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《3市14町1村》


◆オホーツクエリアの見どころ4コマ


◆オホーツクエリアの名所



 網走市は、北海道の北東沿岸に位置し、流氷が接岸することで知られている。オホーツクの海が育んだ自然や食材にかこまれた網走。網走市は、北海道の中でも雪が少なく冷え込みも穏やかな気候。日本一の能取湖サンゴ草群落地、林野庁の「森の巨人たち百選」に選ばれた貴重な木、美岬ヤチダモ。ラムサール条約登録湿地となった濤沸湖。網走を見下ろす360度のパノラマ天都山。天都山展望台に併設されたオホーツク流氷館では、実際の流氷を常設展示、マイナス15度Cの流氷体験室で夏でも流氷を見ることができる。さらに網走市美岬のオホーツク海に突き出た能取岬、博物館 網走監獄など見所満載。
網走市観光協会

天都山(てんとざん)展望台・オホーツク流氷館
 標高207mながら、山頂からの絶景は「天の都に昇るような心地」にさせるほど美しいとたとえられる天都山。網走湖、濤沸(とうふつ)湖、能取(のとろ)湖、藻琴(もこと)湖、そしてオホーツク海をはさんで知床半島、阿寒の山並みまで、壮大なパノラマを360度楽しめることから、1938(昭和13)年に国の文化財「名勝」に指定されている。
 天都山山頂の展望台に併設された、流氷をテーマにした科学館。見学は、流氷の迫力ある映像や網走の四季を300インチ画面に映し出すハイビジョンシアターからスタート。5つある展示室の中で一番人気の流氷展示室では、マイナス18度Cのシバレ(寒さ)と本物の流氷との対面が待っている。このほか、流氷の天使・クリオネやフウセンウオ、ナメダンゴといった不思議な生き物と出会える展示室などもある。
◇住所:網走市天都山245-1。
◇電話:0152-43-5951。

天都山展望台から望む壮大なパノラマ(2003年7月撮影)

 オホーツク流氷館には、本物の流氷を展示、水槽にはクリオネが生息している。
(2003年7月撮影)

北海道立北方民族博物館
 平成3(1991)年、天都山頂上近くに開館した北方民族をテーマとする博物館。グリーンランドからスカンジナビア一帯で暮らす各北方民族に関する約900点の収蔵品、衣食住、生業などのテーマ別に展示。アイヌ、イヌイト、コリヤーク民族の文化、オホーツク文化も紹介している。13種類の解説ビデオやマジックビジョンを見ながら、楽しく見学できる。
◇住所:網走市字潮見309-1。
◇電話:0152-45-3888。

能取岬

 オホーツク海に突き出たこの岬は、網走を代表するビューポイント。目の前をさえぎるものは何ひとつなく、西方は能取湖と北見市常呂の海岸、東方は遠く知床連山が眺められる。突端の断崖から見下ろす、澄み切ったオホーツク海の美しさと雄大さは息を呑むほど。流氷見物の指定席としても知られている。
◇住所:〒093-0087 網走市美岬。
◇電話:0152-44-6111。

網走刑務所
 網走刑務所(あばしりけいむしょ)は、法務省矯正局の札幌矯正管区に属する刑務所。北海道網走市に所在、再犯者の3年未満の短期処遇を目的とする。定員759人(2009年現在)。国内最北端の刑務所である。



 かつては日本で一番脱獄が困難な刑務所だと言われ、明治の脱獄王「西川寅吉」(模範囚として過ごし仮釈放)や昭和の脱獄王「白鳥由栄」(脱獄に成功 吉村昭の『破獄』で取り上げられた天才脱獄囚)らが収監された。また、施設の劣悪さと凶悪犯が多いというイメージから、映画『網走番外地』シリーズの舞台ともなっている。他にもヤクザを扱った漫画作品などに登場することも多く、日本の刑務所の代表的存在となっている。さらに、終戦前後の時期までは、治安維持法違反などの政治犯(主に、徳田球一や宮本顕治をはじめとする日本共産党の党員など)も収監されていたことがある(ただし、宮本顕治が実際に収監されていたのは、終戦の日である8月15日をはさんだ1945年(昭和20年)6月 - 10月までの約4カ月間であり、その後、GHQの人権指令で治安維持法が廃止されたことにより釈放されている)。
 1984年(昭和59年)に現在の建物が建設された頃から環境の改善が進み、比較的刑期の短い者の収容が増えている。それまで数々の映画の舞台となった木造時代の施設は、刑務所から南へ2kmほど離れた網走市呼人地区の天都山麓に移築され、公益財団法人網走監獄保存財団により観光施設「博物館網走監獄」として公開されている。なお、映画「網走番外地」シリーズでは、所在地は網走市番外地となっているが、刑務所の所在地は、正しくは網走市三眺地区であり、登記上の住所では、網走市字三眺官有無番地となっている。(jawp)
◇住所:〒093-0088 網走市字三眺。
◇電話:0152-43-3167。


網走刑務所(2006年8月、2007年2月撮影)

野外歴史博物館・網走監獄
 天都山中腹の広い敷地に、明治時代から1984(昭和59)年までの間、網走刑務所で使われていた獄舎をそのまま移築。野外博物館として一般開放している。5棟が放射状に広がった木造平屋の舎房などに、受刑者たちの過酷な暮らしぶりをリアルに再現。当時の姿を生々しく伝える展示の迫力は圧倒的である。
◇住所:網走市呼人1-1。
◇電話:0152-45-2411。
◇開館時間:9:00〜17:00。
◇入館料金:大人1,500円、高校生1,000円、小中学生750円。

博物館・網走監獄 真ん中の写真がニポポ(2006年8月撮影)

◆ニポポ
 北方民族の守り神・ニポポは、網走市の民芸品として、網走刑務所の受刑者が製作している。ニポポとは、木の小さな子、または人形の意味で、どんな願いでもかなえて、幸せになるという意味がある。ニポポに向かって「今日はたくさんの獲物を与えてください」とお願いをして出かける。そして、得てきたものは、料理し、食べる前に、まずニポポの口に与えて感謝した。網走市の民芸品として考古民俗学研究家・米村喜男衛氏の考証により、素朴で優雅な手彫りのニポポを皆様の幸福のためにと広く世に紹介したのである。

【網走刑務所】と【網走監獄】はどこが違う?

 【網走刑務所】は、網走市字三眺(さんちょう)に設置されている現在も使用されている刑務所。網走刑務所は実際に使われている刑務所なので、赤レンガ造りの外壁を見ることはできるが、内部に入ることはできない。一方、網走刑務所から3kmほど離れた網走市呼人(よびと)にある【網走監獄】は、明治時代に網走監獄(網走刑務所)として使用されていた建物を保存・公開している野外歴史博物館で、入館料を払って内部を見ることができる。

物語・網走監獄

<最果ての地に建てられた監獄という防波堤>

 明治23年(1890)、人口631人の小さな漁村網走に、突如現れた赤い服の囚徒50名。 網走と旭川を結ぶ中央道路を造るために釧路集治監より送られた最初の囚徒たちだった。「一日遅れれば、一日ロシア帝国に引けを取る」。北海道庁長官であり、屯田兵本部長でもあった永山武四郎はこう言って中央道路の完成を急がせた。この年より始まる網走監獄の歴史。それは、北方の脅威から日本を護り、北海道の開拓を進めるもう一つの開拓史のはじまりだった。

<集治監と北海道>

 明治維新とともに蝦夷地は、北海道となった。そして明治新政府の顕官となった維新の志士たちが、初めに心配したのは、着々と南下を進めるロシア帝国の前に丸裸同然で横たわる北海道たった。
 国家予算が4,000万円程度だった時代に、明治4年(1871) から始まる開拓使10年計画に費やされた国費総額は1,200万円とも1,400万円ともいわれる。最も多い年には国家予算の1割が北海道に投入さ れたという。いかに明治政府か、北海道を重視していたかが分かる。
 明治14年(1881)、開拓使10年計画が終わると開拓使は廃止され、北海道には函館、札幌、根室の3県が置かれた。しかし、本州並みに県によって治めるには、北海道はあまりにも広大で未開、ひ弱な県庁の力が及はない地域を治めたのが集治監という名の監獄だった。
 集治監は、明治新政府に反対する士族反乱の頻発によって国事犯が増加したことを受けて設置された。囚徒たちの労働力を北海道開拓に活用しようと明治14年(1881) 、北海道最初の集治監として樺戸集治監が現在の月形町に、続いて空知と釧路に設置された、集治監の長である典獄は地方行政官を兼ね、治安・民政・徴税を司った。
 ところが、このような体制には無理があった。わずか数年で3県体制の綻びが現れてしまった、明治18年(1885)、伊藤博文の名代として北海道を視察した太政官大書記金子堅太郎は「北海道三県巡視復命書」を提出し、3 県体制の廃止を進言した。そして金子は、特に北海道の開拓には囚徒を用いた道路開発が急務であると提言した。
 「未開地だけに多額の費用がかかる。賃金の安い囚徒を使えば工事費は抑えられ、苦役で囚徒が死んだとしても監獄の出費か浮くのたから一石二鳥だ。」
 何という冷酷な提言たろうか。こうして北海道の県時代は明治19年(1806)にわずか4年で終わり、岩村通俊を長とする北海道庁か発足した。そして明治23年(1890) 、この金子堅太郎の提言が網走監獄を誕生させた。中央道路の悲劇とともに。
        最大で最古 Museum Abashiri Prison 博物館 網走監獄から


能取湖卯原内サンゴ草群生地
 サンゴ草は、塩分の多い湿地に生える葉のない一年草で、高さは10〜20cm。多くの節のある茎が対生し、9月中旬〜10月にかけてサンゴのように美しく赤変する。ヤチサンゴ、またはアツケシ草とも呼ばれている。わが国では網走国定公園に最も多く見られ、特に能取湖南岸の卯原内付近の大群落は、日本で最も美しいとされている。静かな湖面に、澄み切った空に映え、サンゴ草が水辺に深紅のじゅうたんを敷き詰めたように広がり、北国の秋のひときわ深く印象づける風景を醸し出す。(現地の看板から)。
◇住所:〒093-0135 網走市卯原内60-3。
◇電話:0152-47-2301。

網走能取湖のサンゴ草群生地(2006年10月撮影)

能取湖(のとろこ)
 オホーツク海とつながる面積58万平方mの大きな海水湖。ホタテ、ホッキ、北海しまえびなどがとれる。湖畔にはサンゴ草と呼ばれるアッケシソウの群落地がある。
◇住所:〒093-0135 網走市卯原内。
◇電話:0152-47-2301(卯原内観光協会)。

流氷観光砕氷船「おーろら」
 厚さ1mにも達する流氷原の中を、ゴーンゴーンと氷にぶつかりながらもパワフルに突き進む流氷クルーズ。冬の網走観光では定番中の定番。約1時間の航海中、流氷の上で寝そべるアザラシや大空を舞うオオワシやオジロワシを見られることもある。運行期間=1月20日〜3月31日。
◇住所:〒093-0003 網走市南3東4-5-1。
◇電話:0152-43-6000。

 砕氷船「おーろら」と流氷上のオオワシ(網走市観光課提供)

オホーツク網走ザンギ丼

 網走産オホーツクサーモン(カラフトマス)を、天然の白魚醤油に漬け込んで揚げた「網走ザンギ」。北海道米で炊いたホカホカご飯とは抜群の相性。お好みで網走産の長いもと山わさびを添えて味わう網走産づくしの丼。添えられる汁物の具は、しじみ、ホタテ、あさりなど、網走産の貝が定番。


 「ザンギ丼」のお店はこののぼりが目印

◇◇◇ザンギ丼9軒の紹介◇◇◇

鮨かっぽう花のれん 網走市南5条東2丁目 電話0152-44-7576。
フードコートキネマ館 網走市南3条東4丁目道の駅「流氷街道網走」2F 電話0152-44-0688。
酒菜亭喜八(きはち) 網走市南4条西3丁目 電話0152-43-8108。
四季旬菜居酒屋さわ 網走市南3条東1丁目 電話0152-43-2645。
網走セントラルホテルグラン・クラシェ 網走市南2条西3丁目7 電話0152-44-5151。
龍(たつ)寿し 網走市潮見7丁目8の11 電話0152-44-6967。
オホーツクバザール可留茶屋倶楽部(かるちゃやくらぶ) 網走市大曲1丁目14の19 電話0152-44-3005。
◇オホーツク流氷館レストラン流氷 網走市天都山245の1 オホーツク流氷館3F 電話0152-43-6808。
博物館網走監獄お休み処番外地 網走市呼人1-1 電話0152-45-2411。

網走ビール館
 ニューヨークテイストの1階に、2階はスタイリッシュな和風スタイルとなっており、どちらも優しく暖かい光に囲まれた店内。当店横には網走川が流れており、夕日や街灯に照らされる網走川は季節によってもさまざまな顔になり、そんな贅沢なロケーションで、ゆっくりとくつろげる。
◇住所:網走市南2西4。
◇電話:0152-41-0008。

 網走ビール館(2006年8月撮影)

流氷硝子館
 流氷硝子館は、網走市にあるガラス製品製造・販売・製作体験ができる施設。2010(平成22)年設立。社屋は魚のすり身工場であった建物を大規模リフォームしている。館内は、硝子溶解炉やグローリーホールからでる熱がダクトを通り、高温で多量の排熱を効果的に循環させる環境に配慮した施設となっている。施設は道の駅に隣接しており、岸壁側面には流氷硝子館ライブカメラが設置してある。カメラはオホーツク海を一望でき、流氷観光砕氷船おーろら号の発着の様子や、網走のシンボル「帽子岩・二つ岩・能取岬」が見える。2月頃には日々変わる流氷の様子も見られる(jawp)。
◇住所:網走市南4東6-2-1。
◇電話:0152-43-3480。


網走市内での映画撮影の主な作品

◇網走番外地 ◇男はつらいよ−寅次郎忘れな草 ◇幸福の黄色いハンカチ ◇刑務所の中 スパイ・ゾルゲ ◇子ぎつねヘレン ◇遠くの空に消えた ◇非誠勿擾 ◇南極料理人 ◇ケンタとジュンとカヨちゃんの国 ◇大地の詩−留岡幸助物語

道の駅 流氷街道網走
 漁船が行きかう網走川河口に位置。オホーツク海や知床半島を一望できる。冬期間は流氷砕氷船「おーろら」の発着場。市内にはオホーツク流氷館、博物館網走監獄などがある。





