5.ゴルフ場の木(ゴルフ場にはいい木が沢山在る)
下手糞だがゴルフを少々やる。ゴルフは自然の中でやるものらしく、あるがままが原則と言うことで、ゴルフ場の木も重要な役割を持っている。投げても簡単に当たるものではないと思うが、ましてや、棒を使って打ったボールである。狙っても当たるものではないが、それがことゴルフの場合はよく当たる。そんな憎い木々たちの話である。
最近縁があって。神奈川でも名門の戸塚カントリークラブへ行った。そこではティーグランド、あるいは、ホールの移動中(当然カートはない)、木々に樹木札が掛かっていた。ゴルフ場の姿勢だろうか、樹木札があるゴルフ場はそんなにない。最初のホールで打順を待つ間、クロガネモチの赤い実を見ながら、しばし和やかな気持ちになり、ゴルフ場と樹木札を思った。また、ホールインワンをしたホールにはよく記念樹が植えられているが、残念ながら樹木の名は分からない。是非、記念樹くらいは何の木を植えたか表示して欲しい。まさか自分がすることはないので。
ゴルフ場の木は単なる障害物か
そもそもゴルフ場を設計する上で、障害物として、がけ、傾斜や池とともに、それなりの木が必要であり、各ホールを面白くしているし、景観を良くしている。当然ながら、雑木林の木々と異なり、ゴルフ場の木々は管理されており、ゴルフ場の一部として良い状態に保たれている。そうであるならば、名物木もあるだろうし、ティーグランドの横にある木などは、個別化/個性化してもいいのではないだろうか。個別化/個性化とは樹木札をつけることである。
ゴルフをしにきたのだから、そこにある木が何であろうとかまわない、と言うのもその通りだが、ゴルフが自然体というなら自然の樹木名くらい分かってもいいのではないかと思う。そんなにカリカリしても仕方ないのではないか。それだけゴルフ場にはいい木が沢山ある。
岡部チサンカントリークラブ
関越の花園インターを降りると岡部チサンがある。たまたまこの日は気心の知れたメンバーだったので、紅葉の時期でもあったため、紅葉が美しく、失礼を省みず、持参したカメラで待ち時間に樹木の写真を撮った。「写真よりゴルフをもっと真剣にやってよ」という声があるかもしれないが、そこにある木々が美しいと、つい見とれる。そんな余裕もあっていいかもしれない。以下はそのとき写した木々たちである。必死にボールを打つその横にはこんなきれいな木々たちがあったことさえ分からないのもいかがかと思う。木だけ見に来ても悪くない気さえする。
08.11.22岡部トキワサンザシ
08.11.22岡部ナンキンハゼ
08.11.22岡部イロハモミジ
08.11.22岡部コナラ
東宇都宮ゴルフクラブ
よく行くゴルフ場に、東宇都宮GCがある。なかなか手ごわいコースである。先日は南コースからだが、そこのティーグラウンドには、サンゴジュがある。秋には赤い実をたわわにつけていた。今はちょっと横に黒い実をつけた木があるが、これはおそらくネズミモチであろうか。西コースはモミジバフーが葉を落としていた。枝には実が残っている。こんな余裕があればスコアもさぞやと思うが、木とスコアはまったく関係ない。
南コースの最後は左、OBゾーンとの境に紅葉したメタセコイヤの並木である。今まで何の木が気が付かなかった(余裕がなかった)。こうしてみるとメタセコイヤは珍しい木ではなく、多く見ることができる木である。ゴルフ場の木は管理されたおり、ゴルフ場の木だけを見て回るのも面白そうである。是非とも名前をつけて欲しいと思うのは私一人であろうか。