Last Updated: 2010/08/28


解説とルール
  最新版は大会案内サイト(http://www.hpmix.com/home/tomolin/SAQR/index.htm)に掲載されます。
  ★2007年大会よりビギナークラスの規定が加わっています。
  ★2007年大会より画像記録装置はペナルティ無しで使用可となりました。
  一番下に用語説明とコマ図の見方を追加しました。
Scavenger And Quiz Rally の特徴

工夫

 ラリー専門知識は要しないが、クイズには凝っている

 毎回テーマを設定し、出題に絡めている

 2ステージ制など、ゴール〜表彰式の時間も飽きない


公平性への配慮

 少人数チームにはハンディキャップ有り(開催年により異なります)


◆超初心者の方へ
 ラリーって殆ど聞いたことが無い方も心配無用です。本物のラリー競技と同じなのはコマ図という地図に従って走行することと、CP(チェックポイント)にオフィシャルが待機していて通過チェックを受けることくらいです。国内ラリーのように指示速度との誤差減点や、WRCのように速さを競うことはありません。その代わり、途中で出題されるクイズに正確に答えることを競います。スーパーオートバックスクイズラリー(SAQR)では小問レベルで50問以上になる豊富な出題量と、多岐にわたる出題範囲が特徴です。詳しくは後述の解説をお読み下さい。
◆経験者の方へ
 スーパーオートバックスクイズラリー(SAQR)ではファミリーが楽しめるレベルを目指しているので、ODによる距離補正を必要としない形式で、距離計測クイズを出題しています。それでもミスコースやクイズ見落としが致命傷になるため、経験者の方でも緊張感を伴ないます。また毎回テーマを設定したり、新しい出題形式のクイズを用意したり、常に手を加えて常連者や経験者も楽しめるものになっています。

◆解説(2004年大会より)

 基本的にクイズラリー形式です。コマ図に従って走行し、途中の指定されたクイズを解きます。クイズは車中から見て判るものから、車を降りて体力・知力をフル回転させるものまでさまざまです。また、ある地点ではオフィシャルが待機しており、そこでチェック(通過確認)を受けます。この地点をチェックポイント(CP)といい、必ず停止しなければなりません(※1)。
ナビゲーターの仕事は@コマ図地点を発見しドライバーに適確に指示する、Aクイズ地点を発見し解答する、等ですが、同時に複数のクイズが出題されることもあり、気を抜けません。一方ドライバーの仕事は、ナビゲーターの指示に従い運転することです(※2)

コマ図走行について〜

 コマ図は普通の地図と違って曲がる地点しか記されていない上、必ずしもすべての目標物が表わされているとは限らないので、走行中常に気を付けていなければ見逃してしまいます。1度見逃すと延々とコースをはずれてしまいかねません。(※3、※10)
 逆にコマ図以外の交差点では道なり走行をします。道なり走行とは、@舗装路から舗装路へ(ダート路からダート路へ)、A同じ道幅の続く方へ、Bセンターラインの続く方へ、C角度の緩い方へ、D上りから上りへ(下りから下りへ)、E直進、つまりそれまで走ってきた道路状況が継続する方へ向かえばいいのです。

〜第1ステージ クイズ(T)について〜

 第1ステージでは、クイズは大きく分けて2種類設定します。スタート前に渡すのがクイズ(T)で、ゴールまでのコース上のあらゆる物が対象となっています。たいていは「15図先の〇〇には・・・」のように出現場所が書かれているので、その地点が近づいたら気をつければ大丈夫です。しかし中には「3図〜8図の間に・・・」「コース上どこかに・・・」といった形で出題される場合もあるので、スタート前に一通り目を通しておくべきでしょう(※6)。解答の際には電卓や巻尺が必要な場合もあります(※7)。なお、解答のために駐車する際には、他車及び地元住民の迷惑にならぬよう(※8)十分気をつけて下さい。また最近の技術進歩により電子機器を活用することも考えられますが、ハンディキャップ(※11)に注意して下さい。

