札幌・江別の「のっぽろカウンセリング研究室」です。神秘体験、霊的体験、スピリチュアル・トランスパーソナルな体験についてです。この分野は、人間性心理学に続く第四の勢力になるものとかつて考えられましたが、実際には何かいかがわしい目で見られることが少なくありません。アカデミックな大学の世界で教えられることは、ほとんどないでしょう。しかしながら、われわれ庶民にとっては重要な領域であることに変わりはなく、書店に行くと分かるように精神世界に関する書籍がいつも山積みです。多くの方々が興味を向ける領域なわけです。
現実には起こり得ないような神秘的な体験について語る人がいます。お告げを口にする人がいます。死者の魂に肉体を貸してその言葉をしゃべる人がいます。人知れず水子の供養に行き手を合わせる人がいます。虫の知らせを語る人がいます。そのすべてが、人間の奥深い宗教性と結び付くものです。
来談者中心療法で著名なカール・ロジャースは、愛妻を亡くしてから、ある降霊会に顔を出したことがあるようです。亡くなった妻の声を聞くためです。とても科学的なカウンセリング研究を行った彼ですが、私生活はとても人間的で、公的な顔とは裏腹な一面を見せます。奥様をとても愛していたのでしょう。
私は一介のカウンセラーであって、霊能者とは異なりますから、超常的な奇跡を起こすことはできません。私にできるのは、それが人生にとってどんな意味があるのかを語る、クライエントの話に耳を傾けることだけです。ですから、科学者のようにあの世は存在し得るのかと言う問いを立てることもありません。問いを立てるとすれば、私の目の前にいる相談者は、このような体験を語ることでどこに行こうとしているのか(人生の意味)、ただそれだけです。以上、札幌・江別の「のっぽろカウンセリング研究室」でした。
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