●本編&OVA・キャラクターファイル●


主要キャラクター

キリコ・キュービィ

戦乱の歴史が生み出した異能者にして、いかなる災厄からも生き残る異能生存体。ワイズマンの後継者に選ばれるが、その誘惑を退け、神を滅ぼした。幼い頃から過酷な戦場で生きてきたため感情表現に乏しいものの、信義を重んじる真っ直ぐな心を持っている。元レッドショルダー。階級は曹長だった。


フィアナ

メルキア軍の秘密開発チームにより作り出されたPSの素体。秘密結社に奪取され、PS量産化のためのデータ収集に利用されていた。レクチャー前の空白状態でキリコを見たため、彼を最優先の存在と認識し、結社を裏切る。彼女の献身的な愛情は、キリコに人間的感情を取り戻させる大きな力となった。結社内では“プロトワン”と呼ばれる。

ブールーズ・ゴウト
ウドの街でも指折りの大物闇屋。かつてメルキア軍の輸送部隊に所属していた経験から武器の闇ルートに精通している。街のあらゆる方面に顔が利き、バトリング関係者や治安警察にまで大きな発言力を持っている。闇屋仲間からは油断のならないごうつく親爺と思われているが、基本的には義理人情に厚い人物である。

バニラ・バートラー
優れた操縦技術を持つ元ギルガメス軍航空兵。ウドの街では中堅の闇屋で、武器密売の他、バトリングの胴元や情報屋もやっていた。儲け話に目がないが、人情に厚いところもある。

ココナ
ウドの街の浮浪児。ゴウトやバニラの使い走りなどで小銭を稼いで生活していた。クメンではファンタムクラブの歌姫として傭兵たちに人気があった。どんな逆境にあっても大切なものを見失わない純真な少女である。

ジャン・ポール・ロッチナ
メルキア軍情報部大尉。その正体はワイズマンの目として働く工作員で、秘密結社に奪取された素体の捜索を隠れ蓑に、キリコを監視していた。キリコが宇宙へ旅立つとバララントに亡命し“神の目”としての任務を続行した。冷徹な策士、拷問の達人として恐れられていた。

ル・シャッコ
故郷の伝統に従って傭兵となった巨漢のクエント人。鈍重そうな外見に反して、理知的で思慮深い。AT操縦の腕はEX-10随一。戦いをともにするうち、キリコと深い友情で結ばれるようになった。

イプシロン
秘密結社に生み出された第2のPS。非戦闘時の精神安定のため、潜在意識にフィアナへの愛情と強烈な選民意識が刷り込まれている。数度に渡ってキリコと対決するが、異能者として覚醒したキリコの前に敗れる。

秘密結社のキャラクター


アルベルト・キリィ
秘密結社の最高幹部。ワイズマンの指令によってマーティアルを離脱し、巨大な闇の組織を作り上げた。結社でワイズマンの存在を知るのは彼だけである。元ギルガメス軍少将。

ギムアール・イスクイ
ウド治安警察のレマルガスの後任署長。敵対する者を懐柔するより、武力で叩きつぶすのを好む。メルキア軍の攻撃で戦死した。秘密結社幹部で、元ギルガメス軍少佐。

セルジュ・ボロー
PS開発の指揮を執っていた秘密結社の幹部。元ギルガメス軍少佐にして、マーティアルの司祭。PSの目付役としてウドやクメンに派遣されていた。

シムカス・フットー
秘密結社の幹部。元ギルガメス軍大佐。戦艦テルタインの艦長としてリド襲撃に参加した。宇宙に逃げたキリコ追撃の任につくが、イプシロンを死なせた責任を問われ、更迭される。

アロン・シュミッテル
秘密結社でPSを研究している双子の科学者。ボローの後任としてイプシロンの調整に当たった。

グラン・シュミッテル
秘密結社でPSを研究している双子の科学者。ボローの後任としてイプシロンの調整に当たった。


レッドショルダーのキャラクター


ヨラン・ペールゼン
元メルキア軍大佐。究極の戦闘集団の創設という野望にとりつかれ、レッドショルダーを創設した。目的のためには手段を選ばず、命令に背く者は即銃殺という鉄の軍規を振りかざす。キリコの反抗に失望した彼は、PS計画に惹かれて秘密結社に参加、デライダ高地の秘密基地でPSの教育に当たっていた。

インゲ・リーマン
惑星オドンのレッドショルダー秘密訓練基地司令。ペールゼンの右腕として、兵士の訓練と前線指揮の全権を任されていた。強い兵士は過酷な訓練によってのみ生まれると考え、ペールゼンが提唱する異能生存体説を否定すべく、キリコの抹殺を試みる。

グレゴルー・ガロッシュ
レッドショルダー創設当初からの古参兵だが、反骨精神の強さゆえに、士官たちから疎まれていた。終戦間際に激戦地ティグレムへ転属させられ、半身不随の重傷を負う。終戦から半年後、ペールゼンに復讐すべく、レッドショルダー時代の仲間、バイマン、ムーザ、キリコを集め、デライダ高地の秘密結社基地を強襲する。

