6月中旬にいちご豚肉祭り、7月下旬に礼文華岩屋秘境祭り、8月下旬にべんべよいとこ祭り、また10月初旬に豊浦漁港豊漁祭りの行事がある。・連絡先 電話0142-83-2121 ・特産品 いちご・豚肉・アスパラガス・馬鈴しょ・ホタテ・カレイ・その他の魚介類の農畜海産物

噴火湾とようら観光協会

噴火湾展望公園
 札幌〜函館を結ぶ北海道縦貫自動車道で、最も海岸に接近したP.A(パーキングエリア)が豊浦の噴火湾P.A。このP.Aのある噴火湾展望公園は、町内を一望し、町の特産物も販売する展望塔のほか、大型ローラーすべり台などの遊具、桜林には遊歩道、さらにシラカバ、カエデ類が植栽され歴史の道彫刻広場など、一大レクリエーション公園として整備されている。
◇住所:〒049-5405 虻田郡豊浦町字高岡67-1。
◇電話:0142-83-1080。

インデアン水車公園
 インディアン水車は、貫気別川に溯上する鮭を捕獲するための施設でガラス越しに溯上の様子を観察できる。秋に捕獲された鮭はふ化場に運ばれて採卵・ふ化され、稚魚が放流されます。この水車をシンボルに周辺を公園として整備している。鮭の遡上の最盛期は10月。
◇住所:〒049-5415 虻田郡豊浦町浜町。
◇電話:0142-83-1408。

文学碑公園
 豊浦には、悠久の昔からその風光にひかれ、住み着く人や訪れる人も多く、そのためもあってか歴史は意外に古い。史跡や伝説なども数多く残されており、斉藤茂吉、与謝野鉄寛・晶子、伊藤整など、近代文学を代表する歌人や文人たちも訪れ、豊浦の海岸の美しさを賞賛しており、文学碑公園には、歌碑や随筆碑が建てられている。またの名をロマンチック海岸と呼ばれる豊浦の景勝地、礼文華海岸の美の岬を背景にしたこの公園から見る夕日は、まさに感動的な美しさ。
◇住所:虻田郡豊浦町礼文華703番地地先 。
◇電話:0142-83-1408。

ポンベツの滝
 白糸のように流れ落ちる美しい滝「ポンベツの滝」は、自然を満喫するなら最高の場所。新緑から紅葉へと周辺の自然と美しいコントラストを描きながら、感動的なシーンを作りだす。
◇住所:虻田郡豊浦町美和。
◇電話:0142-83-2239。

カムイチャシ史跡公園
 「神のとりで」と崇められたその神聖なまでの美しさ。カムイチャシ史跡公園はアイヌ語で「神のとりで」という意味の通り、雰囲気のある丘の上の公園。ゆっくりと一歩一歩、153段の階段を登って公園へ。木製の遊歩道や東屋が整備され、展望台からは大きくくっきりと広がる噴火湾を一望することができる。長さ16m、幅5m、深さ3mにわたって掘られた壕にも神秘性がうかがわれる。また、国指定の景勝文化財「ピリカノカ」に指定された。
◇住所:〒049-5333 虻田郡豊浦町礼文華 。
◇電話:0142-83-1408。

道の駅 とようら
 豊浦町は、胆振管内の西端に位置し、南は噴火湾に面した巨石や断崖が並ぶダイナミックな海岸線、北は蝦夷富士羊蹄山を眺望する風光明媚な場所にある。当駅は、国道37号と道道97号が合流する地点に位置し、周辺にはいちごの旬の季節になると直売の露店がならぶ。




 白老とは、アイヌ語で「虻(あぶ)の多いところ」と言う意味の言葉「シラウオイ」からきたと言われていいる。。白老町は、北海道の南西部、胆振振興局管内のほぼ中央に位置し、南は太平洋 、西は登別市、北は千歳市と伊達市(旧大滝村)、東は別々川をはさんで苫小牧市 とそれぞれ隣接している。


