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旧態依然とした分類、基礎と応用




 札幌・江別の「のっぽろカウンセリング研究室」です。一昔前のことです。「応用心理学」と題した著書がいくつかありました。内容は臨床心理学です。ここでは、基礎心理学を応用したものが応用心理学で、その応用心理学のひとつが臨床心理学であるとされていました。

 理論と実践を区別することと、基礎と応用を峻別しようとすることには、どことなく似たような響きがあり、じっくりと考えてみる必要があります。

 物理学の世界だと、理論屋さんが考え出した構想を技術屋さんが実現する道筋があるような気がします。ノーベル賞を受賞したある科学者が、まさにそのようなことを口にしたのを思い出します。総合大学と工科大学の区別は、そのような名残なのかもしれません。

 心理療法やカウンセリングは基礎心理の知見を応用した心理学的な技術なのであろうか?と言う問いを立ててみましょう。答えは、半ばイエス、半ばノーになります。たとえばラット心理学などから得られた知見を人間に応用したものが条件付けであるとすれば、答えはイエスです。しかし、行動主義への批判や反省から生まれてきたのが人間性心理学です。ですから、この場合は答えはノーです。

 臨床心理は応用心理であると定義する人間は、おのずから立場が限定されてくるはずです。皆さんも一度は考えてみましょう。あなたは基礎心理を技術的に駆使した応用心理を実践するのですか?それとも・・・・札幌・江別の「のっぽろカウンセリング研究室」でした。



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