札幌・江別の「のっぽろカウンセリング研究室」です。なぜそうなるのか、本人にその原因は分かりません。もちろん、私にも分かりません。けれども、たとえばパニックに見舞われるそのとき、そこでは一体どのようなことが起こっているのかと問いを立ててみると、少しだけ見えてくることがあります。
一例として、飛行機が怖くて乗れない人について考えてみましょう。このような方は、パニックがやって来たとき、頭の中で「落ちる、落ちる、落ちる・・・・」と何度も繰り返し反芻します。セルフトークとか内言(インナースピーチ)と言うのですが、落ちると自分自身に言い聞かせるようなのです。
不安であれ、恐怖であれ、上記のようなセルフトークが大きな役割を演じるようです。自分を脅かす内的な声に圧倒されてしまうのです。もちろん、はっきりした声としては意識しない方々も、大勢いることと思います。そのような方々は、おそらく声以外のメンタル・アクト(心的振る舞い)を、行うのでしょう。
抑うつの場合もそうですが、このような状態から抜け出すためには、自分を脅かす内的な声たちに対処する必要があると思います。自分を非難する声、パニックに陥れる声、悪い方へ悪い方へと追いやる声など、私たちの心の中にはさまざまな声が住み着いて、そこにいるものです。声の心理療法やカウンセリングを受けてみるのもよいでしょう。それから、自分で、セルフ・コーチングしてみるのもよいでしょう。もちろん、服薬することで回復する人たちも大勢いるに違いありません。以上、札幌・江別の「のっぽろカウンセリング研究室」でした。
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