 白老にはさまざまな景勝地がある。カルデラ湖として日本でも屈指の透明度をもつ「クッタラ(倶多楽)湖」があり、ヒメマス釣りを楽しむことができる。クッタラ湖は支笏洞爺国立公園特別区域内にあり、現在は登別側から行くことができる。虎杖浜(こじょうはま)地域は、アイヌ文化の遺跡が多く発掘され、古代より多くの人が生活した「アヨロ海岸」がある。付近にはポンアヨロ遺跡やアフンルパロなど、古代に暮らしたさまざまな人々の痕跡があり、 風景だけではなく文化的にも大変貴重な海岸である。白老のちょうど真ん中に位置して、「萩の里自然公園」がつき出たように広がっている。自然公園の中には、樽前山や太平洋を一望できる展望デッキや、通称「ケネルハウス」と呼ばれるセンターハウスがあり、自然散策やウォーキングを楽しむことができる。東側には、ポロト湖とポロトの森がある。
  湖のほとりでは古くからアイヌの人たちが生活しており、ポロトコタンと呼ばれる集落を築いていた。ポロトの森は、キャンプ場やウォーキングコースとしても人気。

白老観光協会

仙台藩白老元陣屋資料館
 安政3年、当時の幕府は開国時におけるロシア勢力の南下に備え、仙台藩ほか奥羽諸藩に蝦夷地の警備を命じた。その守備範囲は白老から国後・択捉島までの広大な範囲に及ぶ。各地に出張陣屋を置き、白老の元陣屋はその警備の中核として機能した。2022年10月13日「北海道遺産」に選定。
◇住所:白老郡白老町陣屋町681-4。
◇電話:0144-85-2666。
◇営業時間:09:30〜16:30。
◇定休日:毎週月曜日(祝祭日の場合は翌日)、年末年始(12/29~〜1/3)。
◇料金:一般 300円・小中学生 150円。

インクラの滝
 1991年(平成3年)「日本の滝百選」に選定された。 滝の名称である「インクラ」とは、この地に切り出した木材を運ぶインクライン設備があったことに由来する。別々の滝の別名がある。落差は約44m、滝幅は約10mあり水量も多く名瀑の一つとされているが、凝灰岩質の脆い地質条件のため姿形がよく変わる。国道36号社台地区から山側へ入り、途中から林道をたどる。駐車場から遊歩道を徒歩で約15分の場所に見晴台がある。かつては滝直下までの遊歩道があったが、落石の危険等のため立入禁止となっていた。 2009年(平成21年)12月に遊歩道及び見晴台が完成し、滝の全景が眺望できるようになった。
◇住所:〒059-0901北海道白老郡白老町社台。
◇電話:0144-82-2121。

インクラの滝(2010年6月撮影)

 2006年(平成18年)に「白老牛」として商標登録され、地域ブランドとして全国展開を図っている。平成20年7月に開催された「北海道洞爺湖サミット」において、白老牛が日米首脳会談後の晩餐会でも供され、各国の首脳から高い評価を得た。質な肉質は霜降りもバランスが良く、最高の黒毛和牛である。

虎杖浜(こじょうはま)たらこ

 大正時代から冬の前浜(虎杖浜地域)でとれたスケソウダラを新鮮なうちに加工してつくられてきたたらこである。きめ細やかな質感のある粒々は、確かな品質が認められ贈答品としても親しまれている。

国立アイヌ民族博物館
 国立アイヌ民族博物館は、わが国に初めて誕生した、アイヌ文化の展示や調査研究などに特化した国立博物館。アイヌ民族の文化を復興し、発展させるべく創設された。


