「黒部節子さんを偲ぶ会」にご賛同いただきまして、このようなたくさんの方が黒部さんのためにお集まりくださり、そして暖かい眼差しを、お心を黒部さんにお寄せくださったことに感謝いたします。きっとあの人もこの部屋のどこかにいて、ちょっと恥ずかしそうに微笑んでおられるような気がします。
  黒部さんに出会ったことが、私の生き方を変えてくれたというのは、決してオーバーな表現ではありません。黒部さんがいらしたからこその現在の私です。みなさまのお話しを伺ってきて、私の存じ上げない節子さんをも知りましたし、本当にみなさまから注目され、愛されていた才能であったと、つくづく感じました。
  「偲ぶ会」を開くということが、何かあの人のことではなく、あの人はお部屋のカーテン越しのベッドの中で、目覚めれば目を開いてあちこちを眺め、音がすればそちらへ首を向けたりして、ああいう形のままで静かに老いていかれるものと思い込んでおりました。2月4日の誕生日、お変わりないとうかがって、それから一週間目の11日、お亡くなりになったと御主人からお知らせで、本当に今でも信じられません。

 黒部さんのお宅のあの窓を覗くと、彼女が寝てると思います。その彼女も今は、この会場に来ていると思います。本当に、私、御礼申し上げるしか言葉がございません。
  貴重な時間の中、ご遠方からお集まりいただきまして、「アルファ」といたしましては本当に感謝申し上げます。ありがとうございました。



































黒部節子さんを偲ぶ会