 2006年(平成18年)、留辺蘂町、端野町、常呂町と合併し、新北見市が誕生した。
北見市観光協会


<旧北見市>
 道東の中核都市。市内に野付牛公園、牡丹園、つつじ公園、北見ファミリーランドのほか、面積28.8万平方m、150種の花木が美しいフラワーパラダイスがあり、観光客や市民の憩いの場となっている。北見発展の立役者「ハッカ(薄荷)」に関する資料を保存する日本唯一の「ハッカ記念館」や昭和初期の建物「ハッカ御殿」と道内初の地ビール「オホーツクビール」などが有名である。名物行事には北見ばんえい競馬のほか、10月中旬開催の北見菊まつり、2月中旬に北見冬まつりがある。また、雨量が少なく、日照率が高い同市では、8月中旬に全国有名チームが参加するラグビー合宿やラグビーフェスティバルが開催される。
<旧留辺蕊町>
 アイヌ語の「ルペシュペ」からでたもの。アイヌ語では、道のことを「ルー」越える道を「ルペシュペ」と称し、本町の場合は佐呂間別川へ越す道の意味で、ペをベにし、シュペをシベにして「ルベシベ」と訳し、さらに漢字の「留辺蘂」をあて、今日にいたっている。また、温根湯もアイヌ語で「オンネ」と呼び、大きな温泉のあるところの意味。道東有数の温泉街温根湯を有し、大雪山、阿寒、知床国立公園を結ぶ観光拠点。温根湯温泉は開湯100年を超える。町立「山の水族館・郷土館」や北キツネ牧場があり、観光客で賑わう。国道39号線沿いの道の駅「おんねゆ温泉」には、世界一のハト時計塔「果夢林」があるほか、地元の特産品を展示・販売する「果夢林ショップ」、木とのふれあいを大切に子供から大人まで楽しめる木製遊具を設置した「果夢林ワールド」、手軽に木工作を体験できる「クラフト体験工房」の3つの部屋で構成されている。
 北海道の中央山岳地帯の東側の山間部に位置するため、内陸性気候に属し、冷涼であるが、年間通して寒暖の差が大きい。年間平均気温は5度C前後と低いが、7〜8月には30度Cを超える真夏日を記録し、12〜2月までは真冬日が続き、最低気温はマイナス30度Cに近づく日もある。降雨量は年間700?前後、湿度も比較的低い。初霜は10月上旬、晩霜は5月中旬、最大風速も15m前後で、年間を通して比較的風が弱い。
<旧端野町>
◇地勢  1892年(明治25年)に設置された二号駅逓付近が「ヌッケシ」(アイヌ語/野の端)と呼ばれていたことから、「端野」と名付けた。これが町名の由来とである。北海道の5大河川である常呂川の中流域に広がる町で、肥沃な耕地に恵まれている。それを囲む丘陵地帯には森林と広大な畑作が広がっている。
◇気候 内陸型大陸性気候で、降雨量が少なく、日照時間(年間1,600〜2,600時間)は日本有数の長さを誇る。年間の平均気温は5〜6度Cであるが、四季を通じて温度差が大きく、夏には30度Cを超えることもある。湿度もも低く、四季を通じて快適な日の多い地域である。日照に恵まれた気候から「太陽」がまちのシンボルとなっている。
◇位置 網走管内支庁のほぼ中央に位置し、総面積は163.50平方km。オホーツク海岸から内陸へ約40kmの地点にある。西南は北見市、東は美幌町、北は網走市と常呂町に接し、フランスのマルセイユやイタリアのペルージャ、アメリカのミルウォーキーとほぼ同緯度になる。
◇交通 空路は車で30分の女満別空港が利用でき、ここから札幌、函館、東京、名古屋、大阪等へ定期便が発着している。近接した北見市からは「ふるさと銀河線」を利用できる。道路は国道39号線と国道333号線が通り、オホーツク圏の東西と南北を結ぶ要衝となっている。
◇人口・世帯数  2002年(平成14年)11月末現在、総人口5、545人。世帯数1,886世帯。人口は1950年(昭和25年)に9,000人を超えたのを最高に、その後、高度成長とともに都市部への人口流失が加速。1955年(昭和30年)代〜1965年(40年)代にかけて大きく人口が減少したが、1975年(昭和50年)代から安定し、近年は北見市のベットタウンとして人口は増加傾向にある。
◇歴史 端野は屯田兵によって開かれたまち。1897年(明治30年)、1898年(31年)、本州、四国、九州の3県から入植した屯田兵200戸によって開かれた。屯田兵の現役期間は5年間。1903年(明治36年)に現役解除となっても、多くの屯田兵はそのまま端野に残り、現在のまちの礎をつくった。大正に入り、網走本線が開通し、折からの好景気も重なり、町勢が伸張した。1921年(大正10年)に野付牛町(現在の北見市)から分村し、二級町村制端野村となった。その後、農業の村として着実に前進し、戦後の1961年(昭和36年)、町制を施行し端野町となり、1994年(平成8年)「ふるさと端野100年」を迎えた。
◇農業 「大地のレストラン」と呼ばれるほど、多種多様な作物が栽培されている。オホーツク地域では数少ない稲作もあり、その90%以上がもち米である。畑作は、麦、馬鈴しょ、ビートが中心。麦の大部分は小麦で、「サッポロビール」や地ビールの「オホーツクビール」の<ふるさと>として知られている。これらに加え、たまねぎ、ピーマンなどの野菜栽培も盛ん。畜産では、酪農や肉牛、豚の飼育も行っている。
<旧常呂町>
 日本一のホタテのマチ。道内最大の湖であるサロマ湖とオホーツク海を隔てる砂州に広がるワッカ原生花園は、300種をこえる花々が咲き誇り、色とりどりの花が園内を埋め尽くす。ワッカの中の道は、龍宮街道と呼ばれ、自転車や徒歩でゆっくりと園内を散策できる。砂州の突端に向かって行くと花の聖水ワッカの水が湧き出ている。観光馬車「ドリームワッカ」も運行。花香るワッカ原生花園は、人と自然が響き合うことができる。

常呂町開基百年記念展望塔
(昭和58年=1983年10月建立)
2015年6月撮影

◆道の駅 おんねゆ温泉
 国道39号沿いにある道の駅。大雪観光圏と阿寒・網走・知床観光圏を結ぶ中継地点であり、周辺には歴史ある温泉街「温根湯温泉」がある。からくり人形と世界最大級のハト時計を組み合わせた、高さ約20mのシンボルタワー「果夢林」。世界最大級のからくりハト時計塔のある道の駅。

からくりハト時計塔「果夢林(かむりん)」
 道の駅おんねゆ温泉(北見市留辺蘂町松山1-4)のシンボルタワー「果夢林」は、世界最大級のハト時計。「果夢林」には、果てしなく夢が広がる木(林)の町という意味が込められている。作動時間は、8時から18時の毎正時。作動期間は、4月中旬から11月上旬。演奏曲は、「おもちゃのシンフォニー」「森へ行きましょう」「オリジナル曲(春の曲)」が登録され、時間ごと順番に演奏される。
◇住所:〒091-0153 北見市留辺蘂町松山1-4。
◇電話:0157-45-3344。

からくり王国
 道の駅おんねゆ温泉横にずらりと並んだ売店「からくり王国」。 ここには、ソフトクリームや軽食などがあり、地元特産物などのお土産を展示・販売している。
◇住所:091-0153 北見市留辺蘂町松山1-4。
◇電話:0157-45-3301。

道の駅おんねゆ温泉(上) からくりハト時計塔「果夢林」(中) からくり王国(下)
(2022年6月撮影)

おんねゆ温泉・山の水族館
 山の水族館には、日本最大の淡水魚であるイトウの中でも、最大級の大きさである1m級に育ったイトウが40匹もいる。冬の厳しい寒さに川が凍るように、冬の魚たちがどうしているのかを、確かめることができる。『世界初』のこの水槽。北海道の街の中でも有数の冬の厳しい街、留辺蘂だからこそ実現できる水槽。
 実際に滝つぼの中で泳ぐ魚なんてなかなか見ることができないもの。そこで用意したのが『滝つぼ水槽』。水槽の中に滝を作り激流を生むことで、本来どんなに力強く魚が生きているのかを知ることができる。魚はわずかな川の変化を敏感に感じる。生息しやすい場所や産卵場所を常に探しているからだと考えられる。その習性を利用した『ジャンプ水槽』では、時間によって水量を変化させ、魚の川上りを見ることができる。
 山の水族館では、自然に近い環境だからこそ魚本来の行動が見れる。温根湯の冷泉水のちからで通常よりも大きく育った世界の魚は大迫力。日本の魚とはまた違った魅力がある。ピラルクーやコロソマ、レッドテールキャットフィッシュなどが優雅に泳ぐ"新熱帯区の水槽"には、おんねゆ温泉郷の『魔法の温泉水』を入れており、大きさもさることながら、その美しさも特筆に価する。
◇住所:北見市留辺蘂町松山1-4。
◇電話:0157-45-2223。
◇開館時間:夏期間(4〜10月)9:00〜17:00(無休)、冬期間(11〜3月)9:30〜16:00(毎週月曜日休館日)。

山の水族館(20013年6月撮影)

















おんねゆ温泉つつじ公園
 北海道天然記念物「工ゾムラサキツツジ」7万株、28万本が5月上旬から中旬にかけて2万4,000平方mのつつじ山に咲き誇る。おんねゆ温泉つつじ祭り(5月上旬)。
◇住所:北見市留辺薬町花丘。
◇電話:0157-45-2921。

おんねゆ温泉花公園根々の丘
 おんねゆ温泉街から車で約3分。平成20年にオープンした新しい公園。北国らしさ、原風景や郷愁、健康志向・体験をキーワードにミントガーデンや大花壇、丘の花畑などを整備し、1年を通して四季折々、様々な花を楽しむことができまる。
◇住所:北見市留辺蘂町花丘29番地1。
◇電話:0157-42-2430。

おんねゆ温泉花公園根々の丘(2022年6月撮影)

◆北見ハッカ記念館
 北見ハッカは、昭和44年ころには世界生産の約70%を占めた時代もあり、北見市をはじめこの地方の今日の発展の礎をなした代表的な産業の一つであった。昭和9年、各種ハッカ製品の加工を目的として設置された北見ハッカ工場は約半世紀にわたる足跡を残し、昭和58年閉鎖された。閉鎖と同時にホクレンからの寄贈を受け、旧事業所を復元、記念館、展示資料、広場が誕生した。北見市は、昭和61年の開基90年、市制施行45年の記念すべき年に、歴史的、文化的遺産として長く顕彰保存しようと、ここに北見ハッカ記念館として完成、開館(昭和61年4月1日)した。
◇住所:北見市南仲町1丁目7-28。
◇電話:0157-23-6200。

北見ハッカ記念館と乾燥中のハッカ(2005年1月撮影)

◆ピアソン記念館
 知床国立公園教育活動に献身的な努力を続けてきたアメリカ人・ピアソン夫婦の住宅。建物は北海道遺産に指定。
◇住所:〒090-0036 北見市幸町7丁目4-28。
◇電話:0157-23-2546。

ピアソン記念館(2005年1月撮影)

屯田兵人形と信善光寺(しんぜんこうじ)
 1897年(明治30年)、1898年(31年)、北光社移民団と時を同じくして北見に開拓に入った「屯田(とんでん)兵」。1923年(大正12年)、当時の信善光寺住職が、名古屋の人形師に彼らの偉業を伝える軍服姿の屯田兵人形75体を作成させ、現在まで保存している。
◇住所:北見市川東412。
◇電話:0157-23-2839。

北見フラワーパラダイス
 28haの花園に、85種・3万本の四季折々の花木があふれる東洋一のパノラマ花園。
◇住所:北見市若松 41-2。
◇電話:0157-61-3251。

オホーツクビアファクトリー
 北緯43度の北の大地、北見市の中心街にひときわ輝く建物。大小個室合わせて約200席を有する「オホーツクビアファクトリー」。地ビールをおいしくするためのすべてこだわった店づくりと、旬の食材を使用した50種類上の料理がそろっている。
◇住所:北見市山下町2丁目2-2。
◇電話:0157-23-6300。


オホーツクビアファクトリー(2003年11月撮影)

日本で最初の地ビール誕生は「オホーツクビール」

 日本で最初に地ビールが誕生したのは、意外に遅く1994年(平成6年)。その最初が北海道北見市の「オホーツクビール」。この年に酒税法が改正され、年間最低製造量が2,000klから一気に60klへと大幅に引き下げられた。これがきっかけで、全国各地に地ビールの誕生ラッシュとなったが、今は300社ほどに落ち着いている。オホーツクビールは、法改正年の4月1日その日に国税局に提出し受理され、その年の12月には免許を取得し、地ビールづくりを開始した。

協和桜の森公園
◇住所:〒099-2106 北見市協和町。
◇電話:0157-56-4003。

◆協栄ダム

 ワカサギ釣りの穴場と知られ、毎年2月にワカサギ釣り大会が開かれる。
◇住所:〒090-0807 北見市川東。

緋牛内(ひうしない)の大カシワ

 カシワの木として国内最大級とされ、幹周は約5m。推定樹齢は300〜500年以上とされている。
◇住所:北見市端野町緋牛内780-2。
◇電話:0157-56-2560。

森と木の里管理センター
 キャンプ場の管理センターであるとともに、木工室、研修室を備え、野外研修や木工クラフトの会場ともなっている。
◇住所:〒099-2105 北見市端野町忠志318-8。
◇電話:0157-56-4500。

◆カレーライスマラソン
 4人一組で各選手がカレーライスの材料を求め、各コースを走り、全員がゴール後、カレーライスづくりを楽しむ、この手作りクッキング大会は、毎年子供から大人までカレー好きでにぎわう人気のイベント(9月中旬)。

◆太陽まつり
 夏を彩る風物詩の一つ『太陽まつり』は、収穫の秋を前に行われる一大イベント。端野町特産物の即売、焼肉コーナー、野外コンサートをはじめ、キャラクターショーなど涼感たっぷりの名物行事が目白押し(8月下旬)。

◆でっかいどうオホーツクマーチ
 全国のウォーカーがオホーツク圏の景観を間近に眺め、雄大な自然美とふれあい、心身の健康づくりと地域の人々の連帯感を深める『でっかいどうオホーツクマーチ』。初日は端野町の『屯田の杜公園』などを中心としてウォーキングが開始される(6月下旬)。

屯田の杜公園
 スポーツ、文化、歴史、憩いの広場として、施設が総合的に配置されている『屯田の杜公園』は、野外コンサート、『太陽まつり』などが開催される各種イベントの拠点。ウォーターパークには夏、涼を求めて家族連れで賑わう。
◇住所:〒099-2102 北見市端野町2区471-5。

鎖塚(くさりづか)
 端野町の歴史は、明治30年、屯田兵第4大隊第1中隊100戸が入地するところから始まるが、先の明治24年、旭川と網走を結ぶ中央道路開通のため開削工事にかりだされた多くの囚人をつないだ鎖が見つかり、それ以来、鎖塚として供養碑を建立した。(町勢要覧ほか)
◇住所:北見市端野町緋牛内842-8。


鎖塚

 オホーツク総合振興局管内の北見市端野町緋牛内に2基残っている囚人の墓。1891年(明治24年)に完成した北見道路(旭川―網走間)の工事には約1,500人の囚人が服役させられ、死者は200人以上に及んだ。死亡した囚人は鎖をつけたまま土をかぶせられたり、埋められた土饅頭の上に鎖を置かれたりしたため、この名が生まれた。1970年(昭和45年)前後より北海道各地で地域住民を主体として、明治以降の北海道開拓における囚人、タコ労働、朝鮮人・中国人強制労働、少数民族問題などの底辺民衆の歴史を掘り起こし、開拓功労者として再評価し、顕彰する民衆史掘り起こし運動が盛んになった。「鎖塚」は、この運動の象徴的な史跡として有名になる。その後、地元住民によって地蔵尊や観音像、鎖塚供養碑が建てられた。(日本大百科全書ニッポニカ )

◆石北峠(せきほくとうげ)
 標高1,050mの石北峠は、留辺蘂町市街地から南西方向47km地点に所在し、網走支庁と上川支庁の支庁界:国道39号線が通過している。この峠からの眺望は、東南方向に阿寒国立公園の雌阿寒岳の噴煙を望み、背後には大雪山連峰の黒岳・赤岳の山々が眼前に迫りくる風景は、北海道の屋根としての雄大な景観が満喫できる。また、眼下には、原生林の針葉樹・広葉樹に覆われた樹海が続き、四季を通じて景勝地として知られている。
◇住所:〒091-0162 北見市留辺蘂町富士見。

石北峠(2022年6月撮影)





 紋別市はオホーツク海沿岸のほぼ中央に位置し、その地域特性を生かし、氷海観測や海洋科学の研究を行い、その成果を世界に発信する「流氷研究国際都市」構想を推進している。この構想の中核施設として、氷海域では世界初の海中展望塔「オホーツクタワー」が建設され、気象・海象の研究のほか、観光施設としてオホーツク海に生息する魚類や夜間海中ライトに集まるプランクトンを海底の観察窓から間近に目にすることができる。


 流氷観光の先駆けとなった流氷氷砕船「ガリンコ号」は現在2代目となり、夏季はオホーツクブルーのもと、釣り体験クルーズを中心にランチやナイトクルーズを実施中。マイナス20度Cの中、ブリザード流氷に触れ厳寒体験のできる流氷科学センター「ギザ」では、遊びながら流氷の知識が得られ、屋外プールや86mのウオータースライダーを備えた健康プール「ステア」、周囲が白い砂で囲われた人工海水浴場「ホワイトビーチ」がある。
 また、このガリヤ地区に「とっかりセンター」がある。この施設は、アザラシだけの水族施設で他に類を見ないもので、直接触れて遊べる施設。標高334mの紋別山の山頂には「オホーツクスカイタワー」があり、好天時には扇状に広がるオホーツクの海岸線や遠く知床や大雪連峰を一望することができる。
 市の東に位置するコムケ国際キャンプ場は、全面芝生の閑静な中でのアウトドアやコムケ湖でのバードウオッチングを楽しむことができる。
◇電話:01582−4−2111。


紋別観光協会

◆オホーツク紋別空港
 紋別市街から約7km、車で15分、遠軽町からは約35km、車で40分。道路を挟んだすぐ先にオホーツク海がある。2013年(平成25年)現在、東京国際空港への1路線のみとなっている。その東京線も需要の低迷が続いている。1966年(昭和41年)7月、紋別市に第3種空港として滑走路1,200mで供用開始。1974年(昭和49年)10月、定期便(札幌丘珠空港間DHC-6型機)就航。1981年(昭和56年)7月、定期便YS-11型機に変更。1999年(平成元年)11月、新オホーツク紋別空港供用開始(新千歳空港間1往復) 。2000年(平成12年)7月、東京国際空港(羽田)便就航 。2012年(平成24年)2月、国内空港初の「カーボン・オフセット」実施。
◇住所:紋別市小向19番地3。
◇電話: 0158-26-2655。

