
備後西国 第27番 珀明山 十輪院
広島県府中市鵜飼町147-1平成26年(2014)5月 現在
貞冶元年(1362)近くにある栄明寺住職範栄の開基で、讃州誕生院の法印宥範が勅を受けて栄明寺を開いたとき、正観音を西明坊より栄明寺に移して本尊としましたが、後に 当寺に移して本尊としました。栄明寺18世宥智上人当寺を中興し元は「東地寺」と言っていたのを、珀明山十輪院と改称しました。明治3年(1870)11月、昭和2年(1927)2月と二度の火災に 会い旧記はことごとく焼失してしまいました。
毎年2月の中頃になると、くすぶる燠の上を裸足で渡る「火わたり」が知られています。また境内に接する岩山に掘られた「珀明洞」は21世鎌倉勝寿住職が独力で16年の歳月を経て昭和45年(1970)に完成し内部には、西国33ケ所の観音さまを祀ってあります。
(参考)芦田川文庫 原田太朗著「備後西国三十三カ所」









(北川鉄工所の工場がみえます)

アクセス
JR福塩線府中駅前中国銀行の交差点を右折し、通称バス通りを700m東に進むと「府中市教育センター」の建物があります。その北側300mほどに、「ガーデンテラスふちゅう」と「北川鉄工所本社」との間にさほど広くもない道があります。東に進むと広谷保育所が見え、道路沿いに「十輪院駐車場」と書かれたカンバンを目にします。6,7台は大丈夫 でしょう。ここに車を停めて、山の手に家の間を抜けるような道を進みます。寺の直前で右に進むと石段、左は車の道があるのでそこを登ると境内です。