カウンセリングと心理療法
札幌・江別の「のっぽろカウンセリング研究室」です。カウンセリングに類似する用語はたくさんあります。このページで、少し言葉の整理をしてみましょう。カウンセリングとか、心理カウンセリングとか、心理療法とか、精神療法とか、この分野の対人援助を呼び表わす言葉は様々で、混乱を招きやすいのです。
カウンセリングと心理療法を区別する立場があります。この場合は、前者が病気とは言えない方々の相談援助、後者が何らかの病理を抱える方々の対人援助として、区別する人たちが少なくありません。
心理療法と精神療法を区別する立場があります。この場合は、前者が臨床心理系のカウンセラーたち、後者が精神医学系の精神科医たちが好んで用いる言葉です。いずれもサイコセラピーの日本語訳でして、内容が違うとは考えにくいような気がします。
カウンセリングは、いまや心理カウンセリングの分野に限らず、あらゆる領域の人たちが使用するようです。化粧品のメーカーでもカウンセリング重視の○○、占いの方々もカウンセリングをうたい、相談全般をカウンセリングと言う言葉を使って言い表わすような気がします。
私自身は、カウンセリングと心理療法を区別しておりません。なぜなら、病気の方の相談とか、正常な人、健康な人の相談とか、そのような区別をしないからです。同様に、心理療法と精神療法も区別しません。何よりもまず同じ人間であるという前提からスタートするので、あまり問題にはならないのです。このサイトのなかでいろいろな呼び方をしますが、それにはあまり意味がなく、すべて同じことを表現するために言い換えているだけ、とご理解ください。
おそらく皆さんに興味があるのは、自分のカウンセラーがしているのは、カウンセリングか、はたまたサイコセラピーか、と言うことであるのかもしれません。疑問であれば、一度尋ねてみるとよいでしょう。そうすれば、目の前にいるカウンセラーが自分に対してどのような姿勢で向き合って居るのか、それとなく分かってくるはずです。以上、札幌・江別の「のっぽろカウンセリング研究室」でした。
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