 博物館を擁するウポポイ(民族共生象徴空間)は、その基本構想にも書かれているように、「我が国の貴重な文化」であるアイヌ文化を復興・発展させるとともに、先住民族の尊厳を尊重し、「差別のない多様で豊かな文化を持つ活力ある社会」を築いていくという重要な意義を持つ国家プロジェクト。国立アイヌ民族博物館は、そのウポポイの中核施設として、「先住民族であるアイヌの尊厳を尊重し、国内外のアイヌの歴史・文化に関する正しい認識と理解を促進するとともに、新たなアイヌ文化の創造及び発展に寄与する」という理念を掲げ、アイヌ文化の展示、調査研究、教育普及、人材育成、資料整備等に取り組む。
 アイヌ民族をはじめ、世界各地の先住民族の多くは、国家の政策によって生活基盤である土地や資源を奪われ、独自の言語を使うことを禁じられ、不当な差別を受けるなど、苦しい時代を経験している。その過程で、彼らの貴重な文化が消滅の危機に瀕することすら珍しいことではなかった。しかし、そのような逆境にあっても、多くの先住民族が文化の伝承を地道に続け、自ら博物館をつくり、自らのより所となる文化を保存、復興しようとしてきた。アイヌ民族もまたそのような民族の一つであり、ここ白老の地には自らが創立した「アイヌ民族博物館」という博物館が30年以上にわたって運営されてきた。この博物館は、展示と芸能でアイヌ文化を紹介し、また文化を通じて世界各地の先住民族と交流してきた。つまり、文化復興と民族共生を先取りする形で活動してきた。
 このアイヌ民族博物館は、ウポポイ建設に伴って2018年3月にその歴史を閉じたが、その精神は、ウポポイとその中核施設である国立アイヌ民族博物館が着実に受け継いでいく。文化の復興、創造と多様な民族の共生は車の両輪であり、その相乗効果によって社会全体を活性化させていく。この新しい国立博物館では、アイヌ民族が主体となって課せられた使命に取り組むが、それと同時に世界の多様な民族の出身者がアイヌ文化を接点にして集まり、その復興と創造に参加することで、日本国内のみならず人類社会全体の活性化に貢献することを目指していきたいと考えている。
 ウポポイと国立アイヌ民族博物館は、新型コロナウイルス感染拡大という事態を受けて3ヶ月遅れて2020年7月12日に開業した。
                  2020年7月
                国立アイヌ民族博物館館長 佐々木 史郎
◇住所:〒059-0902 白老郡白老町若草町2-3-1。
◇電話:0144-82-3914。

ウポポイ(民族共生象徴空間)
 アイヌの歴史・文化を学び伝えるナショナルセンターとして、2020年春完成。長い歴史と自然の中で培われてきたアイヌ文化をさまざまな角度から伝承・共有し、人々が互いに尊重し、共生する社会のシンボルとして、また、国内外、世代を問わず、アイヌの世界観、自然観などを学ぶことができる。

ウポポイ(2021年6月撮影)

アイヌ民族博物館(2010年6月撮影)

アイヌ民族の概要


 アイヌ民族は、東北地方の北部から北海道、樺太(サハリン)南部、千島列島にかけて古くから暮らしてきた先住民族。アイヌモシリ(アイヌ民族の土地)の豊かな自然を基盤として、狩猟・漁労を中心とした生活を営む一方、本州や大陸の諸民族と交易をしていた。また、アイヌ語やイヨマンテ(熊の霊送りの儀式)、口伝えの物語など独自の文化を持ち、その人口は江戸時代後期(1807年)で26,256人と記録されている。今も各地に残るアイヌ語地名や遺跡などからも、先住民族としての歴史の一端を知ることができる。しかし、明治時代に入ると、アイヌモシリは一方的に日本の領土に組み込まれた。和人が大挙して入植し、また樺太・千島からも強制移住などにより、アイヌ民族は土地や資源といった生活の基盤を失い、壊滅的な打撃をこうむった。アイヌ語や伝統文化は否定され、その多くを失った。今では話す言葉も暮らしぶりもほかの日本国民と変わらない。しかし、近年、アイヌ民族の伝統と誇りを回復しようとする動きが各地で高まっている。アイヌ民族の代表が国会や国連の場でも積極的に発言し、先住民族としての地位と権利の回復が議論されるようになっている。そうした動きを受けて、2007年には国連総会で「先住民権利宣言」が採択された。現在、アイヌ民族は、分かっているだけでも北海道に約24,000人、東京に約2,700人など、全国に生活の場が広がっている。よき隣人として、民族同士が共生する社会の実現を目指して、多くの人々がさまざまな努力を続けている。