オホーツク紋別空港(2021年8月撮影)

 カーボン・オフセット とは、人間の経済活動や生活などを通して「ある場所」で排出された二酸化炭素などの温室効果ガスを、植林・森林保護・クリーンエネルギー事業(排出権購入)による削減活動によって「他の場所」で直接的、間接的に吸収しようとする考え方や活動の総称である。日本では、2008年に環境省が「我が国におけるカーボン・オフセットのあり方について(指針)」を公表している。(jawp)

◆冬のオホーツク海
 北海道の北東に位置するオホーツク海の流氷が有名。北海道立オホーツク流氷科学センター(紋別市)によると、オホーツク海北岸付近で寒風により海水が凍っては流されを繰り返し、東樺太海流に乗って北海道へ南下してくる。オホーツク海は、北半球における流氷の南限である。北海道沿岸から流氷が確認できたそのシーズンの最初の日を「流氷初日」という。日本での流氷初日は、平年では北海道のオホーツク海沿岸で1月中旬から下旬頃であり、その後、1月下旬から2月上旬頃にかけて接岸する。接岸した初日を「流氷接岸初日」という。風向きによって流氷はさらに南下を続け、太平洋側に位置する釧路市に接岸することもある。春が近づき、沿岸から見渡せる海域に占める流氷の割合が5割以下となり、かつ船舶の航行が可能になると「海明け」が宣言される。また、沿岸から最後に流氷が見られた日を「流氷終日」という。オホーツク海のアザラシの中には、天敵の少ない流氷の上で子育てをするものもいる。オジロワシなどの鳥類、キタキツネなども流氷に乗ってシベリアから北海道東部までやってくる。流氷には植物プランクトンが付着している。春になると植物プランクトンは一気に増殖し、これを餌に動物性プランクトンも増えオホーツク海の漁場を豊かにする。なお、流氷の下にはハダカカメガイ (クリオネ) などのプランクトンを捕食する生物も多い。(jawp)

冬のオホーツク海(2007年2月撮影)

氷海展望塔オホーツクタワー
 1996年(平成8年)2月12日にオープン。オホーツク海の約1km沖にそびえる世界初の氷海海中展望塔。海上38.5m、海底7.5mからの流氷観察や四季を通して海の生きものたちの生態観察が楽しめる。
◇住所:紋別市海洋公園1。
◇電話:0158-24-8000。
◇開館時館:10:00〜17:00。
◇料金:大人500円、小人250円。

氷海展望塔オホーツクタワーとクリオネマキナ(2007年7月、2021年5月撮影)

ガリンコ号
 ガリンコ号(ガリンコごう)は、紋別市の紋別港で観光目的に運用されている砕氷船。「ネジを廻すと前に進む」というアルキメデスのねじの原理を利用した「アルキメディアン・スクリュー」と呼ばれる螺旋型のドリルを船体前部に装備していて、それを回転させ氷に乗り上げ、船体重量を加えて氷を割ることで流氷域の航行ができる。北海道遺産の一つ。


 元は三井造船がアラスカ油田開発のために建造した実験船「おほーつく」で、1981年(昭和56年)12月26日に建造進水した。1985年(昭和60年)の実験終了に伴い、有効利用のために日本船用機器開発協会(現・日本船用工業会)および三井造船の協力のもとに観光船に改造され、紋別市へと傭船された上で船名を「ガリンコ号」と改められた。1987年(昭和62年)2月1日就航。当初の定員は32名で、世界初の流氷砕氷観光船だった。その後1988年(昭和63年)に2階建てへと改造され、定員は70名となった。1996年(平成8年)3月10日までの10シーズンに渡り、延べ8万人を超える観光客を流氷の海へ案内した。4本の巨大なアルキメディアン・スクリューを持ち、20 〜50cmの厚さの氷を割って進むことができる。しかし元が実験船であったため沖合に出ることが難しく、最長で沖合2kmまでの区間を航行していた。また増設された展望室以外の客席が露天であるなど、乗り心地も快適とはやや言いがたかった。現在は紋別海洋公園ガリヤゾーン内に陸揚げ展示されており、その巨大なアルキメディアン・スクリューを目の当たりにすることができる。
◇住所:〒094-0031 紋別市海洋公園1。
◇電話:0158-24-8000。


ガリンコ号(2007年2月撮影)

オムサロ遺跡公園
 オムサロ遺跡は、紋別市の中心から北西に7km、オムシャリ沼と渚滑(しょこつ)川にはさまれた海岸沿いの標高10〜15mの段丘上にある。現在も埋もれきらないで、先住民族の竪穴住居跡が、北側からA遺跡60軒、B遺跡57軒、C遺跡91軒、合計208軒あり、縄文文化の早期から続縄文時代、オホーツク文化の時代、擦文時代と、一万年もの間とぎれることなく、各時代の生活跡が残されている。 遺跡公園は、C遺跡のうち、台地の南端の35軒が集中している所にあり、約千年前の擦文時代の様子が再現されている。園路沿いに竪穴住居や高倉が復元され、竪穴住居跡の様子も展示している。また、アイヌの人々が食用としたオオムバユリ、エゾサンゴサクなども植えられている。
◇住所:〒099-5175 紋別市渚滑町川向153。
◇電話:0158-23-4236(紋別市立博物館)。

オムサロ遺跡公園(2010年5月撮影)

オホーツク・スカイタワー(大山山頂展望塔)
 標高334mの紋別山(通称:大山)山頂付近を整備した公園で、紋別の街並みとオホーツク海を一望できる。車で登れ、遊歩道もある。園内には、コテージがある。スカイタワーは、高さ31m、テレビの電波塔を兼ねた展望塔。エレベーターで昇ることができ、展望室からは弧を描く海岸線や大雪の山並みなどを眺められる。
◇住所:〒094-0021 紋別市大山町4-25-2。
◇電話:0158-24-3165。

オホーツク・スカイタワー(左)から紋別市街を望む

道の駅 オホーツク紋別
 真夏でもマイナス20度の厳寒体験ができる流氷科学センターが道の駅案内所。






 清里町は、北海道の東部にある知床半島のつけ根に位置し、わが国有数の大規模畑作農業地帯。 日本百名山にかぞえられる秀峰・円錐形の火山である斜里岳や神秘の湖・摩周湖、さくらの滝などの大自然に囲まれている。また、清里町では名物「じゃがいも焼酎」をつくることに成功した。このじゃがいも焼酎は、さわやかな風味と香りが特徴。
きよさと観光協会

斜里岳
 斜里岳(しゃりだけ)は知床半島にある火山。斜里郡斜里町・清里町、標津郡標津町にまたがる。標高は1,547m。斜里岳道立自然公園に属し、日本百名山に選定されている。山頂には展望がある。登山道は3つあるが、清里町側から登るルートが一般的で、途中で沢筋の旧道と尾根筋の新道に分岐する。登山口には山小屋「清岳荘」がある。
◇住所:斜里郡清里町・斜里郡斜里町・標津郡標津町。
◇電話:0152-25-4111(きよさと観光協会)。

斜里岳(2021年6月藻琴山展望台から撮影)

斜里岳(2000年撮影)

裏摩周展望台
  裏摩周展望台は中標津町との町境に位置した展望台。弟子屈町にある第1、第3展望台の反対側になることから「裏摩周展望台」と呼ばれている。標高が585mの裏摩周展望台(斜里郡清里町)からは、アイヌ語名でカムイヌプリ(神の山)と呼ばれている摩周岳や世界有数の明度を誇る摩周湖など、火山と湖と森が織りなす雄大で原始的な景観が広がっている。
◇住所:斜里郡清里町清泉・標津郡中標津町。
◇電話:0152-25-4111(きよさと観光協会)。
<摩周湖のあらまし>
◇湖面標高:352.2m(1982.9.11現在)
◇最大深度:212m
◇平均深度:145.9m
◇湖の周囲:20km

裏摩周(2005年8月、2012年7月撮影)

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裏摩周(2005年8月撮影)

◆神の子池
 1日1万2,000tもの摩周湖の伏流水が湧き出る神の子池は、道道摩周湖斜里線より2.1km奥に入った深い緑の中で静かに水をたたえている。オショロコマが青磁の砂を舞い上げ、水と戯れる姿が見られる大自然を実感できる美しい場所である。住所:斜里郡清里町清泉。
 透明度日本一を誇る摩周湖は、カルデラ湖で一年中水位が変わらないことで有名。その秘密が、この神の子池にある。摩周湖の水が地下を通り、この神の子池に1日1万2,000tの水を湧出しているからである。冬でも凍ることのない心を洗うような透き通ったブルー。悲しいとき、うれしいとき、この池の水は、より青くあなたの瞳に写ることでしょう。先人たちは、この不思議な青い池を神様からの贈り物「神の子池」と言い伝えている。周囲220m、水温8度C、湧出量1日1万2,000t。
◇住所:斜里郡清里町字清泉。
◇電話:0152-25-4111(きよさと観光協会)。

神の子池(2021年6月撮影)

清里町焼酎事業所
 北海道の東、知床半島の麓に位置する清里町。 この地でじゃがいも焼酎の祖、清里焼酎は醸されている。 網走から東へ40km、オホーツクの荒波と果てまで続く一本道。 そんな日本の情景から半歩踏み出した広大な風景を通り抜け、一歩内陸に踏み込んだ場所に清里町がある。 清里町焼酎事業所の欧風に構えた酒蔵の裏手には、透明度日本一にも選ばれた斜里川の清涼な水が流れ、 遠景には雄大に町を見下ろす名峰斜里岳がそびえる。 斜里岳山麓から湧く澄んだ水と、極寒の気候に負けない肥沃な大地が豊かなじゃがいもを産み出し、 そしてその水とじゃがいもを原料として清里焼酎が造られる。 地域の恵みに支えられ、その恵みを磨き上げることで地域に貢献する。 そんな円環の中で清里焼酎はよりよい味わいを追求している。 小さな酒蔵だが、手造りの仕込みとじっくり時間をかけた貯蔵熟成で確かな品質の焼酎である。(清里町焼酎事業所PH)
◇住所:〒099-4405 斜里郡清里町羽衣町62。
◇電話:0152-25-2227。

清里町焼酎事業所(2003年6月撮影)

◆道の駅 パパスランドさっつる
 知床と阿寒の両国立公園の中間に位置。周辺には日本百名山の斜里岳、摩周湖、神の子池などの観光スポットがある。2013年(平成25年)4月にリニューアル。




 北海道東部、オホーツク海に面した、農業、漁業、観光業のまち。世界自然遺産に登録された知床がある。北に100kmを超える海岸線、東南に知床連山を擁し、弓状三角形をなしている。また、南は清里町、西は小清水町と隣接し、知床半島を羅臼町と二分している。知床半島周辺海域は、北半球で最も南まで流氷が押し寄せる海で、流氷がもたらす特異な生態系と多様な動植物が生息している。知床の森を守るナショナルトラスト運動に長年取り組んでいる。年間約150万人の観光客が訪れる。観光の中心のウトロ地区には、大小の温泉宿がある。知床五湖は、遊歩道が整備され、世界自然遺産となった知床の自然を身近に観察できる。
 知床峠は、ウトロと羅臼を結ぶ知床横断道路の頂上(738m)にある。この展望台からは、目前に迫る羅臼岳(1661m)やオホーツク海、天気の良い日にはその向こうに浮かぶ北方領土国後島まで見ることができる。ただし、開通期間は、4月下旬〜10月下旬まで。
知床斜里町観光協会


世界自然遺産知床の登録(2005年7月)対象区域

 知床半島の一部とその沖合3kmの海域で、斜里町と羅臼町にまたがる。日本国内で初めて海洋を含む自然遺産の登録となった。面積は、71,100ha(陸域48,700ha、海域22,400ha)。川は、岩尾別川、カムイワッカ川、ルシャ川、テッパンベツ川、アウンモイ川、ルサ川、ケンネベツ川、サシルイ川、羅臼川。滝は、フレペの滝、カムイワッカ湯の滝、カムイワッカの滝、カシュニの滝。湖沼は、知床五湖、羅臼湖、知床沼。山は、遠音別岳(1,330m)、知西別岳(1,317m)、天頂山(1,046m)、羅臼岳(1,661m)、サシルイ岳(1,564m)、知円別岳(1,544m)、知床硫黄山(1,562m)、知床岳(1,254m)。岬は、プユニ岬、知床岬。

知床半島
 北海道東部の斜里郡斜里町と目梨(めなしり)郡羅臼町にまたがるオホーツク海の南端に突出した半島である。長さ約70km、幅25kmの半島であり、西側がオホーツク海、東側が根室海峡。半島東側には国後島が平行する。


 アイヌ語で「地の果て」を意味するシリ工トク−知床。人を寄せつけない断崖が続く海岸とそれに続く深い森、半島を貫く険しい山々、多くの川や点在する湖と草原、流氷など多様な自然の恩恵によって、野生動物の本来のままの営みが守られてきた。海と陸の生態系の相互作用とその特異な生態系が高く評価され、2005年7月14日、ターバンで開かれた国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会で、知床は世界自然遺産への登録か決定した。
 知床国立公園は、日本最後の秘境といわれ、大自然の脈動が訪れる者の胸を打つ。200mも切り立った海食崖、回転木馬のように現れる奇妙な形の海食洞、そしてオホーツク海に注ぎ込む滝の数々。四季折々の知床連峰も忘れがたい。動植物の楽園でもある。ヒグマ、エゾシカ、キタキツネ、オジロワシ、オオワシ、シマフクロウなどの鳥獣類が独自の生態系を築く。海側に目を向けると、近海にアザラシ、イルカが生息し、奇岩群のところどころにウミウやウミネコなどのコロニー(群生地)が見える。雄大な風景とともに、生態系をウオッチングする楽しみがある。
 知床は、ヒクマが高密度で生息する地域としては世界有数と言われる。森で木の実や果実を食べ、海岸で遡上するサケやマスを捕獲する、そんなヒグマ本来の姿が見られる国内で唯一の場所。知床でよく見かける動物としては、エゾシカやキタキツネ、エゾリスがいる。ほかにシマフクロウ、エゾクロテンやモモンガなど希少な野生動物も数多く生息している。さらに、知床半島の周辺海域は、日本で最も海獣類が豊富なことで知られ、冬にはアザラシや卜ド、夏にはイルカの群れやクジラなど多くの海の生物を観察することができる。厳しい気候と地形、豊かな森と海に恵まれた知床は、野生動物にとって最後の秘境といえるであろう。
◇住所:斜里郡清里町斜里郡斜里町。
◇電話:0152-22-2125(知床斜里町観光協会)。

(上)プユニ岬とオロンコ岩 (中右)カムイ ワッカの滝 (下)知床連山(右から羅臼岳 三ツ峰 サシルイ岳 オッカバケ岳 知円別岳 硫黄山)2013年6月撮影

知床観光船おーろら
 世界自然遺産・知床を船上から楽しめる。
◇住所:斜里郡斜里町ウトロ東107。
◇電話:0152-24-2147。

知床クルーザー観光船ドルフィン
 世界自然遺産・知床を船上から楽しめる。
◇住所:099-4355 斜里郡斜里町ウトロ東52。
◇電話:0152-22-5018。

観光船(右)とクルーズ船(2013年6月撮影)

道の駅 しゃり
 JR知床斜里駅から徒歩5分、ウトロの手前約40kmの市街地の中心に位置する。インターネット検索が可能。隣接する「斜里工房しれとこ屋」では、新鮮な海の幸など知床の恵みを販売している。


道の駅 うとろ・シリエトク
 国道334号線沿いにある。世界自然遺産・知床の玄関口に位置し、漁師の番屋風の建物になっている。知床観光の拠点施設。シリエトク とは、アイヌ語で「陸地・大地」 の「先端・前」 を意味した「大地の突端」を表す言葉。知床の語源でもある。

カムイワッカ湯の滝
 活火山である知床硫黄山の中腹から涌き出る温泉が川に流れ込み、数段ある滝壷がそのまま露天風呂のようになっている。
◇住所:〒099-4100 斜里郡小清水町斜里町遠音別村岩尾別。
◇電話:0152-22-2125。