〜第1ステージ クイズ(U)について〜

 スタート時ではなく、各CPで出題されるのがクイズ(U)です。コースに関係ない出題もあります。これらはそのCPで制限時間内に答えたり、次のCPでの提出が指示されています(※9)。

〜第2ステージ クイズ(V)について〜

第2ステージでは、表彰式会場内でクイズ(V)を出題します。クイズ(V)は何種類も用意してありますが、各チームには最初は1問のみ渡します。解答を記入したらオフィシャルが採点し、正解であれば次の問題を渡します。問題の難易度は順に上がっていきます。不正解の場合、何度でも再解答できますが、正解するまで次の問題には進めません。ひょっとすると大逆転が起きるかもしれませんね。

※1 実際には前車が何台かCP地点でチェック待ちのため並んでいることがあり、CPボードが直接見えない場合がある。また山中のCPは道の右側に出てくることもある。怪しそうな車の列を見つけたら、念のため徐行して確認すること。行き過ぎてから急ブレーキを踏むのは事故のもと。
※2 とはいいつつ、ナビとドラで互いに協力しないとクイズやコマ図を見逃す確率が高い。但しくれぐれも運転に支障の無い範囲で・・・。
※3 過去にコマ図見落としで下位に甘んじた人は数多い。コマ図もCPもクイズも出てこないまま10kmぐらい走ったとか、T字路だが該当するコマ図が無いとか、行き止まりになった等の状況になったら迷わず引き返そう。
※6 スタート前に、クイズの場所をコマ図に書き写しておくと良い。
※7 辞書や英和辞典等を持参するチームもある。出題者側も単に辞書を持っているだけで答えられるようなクイズは作らないが、何かの役に立つことがあるかも。
※8 カーブの途中や道幅の狭い場所に駐車しない、民家のそばではエンジンを停止する、等の基本マナーを守りましょう。状況によってはクイズ設置場所よりも離れて駐車する配慮が必要な場合も。万が一クレームが寄せられた場合、クイズのキャンセルや大会の中止になる恐れがあります。
※9 過去の出題例では、記憶力を問うもの、バランス感覚を問うもの、一般常識を要するもの、計算力を試すもの、直感力を問うもの等、実に多彩。
※10 ミスコースに備えて、コマ図に通過距離を書き込んでおけば、直前のコマ図まで戻るだけで済む。
※11 最近のメディア機器の発達を考慮し、大会の面白さと公平性維持のため、電子機器の使用は事前申告&ペナルティを課している。電子機器のうち、デジカメ・ビデオ・インスタントカメラ等の画像記録装置にはペナルティとして減点あり。結果的に損する場合があることを覚悟のこと。なお、インターネット接続機器は使用禁止、携帯電話や無線も従来通り使用禁止。
〜おまけ[オリジナル格言集]〜
「賞を得んと欲すればまず裏を見よ」(「将を射んと欲すればまず馬を射よ」より)=上位入賞して豪華賞品を獲得するためには、看板クイズなら裏側を見る、あるいは出題者の裏を読むことが重要。
「迷わば戻れ」(「急がば回れ」より)=道に迷ったと思ったら素直に引き返しましょう。
「迷わぬ先に言え」(「転ばぬ先の杖」より)=おかしいと思ったら傷口が浅いうちにチーム全員で相談しましょう。役割分担を徹底しすぎると、1つの失敗が険悪なムードを招きます。
「触らぬナビに崇りなし」(「触らぬ神に崇りなし」より)=ナビが機嫌を損ねると好成績は望めません。ナビが少々ミスしても大目に見てあげる余裕が必要です。
「迷う角ではよく見たる」(「笑う角には福来たる」)=コマ図地点かどうか自信がない時は、車を安全な場所に停めてでもよく確認しましょう。
「攻防も運の集まり」(「弘法も筆の誤り」)=所詮クイズラリーは運に左右されるというたとえ。