バイマン・ハガード
グレゴルーらと共に新兵の教官を務めていた古参兵のひとり。挑発的な言動をとる悪癖がある。終戦直前に最前線へ転属となり、右腕を失う重傷を負った。

ムーザ・メリメ
短気で反抗的な性格から周囲との衝突が絶えない不良兵士。グレゴルーにだけは尊敬の念を抱いている。終戦直前、参加作戦の内容を漏らしてしまったために家族を惨殺されてしまった。


バージル・カースン

キリコとともにレッドショルダー隊に配属され、“共食い”と呼ばれる適性試験を生き延びた隊員。実はレッドショルダーの内部監査に派遣されたギルガメス軍のスパイだった。キリコを利用して任務を達成するも、ペールゼンの失脚を見ることなく第三次惑星サンサ攻略戦で戦死する。


ウド編のキャラクター


ホロ
暴走族“ブーン・ファミリー”の一員。アジトを脱走したキリコを追い詰めるが、レスキューバリューC発動によって射殺される。


モウラ

暴走族“ブーン・ファミリー”の一員。片手で女性を持ち上げる怪力の持ち主で、ウドをさまよっていたキリコを捕らえてきた。


ガスト・レマルガス

治安警察の署長。武装組織が群雄割拠する無法地帯だったウドを、治安警察の下にまとめ上げた辣腕の人物。闇商人やギャングたちと手を結び、私腹を肥やしていた。ウド崩壊直前の7214年1月、ブーン・ファミリーとの交渉中に暗殺される。


ラルク・レガス・ブーン

構成員100名以上を数える暴走族“ブーン・ファミリー”の首領。己の欲望のためならどんな悪事にも手を染める生粋の悪党である。工場跡のジジリウムに目をつけ、闇市場に流して資金を得ていた他、人身売買にも手を染めていた。脱走者狩りの最中、治安警察の攻撃によって死亡。


ベック・ボモー

ウドの街の中堅バトリング選手。血の気が多く、バトリングを莫迦にしたキリコに喧嘩をふっかける。


ダニー・シェファード

ウドの街のベテランバトリング選手。装甲厚100ミリを謳うストロングバックスを駆り、キリコと共に脱走したフィアナを、他のバトリング選手たちと共にあと一歩のところまで追い詰める。


クダル・コニン

元ギルガメス軍中尉。秘密結社の構成員で、リド襲撃の際には、オリヤの副官を務めた。戦後はウドの街でバトリングのスター選手として活躍していた。


チャルク・オリヤ

元ギルガメス軍大尉。小惑星リド襲撃の指揮をとった秘密結社AT部隊の指揮官。市街戦のエキスパートで、かつてキリコに戦術を指導したことがある。


クメン編のキャラクター


ゴン・ヌー

クメン政府軍少将にして、アッセンブルEX-10の基地司令官。“クメンの猛将”、“ビーラーキラー”の異名を持つ。一癖も二癖もある傭兵たちにさえ一目置かれる、歴戦の名将。野心的で油断のならぬ策士だが、懐が深く公正な人物である。


カン・ユー

EX-10のAT隊指揮官。残忍、卑劣、狭量、自己中心的で執念深く、部下を道具としか見ていない。著しく指揮官の適正を欠いた人物。傭兵からは嫌われており、高額報酬目当てでなければ彼の指揮下に入りたがる者はいない。


ポル・ポタリア

クメン近代化の夢に燃えて傭兵部隊に参加した元クメン王国親衛隊員。かつてはカンジェルマンの親友だった。


ブリ・キデーラ

自分の腕だけを頼りに生き抜いてきた根っからの傭兵。とっつきにくい所はあるが、義理人情に厚い好漢である。


ヒロラム・カンジェルマン

クメン王国の第3王子。建国の理想に基づき、バン・ヌー神の教えに従う神国、神聖クメン王国を建国した。だが彼の真の目的は、クメン近代化のため、古き思想にとらわれた人々を自分自身とともに葬り去ることにあった。バランシングの達人で、その腕前はPSであるイプシロンさえ子供のごとくあしらうほど。


モニカ・マルカス

ポタリアの幼馴染みで神聖クメン王国軍、通称ビーラー・ゲリラとして戦う女戦士。建国の祖ブランジェルマン一世の理想に固執し、幼馴染みのポタリアとは敵としての立場で再会する。


サンサ編のキャラクター


ゾフィー・ファダス

ゴウトの知り合いで武器再生商人を束ねる女首領。かつては平凡な主婦だったが、レッドショルダーによって家族を惨殺されたという過去を持つ。元レッドショルダーであるキリコの命を、復讐のために付け狙う。