プユニ岬(ウトロ港)オロンコ岩
 プユニ岬は、ウ卜口から知床五湖方面へ約5km、幌別川を渡った上り坂にある。ウ卜口港周辺やオホーツクの海岸線を一望できるほか、夕景も美しい。
 オロンコ岩は、先住民族「オロッコ族」から、この名がついたといわれている。ウトロ港近くにある高さが60mもある巨岩。170段あまりの急な石段を上っていくと頂上にたどりつく。青く澄んだオホーツク海やウトロの町、知床連山などが広く見わたせる。
<プユニ岬(ウトロ港)>
◇住所:斜里郡斜里町大字遠音別村字岩尾別, 斜里郡小清水町。
◇電話:0152-22-2125。
<オロンコ岩>
◇住所:〒099-4355 斜里郡斜里町ウトロ東108。
◇電話:0152-22-2125。



ウトロ港(オホーツク海)に沈む夕日

 この写真は、2014年7月15日18時59分に撮ったもの。海に沈む夕日は、どこで撮ってもそれなりに美しく、感動する。しかし、ここの夕日は、いや世界自然遺産の知床の夕日は、何か格別な気がした。オロンコ岩に登り撮ったが、心地よい風が吹き抜け、海は凪いでいた。撮った場所が断崖絶壁ということもあってか、神秘的で、一瞬、海に吸い込まれそうな錯覚を覚えた。そこには、手つかずの大自然が横たわっていた。そして、もうそこは北方領土が間近に迫っている。

ウトロ港に沈む夕日(オロンコ岩から、2014年7月撮影)

知床五湖
 原生林に囲まれてたたずむ幻想的な5つの湖。5湖を一周できる遊歩道がある。5湖を約1時間で回れる。知床八景の一つに数えられる観光地として、一湖を見下ろす展望台や湖を巡る遊歩道が整備されている。知床連山や原生林を水面に映す素晴らしい風景は、訪れる観光客の心をとらえて放さない。 遊歩道では、エゾリスやエゾシカなどが観察される一方、ヒグマ(羆)が目撃されることもあり、注意を要する。ヒグマの出没状況によっては、遊歩道の一部または全部が閉鎖される場合がある。また、夜間と冬期は閉鎖される。周辺の植生は、エゾマツやトドマツが主であるが、近年、頭数が激増したシカの食害のため天然更新が滞り、全体的な衰退傾向が危惧されている。2011年5月10日より度から遊歩道の入場制限、利用者の事前レクチャーの義務付け、有料化等「利用調整地区制度」が導入されている。
◇住所:〒099-4356 斜里郡斜里町岩尾別。
◇電話:0152-24-3323。

知床一湖(2005年7月撮影)

知床峠
 斜里町ウトロと羅臼町を結ぶ知床横断道路の頂上、知床連山の尾根筋にあたる標高738mの峠。天候が良ければ遠く北方領土国後島も望むことができる。
 ウ卜口と羅臼を結ぶ知床横断 路は、絶景のドライブコース。その頂上にあるのが知床峠で、目の前に標高1,660mの羅臼岳の雄々しい姿とハイマツの樹海の風 景が広がっている。横断道路の開通期間は、例年4月下旬〜10 月下旬。
◇住所:斜里郡斜里町・目梨郡羅臼町。
◇電話:0152-22-2125(知床斜里町観光協会)。

羅臼岳
 知床半島にある火山群の主峰及び最高峰で標高1,660m。古くはアイヌ語でチャチャヌプリ、また良牛岳と記されたこともある。1964年(昭和39年)6月1日に知床国立公園に指定され、2005年7月にこの山域を含む知床半島が知床(世界遺産)に正式登録された。日本百名山、花の百名山及び新・花の百名山に選定されている山である。
◇住所:斜里郡斜里町・目梨郡羅臼町湯ノ沢町。
◇電話:0153-87-2828(知床羅臼ビジターセンター )。

羅臼岳(上)2003年6月 (下右)2013年6月 (下左)2014年7月撮影

斜里岳
 斜里岳(しゃりだけ)は知床半島にある火山。斜里郡斜里町・清里町、標津郡標津町にまたがる。標高は1,547m。斜里岳道立自然公園に属し、日本百名山に選定されている。山頂には展望がある。登山道は3つあるが、清里町側から登るルートが一般的で、途中で沢筋の旧道と尾根筋の新道に分岐する。登山口には山小屋「清岳荘」がある。
◇住所:斜里郡清里町・斜里郡斜里町・標津郡標津町。
◇電話:0152-25-4111(きよさと観光協会)。

斜里岳(2021年6月藻琴山展望台から撮影)

斜里岳(2000年撮影)

フレペの滝(乙女の涙)
 別名「乙女の涙」。知床連山に降った雪と雨が地下に浸透し湧き出て、オホーツク海に面した高さ約100mの断崖の割れ目から静かに流れ落ちる。
◇住所:斜里郡斜里町岩尾別。
◇電話:0152-22-2125(知床斜里町観光協会)。

夕陽台
 ウ卜口の温泉街にある、その名の通り夕陽の名所。どの季節の夕景もそれぞれに印象的で胸を打つ。
◇住所:斜里郡斜里町ウトロ香川。
◇電話:0152-22-2125(知床斜里町観光協会)。

オシンコシンの滝
 高さおよそ80m、滝の流れが2本になっていることから別名「双美の滝」ともいわれている。流れ落ちる水は、チャラッセ・ナイ(アイヌ語ですべり落ちる川)、名前の由来は、アイヌ語のオシュンク・ウシ(そこにエゾマツの群生する所)と言われ、源は遠音別岳の中腹にある。滝の水量は豊富で、下方からも上方からも容易に眺望できるのは、全国でも稀である。四季折々の姿もそれぞれ趣があり、特に冬にはオホーツクを埋め尽くす流氷とともに、この滝も凍り、春まで冬眠に入る。1990年(平成2年、「日本の滝百選」に選定される。
◇住所:斜里郡斜里町ウトロ西。
◇電話:0152-23-3131。

オシンコシンの滝(2003年6月撮影)

◆天に続く道
 斜里町峰浜の約28kmにわたる真っ直ぐな道(町道・国道・農道)があたかも天に続く道のように見えることから有名になり、観光客でにぎわっている。天に続く展望台がある。
◇住所:〒099-4122 斜里郡斜里町朱円東。
◇電話:0152-22-2125(知床斜里町観光協会)。

天に続く道(2019年10月撮影)

◆第一幾品川橋梁(越川橋梁)
 この橋は、旧国鉄根北線のために1939年(昭和14年)に着工完成した10連アーチ橋で、全長147m、高さ20mあり、当時のコンクリート建築技術を伝える建造物として、また戦時下の過酷な労働を伝える歴史遺産として貴重なものである。根北線は、1957年(昭和32年)に斜里〜越川間が開通したが、越川橋梁までは線路が延びず、1970年(昭和45年)に廃線となっている。その後、1973年(昭和48年)の国道244号線の拡張工事のため、橋桁が2本撤去され現在の姿となった。斜里町(現地の立て看板から)
◇住所:〒099-4122 斜里郡斜里町字越川245-8。
◇電話:0152-22-2125(知床斜里町観光協会)。

第一幾品川橋梁(越川橋梁)(2023年7月撮影)





 小清水町は、北海道の東北部、オホーツク海に面したオホーツク総合振興局管内斜里郡にあり、郡内の西部に位置している。周囲は北が全面オホーツク海に面し、東は斜里町、清里町と、西は網走市、大空町と、南は釧路総合振興局管内弟子屈町と接している。  網走国定公園「小清水原生花園」やトーフツ湖の白鳥は有名。阿寒国立公園・藻琴山の標高725mの高原展望台「ハイランド小清水725」。 小清水原生花園は、6〜8月にかけて、センダイハギ、ヒオウギアヤメ、エゾスカシユリ、ハマナスなど約40種類の花々が夏を彩る。JR原生花園駅があり、オホーツク海側に遊歩道が設けられ、小高い丘の上の「天覧ケ丘」からは雄大な海原と知床連山を一望できる。
小清水町観光協会

小清水原生花園
 小清水原生花園は、北海道斜里郡小清水町にある砂丘上の草原地帯に広がる原生花園である。網走国定公園の一部であり、オホーツク海と濤沸(とうふつ)湖の間に形成された細長いエリアに約40種類の野花が原生する。特に美しいのは6〜8月にハマナス、エゾスカシユリ、エゾノコリンゴが咲き乱れる。北海道遺産に選定されている。
◇住所:斜里郡小清水町字浜小清水2。
◇電話:0152-63-4187(小清水原生花園インフォメーションセンターHANA)。

小清水原生花園(左からエゾスカシユリ ハマナス エゾカンゾウ)2013年6月撮影

小清水原生花園の中を走るJR釧網(せんもう)本線 左はJR原生花園駅
(1999年、2005年7月、2007年2月撮影)

小清水原生花園インフォメーションセンターHana
 東北海道観光ルートの一つ「網走」〜「知床」を結ぶ海岸道路(国道244号)に隣接する網走国定公園小清水原生花園。北海道内外から年間20万人を超える観光客が訪れる観光名所。ここにある小清水原生花園インフォメーションセンターHanaは、大画面シアター、バーチャルスタジオ「ハイ。チーズ」、フォトランド、売店・休憩コーナーなど楽しさ盛りだくさん。原生花園に咲く花をシーズンや天候等を問わずに楽しめる。
◇住所:斜里郡小清水町浜小清水。
◇電話:0152-63-4187。

小清水原生花園インフォメーションセンター(2013年6月撮影)

濤沸湖(とうふつこ)
 アイヌ語で沼の口を意味する「トープッ(to-put)」を語源とする周囲27.3km、総面積900haの汽水湖で、オホーツク海に面した遠浅の湾が、成長した砂州に塞がれて誕生した。四季を通して約250種もの野鳥が訪れる湖。2005年にはラムサール条約にも登録された。小清水原生花園インフォメーションセンターHANAの向かい側にある濤沸湖木道からは、ヒオウギアヤメやセンダイハギなど原生花園とはまた違った湿地性の花々や、放牧された馬たちが草を食む牧歌的な風景を眺めることができる。
◇住所:網走市字北浜203-3地先(白鳥公園)「濤沸湖水鳥・湿地センター」。
◇電話:0152-67-5120(小清水町観光協会)。

濤沸湖(2014年7月撮影)

濤沸湖水鳥・湿地センター
 オオハクチョウなどの渡り鳥の重要な中継地であり、一帯は網走国定公園にも指定されており、野鳥や植物の観察に多くの方が来訪される一方、ワカサギ漁などの内水面漁業も行われ、永年にわたって環境保全とワイズユース(賢明な利用)が行われてきた。このような背景から、ラムサール条約の理念に基づき環境学習や保全活動の拠点となる施設−『濤沸湖水鳥・湿地センター(以下「センター」という)』の整備を進め、平成24年5月23日、網走市北浜地区(白鳥公園)にオープンした。
◇住所:網走市字北浜203-3地先(白鳥公園)。
◇電話:0152-46-2400。

小清水高原・ハイランド小清水725
 住所:斜里郡小清水町もこと山1。阿寒国立公園北端に位置する標高1,000mの藻琴山(もことやま)。その中腹、725mの位置に「ハイランド小清水725」と名づけられたレストハウスがある。ここからは、オホーツク海・知床連山・屈斜路湖・川湯硫黄山・和琴半島など、左右およそ300度の大パノラマで、北海道東部の雄大な景観を一気に見渡すことができる。また、天気の良い早朝に見られる「雲海」も魅力のひとつ。またここは藻琴山の登山口にもなっており、子供から大人までたくさんの登山者がシーズン中に訪れる。ハイランド小清水725の周辺では、シマリスが姿を見せることもある。
◇住所:斜里郡小清水町字もこと山1。
◇電話:090-3119-6080。
◇営業時間:9:00〜17:00。

小清水高原・ハイランド小清水725(2021年6月撮影)

藻琴山越見高原峠開き

 藻琴山は標高1,000m、屈斜路カルデラ外輪山の最高峰。小清水高原展望台にある登山口から頂上までの登山コースは2km。ゆっくり歩いても40分ほどで登ることができる。山頂からの眺望は美しく、コース途中の奇岩の数々や高山植物など、子供から大人まで山岳の自然に気軽に親しむことができる。6月上旬の峠開きの日には、エゾヤマザクラに出会えるかも知れない。(小清水町のHP)

道の駅 はなやか(葉菜野花)小清水
 網走国定公園小清水原生花園に隣接したJR釧網本線浜小清水駅に直結し、知床を結ぶオホーツク国道244号沿いに位置。目の前に広がるオホーツク海。周辺には涛沸湖(とうふつこ)がある。




  2006年3月31日、女満別町と東藻琴村が合併し、大空町となる。

オホーツク大空町観光協会


<旧女満別町>
 アイヌ語の「メマンペッ」(メム・アン・ペツ)から転訛したもので、「泉池・がある・川」の意味。北緯43度54分、東経144度10分、北海道の東部オホーツク地域に位置する町。総面積は約159.24平方km。東部に広がる台地と、網走川流域の低湿地で構成され、高台では畑作、低台では水稲が中心となった農業が開けている。陸路では国道39号線を中心とした道路網と、網走〜旭川間を結ぶJR石北線がある。また、女満別空港は年間100万人を超える利用客があり、道東の空の玄関口として、都市間を結んでいる。北海道景観100選に選ばれた女満別湖畔など景観豊かなまち。
 女満別空港が本格的な空港へと歩み出したのは、米軍からその一部が返還された昭和31年(1956年)からである。1958年(昭和33年)には、離島を除いては本土初の第3種空港、しかも町が唯一管理する空港として許可された。女満別空港は、気象条件に恵まれ、就航率が高く、安心して搭乗できる空港として知られた。現在の女満別空港は、1985年(昭和60年)4月、旧女満別空港の供用廃止と同時に2,000mの滑走路を持つジェット化空港として供用が開始された。広大なオホーツク圏において、ジェット化によるメリットは大きく、航空利用客は飛躍的に伸びている。昭和46年わずか1万人台だった乗降客は、1995年(平成7年)度には約85万人と大幅に増加し、年末年始や夏季の観光シーズンはほぼ満席の状態が続いている。(女満別町町勢要覧から)

<旧東藻琴村>
 アイヌ語の「モコト」または「モムト」(いずれも「眠っている沼」の意味)を語源に「シノモコト」(真の藻琴川、藻琴川の本流の川上)に由来している。明治22年に藻琴原野植民地計画としての実測が行われ、明治39年の春に梅谷房蔵氏他5名が、東1線と基線21号の交差点付近に仮小屋を設けて定住入地したのが始まりとされ、大正に入ると市街地区画割が行われ、大正4年には網走、能取、藻琴村3村を合併して網走町に1級町村制が施行され、東藻琴に改称した。その後、昭和22年に網走町の市昇格とともに分村し、現在の「東藻琴村」が誕生した。
 阿寒国立公園藻琴自然休養林は、典型的亜寒帯の林相で、藻琴山(1,000m)からは、眼下に屈斜路湖、斜里岳、知床連峰、オホーツク海も一望できる。人より牛の数の多い同村は、「ノンキーランド」として親しまれている。


ひがしもこと芝桜公園
 東藻琴市街から藻琴山方向に8kmほど、 左手の小高い丘陵10haに広がる芝桜の丘。その一歩は、花好きの農家の一人の若者が、終戦直後に庭に植えた一握りの株から始まった。平成10年度(1998年)から12年度までに、利用期間の延長と集客増を図った芝桜公園の整備が行われた。18年(2006年)に東藻琴村と女満別町が合併し、「大空町」となった。合併後、芝桜の景観を楽しみ、芝桜の中で楽しみ、人が集い賑わい、水と緑の寛ぎをそなえ、高齢者や障がい者などに配慮した安心・安全な芝桜公園に生まれ変わった。芝桜は、ハナシノブ科の多年草でフロックスの一種。北アメリカ原産で、花壇の縁取りなどに栽培された。花の形がサクラに似て、芝のように地面を覆って咲くことから「芝桜」と呼ばれている。4月〜6月上旬に、直径1.5cmほどの赤、桃、白、紫の小花を咲かせる。ひがしもこと芝桜公園は、この時期、約10万平方mの園内が芝桜の花で埋め尽くされる。
◇住所:網走郡大空町東藻琴末広393。
◇電話: 0152-66-3111。

ひがしもこと芝桜公園(2018年5月撮影)

ひがしもこと芝桜公園の歩み

 1977年(昭和52年)、1反ほどの株分けから始まる。1983年( 昭和58年)、南斜面に村のマークを植栽。西斜面植栽開始。1989年(平成元年)、西斜面に牛のノンキーマークを植栽。1991年(平成3年)、西斜面の植栽を終え、芝桜を植栽し、8haになる。2008年、2009年(平成20年、平成21年)、老朽化した芝桜公園の再整備を行い、「風景を最大限に演出した最小限の施設で運営する」をモットーに10haの芝桜公園となり、現在に至る。

ひがしもこと芝桜公園(2004年5月撮影)

