加害者に賠償請求せず、きっかけを作った方に賠償ってどんな論理ですか?法律論でも加害者への賠償請求が原則でないの?と思います。損害を出した人の行為は黙認すると言っているのですかね。
例えてみれば、Aさんは隣に住んでいるBさんとの土地との境界に不満をもってるとします。頭に来たAさんは、Bさんと仲の良いCさんの車を壊しました。Cさんの車の損害の請求先はBさんですか?何を馬鹿な事を言ってるんですかね。Aさんが行った破壊行為は黙認すると言ってるんですかね。そんな事を黙認し続けたらAさんの破壊行為はどんどんエスカレートしますよ!!
又きっかけを言うのであれば、2010年9月7日の「尖閣諸島中国漁船衝突事件」(wikipediaに記事があります)がそうでしょう。あの時に多くの日本人は政府の対応に失望しました。結果として強硬論が台頭し支持を得たのです。かくいう私も尖閣対応については石原都知事を支持しています。であれば政府の無策を損害賠償先だと言っていたら分からんでもないですが、同意は出来ないですね。ただ思うにこの教授は事なかれ主義派の方ですね。日本人の美徳として揉め事を起こさないというのは理解出来ないことはないです。起きてしまった時は揉め事を穏便に解決するのも日本の文化です。理由はどうあれ暴力行為に及んだ人は必ず責任を取らされます。事なかれ主義というのは社会関係を潤滑にする習慣ではありますが、それも相手に理解があって成り立つものです。相手が理解していなければ、言うべき事を言わないといけないのです。。
もう一つ、中国で商売をするということは、当然このようなリスクは折込済みのはず。。企業側で賠償について変なことを言っている記事も見当らないので、多分まともな対応をしているのだ信じますが。。。教授はこの点にも触れてないんですかね。この記事のコメントをみると真っ当な反応が多かったのでほっとしてます。
ところで中国のデモは、すぐに暴動に発展します。日本では考えられないですが、日本に恨みがあるという感じではなく、頭に来たから手を出したという感じです。不満が積もっているのだなぁと思います。尖閣諸島は戦前まで日本人が住んでました。その事を中国人は知らされていないんだと思います。日本はこの事を中国に知らせるべきでしたが、事無かれ主義のせいでしょうね。政府は長年放置してきました。戦前は尖閣諸島に日本人が住んでいると知っている中国の漁師も多かったでしょうが、今はそういった人が居なくなり間違った知識を元に本気で行動を起こしているのでしょう。中国の方が少なくとも日本人が明治の頃から尖閣に住んでいたと知っていればここまで強行にならなかったと思います。とにかく邦人が無事である事を祈るのみです。
(2012/9/19 記)
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