ところで柏崎原発での東電の廣瀬社長と新潟県の泉田知事の対談をニュースで見ました。正直、真剣度が見ている側まで伝わって来る内容で見応えありました。しかし、ニュースのコメンテータの発言は問題でした。
その発言とは、コメンテータの100%安全であると容認したのですか?みたいな質問(記憶で書いてます)でした。
そもそも100%故障しない機械は無いし、災害だって極端な話をすれば何でもありです。100%事故が起きないという事はあり得ないのが現在の常識です。さすがにテレビに出るコメンテータは知っているのかと思いました。それがあの質問です。このコメンテータの方は30年前の認識です。なんだかなぁ。
事故が起きた時に被害をどう抑えるかが重要です。それに対する泉田知事の対応は大したものでした。事故が起きた時の対応に焦点を絞っていました。泉田知事は良く勉強していますね。コメンテータの知識の無さをやんわり指摘してました。素晴らしい。
技術者の視点でみれば、故障や事故は起きることが前提であり、その場合、どのように対応するかの検討は当たり前です。今から思うと、安全性100%という言葉をマスコミが要求したものであり、それが基準となり、事故が発生した時の対応を考える力を東電から奪ってしまったのかと思えてきます。つまり東電をミスリードした原因は昔のマスコミにありそうです。今更ですが。
今は2013年。行政に泉田知事のように問題の本質を見据えた人が増えてきたのは何とも頼もしい限りです。マスコミは勉強不足が段々と目に付くようになってきましたね。専門関連は、専門家のコメンテータを用意した方が無難ですね。
一方、東電はパンクしているのは素人目にも明らかですよね。素人考えですが、汚染水対応にのみ絞って対応を軌道に乗せるのを最優先すべきですね。その際の対応は人海戦術でいけるのならそれは有りだと思うし、海外の援助も出来るだけ助力を請うべきですね。とにかく1年以内に国民を安心させてほしいですね。
(2013/9/30記)
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