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長門国(文化・文政年間)

●文化3年(1806)
伊能忠敬､初めて防長両国海岸を測量する。萩藩絵図方･有馬喜惣太製作の｢防長土図｣の精密さに驚く。

●文化7年(1810)
4月24日－萩藩が、菜種・綿実の他国との抜荷を禁止する。
6月14日－萩藩領の全村民が、豪商の水車運転用堰(せき)に反対して強訴する。

●文化10年(1813)
4月9日－萩藩が蚕業を奨励し、近江の桑の苗32万本を栽培する。

●文化11年(1814)
萩藩が綿会所・国産方役所を設ける。

●文化12年(1815)
上田鳳陽､山口講堂を建設する。

●文化13年(1816)
10月23日－長府藩が、領内の農・町民から募集した無尽講の金を赤間関の商人に融資する。

●文化14年(1817)
8月－萩藩が、拝借銀破棄ないし年賦弁済の法を発布する。

●文政4年(1821)
6月－萩藩が、他領の蝋の移入を禁止する。

●文政8年(1825)
7月1日－萩藩が幕府に5万両を献金し、江戸寛永寺防火役を免除される。

●文政9年(1826)
9月4日－萩藩が、村田清風の建議で森重曽門(しげそもん)に合武三島(ごうぶさんとう)流戦法を萩の海で演習させる。
岐波村庄屋部坂発蔵が、三保虎五郎の協力で文政11年まで丸尾港に大規模築堤工事を行う。
シーボルト､下関を訪れる。

●文政10年(1827)
11月3日－萩藩が、油絞り原料の他国売りを禁止する。

●文政12年(1829)
7月20日－萩藩が、財政困難のため米銀の献納者に対して郷士身分または苗字帯刀を許可する。
萩藩が産物会所を設立し，専売制を始める。