◆ルール(2004年大会の特別規則書より)
(1) 大会の名称 SUPER☆AUTOBACS QuizRally ’04
(2) 大会の種目 四輪自動車によるラリー形式のゲーム
(3) 主催者 スーパーオートバックス八王子 (店長 石井聡) 共催:オートバックス昭島、オートバックスセコハン市場めじろ台
(4) 協賛(順不同) SONY Panasonic  ALPINE  Carrozzeria FujitsuTEN FALKEN ヨコハマタイヤ
             PIAA カーメイト CASTROL 日本オイルサービス レッドライン
(5) 大会組織委員 大会会長 峰尾恭輔  企画・運営委員長 森尾雄史  審査委員長 高橋芳夫   コース委員長 阿部淳  事務局長 九鬼淳
(6) コース 津久井・上野原周辺 約55km(詳細はドラミにて発表)
(7) 開催日程  開催期日 平成16年10月24日(日)  集合受付場所 スーパーオートバックス八王子
          集合受付 午前7時40分〜8時10分  大会説明 午前8時20分開始  スタート 午前9時02分より2分おきに1台ずつ
(8) 参加車両 軽を含む四輪自動車(著しい違法改造車、大型車、大型特殊車を除く)
(9) 参加台数 25台程度
(10) 参加者 参加車両運転に有効な免許証を保持するドライバーを含む2名以上乗車定員迄
(11) 参加料 1台6,000円
(12) 参加申込み先 東京都八王子市打越町274−1 スーパーオートバックス八王子(九鬼淳宛て)п@0426-37-7700(FAX 0426-37-7725)
(13) 参加申込締切 平成16年10月17日(日)
(14) ゼッケン 主催者が指定し、参加者はこれをスタート〜ゴールの間指定場所に貼る事
(15) 指示書 当日受付時に交付
(16) コース図 当日受付時に交付
(17) 採点表 当日受付時に交付(一部スタート後に交付)
(18) チェックポイント(CP)
       @ CPでは問題を出題すること、また解答を回収することがある
       A CPにおいては計時は行われないが、問題の解答のための制限時間の計測は行われることがある
(19) CP・ゴールの開設、閉鎖
  コースの制限速度で走行した時に要する時間+問題の解答に要する時間に開設され、その後出走台数×2分後に閉鎖される(全車通過が確認
  され次第閉鎖されることもある)。第2ステージはこの限りではない。ゴールの開設・閉鎖は各ステージ毎の指示書にて指示する。
(20) 減点  @ スタート時及びCP及び第2ステージにて出題される問題の解答において、不正解あるいは誤差に対し、出題時に規定された減点を
          与える
        A CPにおいて解答のための制限時間が設けられた時、その制限を超えた者には出題時に規定された減点を与える
        B 大会を円滑に運営するために、ゴールの帰着時間その他を制限するが、その制限を超えた者にはスタート時に規定された減点を与える
        C 指示書に定める電子機器等の使用は、あらかじめ運営委員長に届出を要する。
        D 指示書にてハンディキャップの条件と、救済または減点を規定することがある。
(21) 大会の延期、中止、打ち切り
        @ 安全確保または不可抗力などの理由により大会の実施あるいは続行が困難になった場合、審査委員長は大会の延期、中止、
          あるいは途中打ち切りを決定することができる
        A 途中打ち切りの場合、大会の成立・不成立は審査委員長が決定し、成立時の成績は打ち切り時点までのものとする
(22) 成績  @ 各参加者の成績は、両ステージを通算して、第20条の減点の合計の少ない者を優位とする
        A 前項@の方法で同点の場合は、減点0の解答数の多い方を優位とする
        B 前項@、A方法で同点の場合は、最大減点の小さい方を優位とする
        C 前項@、A、B方法で同点の場合は、n番目(n=2,3,4・・・)に大きい減点同士を比較し、小さい方を優位とする方法を決着するまで
          繰り返す
(23) 賞典 上位入賞者には表彰及び豪華賞品有り(上位入賞者以外も賞品多数)
(24) 参加者の順守事項
        @ 大会開催中はいかなる理由があろうとも道路交通法を守り、一般通行車両及び歩行者に迷惑を及ぼすような行為をしてはならない
        A 大会運営上のあらゆる規定を守り、安全運転者として、大会組織委員の指示に従うとともに、公正、明朗な行動をすべきものとする
(25) 失格規定 下記に該当することが運営委員長により確認された場合は、その参加者に対し審査委員長が失格を宣言できる
        @ 対人あるいは対物事故を起こした時
        A 道路交通法の違反により警察官の取り調べを受けた時
        B 大会組織委員の指示に従わなかった時
        C 不正行為が行われた時
(26) リタイア 大会途中で棄権する時は、最寄りの大会組織委員または大会本部にリタイアの申告を必ずしなければならない
(27) 損害の補償 大会中に起こした事故などによる相手方への賠償あるいは参加者自身の損害などに関して、すべて参加者自身が責任を持って
           解決にあたらねばならず、主催者側は一切責任は無いものとする
(28) 抗議    @ 参加者は自分が不当に処遇されていると判断する時は、これに対して抗議をする権利を有する
         A クイズなどコース上の設定に関する抗議は、ゴールにおける採点表の受付時間内にしなければならない
         B 成績に関する抗議は、暫定結果発表後15分以内にしなければならない
         C 審査委員長による抗議の裁定結果は、審査委員長により関係当事者にのみ通知される
(29) 本規則の解釈 @ 本規則の解釈については、審査委員長の決定を最終とする
             A ドライバーズ・ミーティングにおける通達事項、及びスタート地点やコース途中に掲示される公式通知は、本規則より優先する。