道の駅 ノンキーランドひがしもこと
 2017年(平成29年)9月1日にオープンした。国道334号と道道102号線の交差点に面し、世界自然遺産「知床」へ向かう観光ルートにも位置している。ホテル、レストラン、売店、さらに会議などで使用できる多目的ホールを兼ね備えた複合施設。道の駅から約8kmのところに東藻琴芝桜公園がある。

◆水芭蕉大群落
 国定公園に指定された網走湖の湖畔に天然記念物として国から指定された水芭蕉の大群落を見ることができる。開花は5月ころ。

女満別空港

 運行は、東京(羽田)⇔女満別、大阪(関西)⇔女満別(4〜10月まで)、名古屋(中部)⇔女満別、札幌(新千歳)⇔女満別である。  女満別に飛行場が設置されたのは、冷害克服のためオホーツク海の流氷や、気象観測を飛行機で行おうとしたことがきっかけであった。中央気象台は静岡県清水市三保出張所の根岸錦蔵気象観測隊員を派遣し、女満別村営の競馬場を滑走路に選び、村民総動員の協力により突貫工事で飛行場を完成させた。こうして、昭和10年(1935年)3月23日に女満別の空に初の流氷観測機が飛び立った。
◇住所:網走郡大空町女満別中央201-3。
◇電話:0152-74-3115。

女満別空港


女満別空港とひまわり畑

 女満別空港の周辺には毎年夏になると、広大なひまわり畑が出現する。遥か彼方までひまわりが咲き乱れ、それは見事の一言に尽きる。それだけではない。そのひまわりとその上を飛翔する飛行機をカメラに収める。これができれば、ブラボー。それには、ひまわりが満開に咲き誇る時期、天候、フライトのタイミング等を慎重に見極める必要がある。これらの条件がピッタリ合った瞬間を狙う。
 私には、それができない。何せ私の住んでいるところから女満別空港まで車で早くて5時間はかかる。綿密な計画を立てればいいのだが。いつも行き当たりばったりになってしまう。現場が離れているだけに、計画通りにいかないのが常。そこで格好良く言えば、その場に出くわした瞬間を全身全霊をかけて撮る。ただ、それだけ。予想もしていない、絶好の瞬間に遭遇するかもしれない。しかし、そうは問屋が卸さない。だから何度も同じところに足を運ぶことになっちゃう。無駄足の連続。それでもいい。何時かきっととびきりのチャンスが訪れると信じてまた行く。このくらいにしておこう。そうそう、ここに植えられているひまわり、観賞用ではなく、緑肥作物と言って、ある程度伸びた後、畑にすき込まれ、肥料となる。そんなことは誰でも知っているか。

女満別空港周辺のひまわり畑(2020年8月撮影)

ひまわり畑の上を女満別空港に着陸する旅客機

 やっぱりひまわり畑の上を旅客機が飛翔する瞬間を撮りたくなって、女満別空港に車を走らせた。到着すると、カメラを抱えて待ち構えている人たちがいるではないか。その一人に聞いたら「間もなく飛んでくるよ」と言う。「うわ、これで撮れる」と心踊りした。遠くに豆粒の機体が見えてきた。どんどん迫ってくる。シャッターチャンスを待つ。心臓がドキドキしている。シャッターを切った。ひまわりを入れてうまく撮れたように思った。ファインダーをのぞくと撮れている。しかし、ただ撮れているだけ。構図も今ひとつ。もっと奥行きのあるところを撮らなければと思っていると、次の飛行機が飛んできた。結局、これもただ撮っただけの物になってしまった。飛んでいる飛行機の撮る難しさがまざまざ。それにひまわりを入れなければならないのだからなおさら。まあいいや。今回はこんなところ。また撮りに来よう。しかし、私には残された時間が刻々と少なくなってきているのも確か。

ひまわり畑の上を女満別空港に着陸する旅客機(2020年8月撮影)


大空八景ーひまわり畑からの飛行機

 ひまわり畑から女満別空港に着陸する旅客機を見たり、撮影したりする見晴台がある。
◇住所:網走郡大空町女満別中央。
◇電話:0152-74-2111。

大空八景-ひまわり畑からの飛行機(2020年8月撮影)

◆ドラゴンボート協議会
 女満別湖畔は、カヌー、ヨット、ボードセーリングなどマリンスポーツが盛ん。中でも北海道唯一の「ドラゴンボートレース」は必見。

メルヘンの丘
 国道39号からもみえる、緩やかな丘の上に立つ7本のカラマツがランドマークの大規模畑作が行われている丘陵地である。丘の上からは広大な田園風景と網走湖を望むことができる。1990年公開の黒澤明監督の映画「夢」の撮影地となってからは、フォトポイントとして有名になった。所在地は網走郡大空町字昭和。JR女満別駅から徒歩25分。女満別空港またはJR女満別駅から徒歩3分の女満別十字街バス停から網走バス網走バスターミナル行き乗車。昭和第2下車、徒歩すぐ国道39号の眺望場所は、北海道開発局によりビューポイントパーキング(駐車場)が整備されている。駐車可にカメラを加えたイラストの道路標識が目印。
◇住所:網走郡大空町女満別昭和。
◇電話:0152-74-4323(オホーツク大空町観光協会)。

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メルヘンの丘(2005年7月撮影)
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メルヘンの丘(2006年10月撮影)

道の駅 メルヘンの丘めまんべつ
 道東の主要都市である北見・網走間を結ぶ国道39号沿いに位置。網走湖を望めるほか、周辺には地平線が身近に感じられる丘陵地があり、夕陽や四季折々に見せる風景は、アマチュア・プロ問わずフォトポイントとして有名。

ひがしもこと乳酪館
 東藻琴のチーズ造りは昭和54年、余剰牛乳の有効利用を図るためにプロジェクトチームによるチーズの研究を東藻琴高校の食品実習室で開始したのが始まり。翌55年に村営住宅の空家を改造して中古機械を譲り受け乳製品製造業の許可をもらい、6月から本格的な研究を進め、試行錯誤の末12月に試作第1号が完成。製品名を「ナチュラルチーズひがしもことホワイト」と命名。


 1981年(昭和56年)4月からテスト販売を行うとともに、北海道知事が推進する経済振興対策事業(どさんこ事業)の指定を受け、東藻琴の風土にあったチーズ造りの研究を重ねた。昭和57年11月「東藻琴乳製品加工研究所」を建設し、村の特産品としてナチュラルチーズを生産し、酪農振興と併せて地場産業の育成を図ることになった。1983年(昭和58年)から「ひがしもことカマンベールチーズ」と名前を変え、さらに昭和61年からは新製品「ひがしもことビレッジメイト・ゴーダチーズ」を販売、平成2年からは、東藻琴高等学校と共同開発をしていた「ひがしもことスモークチーズ」の販売を開始。原料乳の地元生産もチーズの販売量の増加と共に大幅に増え、酪農振興にとって大きな力となっている。さらなる発展のために生産能力の向上や新製品の開発・研究をめざして、新しい活性化施設の建設に着手し、1996年(平成8年)10月に開館。「ひがしもこと乳酪館」と命名され、乳製品製造設備のほかに見学設備と体験交流室を設けるとともに、村の特産品の販売も行う施設として東藻琴の新しい顔となった。(hpから)
◇住所:網走郡大空町東藻琴409-1。
◇電話:0152-66-3953。


ひがしもこと乳酪館

朝日ケ丘公園
 女満別地域の高台に位置する「朝日ヶ丘公園」は、網走湖から斜里岳や知床連山まで360度の大パノラマを眺望できる絶景スポット。展望台に登れば、オホーツクの爽やかな風を感じることができる。夏から秋にかけては、一面のひまわりが展望台周辺を埋め尽くす。公園内には、パークゴルフ場や厩舎も併設されている。
◇住所:〒099-2362 網走郡大空町女満別朝日44-2。
◇電話:0152-74-4323(オホーツク大空町観光協会)。

朝日ケ丘展望台(2006年10月撮影)

網走湖
 網走市と網走郡大空町にまたがる湖。網走国定公園に含まれる。南から網走川が流れ込み、女満別川などを集めて北東部から再び網走川としてオホーツク海に流出する。東岸には呼人半島(よびとはんとう)が大きく突き出す。湖面標高は0mで、潮が満ちると下流部から海水が逆流するため、湖底には塩分濃度の高い水が滞留し、無酸素層を形成する。降水量の多い時期には、湖面が高くなり海水の流入が抑えられるため、湖水の塩分濃度は低くなり、無酸素層の上限深度も深くなる。特に大正期のこの地域の年降水量は今より100mmほど多く、網走湖はほとんど淡水湖といえる状況だった。逆に降水量の少ない年には浅いところまで無酸素層が広がり、ワカサギなどが湖面近くに集まるため豊漁となる傾向にある。
◇住所:〒099-2361 網走郡大空町女満別湖南。
◇電話:0152-44-5849(網走市観光協会)。

網走湖(2006年10月撮影)





 北海道の東部・網走支庁管内のほぼ中央部、網走市から30km程度内陸に位置、農業が基幹産業。南フランスのマルセイユやカナダとアメリカの国境にあるナイヤガラの滝などと同緯度(北緯43度35分より43度53分、東経143度54分より144度20分)。町名の由来は、アイヌ語の「ピポロ」(水多く、大いなる所)から。平野が広がり、南部には釧路支庁と接する美幌峠がある。多くの道路が集まっている交通の要所。美幌峠は絶景。屈斜路湖(日本最大のカルデラ湖)の後方に望む斜里岳、知床連峰は、北海道ならではの眺望。
美幌物産観光協会

物産館ぽっぽ屋(JR美幌駅舎内)
 JR美幌駅舎内に物産館ぽっぽ屋があり、WEBショップもある。クラフトや野菜などの町の特産品が並んでいる。2階は「美幌林業館」で、歴史資料を展示。
◇住所:〒092-0015 網走郡美幌町新町3。
◇電話:0152-73-2211

物産館ぽっぽ屋(2006年10月撮影)

◆美幌峠まつり(5月下旬))
 観光客の安全と峠のにぎわいを祈願し、アイヌの人々がカムイノミの儀式や民族舞踊などを披露。

◆美幌駅美幌峠間駅伝競走大会(5月下旬)

 峠まつりの協賛行事。美幌駅から美幌峠までの29km・5区問を1本のたすきでつなぐ。

◆ビホロ100kmデュアスロン大会(7月下旬)
 美幌峠をスタートし、ランニング11.2km、自転車83.2km、ランニング5.6km、全長100kmのレース。

◆美幌観光和牛まつり(7月下旬)
 網走川河畔公園に300台以上のコンロを並べ、美幌和牛のバーベキューを味わう真夏の一大イベント。

◆びほろスターダストカーニバル(8月上旬)
 夜の路上を舞台に熱く繰り広げられるエネルギッシュなダンスの祭典。

◆美幌ふるさとまつり(9月上旬)
 豊作を祝う美幌神社のお祭り。道内でも珍しい伝統芸能「足柄奴」とみこしが練り歩く。

美幌産業まつり(10月下旬)
 美幌の産業と地場産品をPRする地域色豊かなイベント。農・林・商工業の企画が盛りだくさん。

◆美幌冬まつり(2月上旬」)

 白熱した戦いが繰り広げられる雪合戦がメインイベント。豚汁の千人鍋の無料提供は大好評。

美幌峠
 美幌峠は、網走郡美幌町と川上郡弟子屈町の境にある国道243号の峠。1920年(大正9年)開通。阿寒国立公園内にあり、眼下には日本国内最大の火山湖(カルデラ湖)である屈斜路湖が広がっているほか、阿寒の山々が一望できる。弟子屈側はカーブが多く気象条件によって走行環境が著しく悪化するため、峠の頂上部から11.2kmは特殊通行規制区間(交通規制)となっている。屈斜路湖から吹き上げる風を遮るものがないことから、パラグライダーやハンググライダーなどのスカイスポーツが行われる。峠の頂上部には道の駅「ぐるっとパノラマ美幌峠」があり、あげいもやクマザサ(熊笹)を使ったメニューなどがある。標高525mの美幌峠展望台は眺望スポットとなっている。(Wikipediaから)
◇住所:網走郡美幌町と川上郡弟子屈町の境にある国道243号の峠。
◇電話:0152-75-0700(道の駅ぐるっとパノラマ美幌峠)。

美幌峠(2022年5月撮影)

厳冬の美幌峠から屈斜路湖を望む(2005年1月撮影)

道の駅 ぐるっとパノラマ美幌峠
 道東の主要都市である釧路・北見等を結ぶ国道243号上の阿寒国立公園内に位置する。周辺の標高は約525m、頂上からの眺望は見ごたえがある。






 総面積の86%を森林が占める林業の町。古くから森とともに生きてきた町として、全国でも珍しい「愛林のまち宣言」を行っている。津別峠で屈斜路湖と、釧北峠で阿寒湖とつながる交通の要衝。網走川を中心に肥沃な農耕地と豊富な森林資源に恵まれ、農林産業を基盤に発展してきた。良質の天然温泉が人気のランプの宿森つべつは、日帰り入浴も気楽に楽しむことができ、露天風呂も人気。中世ヨーロッパの古城をイメージした津別峠展望施設から見る雄大な景色に感動する。3階建ての屋上からは、屈斜路湖や雄阿寒岳、雌阿寒岳、大雪連山、オホーツク海など360度の大パノラマが楽しめる。
津別観光協会

◆林業のマチ・つべつ
 津別町の森林は、町の総面積716.80k平方mのうち、86%を占め、木材の加工・木製品の製造により林業に関連する産業が発展してきた。町内には関連する事業所が多数あり、地域の雇用確保に、大いに役立っている。

林業のマチ・つべつ(2013年6月撮影)

奥屈斜路温泉 ランプの宿 森つべつ
 津別市街地から約24km。津別町上里の森の中にたたずむランプの宿 森つべつ。清流のほかは物ひとつしない静かな自然環境の中でゆったりとくつろいでもらうことをコンセプトとした温泉保養施設。泉質は、透明で肌触りのよいアルカリ泉。天然石をぜいたくに使った露天風呂から眺める、深い緑、星空の瞬き・・・。時間がゆっくりと流れる別世界を味わってください。(津別町のホームページから)
◇住所:〒092-0222 網走郡津別町字上里738番地。
◇電話:0152-76-3333。

奥屈斜路温泉 ランプの宿 森つべつ(2022年5月撮影)

チミケップ湖
 チミケップとは、アイヌ語で「山水が崖を破って流下するところ」の意味。北海道でも有数の原始林に囲まれた神秘的な湖。周囲12km、面積120ha、最深部27m。冬季間は湖上も散策できる。湖の周辺は、天然記念物のアカゲラなど多くの野生動物の楽園となっている。2つのキャンプ場と湖を一望できる見晴らし台コースなど散策による自然探勝が楽しめる。ヒメマス(チップ)、ニジマス、コイ、ワカサギ、アメマス、サクラマスが生息している。ヒメマス(チップ)は、地殻の変動で川が封じ込められたベニザケの陸封型、アイヌ民族がカバチェップと呼んでいた。チミケップ湖と阿寒湖は、ヒメマスの原産湖で、このヒメマスを支笏湖や洞爺湖へ、遠くは十和田湖や中禅寺湖までも移植された。北海道の釣り人は、ヒメマスをカバチェップが転じたチップと呼んでいる。
◇住所:〒092-0358 網走郡津別町沼沢。
◇電話:0152-76-2151。

チミケップ湖(2022年5月撮影)

オーベルジュ チミケップホテル
 4タイプ全7室の小さな小さなオーベルジュ。今時の大きく豪華で、何でもあるお部屋ではありません。あるのはゆったりとして心地の良いベッドと静かな空間です。 テレビやラジオ、時計のない自由な時間をお楽しみください。(ホームページから)
◇住所:〒092-0358 網走郡津別町沼沢204番地 チミケップ湖畔
◇電話:0152-77-2121

チミケップホテル(2022年5月撮影)

津別峠
 網走郡津別町と川上郡弟子屈町との境にある峠である。網走と釧路を分ける峠の一つ。標高754m。


 阿寒国立公園の人気観光地である屈斜路湖の北西、サマッカリヌプリ(標高974.4m)とコトニヌプリ(標高964m)の間に位置し、屈斜路湖畔西部国道243号屈斜路交差点から津別市街を結ぶ北海道道588号屈斜路津別線が津別峠を通る。峠を越える道路は舗装されているが、狭隘なことから、大型車の通行は禁止されているため、大型観光バスは入れない。冬季(11〜5月まで)は全面通行止となる。また、キタキツネやエゾリスなどの野生動物もよく出没する。道道の峠から分岐する林道を約2.5km登ったところに津別峠展望台(標高947m)が設けられている。標高が高いため雲がかかりやすいが、天気が良ければ眼下に和琴半島や屈斜路湖を一望でき、雌阿寒岳、雄阿寒岳などの阿寒の雄峰も見はるかすことができる。展望台は中世ヨーロッパの古城に似せた外観で、駐車場、トイレ、売店が設置されている。同じく屈斜路湖を見下ろす峠には国道243号の通る美幌峠(標高490m)がある。津別峠は美幌峠よりも高所にあり展望もあるが、観光客の姿は少ない。
◇住所:〒092-0222 網走郡津別町上里。
◇電話:0152-76-2151。