ポロトミンタラ(白老駅北観光インフォメーションセンター)
 白老駅北観光インフォメーションセンター。ウポポイをはじめとする近隣観光スポットやグルメ情報、体験プログラムの案内、自転車の貸し出しや土産品販売、軽飲食の提供、白老の新たな観光拠点。駐車場と24時間トイレ完備。ポロトミンタラ poroto mintarとは、アイヌ語で「ポロ」は大きい「ト」は湖、「ミンタラ」とは庭のこと。「大きな湖のある庭」。 ポロトミンタラは、2020年4月オープン。 白老町観光協会が運営する。
◇住所:白老郡白老町若草町1-1-21。
◇電話:0144-82-2216。

ポロトミンタラ(白老駅北観光インフォメーションセンター)

クッタラ(倶多楽)湖
 倶多楽湖(くったらこ)は、北海道南西部、白老郡白老町にあるカルデラ湖。支笏洞爺国立公園の特別区域に入っている。地域一帯で気象庁が定める活火山となっている。


 地名由来は、アイヌ語の「クッタル・ウシ・トー」(イタドリが生える湖)から。なお、白老町側からはルートがなく、アクセスは登別市からのみ。このため、一部では登別市と勘違いされている。登別温泉の東方約2kmの位置にある。直径約3kmのほぼ円形の湖で、流入・流出する川がなく、水質はきわめて良い。環境省が発表する公共用水域水質測定では毎年湖沼部門の上位に名を連ね、たびたび1位にもなっている。透明度は摩周湖に次いで2位とされる。年間の湖水位変化は1〜2m程度である。また、中尾ら(1967)によると、湖水が地下水として湖底から漏出し、その漏出量は0.44立方m/sと見積もられている。
 倶多楽湖を形成した倶多楽火山は玄武岩 - 安山岩の成層火山体で、約8万年から4万5,000年前までの期間に複数の火口で火砕流を伴う大規模な噴火を繰り返し、約4万年前までの活動で倶多楽湖を形成した。近年では、約1,900年前と約200年前に活動をしていたと考えられる。現在、湖の西側にある日和山(デイサイト (SiO2 67%) による溶岩ドーム)は噴気活動を続けている。登別温泉の源泉である地獄谷や大湯沼(ともに爆裂火口)、日和山噴火口(溶岩円頂丘)などの観光名所がある。スペースシャトルからの三次元レーダー写真を見ると、噴火口跡の倶多楽湖南西から流れ出した溶岩が太平洋岸に 蘭法華岬とポンアヨロ岬を形成しているのが見える。(jawp)
◇名前の由来:虎杖浜の・湖「クッタルシ・トー」の意味が有力。
◇誕生:約4万年前、クッタラ火山の山頂部の陥没によりできたカルデラ湖の説が有力。
◇湖面積:4.7平方km 国内19位。
◇湖容積:0.491立方km 国内7位。
◇湖の標高:257m 国内8位。
◇水深:最大147m・平均104.5m 国内4位。
◇水質:COD=0.7mg 全国1位。
◇透明度:28.3m 国内2位。
◇肢節量:1.05 国内1位 (※「肢節量」とは丸に近い度合い)。
(hpから)
◇住所:白老郡白老町字虎杖浜。
◇電話:0144-82-2216。


クッタラ湖



 安平町は、2006 年(平成18年)3月27日に同早来町と同追分町と合併したことにより誕生した。1900年(明治33年)に植苗村と勇払村の一部が分村して安平村となり、 現在の早来に戸長役場が置かれた。
あびら観光協会