◆用語説明
ドラ ・・・ ドライバー
ナビ ・・・ ナビゲーター
CP ・・・ チェックポイント。オフィシャルによる通過チェックを受ける地点。距離計測やクイズの出題・回収があることが多い。
コマ図 ・・・ 道なり走行ではない交差点のみ進行方向が示された地図。
ドラミ ・・・ ドライバーズ・ミーティング。スタート前に主催者や運営者からの説明や注意事項を受ける。参加者が質問できる唯一の公式会議。
ミスコース ・・・ 本来のルートから逸脱すること。コースオフやコースアウトは脱輪や路外へ飛び出すアクシデントのこと。
ST ・・・ ステージ。再スタート方式をとる場合や、出題形式を変える場合、1ST(第1ステージ)、2ST(第2ステージ)と分けることがあります。
公式通知 ・・・ あらかじめ送付される特別規則書以外に、当日ルールやクイズの変更・追加、注意事項などについて、オフィシャルが掲示するもの。通常はスタート地点やCPに掲示されるが、緊急時にはコース途中に掲示されることもある。


 まずは基本から。8図を見て下さい。「信号突き十字路『二本松』を
右。右手前に『二本松医院』、右奥に『写真屋さん45』。」と読み上げま
す。
 16図のように、交差点形状が複雑だったり目標物が固有名詞でな
い場合は、工夫が要ります。「右手バス停『根小屋中野』先140m左手
カーブミラー地点のト字路を2時方向へ。」など。不要な情報はドラには
伝えません。売店は名前が分からないし、西中野バス停は交差点手前
からは見えない可能性が高いからです。
 折り返し地点もコマ図で示されます。22図では、正確なルートを表
すために、補助線やコメントが使われています。ドラには駐車場内に折
り返しCPがあることを伝えましょう。
 秘訣を少し教えましょう。右折(左折)を聞き誤ると大変なので、みぎ
(ひだり)と言います。同様にT字路はドン突きと言います。なお慣れな
い間は、安全なところでドラに直接コマ図を見せても良いでしょう。

ホーム コース作成者の紹介 過去の大会紹介 解説とルール

コース作成記&講評 エピソード集 Q&A リンク集