津別峠(2022年6月撮影)

ノンノの森 くりん草
 1997年(平成9年)から町民のいこいの森として管理している。遊歩道の周りの草を刈ったところ、湿地でのくりん草の花が開いた。落ちた種子が小さな芽を出し、広がり始めた。さらに苗を移植して他の草に負けないよう手入れしている。その甲斐あって、年々花の数が増え続けている。公園内がくりん草のピンクの花で埋め尽くされること。
 くりん草は、サクラ草科の多年草。日本では全国に分布し、サクラ草科の花の中で一番大きく、条件が良いものは60〜70cmになり、6段ほどの花を付ける。種子が落ちてから花が咲くまでに3年ほどかかる。お寺の塔の上にある九輪の形に似ていることから名付けられたと言われている。
◇住所:〒092-0222 網走郡津別町字上里738番地。
◇電話:0152-76-3333。

ノンノの森 くりん草(2022年6月撮影)

◆道の駅 あいおい
 国道240号沿いにある。道産そば粉を使った手打ちソバや、地元産大豆を使った手造り豆腐をはじめ地元農産物、木工クラフト製品等を販売する物産館、旧国鉄北見相生駅を利用した展示館やカフェ、客車を改造した宿泊可能な展示車両などがある。




 訓子府町の名は、アイヌ語で「クンネプ」から転訛、「黒いところ、やち川にして水黒し」の意。明治2年に「蝦夷地」という呼び名を「北海道」として、この地方は北見国常呂郡となった。1897年(明治30年)に北光社移民団のうち13戸が、オロムシ(現在の大谷地区)に入地したのがはじまり。1911年(明治44年)、国鉄網走本線が開通し、訓子府駅が開業。1915年(大正4年)、野付牛村に1級町村制が施行され、今の訓子府は置戸村の一部として分村独立。大正9年、置戸村から独立して訓子府村となった。1951年(昭和26年)11月に町制を施行、訓子府町となり現在に至る。


 訓子府町は内陸に位置しているため、盆地特有の内陸性気候で寒暖の差が大きく、平均気温は4〜5度C、最暖日の平均は20〜21度C、最寒日の平均は零下8〜9度C、年降水量は700mm程度と少なく、日照率は全国でも有数の高い地域である。
◇農業 基幹産業の農業は、水稲・小麦・馬鈴しょ・てん菜・たまねぎ・酪農を基幹作物とし、振興作物としては豆類、スイートコーン、特産物としては薬草、メロン、花き、奨励作物としてはごぼう、いちごなど。
◇林業 面積190.89平方kmの51.7%が豊かな森林で覆われ、そのうち37.7%が人工林でカラマツが多く植えられている。森林面積に占める道有林は、全体の63.9%、私有林が26.7%、町有林が9.0%となっている。
◇鉱工業 製造業の事務所数は2002年(平成14年)で6カ所あり、飼料・食料品加工、木材・木製品加工、土石製品加工などの地場資源活用型が主。
◇商業 商店数は昭和57年の86店を最高に平成14年では47店に減少している。 近年、消費者ニーズの多様化や高級化による選別志向の高まり、さらには隣接する北見市へはわずか20分の時間的距離にあり、大型店進出によって商品の多くを北見市に求める傾向が強く一段と厳しい状況下にある。

訓子府町の観光

◆訓子府温泉保養センター
 無色透明で純度100%の天然温泉。高温浴槽と低温浴槽、サウナ室、水風呂、入浴後にくつろげる野外デッキや休憩室(和室)もある。レンタルタオルもあるので手ぶらで気軽に立ち寄ることができる。
◇住所:〒099-1402 常呂郡訓子府町字穂波69。
◇電話: 0157-47-3380。
◇入浴時間:12:00〜22:00。
◇料金:大人390円、子ども140円、高齢者250円。





 森林面積の8割を超える林業の町。えぞ松、とど松などの白い木肌と木目を生かした白い器「オケクラフト」は温かみを感じさせる美しい器として人気が高い。常呂川上流部にある「おけと湖」は、森に囲まれた静かな湖。湖畔には天然温泉が湧き出る鹿ノ子観光センター「メモリーハウスおけと」があり、置戸観光の中心的存在。夏祭りのメイン行事「おけと人間ばん馬」は、その勇壮な迫力でいまや全国的にも有名。産物は、木材、てん菜、馬鈴しょ、たまねぎ、牛乳、おけとワイン、白花豆焼酎。
メモリーハウスおけと 電話0157−54−2346
置戸町の観光

オケクラフトセンター森林工芸館
 1983年(昭和58年)に誕生した置戸町の地域ブランド「オケクラフト」の中心施設として、地域の作り手と一緒に木工芸品のデザイン開発、作り手の育成、販売活動等を行っている。
◇住所:〒099-1100 常呂郡置戸町字置戸439-4。
◇電話: 0157-52-3170。
◇開館:10:00〜18:00。

オケクラフトセンター森林工芸館(2022年6月撮影)

おけと勝山温泉ゆぅゆ
 置戸市街地から約9kmにある天然温泉で日帰り入浴施設。露天風呂あり。レストラン(木曜日定休日)もある。
◇住所:常呂郡置戸町字常元1番地の5。
◇電話: 0157-54-2211。
◇営業時間:10:30〜22:00。
◇入浴料:大人500円、子供300円。

おけと勝山温泉ゆぅゆ(2022年6月撮影)





 昼夜の寒暖差などの恵まれた自然条件でおいしい農産物が育てられる。また、サロマ湖特産のホタテ、北海シマエビ、カキは格別の味わいであり、ホタテの加工製品も盛ん。国道238号線沿いにある道の駅「サロマ湖」を併設した物産館「みのり」は、日本で3番目に大きな湖・サロマ湖と、その後ろにサロマ湖周辺で最も高い山・幌岩山に囲まれた自然の中に立っている建物である。牛舎とサイロをイメージした建物の中には、休憩スペースと物産スペースを備え、ホタテ、カボチャ等に代表される佐呂間町の特産に加え、オホーツク沿岸の特産品も各種取りそろえ、気軽に休憩できる施設として利用されている。また、物産館「みのり」の裏にある幌岩山には、サロマ湖を一望できる唯一の場所「サロマ湖展望台」があり、オホーツク海はもちろん、天気がよければ知床連山まで見渡すことができ、サロマ湖の雄大な自然を体験できる。
佐呂間町観光物産協会

◆サロマ湖(北緯44度07分 東経143度58分)
 面積151.89平方km、周囲90.24kmと、日本で3番目、北海道で一番大きな湖「サロマ湖」。その美しい湖面の青は、サロマンブルーとたたえられ、また、夕日の美しいところとしても知られている。昼夜を通して、また1年を通してさまざまに移り変わる色彩が楽しめる。
◇住所:北見市常呂町・常呂郡佐呂間町・紋別郡湧別町の3町。
◇電話:0152-54-3434(サロマ湖ワッカネイチャーセンター)。

サロマ湖(2020年8月撮影)

◆道の駅 サロマ湖
 国道238号沿いサロマ湖ラインの真ん中に建つ道の駅。オホーツク沿岸の観光拠点施設の役割を担っており、物産館「みのり」を併設。周辺は、体験農園、ふれあい牧場、林間広場などがある。

道の駅サロマ湖・物産館みのり
 サロマ湖に面した国道238号沿いに、道の駅サロマ湖「物産館みのり」がある。外観は佐呂間町の基幹産業である酪農の「牛舎」と「サイロ」をイメージ、観光客やドライバーが自由に休憩できるスペースを備え、サロマ湖を訪れる人々の足がかりとして利用されている。また、24時間利用できるトイレは、平成9年度に北海道で51番目の道の駅として登録された。「物産館みのり」では佐呂間町内のホタテ、カボチャ、牛肉等に代表されるサロマのいろいろな名産・物産を展示・販売。なかでも、地元のカボチャが原料のソフトクリームは人気No.1。ほかにも、町内特産品ばかりではなく、オホーツク沿岸の特産品も各種取りそろえ、道東の土産の拠点として利用できる。
 「物産館みのり」の周辺は、さながら緑の楽園。恵まれた森林資源をフルに活用したサロマ湖展望台。ここから見るサロマ湖の眺望は、まさに圧巻、値千金のロケーション。さらに林間遊歩道、散策コースなどの体験施設も充実し、自然との賛沢なふれあいを満喫できる。

サロマ湖展望台
 サロマ湖全体を見渡せる唯一の場所。標高376mの山頂付近にあるサロマ湖展望台からは、サロマ湖と海を隔てる砂嘴のつながり、オホーツク海が望め、天気のいい日には、知床連山の峰峰なども望める。
◇住所:〒093-0421 常呂郡佐呂間町浪速。
◇電話:01587-2-1200。

サロマ湖展望台(2014年7月撮影)

ピラオロ展望台
 湖畔からサロマ湖をもっともよく見渡せるポイントで、その昔、アイヌの人々が魚群の見張りをしていたところと伝えられている。また、アイヌの若者と娘の悲しい恋の伝説の舞台でもある。佐呂間町字富武士。佐呂間町役場から車で道道961号経由約15分。
◇住所:〒093-0506 常呂郡佐呂間町富武士
◇電話:01587-2-1200。

キムアネップ岬
 サロマ湖に突き出たキムアネップ岬は原生植物の宝庫。ハマナス、センダイハギ、ヒオウギアヤメなどが春から夏にかけて咲きそろい、秋にはサンゴ草が赤いじゅうたんを広げる。佐呂間町字幌岩。佐呂間町役場から車で道道103号経由約30分。期間6月上旬〜10月下旬。
◇住所:〒093-0422 常呂郡佐呂間町幌岩。
◇電話:01587-2-1200。

◆サロマ湖100kmウルトラマラソン
 サロマ湖一周100kmを、1日で走りきる鉄人レース。日本全国から毎年3,000人のランナーが限界に挑む。佐呂間町教育委員会社会体育係 電話01587-2-1295 開催日24年6月24日(日)。

◆サンゴ草
 キムアネップのサンゴ草群落が、9月中旬〜10月上旬にかけてサロマ湖を赤く染め上げる。

◆カボチャ
 佐呂間は北海道を代表するカボチャの産地。秋に収穫を迎えるカボチャは甘くホクホク。



 2005年、遠軽町、生田原町、丸瀬布町、白滝村の3町1村が対等合併し、遠軽町となる。
えんがる町観光協会


<旧遠軽町>
 サロマ湖への玄関口遠軽は、町の中央にそそり立つ高さ78mの「瞰望岩(がんぼういわ)」とその周囲に広がる広大な「太陽の丘えんがる公園」がある。ここにはスピード感あふれるスーパースライダー、ユニークなきのこ型バンガロー完備のキャンプ場、楽しさいっぱいのこどもの国、カリヨン(鐘)の音が爽やかに響く展望台のほか、こだわりの料理を味わえる「まちのレストラン」、しょうしゃな造りのサンヒルハウス、花に囲まれたフラワーヒルハウス、さらに文化研修館や先史資料館などの施設が整い、調和のとれた素晴らしい空間となっている。また、7月上旬から10月中旬にかけていちご園(観光農園)も開設される。麦酒館「ふぁーらいと」では、麦芽100%ビール「えんがる太陽の丘」が味わえる。

<旧生田原町>
 オホーツク圏の中に位置する生田原町は、市街を縦貫して清流生田原川が流れ、ヤマベの棲む川として釣り人の人気を集めている。世界の木のおもちゃ館「ちゃちゃワールド」は、世界40カ国1万点の木のおもちゃを集めた博物館に、影絵の世界的巨匠・藤城清治氏による「コロボックル影絵美術館」が併設している。同館は、子供から大人まで楽しむことができるふれあいと創造のミニ・テーマパークで、全国各地から予想を超える入館者が訪れ人気を呼んでいる。また、訪れる人たちが文学の香りを十分に堪能できる「オホーツク文学館」、「オホーツク文学碑公園」がある。市街の中心に位置する宿泊施設「ノースキング」は、良質の天然温泉と薬湯が大好評。

<旧丸瀬布町>
 自然景観に恵まれた丸瀬布町の中でも自慢の場所が「森林公園いこいの森」。人気のSL雨宮21号のほか、大自然を満喫できる林間のキャンプ場や昆虫生態館、各種遊具なども完備。また、隣接する温泉入浴施設「やまびこ」では、洋風、和風、露天風呂など10種類の温泉入浴が楽しめる。

<旧白滝村>
 村の市街地から北北西にある標高1,172mの赤石山は黒曜石岩帯が山頂を覆い、質・量ともに優れた日本有数の黒曜石産地である。そのことから、旧石器時代の人たちは、この豊富で良質な黒曜石を求めるため国内だけでなく、遠くはロシアやヨーロッパなど大陸からも集まって来たとみられている。白滝遺跡から発掘された石器と同じものは、サハリン・ソコル遺跡やロシアのマラヤガーヴァニ遺跡などからも発掘されている。白滝遺跡群は新旧2枚以上の文化層をもつ貴重な多層遺跡。これまでの調査によってその年代は、下層は2万年以上前、上層は1万5,000年前と推定されている。そして、これらの遺跡が100カ所以上もあり、そのことからも白滝が黒曜石の一大産地であり、多くの人たちが遠く海を越えやって来ていたことがうかがい知ることができる。
 合気道の開祖者・植芝盛平団長率いる紀州団体(今の和歌山県)がこの地に入植した1912年(明治45年)が白滝村の開基とされている。翌1913年(大正2年)には上湧別村第17部として白滝部落が誕生。植芝団長が30歳の若さで白滝原野の総部長として開けゆく白滝の開発に貢献した。その後も秋田・宮城をはじめ本州各地からの入植者らにより開拓され、そして1946年(昭和21年)8月に「白滝村」が誕生した。また、植芝団長が白滝に在村中に確立したものが合気道であり、いまや愛好者が世界に100万人以上とも言われる合気道の発祥の地でもある。酪農と畑作を中心とした農業が基幹産業。

太陽の丘えんがる公園
 春から初夏には、芝ざくらが咲き誇り、秋には、1,000万本ものコスモスで公園が埋め尽くされる。
◇住所:紋別郡遠軽町丸大70-1。
◇電話:0158-42-0488。

太陽の丘虹のひろばのコスモス(2022年9月撮影)

瞰望岩
 瞰望岩(がんぼういわ)は、地上80mの安山岩質火山角礫岩よりなる奇岩で、約730万年前に噴出したといわれている。アイヌ民族は、この岩をインカルシ(見晴らしの良いところ)と呼んでいた。遠軽町の地名は、これより起こっている。以前は、顔貌岩・瞰望岩とも書かれていた。昔、湧別アイヌと十勝アイヌの間で争いが起こり、湧別アイヌはこの瞰望岩をチャシ(砦)として十勝アイヌの大軍を迎え討ち、数日の死闘を繰り返したが、岩下を流れる豊かな川・湧別川が一夜にして大洪水となり、岩下に陣した十勝アイヌは全滅したというインカルシの戦いの伝説がある。また、この岩は、神祭りの行われた神聖な場所であったといわれる。瞰望岩周辺は、先住民族の遺跡が豊富で、これまでの調査で旧石器時代から縄文・続縄文・擦文時代にわたる先住民族居住の跡が確認され、石器・土器などの貴重な資料が出土している。中腹にある洞穴からは、焚き火の跡や土器が発見されている。昭和3年風致保安林に指定され、自然美とアイヌ民族夢を抱くこの地は、太陽の丘・えんがる公園、また、町のシンボルとして町民に親しまれて、憩いの場となっており、瞰望岩頂上からの眺めはまた格別である。(遠軽町教育委員会)
◇住所:〒099-0428 紋別郡遠軽町西町1。
◇電話:0158-42-4819。

がんぼう岩とがんぼう岩頂上から望む遠軽市街(2021年8月撮影)

道の駅 遠軽森のオホーツク
 2019年(令和元年)12月22日にオープン。北海道内で初めてスキー場併設の新しい道の駅。旭川とオホーツク圏を結ぶ旭川紋別自動車道の遠軽ICに隣接している。図案は、森の緑色をベースに5円玉の形で 「ご縁がある」→「えんがある」→ 「遠軽」と連想させる。白いノルディック調の枝葉のモチーフは、木やオホーツクのイメージを強調。