<旧早来町>
 交通アクセスの良さから、臨空工業団地を中心に企業の誘致、集積に努め「ホスピタリティ」を基本理念に、田園資源を活用した、快適で潤いのある自然共生型の町づくりを推し進めている。また、競走馬の生産も盛んで、数々の重賞レースに活躍し、日高地方と並び、全国にその名をはせている。近郊には、四季を通じて自然を満喫できる「鶴の湯温泉」や、キャンプ場を併設した「ときわ公園」は、野球場やテニスコート、温水プール、パークゴルフ場が利用できるほか、町内6カ所のゴルフ場には、道内外から大勢のゴルフツァーが訪れ、雄大な自然のもとでプレーを楽しんでいる。

<旧追分町>
 畑のほか広大な土地を利用した酪農・畜産も盛ん。町内にはコンクリートパイル先端製造工場、コンクリート二次製品・建設資材製造工場が操業しているほか、かぼちゃ、スイートコーンなどの野菜冷凍工場が操業している。また、「鹿公園」には、キャンプ場、庭園、えぞ鹿や小動物の飼育など各種施設が整備されている。また、冬にはスキー客で賑わう安平山スキー場があり、春から夏にかけては、美しい芝桜が咲き誇る。加えて日本には珍しいメキシコ原産の「赤いひまわり」を町中に咲かせている。7月には「おいわけメロンまつり」も開かれ、会場では牛肉の焼肉コーナーや、メロンの即売会などの楽しいイベントが繰り広げられる。また、2月には「スノーフェスティバル」が開催される。

道の駅 あびらD1ステーション
 農畜産品や加工品などの特産品、地域の観光情報、歴史・文化情報等を集結させ、町内外の交流やつながりを生み出すことを目的としている。鉄道拠点として発展した追分地区。その歴史を展示する鉄道資料館を併設。






 札幌市、千歳市、苫小牧市を中心とする道央圏に位置し、山岳地域のダムから中央部の湖沼、南部の臨海レクレーションまで自然とのふれあいの場所がたくさんある。厚真ダムや大沼野営場でのキャンプや湖沼では釣りも夏冬できる。海では釣りはもちろん、サーフィン、ヴギーボードに大勢の人が訪れ、道内でも有数のサーフィンのポイントとして有名。
 アイヌ語「アツマト」(湿地に葦の繁茂する所の意)から転化した。山間部から海浜部までの行政区域を持つ厚真町。森林と河川、海とは深いつながりを持つまちである。森林の整備を積極的に支援し、林業の振興のほか、環境保全を図り、水産業では増養殖漁業の発展を目指している。
 厚真町は、発展著しい道央圏の南端に位置し、新千歳空港や苫小牧港という空と海の玄関に隣接。特に苫小牧東港には同西港と合わせて「北の国際拠点港」として物流港湾化されたほか、高規格幹線道路日高自動車道の建設も着々と進むなど、今後、自然発生的に人と物との集積と交流が生まれることになり、大きな経済効果が期待される。明治の開拓期から厚真川水系を利用してつくられてきた「厚真米」は、高品質の評価を得ている。
厚真町観光協会

<田んぼオーナー募集>
 農家のアドバイスを受けながら、種まき、田植えから収穫までを実際に体験できる。使用する品種は、北海道のブランド米「おぼろづき」を低農薬栽培する。
<募集要項>
◇1区画:1アール(100平方m・30坪)。
◇価格:27,500円/1区画(本体25,000円+消費税2,500円)。
◇募集:最大100区画。
◇電話:0145-29-7711(厚真町観光協会)。

大沼フィッシングパークと野営場
 鯉沼地区にある大沼のフィッシングパークは釣りを楽しめる。釣れるのは鯉やフナなどの淡水魚。また沼のほとりには大沼野営場があり、野外炊事場や貸出しテントも用意されている。
◇住所:〒059-1751 勇払郡厚真町鯉沼番外地。
◇電話:0145-27-2321。

◆田舎まつり&農業まつり
 6月第3土曜日・日曜日開催。前夜祭は市街地を練り歩くパレードで始まり、本祭りでは野外ステージでのショーや名物「あづまジンギスカン」の草原焼きが楽しめる。同時開催の「農業まつり」の特産品販売も行われる。