クエント編のキャラクター


ゲッコ

サンドローダーで比較的小規模な村を回っている中堅の砂漠商人。金に汚いが、それなりの義侠心も持ち合わせている。


ヘルモド・レオン・レイパード

惑星サンサ周辺の不可侵宙域での異変を察知したバッテンタイン中将らによって送り込まれた、ギルガメス軍第七艦隊の司令官。バララント側のロッチナに素体の返還を要求する。


カルビン・ウォーカ

経歴不明。クエント事変において、ワイズマンの後継者となるべく決意を固めたキリコを倒すため、砂漠戦仕様のスタンディングトータスで単機立ち塞がるAT乗り。化石の神にすがることをよしとせず、神は人間の手で葬らねばならないという信念を持つ。


デボラ・グレン

神を殺した異能者を倒すべく、マーティアルから送り込まれた女ネクスタント。目的のためには手段を選ばない非情な戦士だが同時に独自の美学も持ち、ジジリウムの禁断症状に苦しむフィアナを拉致したのち、キリコに対し一対一の決闘を要求する。


ラダァ・ニーヴァ

バララント軍が開発したPSの第1号。ア・コバの街でバトリング選手として実戦テストを受けていた。レッドショルダーとの戦闘で瀕死の重傷を負った過去からキリコに強い復讐心を抱いている。精神的に非常に不安定で、怒りに我を忘れてPS開発チームを皆殺しにした。


チェロキー・チーフ

ゴウトの古い知り合いで、ア・コバの街のマッチメーカー。誘拐したフィアナを人質に、AT対地上戦艦という前代未聞のバトリングをキリコらに要求する。


カルマン・トムス

ギルガメス軍の技術将校でPS開発に携わっていた。ア・コバの街で出会ったキリコにフィアナの引き渡しを要求する。


赫奕たる異端のキャラクター


ヴィアチェスラフ・ダ・モンテウェルズ

第9セクター管区を統括する枢機卿。7247年に法皇後継者候補に任命され、アレギウム騒乱のなか、法皇に即位した。“触れ得ざる者”キリコに嫉妬にも似た激烈な憎悪を抱いており、その存在を法皇になるために利用した。


テイタニア・ダ・モンテウェルズ

モンテウェルズ枢機卿の一人娘。少女時代に交通事故で瀕死の重傷を負い、ネクスタントの実験体となることで一命をとりとめる。武人としての誇りを重んじ、補助脳の戦闘人格を起動することをよしとしない。


レオフリック・ゴディバ

惑星マナウラでキリコを治療し、その後、行動をともにするイリューシン市軍医長。かつて医学的見地から“触れ得ざる者”キリコとPSを研究すべきだと主張してマーティアルの本山であるアレギウムから破門された経歴を持つ。コンプラント墜落後、フィアナ奪還のためアレギウムを目指すキリコに力を貸す。

ペールゼン・ファイルズのキャラクター

ノル・バーコフ
バーコフ分隊の分隊長。荒くれ者ぞろいのAT乗りでは珍しい学者タイプのパイロット。気象観測の専門家であり、ガレアデで出会ったキリコに興味を持つ。士官として中尉にまで昇進した過去を持つが、敵前逃亡の罪で下士官に降格されている。

ガリー・ゴダン
バーコフ分隊の隊員。俊敏な状況判断で戦いを繰り広げるが、身勝手な性格で単独行動を取ることが多い。本名はシラスコといい、ギルガメス軍浄化委員会なる組織から、敵前逃亡の罪で抹殺の対象とされていた。

ダレ・コチャック
バーコフ分隊の隊員。小太りな体形と臆病な性格のため、年齢よりも老けて見える。本来はAT開発に従事していた技術者で、当然ながらAT乗りとしての技量は低い。情報部からキリコたち分隊員の監視を命じられたスパイでもあった。

ゲレンボラッシュ・ドロカ・ザキ
バーコフ分隊の隊員。AT乗りとして天性の技能を持つ少年兵だが、その情緒は極めて不安定で激しい攻撃衝動を持つ。キリコに対して異常なまでの恐怖心を持ち、赴任したばかりのガレアデで寝ていたキリコに襲い掛かった。

プー・ワップ
バーコフ分隊が所属する惑星ガレアデ前線基地の下士官。人格面での美点がほとんどない、横暴な小悪党タイプの人物である。ポリマーリンゲル液の扱いに長け、部隊内で右に出るものはいないと豪語していた。

フェドク・ウォッカム
不敵な野心を抱くメルキア連邦情報省次官。ペールゼンが唱えた異能生存体説に興味を持ち、彼がまとめたレポート“ペールゼン・ファイル”に記されていたキリコたちを、試練と称して様々な激戦区に送り込む。

ルクハルト・メンケン
惑星クズスクにある情報省医療収容所の医官。収容されたペールゼンの健康管理や尋問を担当する。

アンドレ・カスケス
マニド峡谷通過作戦に投入された精鋭大隊の指揮官。バーコフ分隊の失敗により部隊を失う。



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