木のおもちゃワールド館・ちゃちゃワールド
 世界40カ国の木のおもちゃを集めたミュージアム。からくりおもちゃ、あやつりおもちゃ、くるみ割り人形など大小1万点もの木のおもちゃを展示・収蔵している。館内に併設の影絵美術館は、著名な藤城清治氏の作品を30点展示。また、「木工房ゼベット」があり、木のおもちゃづくりが体験できる。
◇住所:〒099-0701 紋別郡遠軽町生田原143-4。
◇電話:0158-49-4022。
◇開館時間:10:00〜17:00。
◇休館日:4月〜10月 無休。11月〜3月 毎週月曜日。
◇入館料:大人630円、小人320円。

ちゃちゃワールド館(2004年5月撮影)

<影絵美術館>
 世界的に有名な影絵の巨匠として知られる藤城清治氏の作品30点を展示。カラーフィルターを片刃のカミソリで切り抜き、重ね合わせ、奥行きを作り、後ろから光を当てると藤城清治の世界が広がる。なかでもエレベーターホールの壁全体を利用した大作「光彩陸離」は、高さ9m×幅18mで世界で最大級。このほか、北海道のこびと伝説「コロポックル」を題材にしたものや、合わせ鏡の要領で左右に連続して見える「かぎりなき夢のプレイランド」、「森のサーカス」などを展示している。

















ちゃちゃワールド館(影絵美術館)2003年5月撮影

 藤城光治美術館のホームページ

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藤城清治氏の影絵『光彩陸離』(2004年5月撮影)

生田原温泉 ホテルノースキング
 豊富に湧き出る天然温泉と岩盤浴がある。日帰り入浴、食事もできる。
◇住所:〒099-0701 紋別郡遠軽町生田原871-4。
◇電話:0158-45-2336。

生田原温泉ホテルノースキング(2023年8月撮影)

生田原温泉ホテルノースキングレストラン前の木のおもちゃ(2022年9月撮影)

丸瀬布森林公園いこいの森
 雄大な山々に囲まれた自然がいっぱいの丸瀬布森林公園いこいの森。 園内では北海道遺産森林鉄道『雨宮21号』が走り、オートキャンプ場もある。 生きた昆虫が一年中見られる『昆虫生態館』、日帰温泉やまびこも隣接している。
◇住所:〒099-0213 遠軽町丸瀬布上武利80。
◇電話:0158-47-2213(遠軽町丸瀬布総合支所)。

丸瀬布森林公園いこいの森(2021年8月撮影)

森林鉄道蒸気機関車『雨宮21号』
 雨宮21号は、1928年(昭和3年)、東京の株式会社雨宮製作所で製造された国産の森林鉄道蒸気機関車である。1928年(昭和3年)から1958年(昭和33年)まで丸瀬布町武利意(もりい)森林鉄道で木材の運搬と住民の足として活躍した。しかし、経済性と山火事防止等からディーゼル機関車へ、そしてトラック輸送へと替わった。昭和36年には、森林鉄道そのものが廃止となり、雨宮21号以外の10数両あった蒸気機関車すべてがスクラップされたが、町民から一番愛着のあった雨宮21号のみが、町民の保存運動によって、林鉄資料として残されることになった。1976年(昭和51年)に北見営林局丸瀬布営林署から丸瀬布町に譲渡された。昭和54年には林鉄関係者や町民の強い要望によって、森林公園いこいの森に、日本唯一の森林鉄道蒸気機関車の動態保存が実現した。北海道遺産に選定。
◇住所:〒099-0213 遠軽町丸瀬布上武利80。
◇電話:0158-47-2213(遠軽町丸瀬布総合支所)。

森林鉄道蒸気機関車『雨宮21号』(2010年5月撮影)

丸瀬布温泉 やまびこ
 丸瀬布市街から上武利方面へ9km、森林公園いこいの森のすぐそばにある日帰り温泉施設。和風(木の湯)・洋風(山の湯)あわせて10種類の入浴が日替わりで楽しめる。
◇住所:紋別郡遠軽町丸瀬布上武利53。
◇電話:0158-47-2233。
◇営業時間11:00-21:00(11月〜3月)。
◇定休日:毎週火曜日(祝日の場合は翌日)、12月31日〜1月1日。夏休み期間は無休。
◇料金:中学生以上500円、小学生300円。
◇泉質:アルカリ性単純温泉。
◇泉温:42.4度。
◇湧出量:300リットル/分(加温・浴槽内循環ろ過)。
◇効能:神経痛、関節痛、関節のこわばり、痔疾、慢性消化器病、冷え性、疲労回復など。

丸瀬布温泉 やまびこ(2021年8月撮影)

マウレ山荘
 遠軽町の丸瀬布の森の中に佇む、三角屋根に真っ白な壁が印象的なリゾートホテル。
◇住所:〒099-0213 紋別郡遠軽町丸瀬布上武利172番地。
◇電話:0158-47-2170。

マウレ山荘 ポケの湯(日帰り入浴施設)
 2019年9月14日、日帰り温泉「ポッケの湯」がオープン。
◇住所:〒099-0213 紋別郡遠軽町丸瀬布上武利172番地。
◇電話:0158-47-2170。
◇営業時間:12:00-18:00。
◇料金:大人600円、小学生300円。
◇泉質:アルカリ性単純温泉。
◇効能:神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・運動麻痺・関節のこわばり・うちみ・くじき・疲労回復・慢性消化器病・痔疾・冷え性。

道の駅 まるせっぷ
 国道333号沿いにある三角屋根の道の駅。木の香りに包まれ、ウッドクラフトとピアノ演奏が楽しめる駅。自慢は、コンサートホールにも使われるほどの音響の良さ。建物内部に木を多用し、天井までの吹き抜けとなっているので音響効果にすぐれ、これまでにピアノやチェロ、ヴァイオリンなどのコンサートが開かれている。

道の駅 しらたき
 遠軽町の道の駅 しらたきは、旭川市から端野町に至る国道333号と2002年(平成14年)3月に開通した国道450号が東西に横断している。道の駅は、国道450号沿いにある白滝PAに位置し、周辺に高原キャンプ場や北大雪スキー場などがある。また、高規格幹線道路である旭川紋別自動車道沿いに位置し、オホーツク圏への玄関口としての道の駅でもある。




 北海道の東北部、オホーツク海沿岸の中央部に位置し、東は北見市常呂地区と佐呂間町、南は遠軽町、西は紋別市に隣接している。オホーツク海に面し、北海道で最大の湖サロマ湖を抱え、北見峠を水源とする一級河川・湧別川の下流から河口に位置するため、流域には平地やゆるやかな起伏のある大地が広がり、標高の高い山は比較的少なく、内陸部に点在する程度となっている。流氷の流れ着くオホーツク海、汽水湖であり国内3番目の面積を誇るサロマ湖、北大雪を源とする湧別川流域に広がる雄大で自然豊かな地勢となっている。気候はオホーツク海型気象地帯としての特色を持ち、四季を通じて比較的気温は高く、降水量は年間700mm前後、平均気温は5.9度C前後となっており、最高気温は29〜34度C、最低気温は−18〜26度Cとなっている。北海道内においても小雨地域で、冬季の降雪量も少なく快適な生活地域となっている。
 1910年(明治43年)の湧別村の分村からそれぞれの町の歴史を歩んだ上湧別町と湧別町。100年の歳月を経た2009年(平成21年)10月5日、再び一つの町となり、人口1万276人、面積505.74平方kmの新「湧別町」が誕生した。
湧別町観光協会


<旧湧別町>
 北海道の東北部、オホーツク海沿岸のほぼ中央部に位置する。東に道内で一番大きな湖・サロマ湖を擁する。佐呂間町・常呂町と接し、西はシブノツナイ川を境として紋別市に続き、南は上湧別町・遠軽町・生田原町に接し、北はオホーツク海に面している。湧別市街を中心に「八」の字型に西部および東南部に広がり,東西29.4km,南北31.2km総面積は344.34平方km。このうち湖(サロマ湖・シブノツナイ湖)を除く大部分が山林で,河川沿いに原野が広がる。オホーツク海型気候地域として日照時間が長く、降水量が少なく、冷涼な気候。2月にはオホーツク海に押し寄せた流氷が接岸し、冷え込みが一段と厳しくなる。湧別とは、アイヌ語「ユペ」から出たものと言われ、鮫(鮭のこと)を意味し、鮫が多いところから名付けられた。

<旧上湧別町>
 全道一を誇るチューリップ公園は有名。もう一つは、「上湧別町ふるさと館JRY(ジェリー)」。館内には実物大の屯田兵屋をはじめとする「湧別屯田」の豊富な資料と精巧なジオラマ(模型)で、開拓の歴史がわかりやすく展示されている。また、併設のメディアシアターでは、200インチの大型スクリーンで屯田兵をイメージした立体映像が楽しめる。町内には、リバーサイドゴルフ場があり、、またサロマ湖、オホーツク海には車で10分と近く、山海の味が満喫できる。

記念館『湧楽座』
 ・劇場「湧楽座」は、1946年(昭和21年)に建造された。映画、旅芝居、津軽三味線、浪曲などが上演され、町民を楽しませたが、1964(昭和39年)閉館。2006年(平成18年)、南川保則が36年ぶりに記念館として再開。オホーツクの観光名所として予約のみの受付で見学開放している。
 ・湧楽座は、1946年(昭和21年)湧別町に娯楽の場として誕生した。以来、戦後映画史の歩みとともに繁栄し、旅芝居、浪曲、津軽三味線、歌謡ショーなどが数多く上演された。しかし、TVの普及により1970年(昭和45年)に役割を終え、その後、幾多の改造を重ねた後、現在は芝居小屋として様々なイベントを行っている。館内には塩ラーメン専門「ゆうらく軒」も併設。
◇住所: 湧別町栄町37-25。
◇電話:01586-5-3933。
◇開館時間:平日 11:30〜14:00。 土・日・祝10:30〜17:00 (冬期16:00)。
◇休館日:毎週水曜日。
◇料金:大人300円、子供(小学生以下)200円 。
◇関連HP オホーツク テロワーク 南川 保則さん。

湧楽座(2021年8月撮影)

道の駅 愛ランド湧別
 国道238号サロマ湖沿いの小高い丘の上にあり、家族向け遊園地「ファミリー愛ランドYOU」と自然派公園「いこいの森」が隣接。遊園地にある海抜100mの観覧車からのサロマ湖の眺めは絶景。


◆サロマ湖
 サロマ湖は、北海道オホーツク海岸の北見市、常呂郡佐呂間町、紋別郡湧別町にまたがる湖。北海道北東部に位置し、網走国定公園に含まれる。面積は約152平方kmで、北海道内で最も大きな湖であり、琵琶湖、霞ヶ浦に次いで日本で3番目に大きく、汽水湖では日本最大である。湖名の由来は、アイヌ語の「サル・オマ・ペツ」(ヨシが生える川)より。これは本来、流入河川の一つである佐呂間別川を指した地名であり、現在のサロマ湖のほうはただトー(湖)と呼ばれていた。後に「サルオマペツが流れ込む湖」の意味で「サロマ湖」になったものと思われる。
 湖は東西に長い。湖岸線を見る限り1つの大きな湖盆に見えるが、湖底地形を見ると南岸東寄りから突き出たキムアネップ岬付近に浅い部分があり、これにより東西二つの湖盆に分けることができる。西の大きな湖盆には芭露川、計呂地川などが流れ込み、新湖口から流れ出る。東の小さい方の湖盆に流れ込む佐呂間別川は流入河川の中ではもっとも大きな川であり、河口にできた三角州上には佐呂間町浜佐呂間の市街が広がる。
 海と湖を仕切る砂嘴は長さ25kmにも及び、貴重な植物の宝庫である原生花園となっている。特に湖の東側に位置するワッカ原生花園は北海道遺産となっている。湖岸各地に景勝地があり、特に南東側の北見市常呂町栄浦は、湖に落ちる夕日の美しいことで知られる。第1湖口、第2湖口には、流氷の進入を妨げるための、アイスブームが設置されている。(jawp)
◇住所:北見市常呂町・常呂郡佐呂間町・紋別郡湧別町の3町。
◇電話:0152-54-3434(サロマ湖ワッカネイチャーセンター)。

サロマ湖(2020年8月撮影)

アイスブームとは−

 1月下旬ころになると、流氷がオホーツク海沿岸に押し寄せてくる。以前は、その時期までにサロマ湖の湖面が結氷して湖口から流氷が入るのを防いだが、近年、湖面の氷が十分厚くなるよりも先に流氷がやってくることがあり、流入してきた流氷によって、サロマ湖に設けられているカキやホタテの養殖施設が破壊され、大きな被害を受ける年が増えてきた。被害を防ぐために湖口にアイスブーム(防氷堤)が作られた。世界でも初めてというこの施設は、流氷群を湖口に設けられた複数の支柱の間に張られた丈夫なネットで流氷が湖口から入るのを防ぐ。2〜3月にかけて天候の条件などにもよるが、登栄床地区の街灯などと相まった幻想的な光景を見ることができる。また、龍宮台展望台は流氷が間近に見られる絶好のポイントである。

アイスブーム(北海道博物館協会学芸職員部会HPから)

◆サロマ湖100kmウルトラマラソン
 すぱーく湧別前をスタートし、サロマ湖を一周する100kmと50kmの鉄人レース。ワールドカップも開かれた日本を代表するウルトラマラソン大会。6月下旬。
◇電話:01586-5-3132(湧別町教育委員会)。

かみゆうべつチューリップ公園
 1955年(昭和30年)春、54戸の農家がチューリップ耕作組合を結成し、オランダからチューリップ原種22種類、6万500球を輸入し、農業改良普及所長・西川照憲氏の指導で栽培が始まった。農家の努力によって、バンクーバー、シアトル、サンフランシスコに初めて輸出されたのは1959年(34年)。そして、1965年(40年)には22万球を輸出するまでになった。ところが、1966年(昭和41年)、オランダのチューリップ球根が世界市場でダンピング、これを機に日本からの輸出は減少し、チューリップ生産は衰退の一途をたどることになった。しかし、上湧別町民のチューリップに対する愛着は深く、衰退していくチューリップを何とか残そうと、1976年(昭和51年)に「町の花」に指定。1982年(57年)、この地(今のチューリップ公園)に植栽したところ、年を追うごとに、春、満開になったチューリップをひと目見ようと、通行人やドライバーたちが足を止めるようになった。その後、オランダ風車を建てるなど公園を拡張・整備し、1988年(63年)に「チューリップ公園」と指定。現在、面積は7ha、120品種、120万球が植栽され、毎年、オホーツクに遅い春が訪れる5月上旬〜6月上旬まで、同公園でチューリップフェアが開催され、切り花販売や球根の予約販売など多彩な催しが開かれ、多くの観究客で賑わう。入園料大人500円、小中学生250円。
◇住所:〒099-6501 紋別郡湧別町上湧別屯田市街地。
◇電話:01586-2-5866。

かみゆうべつチューリップ公園(2021年5月撮影)

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かみゆうべつチューリップ公園(2021年5月撮影)

道の駅 かみゆうべつ温泉チューリップの湯
 オホーツク海・サロマ湖のほど近くに位置する道の駅。天然温泉がある。向かいには、漫画美術館・図書館などを備えた文化センターや鉄道資料館がある。


かみゆうべつ温泉チューリップの湯
 道の駅の日帰り入浴天然温泉。ジャグジーバス、露天風呂、サウナ、家族風呂がある。洋風と和風の浴室がある。食事もできる。

かみゆうべつ温泉チューリップの湯(2021年月撮影)

文化センターTOM(トム)
 旧中湧別駅の跡地に建つ文化ホール。館内には752席の多目的ホールをはじめユニークな漫画美術館、パソコン室を備えた図書館がある。TOM(トム)には、T=チューリップ、タウン、トータル等、O=オホーツク、オンワード等、M=漫画、ミュージアム等の意味がこめられている。
◇住所:紋別郡湧別町中湧別中町2030の1。
◇電話:01586-2-2188。

町立郷土博物館ふるさと館JRY(ジェリー)

 チューリップ公園の一角に建てられた郷土博物館。むきだしのコンクリートの近未来を思わせる建物の中は、屯田兵の歴史博物館になっている。JRY(ジェリー)には、J=Joint(結び合う)Jewel(宝物)、R=Roots(先祖) Record(記録)、Y=Yubetsu Farmer-Solidier(湧別屯田兵)の意味がこめられている。
◇住所:紋別郡湧別町北兵村一区588番地。
◇電話:01586-2-3000。

