コース作成記&講評



8     1999年大会(河口湖〜朝霧高原〜西湖〜河口湖)

 今回は初の宿泊付き大会として試行錯誤の中での開催でしたが、無事終了してホッとしています。特に宴会時のチーム紹介での盛り上がりは、10周年記念大会に相応しいものとして、強く印象に残っています。恒例により、少数激戦の今大会を振り返り、各クイズの出来などの講評をお届けします。
 
        〜コース作成記&全体講評〜

 今年は早くから宿泊付きの企画とすることを決め、まずは宿探しから始まった。旅行会社に大会の趣旨と条件を説明し候補を絞ってもらうことにした。N社では相手にされなかったが、相鉄観光さんから2候補の提示があり、検討の結果ホテル大橋に決定。

 河口湖は参加者が集中する八王子と横浜からのアクセスに優れているので、スタート・ゴールともホテル大橋とした。おおまかなルートを決めるため、1泊2日で富士五湖周辺を走り回り、これにホテル大橋で得た情報とインターネットで調べた情報を合わせ、皇太子が参加された育樹祭式典会場跡地と河口湖町の旧道とまかいの牧場をポイントに、全体のルートを組み立てた。何度か試走するうち、渋滞する場所が分かってきたので、渋滞に遭わない回り方にアレンジし、コースは決まった。

 まずは育樹祭式典会場跡地へルートを取る。途中にあった富士北麓公園でクイズを設定、ついでに1CPを設置しようと考えたが、管理事務所では駐車場使用に関して施設使用許可を提出させられた上、いろいろと注意されたのでクイズのみとした。それに育樹祭式典会場跡地の方が広いし静かなのでCPに適している。今回は静かで広いCPが必要なのだ。さて、ここからまかいの牧場へのルート取りに苦労した。別荘地内を走ってみるがコース的にもクイズ的にもつまらない。またショートカットを狙った道が天神平スキー場で通せんぼで、結局国道に戻ってなるさわ経由に。単調さを避けるため、河口湖町の旧道に迂回させて小クイズの乱発となった。途中の不気味な神社前に2CPを置き、国道を避け県道でまかいの牧場へ。白糸の滝付近は渋滞することが分かったので、ショートカットを狙う。幸いにも大雨でなければ通行可能な川底を通る道が見つかり、しかもまかいの牧場の駐車場へ裏から出てくる絶好のルートができた。まかいの牧場からは距離が伸びないよう最短で河口湖へ。但し湖畔をまったく通らないのも無粋かと、渋滞を避ける意味でも西湖経由で締めくくった。道の駅なるさわや精進湖湖畔を諦めても、なお総距離90kmだが、例年より平均速度は高いとみてこれ以上のカットは止めた。

 今回は折角観光地を巡るので、何か観光的要素は入れられないかと模索してみた。まずは観光ポイント紹介。自分が試走中に立ち寄った中から、道の駅なるさわ・ミルクランド・まかいの牧場をピックアップ。特にお気に入りはミルクランドのジェラートだ。柔らかく自然な風味は、他では味わったことがない。まかいの牧場は紹介だけのつもりだったが、試しにインターネットのホームページ宛てにメールを出してみたら思わぬ回答が来た。ここの専務がクイズラリー好きで、好意的に協力を申し出てくれた。実際に面会して打ち合わせした結果、駐車場に有人CP設置と、搾り立て牛乳の提供を獲得。クイズも先ほどの専務が出題したものに差し替えた。

 最後に試走した時、やや紅葉し始めていることに気がつく。樹海も紅葉することをこの時初めて知った。またまかいの牧場付近の朝霧高原側から見る富士山は私は初めてで、天気が良い時には測候所が目視できた。果たして参加者はこれらの景色を楽しむ余裕があるだろうか。

 クイズの詳細は割愛するが、今年はオフィシャル確保が難航することが分かっていたので、最小人数で運営できるようクイズ(U)を減らし、その分クイズ(T)の数を増やした。動物鳴き声クイズと記憶力クイズが難問になると思われ、優勝者の減点は10点台後半、平均で40点くらいを予想。

 さて参加者の反応はどうか。今回は前日に作戦会議をたっぷりできたこともあるが、コースのトレースはどのチームもほぼ正確にできていた。コマ図が親切過ぎるのかもしれないと反省。大会後の参加者の声で圧倒的だったのは、紅葉の素晴らしさへの感動である。私も先行車を操りながらうれしくなってしまった程だ。反面クイズが物足りないという指摘も少なくなかった。来年はオフィシャルを十分確保して、クイズ(U)を充実させたいと思う。

 成績の方であるが、まず注目チームについて。総合順位よりも同僚との勝負に燃えたサルゲッチュチーム、負け犬チーム、Fortiesチームは、それぞれ3位、8位、9位と明暗を分けた。こちらも仲間内の勝負にこだわる鳴かず飛ばずチームと親クジラチームは、僅か2点差でHさんに軍配が上がった。優勝経験の有無の差か。優勝経験と言えば、急造チームながら4位に入った先行き不透明チーム(行き先不透明と呼ぶ人も居たが)は、さすがというべきか。やはり優勝経験のあるOH!SENJUチームは、どうしたことか最下位だった。アンケートではクイズが簡単過ぎると答えているのが笑える。このOH!SENJUチームと昔優勝を分かち合った横浜のライオンチームが、久々の出場ながら2位に入る大健闘を見せた。

 去年旋風を巻き起こした女性チームは明暗を分けた。愛を取ってカップルで出場したTOMOTOMOチームは7位に、そして勝負を取って5人で出場した20億円突破チームは優勝。

 優勝した20億円突破チームは、いつか優勝するチームだとは思っていたが、僅か2年目で快挙を成し遂げた。しかも減点がすごい。私の予想を超える減点12は、2位以下を大きく引き離すと同時に、昨年出た大会記録減点13を破り、新記録を樹立した。

 クイズ(T)は去年より出題数が増えたので、去年の平均減点約16点を下回り、約29点であった。やはりクイズ(T)の出来が勝負をほぼ決めた感が強く、ほぼ順位と比例している。

           〜アンケート紹介〜

 皆さんからのアンケートの中から、面白いもの等を拾って紹介します。

・印象度が高かったのは、紅葉に覆われた観光道路と魔王天神社。きれ いな物も不気味な物も、どちらも人気があるらしい。
・発見できなかったクイズ「4CP」(?!)
・「昼食に時間をかけ過ぎた。お土産も購入。」
・「まかいの牧場のソーセージはおいしかった!」
・「もうちょっとお酒が飲みたかった・・・」
・「スケートローラーをしている人は、やらせじゃないか?との意見が出たため、オレンジのターンポイントを必死で数えました。」
・「今回最大の敵は、紅葉と富士山でした。」

 以上、ご精読ありがとうございます。10年一区切り、来年は一層新趣向を取り入れ、皆さんをお待ちしています。既に幾つも構想を練っています。最後にスポンサー及びオフィシャルの方々、いろいろとご協力頂いたまかいの牧場さん、そしていろいろお世話になったホテル大橋さん(突然のワープロ故障で成績表作成に困難をきたし、事務室にあるPCを急遽貸して頂くハプニングもありました)、そして相鉄観光さん、そして勿論オートバックス八王子めじろ台、昭島店の両店に厚くお礼申し上げます。以上で講評を締めくくります。
更新日時:
2005/04/24
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Last updated: 2010/5/9
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