◆国際雪上三本引き大会
 1月下旬日曜日開催。厚真町から発信する新たなスポーツ「三本引き」。雪上で同時に3本の綱を使って行う綱引きで、2本取ったチームの勝利となる。

◆海浜(はま)まつり
 7月最終日曜日開催。海ではサーフィン、浜では砂遊び。砂浜の巨大なプールに放流した「ホッキ貝」のつかみどりが人気。

◆あづまジンギスカン
 厳選した羊肉を熟成させ、特製タレに漬け込んだ一品。

ジンギスカン物語


 そもそも、北海道にヒツジがやってきたのはいつだろう?北海道にはじめてヒツジを連れてきたのは、農業指導者として招かれたエドウィン・ダン氏というのは知られた話。1877 年(明治10年)頃、札幌の真駒内牧場ではじめてヒツジが飼育されたというのがはじまりとされている。当初は、羊毛を目的に多くの牧場で飼育されていた。現在はごく一部の地域に限られ飼育されている。ヒツジが日本で食しはじめたのは大正時代。羊毛だけではなく肉を利用しようと考え、札幌月寒 (現在の羊ケ丘) と滝川の種羊場が中心となり、成吉思汗 ( ジンギスカン ) 料理が登場することに 。ただ、当初は匂いがきついということもあり、普及までには及ばなかったようである。
 ジンギスカンが人々に普及し始めたのは、昭和20年以降のこと。食糧難であったことや、レシピの改良やタレの登場などがこの背景にあったようである。特に北海道では、ヒツジ肉が容易に入手しやすかったことと、タマネギなどの野菜と食べ合わせることで、よりジンギスカンのおいしさを引き出したととで、庶民の食卓に定着していった。
 ジンギスカンという名は、どうして付けられたか ? これにはさまざまな説がある。一般的なのが、札幌農学校出身者で満州国建国に携わった駒井徳三氏が命名者と言われている。また、源義経が奥州から北海道へ、そして中国大陸に渡り「チンギス・ハーン」になり、彼が食したものが「ジンギスカン」だったため、という説も。いろいろな説があるが、今となってはジンギスカンという名称が定着の一役とも言えるであろう。
 ジンギスカンには、味なしの肉を焼いてタレにつけて食べる食べ方と、最初からタレに漬け込まれた肉を焼いて食べる食べ方がある。どちらが正しい食べ方か ? 実はこれ、北海道内で食べ方が分かれている。例えば、札幌から南方面は後付け、北および東は味付けが主流のようである。ファンの間ではそれぞれに言い分はあるが、どちらもジンギスカン。ただ、札幌の観光スポットでは後付けで食べるお店が多いこともあり、後付けの食べ方がやや知名度か高いようである。
 ヒツジの肉には、栄養素がいっぱいなのをご存知でしたか?鉄分、ミネラル、ビタミンA 、亜鉛、そしてカルニチンが多く含まれ、低コレステロールの食べ物なんである。特にこのカルニチンは、体に溜まった脂肪の減少効果がありダイエット効果があり、また、筋肉疲労を和らげたりする効果を発揮すると言われている。現在のジンギスカン人気のヒミツの一つは、この健康効果も関係しているのであろう。
 ジンギスカン鍋のユニークな形はなぜ ? と疑問を持ったことがあるであろう。今の形になったのは昭和30年代、生活形態がプロパンガスへ燃料が移行したころのようである。中心部が盛り上がっているのは、肉汁 ( 脂 ) やタレが涜れ落ち、周囲の野菜にしみ込ませるため。おいしく食べるためにちゃんと考えられた作りになっている。ホットプレートで食べるジンギスカンより、やっぱり専用鍋で食べるジンギスカンがおいしい。(あづま成吉思汗本舗市原生肉店パンフレットから)