◆水芭蕉

 4月の中旬ころに、国道238号線沿いの林の湿地帯に真っ白な花が咲くと、オホーツクの爽やかな春が始まる。

レイクパレス

 サロマ湖畔砂州の一角に建つ、研究・創作活動を体験するための宿泊施設。
◇住所:紋別郡湧別町登栄床154番地。
◇電話:01586-5-3909。

◆サンゴ草群生地(鶴沼原生花園)

 サロマ湖の西岸に位置し、昭和27年に天然記念物に指定されたサンゴ草の群落地。サロマ湖竜宮代への道を右手に入るとサンゴ岬が目の前に見えてくる。9月下旬から10月上旬にかけて、真紅に染まるサンゴ草群生を見ることができる。湧別町市街地に向かい、道道656号線に入り、サロマ沿岸に出たところで標識を右折して約2km。
◇住所:紋別郡湧別町東。
◇電話:01586-2-5866。





 滝上町は、 清流や渓谷、 森に抱かれ、 10万平方mの芝ざくらが咲き誇る 「芝ざくら滝上公園」や国内有数の産地を誇る「薄荷(はっか)」などが有名。国内でも珍しい市街地を流れる渓谷「錦仙境」にある遊歩道は、「美しい日本の歩きたくなるみち500選」の一つ。天塩岳を源に滝上町を流れる渚滑(しょこつ)川では、渓流釣りを楽しむことができる。
滝上町観光協会

芝ざくら滝上公園
 5月上旬〜6月上旬にかけて滝上公園一面に咲き誇る芝ざくらは、1957年(昭和32年)にみかん箱一杯の芝ざくらの苗を滝上公園の入り口に植えたのが始まり。それから毎年増殖し、今では10万平方mの大群落になった。そのスケールは、日本最大規模を誇る。
◇住所:〒099-5604 紋別郡滝上町元町。
◇電話:0158-29-2111(商工観光課商工観光係)。
◇入園料:大人500円、小人250円。

芝ざくら滝上公園(2021年5月撮影)

香りの里・ハーブガーデン
 6月から9月にかけて4万平方メートルのガーデンにさわやかな香りと色とりどりのハーブが咲きそろう。
◇住所:紋別郡滝上町元町。
◇電話:0158-29-3400。

ハーブガーデン フレグランスハウス
 赤いとんがり屋根の「フレグランスハウス」は、ハーブティはもちろんのこと、手作りケーキ、ハーブを使った軽食なども楽しめる。。おすすめは、滝上産の薄荷(はっか)を使ったソフトクリーム。ハーブを使った体験メニュー(ポプリやせっけん作りなど)ができる。
◇住所:紋別郡滝上町元町。
◇電話:0158-29-3400。

◆ハーブ実習体験館「キューパレス」
 体験・実習ができる。ポプリやリース、サシェ、ハーブ石鹸づくりなど、オリジナルのハーブグッズを作ることができる。

渚滑川・錦仙峡
 北見山脈の主峰・天塩岳を源とする渚滑川は多くの支流を集めて滝上町を流れ、紋別市を経てオホーツク海に注ぐ。滝上町の市街地を流れる渚滑川を称して滝上渓谷「錦仙峡」と呼んでいる。渚滑川は、市街地中央の虹の橋付近で支流サクルー川と合流し、川幅が狭くなり、急流となり、大小幾多の滝を作っている。この一帯の景観は勇壮で美しく、景勝地として親しまれている。
◇住所:〒099-5600 紋別郡滝上町旭町・元町・新町。
◇電話:0158-29-2730。

◆渚滑川キャッチ&リリース
 日本で最初にキャッチアンドリリースを宣言した渚滑川。ニジマスを中心にフライフィッシングのメッカ、フィッシャーマン憧れの川。平成21年度から全国で初めて「渚滑川魚族保護のためのキャッチ&リリース条例」を施行し、滝上町内の渚滑川約30kmをキャッチ&リリース区間と定め、釣り人の皆さんに協力を呼びかけている。

◆浮島湿原
 面積約22万平方メートルで、さまざまな大きさの沼が点在し、そのいくつかには浮島がある。湿原周辺はエゾヒツジグサ、モウセンゴケなどの水生植物、チングルマなどの高山植物の生息が確認されている。(適期は、6月上旬〜10月下旬。国道273号線・浮島トンネル出入口近くから入山可能)
◇電話:0158-29-2730。

道の駅 香りの里たきのうえ
 国道273号線に面している。童話の世界に出てきそうな外観、近くに芝ざくらの名所である芝ざくら滝上公園、300種のハーブを誇るハーブガーデンがある。当駅の自慢は、チーズ・ハーブ加工品・木工品などの特産品を誇る物産販売所、ミントの香り漂う綺麗なトイレ。





 1915年(大正4年)、北海道2級町村制が施行され興部村となり、その後、1921年(大正10年)、国鉄名寄線が全通し、農業、林業、漁業の飛躍的発展を遂げる。1925年(大正14年)、興部村から西興部村が分村したが、農林漁業の発展とともに商工業も次第に発展し、1951年(昭和26年)に町制が施行された。町名の「おこっぺ」はアイヌ語「オウコッペ」より転訛したもので、「川尻の合流しているところ」の意であり、当時は、興部川、藻興部川が合流しオホーツク海に注いでいたところから、このように呼んでいたとされる。町の主な産業は、酪農、漁業。興部町のシンボル「モーモー城」(オホーツク農業科学研究センター)前からの眺めは一見の価値あり。
おこっぺ町観光協会

モーモー城と風車
 興部町のシンボルとなっているお城のような建物、正式名称は『オホーツク農業科学研究センター』。隣接されている風車は、『興部町風力発電所』。「自然と共生するする地域社会の形成」を目標とし、平成13年3月26日に完成。
◇住所:〒098-1604 紋別郡興部町字興部772。
◇電話:0158-82-2121。

モーモー城と風車(2023年7月撮影)

米田御殿
 興部町指定歴史的遺産第一号の指定を受けている『米田御殿』は明治31年に興部に入植し木工場や澱粉工場、火力発電所を設立するなど多大な貢献をした「米田常作」が、大正11年に皇族で貴族院議員「柳原義光伯爵」を迎える迎賓館として建てた。この『米田御殿』は今もなお当時の佇まいを残し、その時代を生きた米田常作の思いなどすべてを語り伝えている。また、6月と10月に見学できる。
◇住所:〒098-1600 紋別郡興部町字興部679。,br> ◇電話:0158-82-2552。

◆道の駅 おこっぺ
 広い公園ジョイパークと、今は廃線となった名寄本線の歴史を展示した興部交通記念複合施設アニュウが道の駅。簡易宿泊所「出会いの宿」がある。

アニュウ・ジョイパーク(道の駅おこっぺイベント館)
 旧興部駅が興部交通記念複合施設アニュウとして生まれ変わった。鉄道の歴史をテーマにした展示コーナーの他、バス待合所やイベント館があり、24時間トイレも設置されていて道の駅にも登録されている。ジョイパークは、噴水や水路、芝生広場やステージが整備された憩いの広場として、そしてイベント会場として広く活用されている。また、ジョイパーク内にあるディーゼルカーを改造した簡易休憩所&簡易宿泊所ルゴーサエクスプレスは、無料で使用できるため、ライダーの皆さんにとても人気がある。このルゴーサエクスプレスは、5月〜10月まで利用できる。
◇住所:〒098-1614 紋別郡興部町幸町。
◇電話:0158-82-2385。





 「いきいき・すこやか・パワフルタウン」として活性化を図っている。ウエンシリ岳や長さ500mにも達する「氷のトンネル」や「興楽園」などの景勝地のほか、森の美術館「木夢(こむ)」「手作りの木のおもちゃ」などが人気。
西興部村のみどころ

マルチメディア館「IT夢(アトム)」

 CATV業務を行うNCN(西興部コミュニケーションネットワーク)の放送室や、メディアルーム、村内全世帯に行き渡る「光ファイバー」を活用したインターネット接続(FTTH)のプロバイダ業務や、パソコン研修室を利用して行われる各種講習会や会議など、村内のマルチメディア関連業務の全てをつかさどっている。
◇住所:〒098-1501 紋別郡西興部村字西興部272-1。
◇電話:0158-87-2900。

森の美術館「木夢(コム)」

 「みて」、「ふれて」、「あそんで」、「つくって」を合い言葉に、木の妖精たちと戯れるお伽の国・・・。
◇住所:098-1501 紋別郡西興部村西興部276。
◇電話:0158-87-2600。

マルチメディア館「IT夢(アトム)」(上)と
森の美術館「木夢(コム)」(2023年7月撮影)

◆行者(ぎょうじゃ)の滝
 明治末期、難病治癒のためにこの滝に打たれながら祈願した女行者が実在したことから命名。今でも参観者が多数訪れる。毎年7月19日には行者の滝まつりが開催され、法要・祈願が行われていたが、2020年(令和2年)を最後に行われなくなっている。興部川支流。落差7m。
◇住所:紋別郡西興部村奥興部。

国道239号沿いに建つ行者の滝の看板と行者の滝(2021年5月撮影)

◆道の駅 にしおこっぺ花夢
 オホーツク海より国道239号を内陸に30kmほどの距離にある。約6haのフラワーパークと18ホールのパークゴルフなどが楽しめる。からくりオルガン「音・木・林(おとぎばやし)」が心地よい音色で来館者を迎えてくれる。




 オホーツク沿岸の中心地。沢木、雄武、元稲府、幌内の4沿岸漁港の基に位置し、毛ガニ、煮ダコ、秋サケなど国内有数の水産加工品の産地。観光は、オホーツクラインの中間点で、7〜8月は日の出岬、青少年旅行村へのキャンプ客、海水浴客で賑わう。日の出岬の総ガラス張りの展望台「ラ・ルーナ」は、昼間はきらめく波間に輝きを放ち、夜はライトアップでロマンチックなムードをかもし出す。

雄武町観光協会。


<雄武町の四季>


 3月下旬、海明けとともに毛がに、ホタテ漁が始まると雄武に春がやってくる。ホタテは、海明けから11月下旬まで、毛がには3月下旬から7月下旬にかけて漁が行われる。特産品の毛がに等を販売する「毛がにまつり」が開催され、本格的な海の季節が始まる。そして、一面に広がる牧草地帯は、新緑で青々と新たな息吹を感じさせ、草を食む牛は、北海道ののんびりした風景の象徴となっており、雄武町でもそんな景色がずっと広がる。4月から5月にかけては、西南西から非常に強い雄武町特有の風「日方風(ひかたかぜ)」と呼ばれる局地風が吹き荒れる。


 雄武の夏は非常に短い。1年を通して比較的冷涼であるため、過ごしやすく、避暑地には最良の場所である。6月最終土日曜日には、雄武町の一大イベン卜『おうむ産業観光まつり』が行われ、前夜祭では花火大会、本祭では特産品展示即売会などで多くの観光客が訪れる。7月中旬には、雄武町から斜里町まで、オホーツク沿岸212kmを自転車で走り抜ける『インターナショナル オホーツクサイクリンク』が開催される。アウトドアなら、日の出岬キャンプ場のバンガローがお勧め。ミズナラの散策路を歩いたり、岩場で磯ガニとたわむれたりして疲れた身体を温泉で、ゆったりくつろぐのは格別。


 前浜では、9月上旬から11月下旬にかけてサケ漁が盛んに行われる。雄武町の特産品である脂ののった「メジカ」は、雄武のブランドとして全国に定着している。平成18年(2006年)には新たなブランド『雄宝(ゆうほう)』(雄武海域で水揚げした天然鮭の中で3kg以上の大型で美しい銀毛鮭に与えられる称号)が誕生したため、浜は一層活気を見せている。そして、山々の色づきを感じながらのドライブや、近くを流れる小川はリラクゼーションに最適。市街地付近なら、健康の森(延長約800m)や生活環境保全林(総延長3,250m)を散策するのも気持ち良い。9月の最終日曜日には「雄武の宝うまいもんまつり」が開催される。鮭を始めとする雄武の特産品を使った料理が来場者にふるまわれる。


 冬期間は、12月中旬で全ての漁期が終了する。空気が澄んだとの時期は、夜空や日の出が一番美しく見られる時期でもある。牧草地は、あたり一面が雪化粧で彩られる。冷え込みの一番厳しい2月には、流氷がより一層陸に近づき、その雄大な姿を見れば束の間、寒さを忘れさせてくれる。 そして、オホーツク温泉ホテル日の出岬の露天風自は、オホーツクの冬を感じるには最高の場所。仲間と語らい、何時間でもいたくなる、とっておきの憩いの場所なのである。(雄武町観光ガイドブックから)

日の出岬
 沢木地区にある日の出岬には、ホテル日の出岬がある。岬には総ガラス張りの展望室「ラ・ルーナ」や広々としたキャンプ場があり、バンガロー、遊具設備も整備されている。
◇住所:紋別郡雄武町沢木346-3。
◇電話:0158-85-2626。

日の出岬の展望室「ラ・ルーナ」(2023年7月撮影)

流氷

 流氷はオホーツクの北、シベリアのシャンタルスキー湾付近で生まれ、11月中旬になると、東カラフト海流の北西の季節風におし流されて移動する。その年によっても異なるが、ほとんどが1月中旬から2月下旬くらいにかけて水平線を陸地と見間違うほどの様相でこのオホーツク海にやってくる。 風の向きによって、一晩で海岸近くまで寄ってきたり離れたりする。また、流氷同士がこすり合うと、まるで氷が鳴いているかのように聞こえる。 流氷が接岸した海は、波が抑えられ静けさに包まれる。遙か彼方まで雪原が広がり、微動だにしないように見える流氷であるが、風向きや潮の流れの影響を受けて、接岸したり離れたりと常に動いているのである。(雄武町のHPから)

ピヤシリ湿原
 標高986.6mのピヤシリ山頂から雄武町側へ約4Km入った地点に、日本最北の高層湿原「ピヤシリ湿原」があります。アカエゾマツの林床に生える、モウセンゴケ、ワタスゲ、ヒメシャクナゲなどからなる高山植物群落する。秘境と呼ぶにふさわしいピヤシリ湿原であるが、ここはヒグマをはじめ野生動物の居住地である。入山には注意が必要。また、ピヤシリ湿原は車で近くまで行くことはできず、最寄りの登山口から5kmほどの距離を登る必要がある。登山口への林道には途中に車止めのゲートがあり、それより先に進むには入林承認などが必要となる。
◇住所:〒098-1700北海道紋別郡雄武町道有林。

神門の滝・昇竜の滝

 神門(じんもん)の滝は、市街から車で約40分ほどの深い山中にある。約30mの高さから豪快に打ちつける滝しぶきと轟音は迫力満点。滝つぼでザリガニ探しをして遊ぶこともできる。神門の滝から50mほど川を遡ったところに、昇竜の滝がある。昇竜の滝へ行くには川の中を歩いて行くしか方法がないので、行かれる方は長靴を持参することをお勧めする。浅い川なので簡単に歩いて行けるが、春先は水量が多く流れも早いのでご注意が必要。また、人里離れた山奥で携帯電話も通じない場所なので、ヒグマやスズメバチにも注意を。アクセス方法は、道道60号下川雄武線の幌内越峠頂上付近から奥幌内本流線(林道)に入り、7kmほど道なりに進む(案内看板あり)。奥幌内本流線から神門の滝へ下りる取り付け道路はかなり荒れているので、道路沿いにある駐車場からは歩いて行くことをお勧めする。駐車場から神門の滝まで徒歩で10分程度。(雄武町のHPから)
◇電話:0158-84-2121。

◆オホーツクダッタンそば

 2000年(平成12年)に北海道農業研修センターから国産の韃靼そば「北海T8号」の種子を譲り受け、雄武町の雄大な土地で、約3年半の歳月と試行錯誤を経て、本格栽培となった。

◆本格焼酎『オホーツクの勇者・雄武』

 2004年(平成16年)から雄武町で本格栽培されているダッタンそば「北海T8号」で、1本720ml、乙類、アルコール度数は25度、雄武町内の酒小売店やホテル日の出岬で購入できるほか、居酒屋、スナックでも味わうことができ、札幌市や旭川市の一部でも取り扱っている。ずばり、お勧めな飲み方は、ストレートまたはロック(ダッタンそばの実茶を入れてのお湯割りもあり)。雄武町の特産品との相性も良く、 特に日本酒好きの方には評判がいい。

道の駅・おうむ
 国道238号沿い雄武町市街にまちのシンボルとして建つ道の駅おうむは、オホーツク海の日の出や流氷を眺めることができる。また、情報交流の場としてもコーナーもある。




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