渋谷川・古川を歩く‐渋谷川探訪マップつき




『あるく渋谷川入門』が点訳本になりました。




点訳本全3巻
(上原点字の会・刊)


梶山公子著  1260円  ISBN978-4-89514-352-3 中央公論事業出版




2012年9月

<『あるく渋谷川入門』が全3巻の点訳本に。>

2011年4月に古くからの知人である初田總子(ふさこ)様から1通のメールをいただきました。それは、『あるく渋谷川入門』が点訳図書になるという予想もしないお知らせでした。「(前略」私は「上原点字の会」(活動歴15,6年でしょうか)という盲人のための点訳をしている会の会員で 1年に2冊ほど渋谷の図書館から依頼され、グループで点訳をしています。23年度の点訳本として、グループの担当者が選んだ本が「あるく渋谷川入門」でした。不思議なご縁ですね。 (後略)」

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目 次

プロローグ
第1章 渋谷川のルーツ 
第2章 代々木の杜の湧水
第3章 宇田川の源と九十九谷  
第4章
,金王八幡宮から恵比寿たこ公園へ
第5章 三田用水の分水と渋谷川         
第6章 広尾と外苑西通りを流れた支流
第7章 古川と江戸の香り           
第8章
,古川の河口と入間川
エピローグ
付録『渋谷川をたどるお散歩ツアー』の記録
        
                     
      
  明治神宮・清正井 渋谷川暗渠の道、
ブラー ムス通り

  水車橋
(恵比寿・山下橋)の桜
プロローグより
みなさんは渋谷川をご存知ですか? 現在は渋谷駅近くから始まり、渋谷区、港区の都心を曲がりくねって流れ、浜崎橋で東京湾に入る全長7キロの川です。
 「なんだ、小さい川だ」なんて思わないでください。江戸時代から長い歴史があり、東京の近代産業を育んだ川で、有名な「穏田の水車」の絵や「森の水車」、そして「春の小川」の歌も渋谷川から生まれました。「穏田の水車」の絵は、原宿キャッツストリートの近くにあった鶴田の水車を描いたといわれます。「森の水車」の歌は、米山正夫(渋谷の人)がこの水車を思い浮かべながら作曲したそうです。”コトコトコットン”という音が聞こえてきそうですね。「春の小川」は渋谷川上流の河骨川(明治神宮の西を流れていた川)の風景をテーマにした歌です。

北斎「穏田の水車」。神宮前町角公園の標識                              

「穏田の水車」はここにあった?(神宮前5-17)


渋谷川はテレビの特集番組で何回も取り上げられていますが、その姿をあまり見ることはできません。というのも、昔の渋谷川は地表を流れていましたが、今はその半分が暗渠となり、またその残った部分も、渋谷区では大通りの裏を流れ、港区に入って古川になった後は、ほとんど首都高の下を流れているからです。しかし長い歴史があるので、その周りには興味深い話がたくさんあります。また昔の川の痕跡が脇道や溝、橋の跡となって東京のあちこちに残っています。くわしくは『あるく渋谷川入門』をご覧下さい。

  
中之橋の風景・上は首都高

 古川(渋谷川)の河口、浜崎橋







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