 2006年3月27日に穂別町・鵡川町が合併し、新町「むかわ町」が誕生。むかわ町のキャッチフレーズは「人と自然が輝く清流と健康のまち」。2016年(平成28年)3月27日には、合併10周年の節目として「町民憲章」の制定、「人と自然が輝く清流と健康のまち」を宣言した。2017年(平成29年)12月13日、世界の恒久平和を願いむかわ町は「非核平和の町」を宣言しました。
むかわ町観光協会


<旧鵡川町>
 アイヌ語の「ムカッ・ペッ」=「川尻のたえず動く」という名からとった説と「ムツクアツ」=「つるにんじんの多いところ」という言葉がなまったとする説とされている。北海道の南部に位置する太平洋にのぞむ町。トマム岳(日高山脈)を源流とする清流、一級河川の鵡川が穏やかに貫流し、秋には特産のシシャモがそ上する。
河畔には町のシンボル、日本一の規模を誇るタンポポの大群生地が広がり、毎年春の開花期(5月下旬)から、さまざまなイベントが催される。町の上流域は標高100〜400mの山林原野で占められている。中流から下流域は水田地帯、河岸段丘は酪農や競走馬の生産牧場が広がっている。また、太平洋沿岸はホッキ貝やカレイなどの漁場に恵まれ、シシャモやサケ漁とともにホタテ漁など資源確保漁業に取り組んでいる。交通の基幹は苫小牧方面からのJR日高本線と国道235号線が海岸沿いを東西に並行している。
 
<旧穂別町>
 アイヌ語「ポンペツ」(小川の意)から転化したもの。面積の9割を森林で占める山林王国。敷地面積60haを擁す「ほべつ道民の森」には、古代の海の世界を再現した野外博物館など6区を有し、花見や森林散歩、スキーなど四季を通して楽しめるエリアがある。化石のマチとしても有名な穂別町。海竜クビナガリュウなどの化石を豊富に展示する町立博物館では、自然史を専門に研究し、その研究成果は国内外へ発信されている。博物館の隣接地には、「厳寒の氷河」「灼熱の砂漠」「マグマの海」といった地球のさまざまな自然環境を疑似体験できる穂別地球体験館がある。。札幌〜帯広間を結ぶ国道274号沿いにある町営キャンプ場と富内地区の宮沢賢治が理想とした「イーハトブ」の銀河ステーション(登録有形文化財)が観光スポット。

鵡川シシャモ

 シシャモは、アイヌ語で「柳の葉」を意味する「ススハム」が名前の由来だとされ、むかわ町では町内を流れる鵡川にシシャモが遡上することから古くから地域の貴重な食材として親しまれてきた。1955年(昭和303年)代には多くの加工業者が干したシシャモを販売するようになり、「すだれ干し」が秋の町を彩る風物詩となるなど、「シシャモの町」として全国に知られるように。2006年(平成18年)には、むかわ町とその周辺の沿岸でとれるシシャモを「鵡川ししゃも」として登録、現在では特産品として全国のデパートなどでも販売。一方、むかわ町では、シシャモの漁の時期にあわせて、「ししゃも祭り」が開催されていましたが、ことしは、新型コロナウイルスに加え、不漁の影響もあって、3年連続の中止となっている。

名産のすだれ干しのシシャモ 上左はシシャモ寿司(大豊寿司)2009年10月撮影

穂別地球体験館
 体験館では8つのテーマに分かれ、地域のさまざまな自然環境をジオラマや映像などで迫力満点に紹介。地球のダイナミズムをじっくり体験できる。
◇住所:〒054-2341勇払郡むかわ町穂別79-5。
◇電話:0145-45-2341。

穂別博物館
◇住所:〒054-0211勇払郡むかわ町穂別80-6。
◇電話:0145-45-3141。
 海竜クビナガリュウなどの化石を豊富に展示する穂別博物館では、自然史を専門に研究し、その研究結果は国内外に発信されている。古代のロマンを満喫し、生命の歴史を残してくれた地球を知ろう。

穂別博物館(2022年6月撮影)

道の駅 むかわ四季の館
 健康増進を目的をとした温浴施設、温水プール・トレーニングルームも利用できる。休憩施設、インターネットも利用できる図書室などがある。




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